スペシャル・フォトギャラリー
INTERVIEW : BIBI(PIGGS)

EP『1ミリでも』で表現された決意表明の楽曲たちは、『PIGGSをまだ見ぬ場所まで連れていく力』を持っている。休むこともなく、地続きでリスタートしたPIGGSの面白さを、ここからまた思いっきり楽しもうと思う。そしてそんな新たな船出のキーパーソンは、BIBIなのだ!!!
インタビュー : 飯田仁一郎
文 : 西田健
撮影: 大橋祐希
“BOO!SHUT”ができるようになったんだから、これからも大丈夫
——BIBIさんがPIGGSに加入して、もうすぐ1年が経ちますね。加入当初と比べて、心境に変化はありましたか?
BIBI:加入してすぐの頃は、目の前のことに必死で。でも練習していくなかで、どうやったらできるようになるのか、具体的に考えるようになってきました。
——考え方が変わったきっかけはあったんですか?
BIBI:最初の頃は、ダンスに苦戦していて「今日も上手くできなかったな」という気持ちが強かったんです。だから練習していても楽しめなくて。でもシェルさん(SHELLME)と一緒に練習したときに、「自分が下手だと思うのを辞めよう! 」と言われたんです。そこから考えを変えて実践するようになりました。
——この1年で印象に残っている思い出はありますか?
BIBI:お披露目ライヴの前の振り入れのときですね。“BOO!SHUT”の振り付けが何回やってもわからなかったんです。朝までシェルさんとBAN-BANに教えてもらって、なんとかできるようになったんですけど、そのときはずっとひとりで泣いてしまって。でもそういう経験があったおかげで、難しい振り付けがあっても「“BOO!SHUT”ができるようになったんだから、これからも大丈夫」って思えるようになりました。いまはできなくても、やるしかないと思っています。私がもっとできるようになれば、PIGGS全体がよくなるはずだし、できないなりにメラメラと頑張っています。

——先日BAN-BANさんにインタヴューにしたとき、同じ部屋で彼女の話し相手になっていると聞きました。どんな話をしているんですか?
BIBI:楽曲の話をすることが多いです。私は普段からPIGGSの曲について考えていて、それについて話したい気持ちがあるんですよ。BAN-BANは部屋が一緒だから、無意識にそういう話をしてるんだと思います。
——BAN-BANさんとはひとつひとつの曲に関して、その解釈を話し合うんですか?
BIBI:そうですね。「この歌詞すごい」とか「ここの意味はこういうことだと思う」っていうことを話していますね。議論というより、意見を投げ合うみたいな感じ。同期のスー(SU-RING)とも曲について話しますけど、結構抽象的で、BAN-BANの方が具体的です。
——他のメンバーとはどんな話をするんですか?
BIBI:シェルさんとは曲の解釈について話すことはないですけど、「どういう気持ちでやってんの? 」って言われたりするんです。そこで考えるなかで、新しい発見をすることもありますね。
——プー・ルイさんと話すときはどうですか?
BIBI:プーちゃん(プー・ルイ)には、相談することが多いんですけど、言葉に説得力がありますね。私がわからないことがあると、すぐに答えを出すんじゃなくて自分なりの答えに辿り着くための道を教えてくれるんです。悩んでいるときにかけてもらった言葉で、新しい道に導いてもらえたような気持ちになりますね。
——KINCHANはどうでしょう?
BIBI:KINCHANは私がダンスができなくて悩んでいるとき、「私はできない人の気持ちがわかるから」って寄り添ってくれたことがあったんです。そのとき「KINCHANはダンスや歌が苦手って言ってるのに、なんでそれを嫌いにならないの? 」って私が質問したら、「私なりに歌詞やダンスの解釈をしていくうちに、曲に思い入れができるからだよ」ってアドバイスしてくれました。そこで私は、ダンスへの苦手意識が強すぎて、振り付けの意味まで考えていないことに気づいたんです。パフォーマンスに対する意識が変わった瞬間でしたね。
