最初にスーと「東京ドームに立ちたい」って言ったことを思い出します
──プー・ルイさんがいない5人のPIGGSは、イメージできていますか?
BIBI:そうですね。プーちゃんがMCで「今は6人のツアーだけど、5人に向かっていってる時期。5人なら私のことも超えていってくれると思う」って言ってくれたのも大きかったし、だからイメージはできています。他のメンバーへの心配もないです。でも自分のことは心配で「私がいなきゃダメでしょ!」とまでは、まだ思えていないかもしれないです。
──それをどう克服しようとしていますか?
BIBI:結局、「自分次第」だなって思うんです。結局、未来は5人で進んでいくけど、自分がそこに一緒に進むためには自分で壁を壊すしかないじゃないですか。その「壊したいけど壊せない壁」をどうしたら壊せるのか、いまは模索中です。

──壁は壊していけそうですか?
BIBI:頑張っているところです。でももちろん壁を壊すことは大事だけど、その過程でも伝えられることがあるんじゃないかって思えるようになってきました。1年くらい前に、ゲネを見に来てくれた(カミヤ)サキさんに「いまの不安定な心の状態も全部表現に変えていくしかないし、その状態だからこそ伝えられることもあるんじゃない?」って言っていただいたことがあって。それを今改めてすごく実感しています。ぶーちゃんズの中にも、私みたいに「言葉が浮かびすぎて泣きながら日記を書く」みたいな人がいるかもしれない。そういう人に何か伝えられるのは、自分しかいないのかなって。
──なるほど。
BIBI:いまはPIGGSにとって大事な時期でもあるけど、人間としても成長できる時期だと思っています。別に誰かが私に試練を課してるわけじゃないけど、自分で「あと一歩」って思っているところを乗り越えられたら、すごく変われるかなって。

──これからはBIBIさん自身の夢が必要になってきますよね。
BIBI:そうですね。具体的にどこを目標にするっていうのはまだわからないですけど。日本武道館や横浜アリーナにも、もちろん立ちたいし、もう一度EX THEATER ROPPONGIやZepp Haneda (TOKYO)でライブをして、今度は5人で満員にしたい。みんなで「もう一回EX THEATERに立ちたいよね」とか話しているのを聞くと、「じゃあそこに立ちたい」って思うんです。でも私自身の夢としては、最初にスー(SU-RING)と「東京ドームに立ちたい」って言ったことを思い出します。その時は「一番大きい会場って東京ドームかな」くらいの感覚で言ったんですけど、今はいろんなことをわかった上で、「そこに立ちたい」って言いたいです。
──プー・ルイさんはプレイヤーを抜けてしまう中で、今後はプロデューサーや社長として関わり続けるわけですが、その関係性はどう感じていますか?
BIBI:これからは、むしろわかりやすくなるのかなって。これまではメンバーとしての言葉なのか、社長としての言葉なのか迷うことがあったけど、これからはもう「メンバーとして」というのはないわけですし。だから受け止めやすくなると思います。
