BELLRING少女ハート、初のベスト・アルバムを先行ハイレゾ配信ーー朝倉みずほ、ロング・インタヴュー
ベルハー初のベスト・アルバムをハイレゾ配信中
BELLRING少女ハート / BEST BRGH
【配信形態】 FLAC、ALAC、WAV(24bit/48kHz)
【配信価格】 単曲 150円 / まとめ価格 2,000円
【Track List】
1. the Edge of Goodbye
2. GIGABITE
3. ホーネット ’98
4. 夏のアッチェレランド
5. ボクらのWednesday
6. ROOM 24-7
7. アイスクリーム
8. Starlight Sorrow
9. ダーリン
10. Crimson Horizon
11. サーカス&恋愛相談
12. rainy dance
13. asthma
14. クロノスの鎌
15. c.a.n.d.y.
INTERVIEW : 朝倉みずほ × 田中紘治
田中紘治(以下、田中) : レコーディングは楽しかった?
みずほ : 最初の何曲かは楽しかったけど「ボクらのWednesday(以下、Wednesday)」以降はずっとイヤだった。
田中 : なんで? 思い出が壊れてくのがイヤだったの?
みずほ : 歌入れが変わった時、田中さんが「同じ声がずっと続いてるときついな」って言ったんですよ。もともと自分の声が嫌いだったからきつかった。
田中 : 言ってないよそんなこと。なんのことだと思ったのみずほは?
みずほ : 私の声のことだと思った。
田中 : みずほの声が続くときついなって思ったことはないし、違うこととまじってるんじゃない?
ーー僕も、田中さんはそんな意図で言ってないと思いますよ。
みずほ : わたしのこころは閉ざされているので。聞き入れられない。
田中 : 心開いたら教えて(笑)。
私は気持ちが死んでいたので怒ってくれてよかったなと思う
ーー(笑)。今回、歌割で細かく変えたところがあるんですか?
田中 : ちょっと不自然かなっていう箇所を直しただけです。ライヴで見ててちょっと物足りないなっていうところとか。みずほさんは変えられても文句とか言わずに我慢しているほうですよ。
みずほ : なにも言わないもん、田中さんに。
田中 : 言うじゃん(笑)。
みずほ : 今は取材だから言った。
田中 : これからちょくちょく取材をしてもらおうか。
みずほ : でも取材してくれる人がいない。西澤さんばっかり(笑)。
田中 : みんな揃うと上っ面な話ばっかりするからおもしろくないもんな。
ーーみずほちゃんは田中さんと1番長く付き合ってきているわけだし、田中さんのことを信頼してるわけでしょ?
みずほ : 半信半疑みたいな感じ。日替わりだから怒った時じゃないと信じられない。怒った時はほんとに怒ってるから信じられる。
田中 : 怒られると安心する?
みずほ : しない。なんでそんなこと言われなきゃいけないのって思う。場合による。
田中 : 最近怒られてよかったことは?
みずほ : この間、ロフトでやったPassCodeさん主催のイベントで怒ったじゃないですか。あの時、私は気持ちが死んでいたので怒ってくれてよかったなと思う。もう1回ちゃんと頑張ろうって思えた。怒られたことは嫌だったけど、でももう一回頑張ろうって思ったからよかった。
田中 : そっか。じゃあこれからもガンガン怒ってくね。
みずほ : やだ!!
これが、わたしにとって10代最後のアルバムです
ーーあははは。みずほちゃんは、ベスト・アルバムを録ることで、これまでの思い出が塗りつぶされるような気持ちがあったんですか?
みずほ : 『UNDO THE UNION』の曲はそうでもなかったけど、『BeadHead』の中に入っている曲がイヤだった。その時の5人の音源なのに、それをまたやるのはイヤだった。ベスト・アルバムで知ってくれる人がいるならいいけど… イヤだった。
田中 : 1stに参加していないメンバーはそこに自分の声がないのがコンプレックスだったりするし、メンバーそれぞれにも思いがありますからね。でも、新しくベルハーを知ってくれた人にとっては、この5人の「Wednesday」じゃない? そういう人がいてくれるのは嬉しいでしょ?
みずほ : 多ければ嬉しい。
ーー15曲の選曲はどのように決めたんですか。
田中 : みんなが思っている「ベルハーってこうだよね」っていう曲をメインにしながら、こういう一面もあったのかっていう入り口になるようにしました。
ーー1st、2nd、3rdから万遍なくってことは考えました?
田中 : それはそうですね。1st、2nd、3rdで曲の方向性が全然違ったりもするんで、奥深さを見せつつ、統一感というかみんなが求めてる感じを考えました。はじめて聴くアルバムに対して初見の人が求めてるものに応えながら、もうちょっと先があるようなアルバムになるように。
みずほ : これが、わたしにとって10代最後のアルバムです。
田中 : みずほは4年間やってきているから、いい曲作ったとか、いいアルバムを出したとかそこじゃなくて、次のステップが見えないと納得できないんじゃないかなと思うんですけど、どうですか?
みずほ : はい。
田中 : 話変わるけど、バイト先にかっこいい男の人いないの?
みずほ : いないです。だけど年下の人が2人入ってきた。
田中 : 男の子?
みずほ : 女の子と男の子。あんまり話さない。
田中 : その男の子どう?
みずほ : なんでお盆を2個持てるんだろうって感じ。
一同 : (笑)。
みずほ : 田中さんアルバムの話してくださいよー!!
田中 : とりたててすることないんだよな。
この間「お前らに飽きた」って話をしたんですよね
ーーあはははは。正直言うと、ベルハーがベスト・アルバムってすごく違和感があるんですよね。田中さんは常に新しい作品を作りたい人だと思っているから。
田中 : コストを最低限に抑えて儲けないと返しきれないですからね。
ーー返さなくちゃいけないっていうのは東京ドームシティの赤字?
田中 : とか、もろもろアルバムの制作費とかですね。今までのアルバムは、その時の収録メンバーで最後までリリース・イベントをやりきれてないんですよ。出す度に誰かいなくなってるから、アルバム制作費の回収イベントが満足にできていない。
ーーアルバムの制作費は、だいたいいくらくらいかけてるんですか?
田中 : 曲の制作費込みだとまた話がごっちゃになっちゃうんですけど、毎回特殊ジャケットなので、たぶん1stがxxx万、2ndがxxx万、3rdがxxx万くらいかけていますね。
ーー衝撃の数字ですね…!! それだけかけて作っているのにCDを再発しないじゃないですか? その分、特殊ジャケットにしたりものにもこだわっていますよね。
田中 : 普通のものをあんまり出す気がしなくて。音源は配信で聴いてくれればいいと思っているんですけど、わざわざ手に取るんだったら普通のプラケより価値のある、おもしろいことしたいし、それで毎回凝っている感じですね。ただコストがかかるので枚数が限定になる。ベストはちゃんとCDとして手にとりたいって人のために量産できるようプラケです。安く作っている中にみずほの怨念がこめられてる。
みずほ : おんねん?
田中 : 怒りがこめられてるんだよね。
みずほ : 怒りなのか…?
一同 : (笑)。
みずほ : どういう気持ちなのかわからない。
田中 : 悲しみなのか悔しさなのか? 悔しいって気持ちかな。悔しさをバネにみたいなタイプだもんね。
みずほ : はい。
田中 : 最近悔しいと感じたのは?
みずほ : 他のグループさんの話してもいいですか? 昨日GANG PARADE(以下、ギャンパレ)さんを見たらサキ様さん(カミヤサキ)がすごくて。
田中 : サキ様さん(笑)?
みずほ : こういう人と一緒にやったら私もぐんぐんできるのにと思って悔しかった。今のベルハーはそうじゃないから。でも、そういう人がいないなら、私がそういうふうになろうと思った。
田中 : サキ様さんは背負ってるよね。パフォーマンスを見ても、周りに気を配りながらダンスをしている気がする。それがすごくドラマチックだなぁと見入ってしまって。
ーー〈TOKYO IDOL FESTIVAL 2016〉をもって、ギャンパレからシグサワアオが脱退して4人になったんですけど、その現実と向かい合ってやっていかなきゃいけないんだってことを、サキちゃんが早くから鼓舞していて。それがものすごく人間くさいし、そこを曖昧にしないのがドラマを生んでいる。
田中 : 俺の理想としては、オタクは基本的にメンバーに会いに来てほしいんですよ。楽曲がどうとか語る人よりも、メンバーと結婚したがってるオタクの方が好きだし。その結果、ライヴが最高だったら何よりいい。ベルハーはメンバー同士が気を遣いあっているというか、目を背け合っているところがある。お互いのことを知らなすぎるから、お互いのこと語れない。自分の気持ちも話せない。喧嘩でも共闘でも、向き合うから成長が楽しめるしドラマを感じる。小さいステージだと一つの塊に見えるんだけど、大きなステージに立った時にそのまとまりのなさがベルハーは露見しちゃう。例えばソロの人は自分の気持ち一つでステージに立ってるから、お客さんに今のコンディションがダイレクトに伝わる。だけどグループは全員の気持ちが散慢だとステージから受ける圧力が小さくなってしまう。単純に人数がたくさんいるからどうにかなるってわけではなくて、みんながバラバラでいると一つの塊としてぶつかってこない。やっていることも考えていることもバラバラでいいんだけど、ステージに立って今日いいライヴにするぞっていう気持ちは一個じゃなきゃいけないし、昨日今日アイドル始めた子たちの緊張感のあるステージにさえ面白さで負ける。緊張感で統一されてるから、そのステージは魅力的なんですよ。
ーー今の話はメンバーにもしてるんですよね。
田中 : ずっとしています。毎回叱りもするし、もちろん全部自分がやりたいからだけど大きい会場で壮大な演出も使う。でも終わった後にメンバーがバラバラなのを見ていると、限界がきて、もうどうしようもない… と思ってしまった。この間「お前らに飽きた」って話をしたんですよね。なにかをやり遂げたいたいと思っているベルハー以外の子たちにアイデアをあげたほうがマシっていう話をして。それがさっき言った本気で怒られたっていうことだよね?
みずほ : うん。
ーーこれまでにないくらいベルハーは破らなければいけない大きな壁にぶつかっているんですね。まさか、こんなインタヴューになるとは思ってもみませんでした。
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ベルハー初のベスト・アルバムをハイレゾ配信中
BELLRING少女ハート / BEST BRGH
【配信形態】 FLAC、ALAC、WAV(24bit/48kHz)
【配信価格】 単曲 150円 / まとめ価格 2,000円
【Track List】
1. the Edge of Goodbye
2. GIGABITE
3. ホーネット ’98
4. 夏のアッチェレランド
5. ボクらのWednesday
6. ROOM 24-7
7. アイスクリーム
8. Starlight Sorrow
9. ダーリン
10. Crimson Horizon
11. サーカス&恋愛相談
12. rainy dance
13. asthma
14. クロノスの鎌
15. c.a.n.d.y.