私のなかでは新たな挑戦
──パフォーマンスについてはどうですか。
CHIYO-P : パフォーマンスも悩んでいますね。PIGGSってメッセージが強い曲が多いんですよね。だからみんな歌は下手くそでもいいから、心でドーンとぶつかるようなスタンスをとることが多くて。でも、自分は逆にそういう歌い方が苦手なんですよ。例えば、「歌が下手くそってなっちゃったらどうしよう」って安定を狙っちゃうんです。自分にもっと実力があれば感情を込めたとしてもぶれたりせずに届けられると思うんです。私はまだそこまでの技術がないので、ぶれることが怖いんです。
──なるほど。
CHIYO-P : でもそれは、自分を出しきれてないことと繋がっている気がするんですよ。私が思いっきり行ってしまったら、全体的なバランスが崩れてしまうかもって怖さもあって。感情を込めるやり方も上手くなりつつ、バランスも取れたらいいなと思っています。
──4月12日にはメジャー・セカンド・シングル「BOO!SHUT」がリリースされますね。まずは表題曲の“BOO!SHUT”の第一印象はどうでしたか?
CHIYO-P : かっこいい曲です。歌詞的にはやっぱり「ブシャーっと浴びたい 賞賛も罵声も」のところがポイントになっていて、良いことも悪いことも全部一気に受け入れていくかっこよさがあります。なにかと常に戦っているような感覚になります。
──これはSHELLMEさんが大活躍している曲ですが、CHIYO-Pさん的にはどうですか?
CHIYO-P : この曲は、SHELLMEのラップがすごいですね。自分がやりたいって言ってたことを、こうやって全部取りにいってる感じがかっこいいです。
──推しポイントはありますか?
CHIYO-P : Bメロの「ここから消えたらどうなるの 味も匂いもしなくなるの」の部分がすごく好きですね。他のところはジャカジャカしてるんですけど、ここで一旦落ち着いているんです。
──レコーディングはどうでしたか?
CHIYO-P : 私は滑らかに歌う系の方が得意なので、逆に言葉数が多い曲は苦手なんです。今回は、アクセントをつけるところを意識してレコーディングしました。私のなかでは新たな挑戦ですね。
──2曲目の“ファイティングブレイン”はどうですか?
CHIYO-P : この曲は「Fighting in my brain」のところが、めちゃくちゃ耳に残りますね。私は、“BEAT CRAZY”みたいなダークっぽい感じの曲も好きです。この曲は心のなかのドロドロしたところを描いていると思うんですけど、やっぱり人っていろいろ妄想したり想像したりするじゃないですか。私も普段はいろいろ人を見ながら考えてるんですよ。そういう脳内の考えを歌詞にしたようなイメージがあって、歌ってて気持ちいいですね。
──この曲は最後のBAN-BANさんとSHELLMEさんの掛け合いも見どころですね。
CHIYO-P : ここは本当に聴いていて好きです。BAN-BANもかなりグイグイいってる感じがあって、ライブでも絶対おもしろいので見てほしいです。