INTERVIEW : 羽島みき

──みきさんのファンって、どういう人が多いですか?
みき : 熱しやすく冷めやすい人が多いと思います。というか、自分もそういう人間なんですよね。なにかに没頭することはあるけど急に冷める。その差が激しいんですよ。黄舁夫もそういう方が多いかもしれない。
──どういうときに感じます?
みき : やっぱり7年間活動をしていると、長く応援してくださる舁夫さんもいれば、途中でお別れしちゃうケースもあるんです。そのなかで黄舁夫を見ていると、熱しやすく冷めやすい方が多い気がしますね。お別れすることに落ち込むというより、あのときに支えてくれたから今の私がいると思ってます。
──ファンの皆さんは、みきさんのことをどう見てると思いますか。
みき : よく言われるのは「癒される」と言ってくれます。
──みきさんのどんなところに癒されているんでしょう?
みき : 「言葉とか話し方にすごく癒されるし、元気をもらえる」とか「みーにゃんは笑顔が素敵だし輝いてる。だからこっちも笑顔になれる」という言葉をかけてくれます。
──先ほど、ご自身とファンは「熱しやすく冷めやすいところが似てる」という話が出ましたけど、それ以外で共通点を感じるところはありますか?
みき : 元気なところです!みんなめちゃくちゃ元気なんですよ。会場で会うと「みーにゃーん!」って笑顔で話しかけてくれます。なのでこっちも元気をもらえます。
──ライヴ中、特典会、ネット上などでファンの方から言われて嬉しかった言葉はなんですか?
みき : ライヴ中でいえば「みーにゃんのダンスは、手先まですごく神経の通ってる感じが見ていて伝わるし、みーにゃんのダンスが一番綺麗」と言ってくれます。それはバレエをやっていたのが大きいかもしれないです。指先まで見てるんだ! と驚きつつ、そんな細かいところにも注目してくれているのは嬉しいなと思いました。
──特典会はどうですか?
みき : 「会えば会うほど好き度が増す。下がることを知らないんだよね」と言われたのは、すごく嬉しかったです。
──愛情の濃さを感じますね。
みき : めっちゃ濃いですよ!んふふふ、びっくりするくらい。
──YouTubeとかSNSなど、ネット上でファンの方から言われて嬉しかった言葉はなんですか?
みき : リアクションを褒められたり、私服が可愛いと褒めてもらえたことが嬉しかったです。あとは結構マニアックな方だと「チャンネル登録、グッドボタンの言い方が好き」という人もいて(笑)。その方はYouTubeの動画が上がるたびに、私がそれを言ってるときの秒数まで数えて「今回、こういう感じのニュアンスで言ったみーにゃん可愛い」と毎動画にコメントをくれます。すごいところまでみんな見てるんだなと思いますよね。……ふふ、恥ずかしい。
──逆に、ファンの方から言われて反省したことは?
みき : 「SNSをもうちょっと更新してほしい」と言われました。「なにを呟いていいのか分からないんだよね」と言っても「何気ないことでもいいから知りたい」って。確かに、「おはみーにゃん」しか基本は言わないし、インスタグラムも自分の写真を撮ろうって気持ちにならないから自撮りも少ない。もうちょっと頑張らなきゃとは思うんですけど、結局変わらず……って感じですね。
──OTOTOYのソロインタビューのときも、同じことを言ってましたよ。
みき : ですよね(笑)。そこだけは全然成長してない。SNSはいまだに苦手ですね。
──ファンのおかげで救われた出来事はありますか?
みき : 一時期、専門学校へ通いながらアイドル活動をするのが本当にしんどかったんです。それでも頑張れたのはファンの皆さんが会いに来てくれて「楽しかった!みーにゃんに会えて良かった!」と言ってくれたおかげで乗り越えられた。本当に諦めそうになっていたので。
──学業とアイドルの両立が大変だったんですか。
みき : そうです。学校の成績も本当に悪くて、毎月再試みたいな状況で再テストを受けても合格ラインには全然届かなくて、国試の直前まで合格点に届かなかったんですよね。「このままで本当に受かるのか?」みたいな。もし落ちてしまったら支えてくれたメンバー、ファンのみなさん、近くで見守ってくれたお母さんにも申し訳ないっていうか、むしろ恥ずかしいなと思っていたんです。だけど、黄舁夫のおかげで「自分は絶対に両立させたい」「負けないぞ!」と思えました。
──そもそも神宿が忙しい時期でしたからね。よく乗り越えましたね。
みき : そうなんですよね。半年かけてツアーをやっていたので、ツアーをしつつ国試の勉強をして、実習にも行くのは本当にしんどかったですけど、あそこで辞めていたら今自分はここにいないし、こういう話も出来てなかった。本当にあのときは諦めなくて良かったと思うし、みんなとこうして過ごせることに感謝してますね。
──ファンのおかげで変われたところは?
みき : もっと可愛くなろうと思えるようになりました。アイドルってみんなキラキラしてて可愛いじゃないですか。その中で自分を見つけて推してくれているわけなので、恥ずかしくない推しになりたい気持ちはずっとあるんです。可愛くなろうとする気持ちは、ファンのおかげで変われたなと思います。
──変化で言うと、どんなところが変わりました?
みき;えーっと……髪の毛をちゃんと乾かすようになったことですね。
──あ、だいぶ成長しましたね。
みき : アハハハ!
──前は自然乾燥と言ってましたからね。
みき : 結構めんどくさがりでケアも全然意識してなかったし、食べ物も気にせずに食べていたんですよ。今は綺麗になって「みーにゃん、どんどん可愛くなってる!」と思われたいから、毎日お風呂上がりは髪を乾かしてます。(ドヤ顔で)気をつけてます!
──ファンに対して伝えたいことはなんでしょう?
みき : 自分の中で、アイドルは5年が限界かなと思っていたんです。だけどいま、8年目を迎えようとしている。とはいえ30歳、40歳まで活動できないと思うから……限られた時間のなかでみんなの力になれたら、支えられたらと思います。この先、神宿の活動がどこまで行くか分からないけど、これ以降は芸能界にいるつもりはないから、その覚悟を持って活動してますね。
──みきさんにとってファンはどういう存在ですか?
みき : 赤い糸ならぬ、黄色い糸で結ばれている存在。見えないところでも繋がっているし、まだ出会えてなくてもいつか出会うと信じてるし、すでに出会えた方とはさらに強い絆で結ばれると思っています。そういう関係性はなくてはならないものだし、みんながいてくれるからこそ、私はステージの上に立てるなと思いますね。
──今、目指してる理想のアイドル像はなんでしょう?
みき : 舁夫さんの人生に寄り添えられるアイドルになりたい。見た目を綺麗するとか、歌がうまくて完璧なパフォーマンスを目指すことも大事だけど、それよりもみんなの人生に寄り添っていけるアイドルになれたらいいなと思います。