INTERVIEW : BAN-BAN

インタビュー : 飯田仁一郎
文 : 西田健
撮影: 大橋祐希
「ぶつかり合い」より「キャッチボール」が大事
──PIGGSはいま大きな変化のなかにありますが、BAN-BANさんは、このような状況になると想像していましたか?
BAN-BAN:えーと… さすがにこれは想像してなかったです。6人のPIGGSが終わるなんてことは考えもしなかった。「6人でもっと良いグループにならないといけない」ってずっと思ってたから、良くなる想像しかしていなかったです。
──確かに客観的にみて、昨年2024年にインディーズに戻ってからのPIGGSはすごく良い状態に見えていました。
BAN-BAN:インディーズに戻った時は、グループとしてはどんどん良くなっていく感じでした。みんな良くしたい気持ちはずっとあったと思うんですけど、すれ違いでうまくいかなくなったんですよね。

──メンバーとしても衝撃的な展開だったんですね。
BAN-BAN:いや、まあそうですね。何がどうしてこうなったのか、いま思い返したら「これ」って思い当たるきっかけも、いっぱいあるんですけど。いや… 私のせいなのかもしれないですね。もちろん自分だけのせいだと思ってるわけじゃないんですけど。私のせいで良くなかったなと思うこともたくさんあります。
──なぜ自分のせいだと感じたんでしょう。
BAN-BAN:私はまず、大前提としてプーちゃんのことが大好きなんですよ。プーちゃんは最初からいろんなことを教えてくれていました。だからそれに応えようとしていたんです。プーちゃんからは「グループのことをめちゃめちゃ考えなさい」ってずっと言ってもらっていて。それを全部受け止めて、自分なりに理解して、「PIGGSのためにはどうしたらいいか」を考えて、ずっと活動してきたんです。

──例えばどういうふうに動いていたんでしょう?
BAN-BAN:例えば、グループで「今はここを改善していかないとね」とプーちゃんと話して反省点を考えていました。他のメンバーが悩んで頑張れないときには、「ちょっと話してみるね」と私が声をかけに行ったりしていました。でも、その一方で、私が相手の気持ちをちゃんと考えられていなかったこともあります。自分の中では「PIGGSのために」と思って動いていたけれど、相手からすると違う受け取り方だったかもしれない。そう気づいたときに、「あ、これは良くなかったな」と反省することも多くありました。
──なるほど。
BAN-BAN:昔、メンバー同士がぶつかっていたこともあったんですけど、そのとき私は両方の話を聞いて「きっと話せば分かる」と思っていました。でも実際にはうまくいかなくて、結局はぶつかり合えないまま進んでしまったんです。本当は「ぶつかり合い」というより「キャッチボール」が大事なんですよね。話す側は伝え方を工夫しなきゃいけないし、受け取る側も受け取ろうとしなきゃいけない。でも、それが上手くできなかった。だから私自身、もっと伝え方を工夫すればよかったし、プーちゃんだけでなく、他のメンバーとももっと話し合うべきだったと思っています。本当は「6人で頑張ろう」と話し合いたかったのに、それをちゃんとできなかったから、違う方向に進んでしまったんです。そこは大きな反省点ですね。
