INTERVIEW : CHIYO-P(PIGGS)
PIGGSの歌のキーパーソンは、間違いなくCHIYO-Pだ。彼女の綺麗で、そしてエモーショナルが滲むハイトーンは、簡単にできるものではない。野音の夜空に、彼女の叫びが響き渡ることを考えると胸の高鳴りは止まない。
インタビュー : 飯田仁一郎
文 : 西田健
撮影: 大橋祐希
小さい頃はラーメン1人前も食べられなかった
──PIGGSは先日までTikTokで『#まじ無理ゲーチャレンジ』という企画に挑戦していました。メンバーそれぞれのアカウントで動画を投稿して、その再生回数を競っていましたが、最下位だったKINCHANがバンジージャンプを飛んでいましたね。
CHIYO-P : 橋に着いたとき、KINCHANが「無理っ! できないっ!」って泣いていたんですよ。私はバンジー大丈夫なタイプなんですけど、それでも「えっ… やば…」って思うぐらい高かったです。よく頑張って飛んだなと思います。
──CHIYO-Pさんはそのなかで大食いにチャレンジしていましたが、いつ頃からそんなに食べるようになったんですか?
CHIYO-P : 私は元々、別に大食いのタイプではなかったんですよ。でも、引きこもっていた時期に、お母さんの料理の美味しさに気づいて、食べることがストレス発散になっていったんです。とにかく好きなものを食べまくっていたら、胃が段々大きくなって、たくさん食べれるようになっていました。
──昔はそんなに食べる方ではなかったんですね。
CHIYO-P : そうですね。本当に小さい頃はラーメン1人前も食べられなかったくらいです。でも最近は替え玉で10杯ぐらいだったら全然余裕ですね。でも、大食いのフードファイターの方と比べると、あそこまでは無理だなって思います。
──(笑)。ジャンクなものが好きなの?
CHIYO-P : ジャンクなものは好きですね。たくさん食べるのが好きなので、例えば高級のお寿司よりは、回転寿司でたくさん食べたいと思っちゃいますね(笑)。
──なるほど。PIGGSは11月6日に、京都で開催されたフェス〈ボロフェスタ〉に出演しました。声出しOKでのライヴでしたが、実際やってみてどうでしたか?
CHIYO-P : 声出しでのライヴがはじめてだったので、最初はどうなるのかわからなかったんですけど、やってみたらめっちゃ楽しかったですね。いつも以上に客席からパワーを感じて、自分の気持ちに火が付きました。“フォーエバー・ヤング”のときに名前を呼ばれたり、最前の女の子たちが、“まじ無理ゲー”のときに一緒に踊ってくれたりしたんですよ。客席の奥の方に、私たちの次の出番のクリープハイプを目当てにしているお客さん達がいたんです。最初は見向きもしてくれなかったんですけど、段々こっちを見てくれるようになったのがステージからわかりました。私もクリープハイプがすごく好きだから、同じアーティストを好きな人たちと繋がれたのも嬉しかったです。
──良い経験でしたね。
CHIYO-P : 声出しがない空間のライヴも好きだけど、声出しOKの良さを知ってしまったら、やっぱりそっちの方が素敵だなって思っちゃいましたね。こっちも本気でぶつかりにいってるから、ぶつかり合ったときの震えを感じました。あの日は、ぶーちゃんズ(PIGGSファンの総称)もPIGGSでの声出しライヴを経験したことがないから、みんなまだ戸惑ってるところがあるのかなとも思いました。これからどうなるのかわからないですけど、ちょっとずつみんなの声が聞けたら嬉しいです。