私にとっては詩羽が隣にいる大事な人だから
──3曲目の“ポーカーフェイス・カウボーイ”。SATOHのLinna Figgさんが楽曲を手がけています。
チッチ:これは歌うのが、ものすごく難しかったです。私、滑舌悪いのかなって思うくらい。でもLinnaくんがすごく丁寧に教えてくれました。せっかく自分がかっこいいと思ってる次世代の人たちに曲を作ってもらうからには、かっこ悪いことはしたくなくて。もともと最初のデモがかっこよすぎたから、それに負けないようにしたかったですね。
──“Girlfriend”もすごく素敵でした。
チッチ:これは初めて最後まで自分で作った曲です。これまでアレンジはやってもらったけど、作曲については誰かに手伝ってもらっていたんです。“Girlfriend”はちゃんとコード進行や構成も含めて、音楽塾に通って基礎から勉強しました。
──“Girlfriend”の歌詞は次の“Linda”と続けて聴くと詩羽(水曜日のカンパネラ)さんのことを書いてるのかなと思ったんですが、いかがでしょうか?
チッチ:これは詩羽に向けて書いたわけじゃないんですけど、女友達への「ありがとう、愛してるよ」って気持ちを書きたかったんです。女の子だからこそ歌える曲だなって思ったし、これがいろんな人に届いてくれたら嬉しいですね。
──詩羽さんとは、いつごろ出会ったんですか?
チッチ:以前「友達が少ない」みたいなテーマのテレビの番組(日本テレビ「午前0時の森 "おかえりこっち側の集い"」)で一緒になったんです。最初は全然喋れなかったし、目も合わなかったですね。でもその後、彼女が出てるドラマ(『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』)を見て、表現者としてすごく影響を受けたんです。それで「素敵でした」って連絡したら、「会いたいです」って言ってくれて、次の日くらいにご飯行って、そこから仲良くなりました。
──おふたりは、お互いのライブにサプライズで出演したりと、かなり仲が良いですよね。
チッチ:全部わかり合ってるわけじゃないけど、居心地がいいんです。わかんないことは「わかんない」って言うし。私にとっては、守ってあげたいと思えるような存在です。以前“bonsai”という曲を一緒に作ろうって言われたときも嬉しかったし、だったら私も詩羽を初めてのフィーチャリング相手にしたいって思って、“Linda”を作りました。
──“Linda”はどうやって作っていったんですか?
チッチ:“bonsai”で得たテーマから始まりました。今回は、「隣にいる大切な人」をテーマにしたいって話をして。私にとっては詩羽が隣にいる大事な人だから、その愛情を歌詞にしたかったんです。
──この曲の一番の推しポイントってどこですか?
チッチ:最後のユニゾンのところですね。歌うときいつも目を見合って歌うんです。だからすごく好きですね。
──続いての“I’m fine”は、J. ogさんが作・編曲を担当しています。
チッチ:Jは、ヤなことそっとミュートの曲を作っていた人なんです。CENTではライブでバンドメンバーとしてギターを弾いてもらっています。
──“I’m fine”はどういうイメージで作ったんですか?
チッチ:フェスをイメージして、夏に歌いたい曲というテーマで作ってもらいました。爽やかでポップな、夏に合う曲を作ってくれました。
──歌詞には、ファンの方への愛情表現を感じます。
チッチ:はい。いつも来てくれてる人はもちろん、いまは遠くにいてなかなか会えない人たちに対しても、愛情の価値に差はないと思っていて。どこにいても私は大好きだし、離れていても、音楽はここにあるし「一緒に生きていこう」っていう気持ちを込めました。すごく素直な気持ちを描いた曲です。
