みんなと話すなかで前向きな決断だとわかった
——ダンスに苦手意識があったのはなぜですか?
BIBI:高校の頃ダンスの授業があったんですけど、先生からみんなの前で「お前のダンスやばいな」とか「めっちゃ頑張って点あげても3しかあげられん」って言われていたんです。そのとき「ああ、これは誰が見てもやばいんだ」って思っていました。それが原因で、自分はダンスができないと思い込んでしまっていたんだと思います。
——歌は好きだったんですか?
BIBI:歌は好きです。幼稚園生のときから、家族の前で歌っていました。だから自信もあったんですよ。でもPIGGSに入ってからは、自分が歌う歌詞は自分だけのものじゃないと思うようになりました。自分の歌い方で受け取り方が変わることもあるし、その歌詞を歌う責任があると思うんです。いまは私が歌う意味を見出さないといけないと感じています。
——歌詞を読んでよく考える習慣が身についたのは、いつ頃からですか?
BIBI:小さい頃からお母さんがコンサートに連れて行ってくれたり、本を読み聞かせてくれたり、詩集を買ってくれたりしてくれたんです。なにかを聞いたり見たりしたら、お母さんがそれについて考えたことを話してくれたので、私も自然とそういう習慣がつくようになったのかなと。

——なるほど。先日PIGGSはメジャーから離れてインディーズで活動することを発表しました。この決断についてBIBIさんはどう思いましたか?
BIBI:話を訊いた時は、「あ、そうなんだ」って納得しました。インディーズになってなにが変わるのか具体的にわかっていなかったんだと思います。でもみんなと話すなかで前向きな決断だとわかったので、漠然とよくなるんだろうなと感じていて。インディーズに行くこと自体に不安はなかったですけど、メジャーでお世話になった人に会えなくなっちゃう寂しさは少しありましたね。
——親御さんにもこの件について伝えましたか?
BIBI:はい。「なんで? 」って、お母さんに聞かれましたよ。でも私が決めたことは止めない人なので、「あなたが良いと思うなら良いと思うよ」と言ってくれました。
——大学の友達はなにか言っていましたか?
BIBI:メジャーとインディーズの違いをよくわかっていないと思います。「とりあえずライヴ行きたいから、頑張れ! 」って言ってくれましたね。
——いま大学とPIGGSの活動は両立できているんですか?
BIBI:できてます。もっと勉強も頑張ろうとは思っていて。私が大学で哲学を勉強しようと思った理由は、「なんで人は争うんだろう」と考えたからなんですよ。規模は大きいけど「平和」については常に考えていて、それを大学でもっと学びたいなと。
——なるほど。
BIBI:もちろんPIGGSも頑張ります。自分は小学校の頃から「誰かを幸せにしたい」と思っているんですよ。アイドルって「誰かを幸せにする」職業だと思うし、どこか「平和」にもつながっていると思うんです。だからこそ、アイドルも頑張りたいし、大学の勉強も頑張りたいですね。
