「アイドルでもない子たちの方がしっかりしてて情けない」って泣いてて
──PIGGSは最近新メンバーのオーディションがありましたが、どうでしたか?
CHIYO-P : 新メンバーのオーディションのときは、私自身が今のメンバーにすごく頼りっぱなしで、自分がPIGGSとしてどうありたいかとか結構悩んでる時期だったんです。でも、3次審査でグループ審査があって、受けにきた子たちに私とBAN-BANとSHELLMEの3人がそれぞれグループを持って教えてあげて、PIGGSの曲を披露するっていうのをやったときに、いざそうやって自分が引っ張っていかなきゃいけないっていうときにすごく責任を感じて、そこで自分がPIGGSのメンバーとして、どんな目標を持ってやっていくかという柱みたいなものができましたね。
プー・ルイ : 私とBAN-BANとSHELLMEは悔しさをバネに頑張るタイプなんですよ。ムカつくことがあって、悔しくて「絶対負けない」って思ったから頑張れる。でもCHIYO-Pだけはそうじゃなくて頑張れない時期が多かったんです。で、どうやったら火がつくのかなっていうのを1年話しながら考えてたんですけど、実はCHIYO-Pは、頑張るスイッチが「人のために何かをしてあげる」っていうハッピー野郎だったんですよ。いいやつで、優しい子だった。オーディションで急にスイッチが入って、候補者の子にめちゃめちゃ明るく優しく教えてあげていて。空気作るのも一番上手だったし、それを見てCHIYO-Pとちょっと喋ったら「人のために何かやるのがすごく楽しい。私がいままでどれだけ3人を頼っちゃってたかっていうのに気づいたから、これからはもっと頑張る」みたいなことを言ってて、大人になったなっていうことを感じました。
──なるほど。ここ最近の4人のライブもだいぶ完成してきてるような気もするけど、そのあたりはどうですか。
プー・ルイ : 前回の〈DEAD, JAIL OR PIGGS TOUR〉はみんな悩んだ1ヶ月でしたね。今までは何か事件が起こって、それに対してみんなで悩んだり話し合ったりっていうのが多かったけど、自分と向き合う時間が多いツアーだった。SHELLMEもなんか考えてたんでしょ?
SHELLME : 今までは、例えば徒歩ツアーだったり、何かテーマがあって、ツアーを回ってたんです。だけど今回は自分たちの実力を見せていかないといけない。そんなときに、自分はこのツアーをどういうツアーにしたいのかってことを考えて。どうしてPIGGSで頑張りたいとか、どういうツアーにしたいとかを本当に考えることのできたツアーでした。
プー・ルイ : 一緒に住んでいるから部屋を自由に行き来できるじゃないですか。この前SHELLMEをからかうために部屋に入ってったとき、「オーディションを受けに来た、まだアイドルでもない子たちの方がしっかりしてて情けない」って泣いてて。
SHELLME : 応募してくれた子たちに強い気持ちをすごい感じて、自分も強い気持ちはあるけど「何のために売れたいのか」みたいなことを考えたときに、自分の言葉で言えなかったんですよね。それがダメだと思っていたので、たくさん考えたツアーになりました。
──なるほど。プー・ルイさんはこの半年で手応えはありますか?
プー・ルイ : 長い間自分の中で「これが正解」みたいなのが根強く残ってしまっていて。例えば、自分が尊敬する人がやらなそうなことだったら違うんじゃないかみたいな。でも、自分の好きなようにやらないと、これから先、新しいPIGGSにはならないなって思ったので、自分の中にあるものをもっと磨いて、それをグループにどうやってもっていくかっていうのを考えなきゃなっていうのはすごく思ってます。