遅い時間帯の<オレンジ・コート>は、毎回行けば必ず満足して帰ってこれる
W : あと、僕ら辺りの世代がリアル・タイムで出会えなかった、名前は知ってるけどなかなか聴ける機会がなかった音楽も例年通り揃ってる。
T : ヒカシューはP-MODELとかと同時期に出てきたバンドで、ヴォーカルの巻上公一はホーミーを身につけたヴォイス・パフォーマーとして有名。ちょっと言葉で形容しがたい音楽なんだけど、面白いよ。
W : 俺はZappa Plays Zappaが楽しみなんだ。Frank Zappaの息子がFrank Zappaの映像を流しながら、Frank Zappaの曲をやるっていう。
T : ある意味非常に現代的な(笑)。
W : でも、その演奏が凄まじいんだって。再現性を超えたものがあるらしいんだよ。
T : Magmaも楽しみ。フランスのプログレを代表するバンドで、去年のGongとかの枠だね。
W : 遅い時間帯の<オレンジ・コート>は、毎回行けば必ず満足して帰ってこれるイメージがあるよ。俺がSPARKSのディスコグラフィを揃え始めたのも、一昨年ここで観たのがきっかけだったし。あと、今回は個人的に日本の女性ソロ・アーティストで気になってるのがたくさんあるんだ。特にUSインディからの影響が強く表れた若いシンガー・ソングライターが充実している。<木道亭>に登場するPredawnは、アルバムがリリースされて以来、日を追う毎に注目度が増してるよね。
T : この前インストア・ライヴに行ってきたんだけど、いい声してるよね。
W : Mary Lou Lordみたいだよね。青葉市子さんは知ってる? ガット・ギター1本の、これまたシンプルな演奏で歌を聴かせるシンガー・ソングライターで、この人も今後もっと注目を集めていきそう。新作が素晴らしかった世武裕子さんも楽しみ。
T : 今年の<ルーキー・ア・ゴーゴー>はどう?
W : 毎年何組かは自分がチェックしてるバンドが出てくるんだけど、今年は例年以上に知らないバンドが多いかも(笑)。その中でも最終日に出てくる踊ってばかりの国は楽しみだよ。今年はルーキーだけど、来年以降はもっと大きなステージに登場しそうなスケール感があるバンドだと思う。
T : 俺はCore of Bellsかな。
W : ひとつひとつのパーツを見ていくと既聴感のあるハードコアなんだけど、エディットの仕方がユニークで、めちゃくちゃ面白いよね。
T : 歌詞も相当変なんだよね。あと、女王蜂っていう神戸のバンドがすごいって話を聞いたよ。
W : その名の通り女王様みたいな恰好で、グラマラスなロックを演奏するバンドらしいんだけど、1度観たら忘れられなくなるっていう噂だよね。さて。ここまでの話を踏まえて、タッキーは今年のフジ・ロックをどう楽しむ予定?
T : 俺は趣味的に毎回おっさん殺しなものに走りがちだから(笑)、ブルックリン回りを中心に、今の新しい動きをここでしっかり見て回りたいな。今年は主にレッド・マーキーを通して若者ぶりたい。
W : (笑)。俺も今年はひたすらライヴ観て回るんだ!
T : 他に何するつもりだったの?
W : 毎度調子に乗って、つい飲み過ぎるからさ(笑)。途中でへばらないように気をつけます(笑)。
OTOTOYフジロック特集第二弾、渡辺・滝沢ライヴ・レポートは、8/6(金)公開! お楽しみに!
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