いまPIGGSに必要なピースとはまったんだなって思います
──最近PIGGSハウスはどう?
CHIYO-P : また一段と愉快ですね。リビングにいると動物園みたいで、ずっとゲラゲラ笑って話してます。いまはKINCHANと相部屋なんですけど、KINCHANはリビングにいることが多いから、ひとりになりたかったら自分の部屋に行ったり散歩したりカラオケに行ったりしてます。でも、ひとりになりすぎると、鬱気味になっちゃうから、バランスを取ってやってます。
──新メンバーのKINCHANは、PIGGSハウスには慣れましたか?
CHIYO-P : KINCHANは、マジでどこでも寝るんですよ。同じ部屋でドライヤーをしてても起きないし、ずっといびきをかいて寝ています。
──CHIYO-Pから見てKINCHANが決まっていくオーディションはどういうものになりましたか?
CHIYO-P : プーちゃんたちが面接をしているところを見学してたんですけど、その時点でKINCHANが気になってました。めちゃめちゃ緊張して頭真っ白みたいな状況なのに、一生懸命なにかを伝えようとしているのが印象的で、「がんばれ!」って思ったんです。そういう気持ちにさせるのはKINCHANが元から持ってるなにかがあって、それがいまPIGGSに必要なピースとはまったんだなって思います。
──なぜ、KINCHANのピースがPIGGSに必要だったと思いますか?
CHIYO-P : アイドル側がお客さんに元気をあげるのも大事だけど、メンバー同士でもこの子が頑張ってるから私も頑張ろうとか、そう思わせるのもすごく大事だと思ってて。人になにかしてあげたいって思わせるKINCHANを見て、自分たちにいま足りないものってこういう気持ちにさせてくれるモノや人なのかもしれないなと感じたんです。
──オーディションを受けに来た人たちと一緒に練習してみてどうでしたか?
CHIYO-P : オーディションを受けている子たちのがむしゃら感がすごくて。一生懸命やってる姿を見ていると、こっちも熱くなったんです。私たちが頑張っている姿を見せて、人を頑張らせるのが当時はできていなかったから、そういう大事なことを改めて気づかされました。
──オーディションの光景を見て、初心を思い出したんですね。
CHIYO-P : そうですね。アイドルとして仕事をするなかで、なんとなくこういう感じってわかってきてしまって。そこで一生懸命なにかをやることへの気持ちが若干薄れてしまっていたのかもしれません。プーちゃんにも「衣装とか、曲をいただくことは、当たり前のことではないんだよ」って何回も言われてたんですけど、今回のオーディションで自分が体感してやっと気づきましたね。

──オーディションを見たことで、CHIYO-Pはどう変わりましたか?
CHIYO-P : ライヴに対しての熱が強くなりました。自分がサポートしてもらった恩に対してできることは、ライヴのパフォーマンスで返すこと。自分たちが輝くことが恩返しに繋がっていると思うんですよ。一個一個のライヴはすごい大事だけど、やっぱり調子が乗らないこともあって。でもそういうのってお客さんに対しても、現場で動いてくださってる方に対しても、めちゃめちゃ失礼だと思うんです。自分のなかでやり切れなかったみたいな気持ちが残ることも度々あったんですけど、絶対そういうのはなくそうと思いました。
──KINCHANの100kmマラソンについては、どういう想いで見ていたんですか?
CHIYO-P : KINCHANも走るのは苦手って言ってたし、体力的に100km全部を走るっていうのは無理だろうなと思っていたんです。でも、KINCHANが思った以上に頑張って70kmぐらいまでずっと走ってて、すごっ! と思いましたね。負けず嫌いなのは感じていたんですけど、根性がすごいなと思って。泣きながらめっちゃ頑張っていて、自分も頑張らなきゃって思ったし、KINCHANのために頑張ろうという気持ちが強くなりました。
──先日行われた対バンイベント〈FAMILY BUTCHERS〉はどうでしたか?
CHIYO-P : 芯を持ってやってらっしゃる方たちばっかりだったので、超勉強になりました。バンドの方って自分たちで音楽を作ってるじゃないですか。だから、一曲一曲に魂がこもっているのを感じました。自分たちはいただいた曲を歌っているけど、Ryan.Bさんがしっかり自分たちのことを見て曲を作ってくださっているから、バンドさんに負けないぐらい楽曲に気持ちを込めることができると思うんです。だから一生懸命気持ちを込めて、ライヴをやりました。
──ZAZEN BOYSとか凄すぎてびっくりしたでしょ?
CHIYO-P : ZAZEN BOYSさんは、レベルが違いすぎちゃって。そこで戦うのは無理だから、自分たちのライヴをやろうと思いました。二丁魁さんもリハからパワーがすごかったですね。みなさんのパフォーマンスに刺激をいただきました。
──それぞれのアーティストの真剣さが、刺激になったんだ。
CHIYO-P : そうですね。でも、自分たちにも持っている武器があるから、それを各々がもっと磨いてパフォーマンスしたら、グループ自体が底上げされるんじゃないかなとも感じました。
──PIGGSの持ってる武器ってなんですか?
CHIYO-P : がむしゃらさですね。KINCHANが入って、さらにがむしゃらさが出て全身全霊でやるのが大事になってきました。
