INTERVIEW : 風男塾

「人を元気にする」をモットーに、唯一無二の活動を続けている男装アイドルグループ・風男塾。2022年からデビュー15周年に突入して、新体制のメンバー7人に加え、卒業メンバーの武器屋桃太郎、青明寺浦正、赤園虎次郎、瀬斗光黄、愛刃健水が「15周年PR大使」として加わって活動を行うなど、より一層人々に元気を与えている。OTOTOYのインタビューには初登場ということで、メンバーの自己紹介を交えつつ、15周年を迎えたグループへの想い、シングル「君日和」のことを中心に話を訊いた。歴史あるアイドルグループに身を置いた7人が想う、それぞれにとっての風男塾とは。
インタヴュー&文 : 岡本貴之
言われるまで五・七・五になってることに気づかなくて
――32枚目のシングル「君日和」発売おめでとうございます!
一同:ありがとうございます!
――OTOTOYインタビュー初登場ということで、メンバーさんそれぞれ自己紹介と、どんなお気持ちで15周年イヤーの活動に臨んでいるか教えてください。
柚希関汰:神奈川県出身、黄色担当の柚希関汰(ゆずき かんた)です。グループの中ではMCを担当しております。風男塾は15年の長い歴史のあるグループで、俺自身も加入前からもちろん存在は知っていましたし、ステージも何度も見させていただいていました。今は自分が引っ張るような形になっていて、この15周年イヤーでPR大使として卒業された先輩方にも復活していただいてこの1年やってるんですけれども、普通はそういうこともなかなかないタイミングで自分が風男塾に入れるっていうことはすごく幸せなことだと思います。「君日和」も、「プレバト」6~7 月度エンディングテーマ曲に決まって、全国の地上波に乗るのもすごく嬉しいですし、活気づいてる風男塾をもっと盛り上げられたらいいなと思って、日々頑張っております。
英城凛空:三重県出身、青色担当の英城凛空(はなしろ りく)です。よくプロフィールに「ツッコミ役」って書いてあるんですけど、そうなのかなって(笑)。自分の中では「キラキラアイドル」をテーマにして、見る人にもキラキラを与えるくらいのキラキラさで頑張っております。まだ入って2年ちょっとなんですけど、PR大使の方と関われる機会をいただけているので、いろんなことを先輩から学んで、15周年のお祭りが終わっても盛り上げていけるように、ここがスタートだと思ってまだまだ頑張っていきたいです。
葉崎アラン:ソウル出身、緑色担当の葉崎アラン(はざき あらん)です。英語と韓国と日本語の3カ国語を喋ることができます。昨年の9月から15周年イヤーが始まって、先輩方から今までのグループの歴史とか、「この曲のときはこうだったよ」とか、それこそ振り入れも直接見に来て教えていただいたりして。すごく風男塾に対する想いや愛を教わったので、これからも先輩方の愛を受け継いで、自分も同じように風男塾を繋げていける存在になれたらいいなと思って活動しています。
胡桃沢鼓太郎:東京都出身、ピンク色担当の胡桃沢鼓太郎(くるみざわ こたろう)です。和太鼓奏者もやっていて、ドラムも叩きます。あと、小柄な見た目なんですけど、食べることが大好きでめちゃくちゃ食べます(笑)。いっぱい食べて力をつけてみんなに元気を与えられるようにしたいです。まだ入って1年なんですけど、15周年という歴史を背負ってやってく覚悟と責任感を持って頑張っています。
赤星良宗:宮城県出身、赤色担当の赤星良宗(あかぼし よしむね)です。チャームポイントは顔です!顔に自信があります(笑)。お酒が好きでカクテルを作るのが趣味なんですけど、SHOWROOMで個人配信をやって披露したりしています。15周年に突入したという時期に風男塾に入れるなんて本当に光栄なことだと思っています。PR大使の方々と活動させていただく機会をいただいてファンのみんなもきっと嬉しいだろうし、俺たちも先輩たちから学ぶこともたくさんあるので、もっともっと先輩たちから吸収して風男塾を繋げていけたらいいなって思ってます。
天堂太陽:愛知県出身、オレンジ色担当の天堂太陽(てんどう たいよう)です。加入前は、dreamBoat研究生として1年間在籍した上で、風男塾に入りました。美大に通っていたので、絵を描くことが得意です。あとは激辛料理が好きで、疲れたときとかに食べると元気になります(笑)。風男塾のことは加入前から研究生としても見てましたし、さらにその前にもファンとして見ていた時期があったんです。それらを踏まえた上で、こうして風男塾の歴史に携われるっていうことがすごく幸せだなって感じています。加入から1年経って、まだまだ未熟だなって思う部分もたくさんあるんですけれど。やっと風男塾のメンバーとしての自分が前よりはわかってきたので、成長ができていたらいいなと思います。
凰紫丈源:沖縄県出身、紫色担当の凰紫丈源(こうし じょうげん)です。グループいちの高身長です。バスケットボールを8年間ぐらいやっていたので、体を動かすことが好きで、たまに地域のバスケに参加してゲームをしたりしています。自分も加入前から風男塾はファンとして見ていたので、まさか自分が15周年という歴史あるグループに加入できるとは思っていませんでした。PR大使の皆さんも参加されて、こんなことはもう本当に奇跡なんじゃないかっていうぐらいありがたいです。この15周年をスタート地点として、もっともっと俺たち7人らしい風男塾として歴史を繋げていけたらいいなと思っております。
――表題曲の“君日和”は、全ての歌詞が五・七・五の形式で統一されており、前作のシングル表題曲“Baby U”とはまったくテイストが違いますね。
柚希:風男塾は「人を元気にする」をモットーにしていることもあって、これまで泥臭い感じの曲が多かったんですけど、最近の俺たちは、それこそ“Baby U”のような割と爽やかな曲が続いていたので、次はどういう楽曲が来るのか想像がつかなかったんですよ。今回のような和のテイストは風男塾としても久しぶりだと思うので、曲が来たときは嬉しかったですね。ちょっと大人っぽさもありつつ、この曲をかっこよく魅せられるように頑張ろうっていう第一印象でした。
――この曲、歌詞が最初から最後まで五・七・五で出来ているのがすごいですよね。
赤星:いや俺も、言われるまで五・七・五になってることに気づかなくて。そこも「プレバト」とかかってるんだなっていうのがびっくりでしたし、こういった和のテイストの曲っていうのもなかなか風男塾で歌うことないので、すごく嬉しかったです。〈譲れない 思いを胸に 恋焦がれ君だけに あの花の色 告げたくて〉という歌詞が好きなんですけど、内に秘めた思いを君だけには言いたいんだっていう恋心みたいなものがすごくしっとりとしていて、“Baby U”とはまた違った恋愛曲っていうのがいいなって思いました。
胡桃沢:自分は和太鼓をやっているので、和のテイストの曲が結構好きなんです。“君日和”は、言葉遣いや五・七・五の拍の使い方がすごい古風なので、心にスッと入ってきて沁みる旋律ですし、日本人の底にある血みたいなものが騒ぐ曲なんじゃないかなと思います。「プレバト」でもかけていただいて、たくさんの方の耳に届けばいいなって思います。
