永遠なんてないけど、PIGGSはどこまで続くんだろうって考えた
——4〜5月にかけて対バンツアー〈FAMILY BUTCHERS TOUR 2024〉が開催されました。SSW、アイドル、バンド、様々なグループとの対バンでしたが、こちらはいかがでしたか?
SU-RING:1公演1公演学ばせていただくことが多かったですね。バンドさんのライヴを見ていたら、それぞれの楽器にしか出せない音に、誇りをもっているように見えたんです。PIGGSも同じように自分のパフォーマンスに誇りを持つことが大事だなと思うようになりました。バンドがひとつひとつの音を重なり合わせるように、メンバーの想いが重なり合っていけば、PIGGSももっと良くなるんじゃないかなと思うんです。だから私もライヴで自信を持って、自分を見せつけていきたいです。
——SU-RINGさんは自信をつけるためにどんな練習をしているんですか?
SU-RING:ダンスの部分については、シェル(SHELLME)さんとスタジオに入って練習しています。実はパフォーマンスで目標にしているのはシェルさんなんですよ。シェルさんのパフォーマンスは「私のダンス、かっこいいでしょ?」って誇りを持っているのがすごく伝わってきます。
——SHELLMEさんとは練習中、どんな話をするんですか?
SU-RING:スタジオではいろんな曲を練習していたんですけど、“フォーエバー・ヤング”を練習していたときに、なぜか今までとは違う感情になって、踊りながら泣いちゃったんですよ。そのときはなんで泣いたのかわからなかったんですけど、シェルさんに「言いたくないかもしれないけど、自分の中だけでもいいから泣いた理由を理解しといた方がいいよ」って言われてその日の夜ずっと考えていました。
——涙の理由は自分のなかで理解できましたか?
SU-RING:“フォーエバー・ヤング”って「永遠に若くあれ」みたいな意味だと思うんですが、誰でも歳をとって最終的にはみんな死ぬじゃないですか。永遠なんてないけど、PIGGSはどこまで続くんだろうって考えたときに、ふと終わりたくないという思いが出てきたんです。それで泣いちゃったのかもしれないですね。でもそういう感情が自分の中で理解できたのが嬉しかったのを覚えていて。ライヴでも同じ感情になれたら、もっと気持ちが込もったパフォーマンスを見せられるかもしれないと思うんです。その感情はこれからも大事にしていきたいし、それに気づかせてくれたシェルさんにも、もっとたくさん教わりたいなと思いました。
——SU-RINGさんにとって、SHELLMEさんはどんな存在ですか?
SU-RING:すごくあったかい人です。熱い人でもあると思うけど、接すれば接するほどあたたかいなと思います。でもこの前、出かける準備が間に合わなくて、シェルさんの洗濯物を私が干しました(笑)。「こんなのお願いするの、先輩らしくないよね?」って言っていましたけど、「全然大丈夫ですよ」って言いましたよ。
——(笑)。先日4月19日に代官山UNITで開催された〈4周年記念ライブ〉のなかでPIGGSは、メジャーから離れてインディーズで活動することを発表しました。このことについて、現在はどんな心境ですか?
SU-RING:私とBIBIはメジャーになってから加入したので、インディーズがどういうものかを知らなくて、正直不安がありました。メジャーから離れるって、なにがメリットで、なにがなくなるんだろうってすごく考えて、BIBIとたくさん話しましたね。でもプーちゃんも他のメンバーも、「インディーズでも頑張ろう!」みたいなマインドだったので、インディーズもいいのかなって思えるようになりました。もちろん大きな決断だとは思っていたんですけど、私が思っていたより重大じゃなかったのかもしれないとも思っています。
——インディーズになってから実感した変化はなんですか?
SU-RING:インディーズになって大変になったのはメンバーじゃなくて、むしろ制作チームの皆さんだと思うんです。私が実感したのはチェキとか特典会のスタッフさんが変わったこととかですかね。いままで関わってくださったソニーの方々がいないことが、いちばん大きい変化です。