みんなでエモーションの爆発にしたい
──10月30日に最新シングル「SUPERBAD」がリリースされます。表題曲の“SUPERBAD”はいつごろできていた曲なんですか?
プー・ルイ : この曲は実はかなり初期から原型があったんです。PIGGSを始める時に楽曲の方向性を決めていくなかで作ったのが、この曲のBメロです。それがそのまま残っていて、今回新しくRyan.Bが作り直したんです。実はグループ名もPIGGSじゃなくて「ピックニック」っていう名前になりかけていて。この曲も「ピックニック」って仮タイトルだったんですよ。
──この「SUPERBAD」というタイトルには、どんな意味を込めているんですか?
プー・ルイ : いろんな意味を含んでいます。まず「SUPER」には「超える」という意味があって、「BAD」を超えていくという意味。そして「SUPERBAD」自体に、スラングで「イケてる」っていう意味があります。全体的には、悪い時もひっくり返していくぞっていう感じのポジティヴなタイトルです。

──MVにはスケバン姿のメンバーが登場しますが、あれはどういうこと?
プー・ルイ : “SUPERBAD”はかっこいい曲だから、そこにかっこいい映像を乗せちゃうと、ちょっとイメージと違うよねって話していたんです。だからかっこいい曲だけど、PIGGSらしさを出したくて、コミカルっぽい映像に仕上げました。
──メンバーのみなさんは、“SUPERBAD”のどんなところが一押しポイントですか。
BIBI : この曲は歌詞がすごく良いんです。自分が歌ってないところにもそれぞれの歌割に「この人が歌うことに意味があるんだ」と感じます。私も自分の歌を聴いた人たちに「いいな」って思ってもらえるように歌いたい。
SU-RING : “SUPERBAD”は、みんなの感情がぶつかっているのが良いですね。サビは全員で歌ってるんですけど、ひとりひとりの存在を強く感じるんです。「自分はこういう気持ちで歌ってるんだ」っていうのが、今まで以上にすごく伝わると思います。そういう沸き立つ感情に注目して聴いてもらえたら嬉しいです。
KINCHAN : この曲は特に振り付けが好きですね。プーちゃんの頭サビから「ひっくり返せ EMOTION」って歌った後に、みんなで手を挙げてはじまるんです。その流れの中で「行くぞ行くぞ」って気持ちが高まっていきます。“SUPERBAD”の振り付けには、いわゆる「GOOD」のポーズ(グーの状態から親指だけ上に向ける)と「BAD」のポーズ(グーの状態から親指だけ下に向ける)、そして、親指を地面と平行にしたポーズが出てきます。そして最後は腕を伸ばして「GOOD」になって終わるんですけど、どっちに転ぶかは正直わからないけど、絶対に最後は「GOOD」で終わるんだという強い気持ちを込めて踊っています。

SHELLME : 私は“街underworld”とか“SPIN”ではじめての歌い方をするなかで、自分の歌唱法についてかなり考えたんです。試行錯誤するなかで、歌い方の引き算とかがわかるようになってきました。勢いとパワーでガッと行くのもいいけど、引くことで全体的にかっこよくなることもわかったんです。そういうことを考えて歌えたのが“SUPERBAD”でした。私は感覚派なんですけど、より納得いくものができたらいいなと思って一生懸命レコーディングしました。
BAN-BAN : いちばんのおすすめポイントは最後の「エモーション」の部分です。ここはSHELLME、BIBI、SU-RINGの3人が重ねて歌っています。“SUPERBAD”には「エモーション」というワードがたくさん出てくるんですけど、ライヴでも、みんなでやるところはもうエモーションの爆発にしたいなと思っています。
──今回のシングルは、“SUPERBAD”にも“デジャブー”にも「エモーション」というワードはたくさん出てきますね。
プー・ルイ : PIGGSがインディーズに戻ってから「生き様をさらす」が一貫したテーマなんですよ。前回のEPでは「ありのままの自分たちで歌う」ことを意識しましたが、今回は「エモーション」です。今回は衣装も青っぽいんですけど、それは「青い炎」のイメージなんですよ。赤い炎より青い炎の方が温度が熱いので、PIGGSも同じように感情をふつふつと燃えたぎらせていこうぜという想いが、2曲ともにあります。
