曲だけで聴いた時のイメージを、画が付くことによっていろんな視野に広げられるなって。
──続いて、“Memento”は現在放送中のテレビアニメ2nd season前半クールのエンディングですね。久しぶりのテレビシリーズということで、主題歌に決まった時はどういう心境だったんでしょうか?
nonoc:『リゼロ』は、楽曲と物語の展開を交えてくる表現方法がすごく多かったので、楽曲にも皆さん注目されているんじゃないかと思うと、楽しみな反面不安な要素もありました。でも“Memento”はすごくたくさんの方に聴いていただきましたし、テレビアニメで映像と一緒に流れてはじめて、自分の中でピースがはまった感覚を感じています。それを見越して作っていらっしゃる作詞のhotaruさん、作・編曲のTom-H@ckさんのお2人は本当に凄いなと思いました。『リゼロ』の楽曲ではお馴染みのお2人だったので、やっぱりどういう風にかかって、どんな反響を得るか、っていう想像がついてらしたのかなと思って、すごく尊敬します。
──“Memento”が実際に本編でかかった時の反応で印象的だったものはありますか?
nonoc:この“Memento”は希望エンドにも絶望エンドにも合う曲ってよく言われているのが、すごくおもしろいなって思います。曲だけで聴いた時のイメージを、画が付くことによっていろんな視野に広げられるなって。歌詞の内容はもう、2nd seasonだけに関わらず『リゼロ』ってそういうことだよねっていう感じが自分にはしましたね。
──テレビシリーズとは異なりますが、スマートフォンゲーム『Re:ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories』の曲、“Reloaded”も担当されています。
nonoc:“Reloaded”は歌詞の内容からしてこれは絶対スバルの曲だなと思っていて。とにかく運命に食らいついていくぞっていう内容の曲なので、自分もその想いに負けないように頑張って歌った曲です。
──スマホのゲームはログインボーナスとかあるから毎日プレイする人は“Reloaded”毎日聴くことになりますよね。
nonoc:毎日絶対にかかる起動音みたいなものじゃないですか。ゲームの「TAP START」のところで流れるんですけど、それってめっちゃ激アツだなぁと。TAP STARTするまえに置いて、流れてても「ああ、そうだゲームを起動してるんだ」ってやってます(笑)。自分が歌ってるのに自分の自然な毎日に入り込んできた曲というか、プレイヤーの人々の日常の何秒かに自分が入っていることってすごい幸せだなとと思います。
──ご自身も結構ゲームはプレイされているんですか?
nonoc:がっつりやってますね(笑)。ifルートストーリーがどんどん見られるので、私はストーリーを基本的に意識してやってますね。あとはもうキャラクターを愛でて、能力とかは度外視で楽しませてもらってます(笑)。
──ちなみに『リゼロ』の登場人物で好きなキャラクターはいらっしゃいますか?
nonoc:2nd seasonになってより一層好きになったのはラムですね。ラム、めっちゃかわいい。ラムは1st seasonに増してたくさん喋ってくれるんですよ。ラムの言葉尻だったり言葉のチョイスから、つれない態度なんだけど人を想ってくれてる部分が垣間見えるので、そこを引き出してくれたことがありがたいですね。
──ちなみに自分と似ているキャラクターは?
nonoc: 本当に一部分だけですが、ガーフィールです。彼の行動に規則性が無いところが似ていると思います。ここ最近はミニマリストだったり、ルーティンの大切さみたいな動画を観てるんですけど、そういうのは自分には向いてないなと思っていて。なので、毎回予測のつかない行動をしてくるガーフくんが一番近いのかなと。彼の言う格言はよく分からないし、スバルが理解できているのもなんだかよくわからないんですけど(笑)