今の俺たちが歌うことにすごく意味がある
――先日の「プレバト」オンエアから流れているんですよね。テレビから流れてきたときはいかがでしたか?
英城:ソワソワしました。梅沢(富美男)さんが最後の一句を詠み始めたぐらいから、「くるぞ、くるぞ」って(笑)。
葉崎:本当嬉しかったよね?親からLINEが来て、曲が流れたよっていう写真と一緒に、「聴きながらお兄ちゃんと乾杯したよ」って言ってました。
一同:かわいい!
英城:ほっこりした!
柚希:ほっこりマッコリ!
一同:あはははは(笑)。
柚希:我ながらしょうもないこと言った(笑)。
葉崎:(笑)ファンの方も喜んでくださったので、嬉しかったですね。
英城:曲を最初に聴いたときは、ビックリしたんですけど、本当に1つ1つの言葉が綺麗で、そんな中にも強い思いを感じるような言葉も詰められていたり、〈四季折々の〉とか〈凍えた冬の 雪解けが〉とか、いろんな景色が思い浮かぶような曲だなって。本当に世界観がすごく素敵なので、そういう部分もパフォーマンスでも見せられたらいいなって思います。
葉崎:曲調自体はおしゃれな感じなんですけど、歌詞は〈「好きだよ」の 契りを袖に しのばせて〉っていう部分とか、今はあんまり使わないような表現もあって、結構古風な日本語を使ってるところがすごく珍しいなと思いました。表現するのは難しかったんですけど、自分の中で試行錯誤して、すごい良い作品が出来上がったのでたくさんの人に聴いて欲しいです。
凰紫:昔っぽい日本の綺麗な言葉を実際に話す機会って、今の時代あんまりないので、こういう表現の仕方があるんだなって改めて勉強になりましたし、やっぱり日本語って美しいなって思いました。1人に対する想いだったり、でもその中に男として譲れない何かを持って秘めてるっていうのはすごくいいなって思ってます。
天堂:この曲って、衣装でいったら白と黒でものすごくシックなのに対して、歌詞には意外と色が織り込まれてるなって俺自身思っていて。例えば〈ぐり逢うために芽吹いた この心〉の芽吹くっていうのは緑が連想できたり、〈彩り〉がとかっていうところがあったりして、すごく綺麗な歌詞だなっていう印象を受けました。それと、出だしがかるたを読み上げるときの音階そのままで、初めて聴いた人でも覚えてもらいやすいメロディーだなって思います。
――現体制になってからの新境地という感じですか?
柚希:そうですね。和の感じの曲もなかったですし、ダンスにもちょっとしなやかさが織り込まれているので。そういう面では新しい挑戦なのかなって思います。
――“ガンバーレ!”は、デビュー当初から関わっているはなわさんの作詞作曲ですね。
柚希:そうです。はなわさんは、3年前ぐらいにプロデュースを離れてからは楽曲提供がなかったので、俺たちにとっては、はなわさんが手掛けた楽曲を歌うのは初めてで嬉しかったです。PR大使の方々を含めた12人で歌ってるというのもありますし、「これぞ風男塾」というようなまた男らしいガッツのある曲だなという印象があります。
凰紫:風男塾らしさ、届けたい想いがある曲だと思いますし、キャッチーで〈ガンバーレ ガンバーレ〉ってストレートに刺さる曲です。振りも全身を使っていて、エネルギッシュにダンスパフォーマンスするので、それを見た人を元気にできたらいいなと思っています。
赤星:俺たちは本当に日常から元気なので、スタジオで練習してるときとかも鬼ごっこしたりとかいつも騒いでいて(笑)。あるとき鼓太郎とスタジオでワーってふざけてたんですけど、パッと人とぶつかりそうになって「すいません!」って見たら、はなわさんだったんです(笑)。それが初対面だったんですけど、2人で「申し訳ございません!」って頭を下げて。 はなわさんは笑いながら通り過ぎて行ったのでどう思われたかわかりませんけど、元気なのは伝わったのかなって(笑)。
――曲の通りの元気なメンバーっていう感じですね(笑)。7人の中で一番元気な人って誰ですか?
柚希:(即答で)凛空ですね。
葉崎:本当にパワフルで、どんなに疲れていてもどんなときでも、ずっと凛空君はニコニコしてます。
英城:キラキラアイドルなんで!(笑)。この曲が来たとき「よっしゃ!キター!」っていう気持ちだったんですけど、PR大使の5人の方と歌わせていただいてるので、迫力もすごいんです。俺たち自身もこの曲で誰かの背中を押したいとか力をあげたい気持ちもあるんですけど、先輩たちにその言葉をもらってるような、俺たちも背中を押されてるような気分になって、ウルッときちゃったんです。この曲の歌詞って、寄り添うというよりは「おまえならできるぞ!」みたいな、信じてくれてるような歌詞じゃないですか?だから今の俺たちが歌うことにすごく意味があるし、本当にたくさんの人に元気をあげられたらなと思います。
胡桃沢:凛空君が言ったように、「ガンバーレ!」は本当に僕たち自身に歌う曲だと思っていて。歌詞も高いところとか外野から〈ガンバーレ ガンバーレ〉って言っているわけじゃなくて、僕たちも一緒に走って一緒に泥んこになって、一緒に転んで、それでも一緒に頑張ろうみたいな熱いメッセージが受け取れます。PR大使の先輩たちが声を入れてくださってるからこそ、さらに心に響くファンの方もいらっしゃるだろうし、僕たちにとっても特別な宝物の1曲になったと思います。僕たちは日本武道館とか韓国の「ブルー・スクエア(BLUE SQUARE)」とか、目標にしている会場があるんですけど、そのステージに立ったときにこの曲を歌ったら、すごく説得力が増すと思うんです。そのときに「ガンバーレ!」を歌うことを目標にやっていきたいなっていう1曲なりました。
葉崎:日本で言えば、武道館とか東京ドームとか横浜アリーナとかのステージにももちろん立ちたいんですけど、韓国のブルー・スクエアは自分が育ってきた土地で何回も行ってる場所なので、凱旋公演という意味でもみんなでステージに立ちたいです。そこで「ガンバーレ!」を歌ったら、たぶん泣いちゃいます(笑)。
天堂:12人での歌唱が、去年発売のアルバム『風男塾 15th Anniversary Best』に収録された“七色の鳥”以来だったんです。そのときは、PR大使の5人の方々が元々オリジナルメンバーとして入っていたときの声を残した上で、俺たち7人が追加で収録をして12人の声に仕上げたんですけど、今回の“ガンバーレ!”はもう完全新曲で、12人で同じところから作り上げた楽曲なので、本来であれば交わることのなかった先輩方とこの1曲で強く交われたのがすごく嬉しいです。今まで研究生だったりファンだった頃に聴いてきた声と一緒に歌えてるっていう意味でも感動がありました。
