松尾スズキさま
突然のお手紙、書かせて頂きます。
新生アイドル研究会BiSの殺し屋担当テンテンコです。
今、どうしても松尾さんに言っておきたいことがあって…
大人たちを大勢動かしてみました。
突然ですが、
松尾さん…
好き、です。
びっくりしましたでしょうか。
すいません。
どうしても気持ちが抑えられなくて。
苦しくて、言ってしまいました。
松尾さんどこか、ふにゃふにゃしていて、そこがたまらなく、愛おしいです。
のらりくらりとしていながら、大きな存在感のある松尾さん。
暗い目の奥にゾッとする鋭さを持つ松尾さん。
おちゃめな松尾さん。
渋い男な松尾さん。
私と松尾さんの出会い…
あれから何年経ったでしょうか。
あれは、私が中学生のときでした。
北海道の女子校に通い、常に刺激を求めていたころです。
「恋の門」という映画を見に行きました。主演の松田龍平さん目当てで見に行ったはずが、すっかり松尾さんの魅力に取り憑かれてしまいました。
松尾さんは、喫茶店のマスターの役でしたよね。ヒロインの酒井若菜さんと喫茶店の死角となるところでエッチをするシーン。
とてもいやらしくて、大好きです。
中学生の私は、目が離せなくなり、夢にまで出てきたほどでした…。
中学生の私には、この変な人しか出てこない世界が憧れでした。
変なことばかりして、社会に溶け込めなくて、でも楽しそうで。
この世界に行きたくて、ずっと生きてきたのだとすら、今となっては思えてきます。
私、中学生の時からずっと成長していないのかもしれませんね。
(ちなみに、身長も成長していないです。)
私は、私は、
もう、松尾さんになりたいです。
松尾さんになって、大衆を笑わせて、驚かせてやりたいのです。
怖がらせてやりたいのです!
松尾さん、
松尾さんは自分でアイドルグループを考えたことはありますか?
私、ぜひ松尾さんと一緒にアイドルやってみたいです。
みんなで表ではきゃいきゃいして、裏ではライバルみたいなグループを松尾さん交えて、やってみたいです!
どうでしょうか。
夏にはビキニで歌って踊るMVを発表しましょう。とっても素敵だと思います。
グラビアだって、お手の物です。
きっとチャーミングでコケティッシュな魅力溢れるアイドルが出来上がると思います。
「真夜中の弥次さん喜多さん」で松尾さんが演じていた"ひげのおいらん"にも通じるところがあるのではないでしょうか。
世間の鬱憤を晴らすためだけに存在する常に怒っているアイドル、貝殻しかつけていない、あわびをモチーフにしたアイドル、ひげのアイドル…
まだまだ、松尾さんと一緒なら開発の余地はあると思います!
なんだか最近、松尾さんを見ていると、
与えられたものをやることで精一杯な自分が酷くちっぽけで弱い存在に思えてくるようになってきました…。
私、テンテンコは、面白いものを自分で作り出せる人にとても憧れるのです。
だからだと思います。
憧れると同時に、悔しさもあり、ちょっぴりコンプレックスなのかもしれません。
でも、このコンプレックスだらけの私から脱皮したいです。
なんでか、根拠はないのですが、私、松尾さんに会ったら、何か一緒に素敵なことが行えたら…
このコンプレックスを脱する手かがりが見つかる気がします…。
そして、私が脱皮し輝き出すところ、すみからすみまで松尾さんに見ていて欲しいです!
松尾さん、
私のこの気持ち伝わったでしょうか。
この気持ち、気づいて頂けたでしょうか。
胸が苦しいです。
あ、実は、以前、某ラーメン屋さんで松尾さんを見かけたことがあります…!
あれは、自宅の近所なのでしょうか。きっとそうですよね。
今でも、たまにそのラーメン屋さん付近を歩き回っています。
そして、いつかまた、会える日を楽しみにしております。
私の気持ち、わかってるなら、会って頂けますよね。
松尾さん、そんないくじなしな男ではないと思います。
最後に、もう一度、
…好きです。
テンテンコ