「PIGGSってなんなんだろう」って考える時間にしたかった
──実際YouTubeやTikTokなど、いろんな活動をしていくなかで、新しいお客さんが入ってきた感触はあるんですか?
プー・ルイ : 正直、爆発的に増えたなっていうのはないかもしれない。だからこそ、新しいことはやっていかなきゃいけないと思います。最初に「なんでこんなことやんの?」って思われてもやりたいことは突き進む覚悟は持てたので、2023年はいろいろ考えつつ進みたいですね。
──1月11日には、メジャーデビュー・シングル“負けんなBABY”がリリースされました。まず、表題曲の“負けんなBABY”はプー・ルイさんにとって、どんな曲になりましたか。
プー・ルイ : この曲は、いまというより、後々評価されるような気がしますね。PIGGSがこれから大きくなってきたときに、「この曲がメジャーデビュー・シングルでよかったね」って言われるような気がします。
──MVは、犬吠埼灯台付近から渋谷O-EAST付近まで"111kmを歩いて、そのあと一発撮りで撮影したんですよね。これは、どういう意図でやろうと思ったんですか?
プー・ルイ : もともと、“負けんなBABY”はいままで通りの、熱くて全力なPIGGSを見せようというのを最初から考えていました。MVも111km歩くことで、みんなが「PIGGSってなんなんだろう」っていっぱい考える時間にしたかったんです。
──“負けんなBABY”の歌詞は、Ryan.Bだけではなくメンバー全員の共作とのことですが、このスタイルにした理由は?
プー・ルイ : メッセージ性の強いものは、メンバーが書いた方が説得力があると思ったんです。 “負けんなBABY”はメジャーデビュー・シングルだし、メンバー自身の言葉でちゃんと伝えたいと思って、みんなに書いてもらいました。もちろんRyan.Bが書く歌詞はすごく良いんですけど、それよりもっと大事なものがあるよねということで決まりました。
──最後のKINCHANのセリフが印象的ですが、どういう意図であの部分を入れたんですか?
プー・ルイ : あの部分は、Ryan.Bが言うには、言葉が溢れてメロディーにならない叫びという認識らしいです。レコーディングのとき、セリフのところは全員録ったんですけど、KINCHANが無垢な感じで、心のそこから言っているのがすごく良かったので採用になりました。
──実際、“負けんなBABY”のお客さんの反応はどうですか?
プー・ルイ : こういうものをみんなは求めてたんだなって思いましたね。だから、“負けんなBABY”を先に出すべきだったなと思います。“まじ無理ゲー”も良い曲なんですけど、出すタイミングを間違えちゃった。でもPIGGSのファン層じゃない人にとっては、「“まじ無理ゲー”すごく良いね」って反応をもらうんです。だから、絶対に“まじ無理ゲー”も大事な曲ではあるんですよ。
──今回のメジャーデビュー・シングルは、3曲の流れで聴くとどれもバランスがいいですよね。僕は“ひっちゃかめっちゃか -My Name is PIGGS-”もすごく好きなんですよ。
プー・ルイ : “ひっちゃかめっちゃか -My Name is PIGGS-”はシングルに先駆けてライヴで披露したんですけど、実際かなり人気ですね。イメージとしてはSMAPの“FIVE RESPECT”という曲がモチーフにした部分があります。意図的にこういう自己紹介は入れたかったし、あとはハロプロっぽさもあるのがいいですよね。