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INTERVIEW : SHELLME(PIGGS)

歌でもダンスでもPIGGSを引っ張る存在となったSHELLME。以前所属していたプロダクションでの苦労した経験が、その成長に大きく繋がっていると思えたインタビューで、彼女は今とても充実しているように感じられた。
インタビュー : 飯田仁一郎
文 : 西田健
撮影: 大橋祐希
ぶーちゃんズを不安な気持ちにさせるのは嫌だった
──先日4月19日に代官山UNITで開催された〈4周年記念ライブ〉のなかでPIGGSは、メジャーから離れてインディーズで活動することを発表しました。SHELLMEさんはこのことを伝えられたとき、どう思いましたか?
SHELLME : いきなりインディーズに戻るという事実だけを言われたわけじゃなくて、経緯やいろんな人の想いも踏まえて聞いた話だったんですよ。だから「そっか〜!」ってすぐに納得しました。いまはもう「メジャーデビューしてますって言えなくなるなー」くらいのテンションですね。
──SHELLMEさんはPIGGSに入る前の経験から、メジャーや売れることに対して意識が高かったんじゃないかなと思います。
SHELLME : 私のメジャーに対する憧れって、新曲の宣伝トラックが走るとか、ビジョンに映るとか、そういう「キラキラキラー! 」みたいなものだったんですよね。メジャーでキラキラすることは、ある意味できたけど、メジャーじゃなくなっても本来のかっこよさや輝きが失われるわけじゃないと思うようになりました。
──メジャーで活動していた頃、思い出深かったことはありますか?
SHELLME : 〈SUMMER SONIC 2022〉のオープニング・アクトをしたことですかね。他にもすごいことばかりさせてもらいました。でもあんまり私自身の状態は良くなかったかもしれないです。いま考えると頑張りが足りなかったなと思います。

──メジャーで学んだことはありますか?
SHELLME : 最近インディーズに戻って改めて気づいたことは、メジャーでは本当にたくさんの人が関わってくれていたということです。あとは売れてる人は、マジですごいなと思います。本当にトップの方で売れてる人たちは、大きな箱で普通にライヴをかっこよくやってるけど、そこに立てることって本当にすごいことなんだよなと実感しました。
──今回インディーズに戻ることに不安はありませんでしたか?
SHELLME : 不安はなかったです。これまでもやってきたし、自分がやること自体はそんなに変わらなかったから。でもぶーちゃんズ(PIGGSファンの総称)を、「メジャー行ったけどダメだったか…」って不安な気持ちにさせるのは嫌だったんですよ。一瞬でもそう思わせちゃいけないと思いました。インディーズに戻ることがマイナスなことに思われるのかもしれないですが、自分からしたらそうじゃないんです。うちらが大丈夫な姿を見せることで、安心してほしいと思いました。
──実際にライヴの集客を見ていてもすごく熱量が上がっているのを感じます。なにが理由だと思いますか?
SHELLME : この前ぶーちゃんズに「SU-RINGとBIBIは宝だよ」と言われて、確かになと思ったんですよ。ふたりが入ってくれたのは大きいことだと、前より思うようになりました。
──SHELLMEさんにとって、SU-RINGさんとBIBIさんはどんな存在ですか?
SHELLME : スタジオに入ってパフォーマンスを見ていると、心にグッとくる瞬間があるんです。私たち4人もそうだけど、「負けないぞ」という気持ちをふたりから感じて泣いてしまうことさえあります。
