和製TWICEとしてこれから頑張りたい
──みなさんは“LiKE A SPARK”の歌詞を読んでどうでしたか?
BAN-BAN : 最初はすごくプーちゃんの気持ちがストレートに書かれてるやつだからこそ、どういうふうに歌おうかみんなで考えました。この曲はライヴでやってると、いろんな人の気持ちが乗っかっていて、心が明るくなるイメージがあるんですよ。みんな悔しいとか暗い気持ちになったりする過去があって、そういうのがあるからこそ、バーンとみんなが光を見れたり希望を感じることが多いです。
プー・ルイ : “小さな叫び”も“LiKE A SPARK”も、PIGGSがもっともっと大きい存在になったときに、意味が変わってくる曲だなと思っています。いまだったらBiSHがチラついてしまったりすると思うんですけど、そういうことでもないって思えるとか。たとえば、部活で憧れの先輩がいて、追いつけないまま卒業してしまった気持ちもこの曲だし。私にとってそれがBiSHだっただけで。それがもっと多くの人に当てはまるようになったときに、本当の意味を持つ2曲なのかなと思います。
──“小さな叫び”と“LiKE A SPARK”は、コンセプト的に似ているイメージで良いですか?
プー・ルイ : そうですね。MVも対というか、ふたつでひとつになるようにというイメージはありました。“小さな叫び”があるから“LiKE A SPARK”があるし。“LiKE A SPARK”のテーマは光なんですよね。“小さな叫び”はどっちかというと闇のなかに見える光っていう感じです。
KINCHAN : 私、このMV撮影のとき、人生ではじめて日の出を見たんです。それをメンバーと見れて、なんだかすごく感動しました。
──朝日を見たあとに撮ったの?
プー・ルイ : 朝日から夕陽まで撮りました。その3日間ぐらいがめっちゃハードで、「私たち、TWICEみたいだね」って言ってました。千葉でライヴしてそのまま家に帰って、そのままメイクしてMV撮影して朝から晩まで撮って、そのまま石川県に移動だったんですよ。そのときだけ売れっ子みたいなスケジュールで。一緒に住んでて、ワンちゃんも家にいるから「ウチら、TWICEじゃね」って(笑)。実はPIGGSのコンセプトは、あんまり言ってないですけど、日本版TWICE。
SHELLME : それ、いまはじめて知ったわ。
プー・ルイ : 和製TWICEとしてこれから頑張りたいなって思っているので(笑)。
──(笑)。〈SOUL MEAT 2929 TOUR〉はどんなツアーになっていますか?
プー・ルイ : 今回、小さい箱を細かくたくさん回って、いままで会いに行ってない人にも会いに行って。ライヴを体験していただいて、特典会でおしゃべりもして、もっとPIGGSのことを好きになってもらおうっていうのが強かったんですよ。ご時世的に特典会ができなくて、おしゃべりを実際にすることができなかったこともあったんですけど、その分距離が近いライヴハウスのなかで、ひとりひとりと目を合わせたり、曲で伝えるということを大切にしたツアーでした。
──いままでのなかでいちばん印象的だったところを教えてください。
プー・ルイ : 浜松ですね。ライヴ中におりものシートを落としたんです(笑)。
──なにをやってるんですか!?
プー・ルイ : 浜松に着いた時点でブラジャーを忘れたことに気づいたんです。BAN-BANがスポブラを貸してくれたんですよ。でも、谷間に傷ができるって言われて。だから、絆創膏を貼ってライヴしようと思ったんですけど、誰も絆創膏を持ってなくて。おりものシートだけカバンの中にあったから、おりものシートをブラジャーのなかに貼ってステージに出たんですよ。そしたら“PIGGS-モナ・リザ-”でクルっと回るときに、ポロっとおりものシートが外に落ちて(笑)。
SHELLME : 結構デリケートなものなので、集中できねぇと思って拾おうとして蹴ったんですよ。そしたら、足の裏に引っ付きやがりまして。もう堂々と剥がして捨ててMCでいじるっていう流れで(笑)。
CHIYO-P : 私最後の「モナリザー」って歌うところなんですけど、歌う直前に目に入っちゃって、「もうどうしよう」と思って(笑)。
プー・ルイ : 私は気づいてないから良い気分で踊っていて。あいさつしようと前に出たら「ねぇー! 」って言ってきて、笑い止まらなくなっちゃって。あいさつできなくなっちゃったんですよ。
──あんまり気づいてないかもしれないんですけど、“PIGGS-モナ・リザ-”ってPIGGSにとって、めっちゃ大事な曲ですよね。
CHIYO-P : そうなんですよ。
プー・ルイ : でも、ちゃんと曲中は集中して誰も乱れることなくやりました。
SHELLME : 私は自分の2サビの「目を離すな」の直前でおりものシートをスピーカーのところに隠して、なにもなかったかのように歌いました。でも、自分のパートじゃなかったら取り乱してたかもしれないです。
プー・ルイ : もう、おりものシートは胸に入れません(笑)!