「機嫌は悪いけど、“自分”は持ってるよ」
──HONOさんは作詞にも関わっていますが、これまで歌詞を書いた経験はあったんですか?
HONO:経験はあったんですけど、しゃべったのを録音するようなアナログ方式で(笑)。日記は日頃から書いているんですけど、どうしてもかたくなっちゃうんです。でも曲にすると伝わる感じがしていて。
──“Walking Dead”ではどんなことをイメージして歌詞を書きましたか?
HONO:元々の歌詞はほぼ英語ばかりだったんですけど、意味が重なるように日本語に少しずつ変えていきました。“Walking Dead”は、聴いた人が強い女性になれると思ってほしい曲なので、「自分を捨てて生きるな」とか「ありのまま飛び出そう」という歌詞をサビにもってきました。個人的には「自分を捨てて生きるな」の部分が好きで、客観視したり遠慮したりせずに「私らしく生きる」ということを伝えたくて。
──歌詞の「I'm a cranky girl」はすごく素敵な表現だなと思いました。
HONO:「不機嫌な女」って意味なんですけど、不機嫌なのは理由があってひとつは怒り。これまでいろんな人に傷つけられたりとかいろんな経験を経てきた私たちにとって、そういう人たちのことが嫌いだし邪魔なんです。だから「機嫌は悪いけど、“自分”は持ってるよ」というような気持ちを歌詞に込めました。
AYA:“Walking Dead”はありのままの自分でいいんだよって言ってくれる曲ですね。自分がいじめられたときに、人の目を過敏に気にするようになったこともあって。そういう過去を克服した今の自分と、歌詞の自分を重ねちゃいました。サウンドとか曲調もおもしろくて大好きな曲です。
YUME:前に颯爽と歩いていく振り付けがあるんですけど、人の言葉を気にしないような感じが出ていて好きです。そういうパフォーマンスで強い女性を伝えていけたらと思いますね。
RARE:この曲は、指を咥えてはじまる冒頭から好きですね。この4人なら歩き方だけでもそういう女性を表現できるので、ぜひ動きも見てほしいです。
──“Breaking Bud”はどういう楽曲に仕上がりましたか?
RARE:私たちの自己紹介曲であり、代表曲になってほしい。
HONO:どんどん曲調が変わっていくので最初は驚きました。歌詞に関しては、「私たちの今を見てほしい」という気持ちと、「私たちについてこい」というメッセージを書いています。ただ歌うだけじゃなくて、何を思って歌うのかを大事にしているので、レコーディングのときもみんなに「何を思って歌ってる? 」って聞くようにしました。
AYA:この曲はイントロからかっこいいんですよ。この4人でやるからこそ意味がある曲だなって。銃を構える振り付けがあるんですけど、個人的にはそれぞれの嫌な思い出を打ち消すイメージが浮かびました。こういう強い曲があると殻を破れるチャンスだと思うし、私たちのパフォーマンスは観ている人にも絶対に伝わるという確信があります。
YUME:この曲は私たちそれぞれの過去があってこそ表現できるもの。強気でパフォーマンスしたいです。聴いている人が強い女性になれる曲でもあるんですけど、私たちも自信がつきますね。
──VIGUは、10月17日に開催される〈Finally!! The Hero Has Come Back To...〉でお披露目です。ファースト・ライヴに向けた意気込みと、VIGUとして成し遂げたい夢について教えてくだい。
YUME:VIGUとして、そしてアーティストとして初めて立つ舞台なので絶対に緊張すると思うんです。でも、それと同時に自信があるので、今までの想いをのせてパフォーマンスをしたいです。私たちの楽曲は絶対にみなさんに共感してもらえると思うので、しっかり観てもらいたいですし、出し切りたいですね。
AYA:人生で初めてのライヴなので、今考えるだけでも感慨深いんですよ。家族とか応援してくれる方にやっとひとつ恩返しができるのかなと思います。これからは、この4人でしか作り出せないことを固めていって、観ている人に発信していきたいですし、ファンの方に手を差し伸べられるアーティストになりたいです。
RARE:歌いながら踊ることが初めてなので緊張するとは思うんですけど、楽しみです。心の中のストッパーを外したいですね。グループとして夢や目標を設定するとそれに合わせて行動しちゃうと思うんですよ。でも私はそれをしたくなくて。せっかくこんな違う4人が集まったからこそ、それぞれの夢に向けて頑張るのがVIGUとしての夢ですね。
HONO:自分の楽曲を持つようになってからは、ありのままの自分を表現することの大切さを知りました。だから17日のステージに立っている私は、そのままの私だと思ってほしいです。そしてVIGUという新しい空気感を感じ取ってほしい。VIGUは経歴がある子が揃っているけど、急に東京ドームに立てるわけではないし、ひとつひとつのステージを大切にしていきたいと思っています。挨拶や礼儀とか、人間として欠けてはいけない部分を大切にして成長していけるグループでありたいです。
編集 : 西田健、石川幸穂
ライヴ情報
My Hero Project presents〈Finally!! The Hero Has Come Back To...〉
日程 : 2024年10月17日(木)
会場 : 東京 EX THEATER ROPPONGI
出演 : RIRYDAY / VIGU (OPENING ACT)
チケット : https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2454093
PROFILE:VIGU

クリエイティブチーム・Born.Crushがプロデュースを手がける「MY HERO PROJECT」の第2弾アーティスト。
有名サバイバル・オーディション番組を経験したHONO(黒川穂香)、AYA(藤本彩花)、YUME(YUMEKO)、そして著名アーティストのバックダンサーとして活躍したRAREの4名が在籍する。
Instagram : @vigu_jp