かっこいい私たちを見ていただけたら
──4曲目の“USHIRO-META-I”のテーマは「背負う・背伸び」ですね。
高井 : 最初は背伸びって聞いてたときは、のびのびする感じなのかなって思ってたら、バキバキのゴリゴリな曲調で(笑)。「過去も未来も背負って立ってるの」っていう歌詞があって、そういう強い部分がテーマになっていて、かっこいい私たちを見ていただけたらなって思います。あと、「背」の文字がめちゃくちゃ入ってて。「Say good-bye」も「セ」って言ってるんだ、みたいな。遊び心満載なので、「何個入ってるんだろう?」って数えてみるとおもしろいんじゃないかなって思ってます。
内藤 : 「背」がたくさん出てくるけど、「背中」と「背景」では「セ」と「ハイ」が混ざってるから混乱して、レコーディングで苦戦したんです。でも、考えないで聴くと、すごくかっこいい熱い感じで、実は歌詞を見るとちょっとユーモアのある感じになってます。
青山 : ライヴ映えするようにかっこよく歌おうとしました。同じ「背」でも「セ」と「ハイ」があって、レコーディングの時に教えてもらって、勉強できたんじゃないかなって思います。
白浜 : 私も「背」が何個あるのか数えました。キーが低くて、でもだからこそ出るかっこよさがあるんじゃないかなって思ってます。レコーディングではめっちゃ振り切って、「背中で見て」っていうところも、「セ」を強調して、かっこよく聴こえるようにがんばってみました。
──5曲目にしてリード曲の“Yummy!”のテーマは「食べる」。MVも食べ物尽くしですが、思い出深いシーンを教えてください。
白浜 : 私はしゃもじをマイクにして決め顔で歌ったところが、ちょっとじわじわくるポイントだな、って(笑)。エプロン風のデニムの衣装を着たんですけど、お揃いっぽくてかわいい感じで、4人で踊ったのも楽しかったので、それが印象的に残ってます。
青山 : 私はうな重を作ったんですけど、焼くのに慣れてなくて、がんばっている姿をみんなに見てほしいなって思います(笑)。
内藤 : サビのダンスシーンが印象に残ってて。朝のいちばん最初ぐらいに撮ったんです。衣装で踊ると、それぞれのかわいいところが揺れたりしてて、すごくいいなと思いました。
高井 : 私はお寿司を握らせていただいて、けっこううまく握れたと思ったら、意外と握っている部分はそんなに使われなかったんです(笑)。15分ぐらい握るシーンを撮ったのに、3秒ぐらいしかなくて。「あれ、おかしいな?」みたいな(笑)。最初は私が生魚にびっくりするみたいなシーンがあって、その顔がどアップで、面白いなと思いました。あと、イントロの部分のダンスはMV用の振り付けでした。スタジオのキッチンに座って、お料理の調理器具を持って踊って新鮮で、みなさんに楽しんでもらえるんじゃないかなって思ってます。
──シングルだった6曲目の“Don’t Blink”のテーマは「瞬き・ウインク」。ステージ含め、ふだん見逃さないようにしている光景はあるでしょうか?
高井 : 私はMCのときに絶対に会場にいる方全員と目を合わせることを意識していて。あやなのちゃんの自己紹介のときに「13歳!」みたいな表情を見れるので、「ほら!」ってなんか謎の自慢をしてます(笑)。
内藤 : 私は振りきれてないファンの方を探して見逃さないようにしてます。ライヴでB.O.L.Tをはじめて見る方もいるので、振り付けもわからないじゃないですか。「こういう風に!」って教えてあげると、一緒に踊ってくれるので、絶対見逃さないようにしてます。
青山 : 私は“寝具でSING A SONG”を歌うときに毎回必ずあやちゃんがガッツポーズをして「がんばれ!」って応援してくれるので、見逃さないようにしてます。
白浜 : ライヴ中に絶対にファンのみなさん全員を見逃さないようにしています。あと、メンバーと目を合わせたときがいちばんいい表情だから、見逃さないようにしてます。
──7曲目の“JUST NOD”のテーマは「うなずく」。サウンドはハードですが、ちょっと切ないラヴ・ソングをどう歌いましたか?
高井 : もう本当に恋をしている女の子の目線の曲で。今回のアルバム『Attitude』は、「こういう風に自分たちからしていきたい」という私たちの姿勢をみなさんにお届けしたいというのがあって、どの曲も歌詞の終わりの言葉の語尾が「自分がこうしたい」みたいな形で必ず終わるようになってるんです。“JUST NOD”の最後は「うなずくから」で、ひとりの女の子の物語として見てもらえるかわいらしい曲なんじゃないかなと思うので、ぜひいろいろ想像しながら、ニヤニヤしながら楽しんでいただけたらなって思ってます。
内藤 : キュンキュンして大好きです。風景が頭に出てきて、短編映画を見ているような気持ちになれる曲なのでおすすめです。
青山 : この曲を聴いて歌詞の女の子を想像してみたんですけど、少しわがままな感じの女の子じゃないかなって思ったから、その女の子っぽい可愛さを意識してみました。
白浜 : 私もこの曲、キュンキュンして大好きです。最後に私が歌わせていただくんですけど、ちょっとかわいい感じの声で歌って。女の子を想像してたときは、かまってちゃんみたいな感じかなと思ったから、そういう声で歌ってみました。
──8曲目の“未完成呼吸”のテーマは「呼吸・深呼吸」。そう言われて、どういうイメージで歌いましたか?
高井 : 呼吸って誰もが無意識じゃないですか。私も新曲披露のときもすごく緊張して、すぐ呼吸が浅くなっちゃうんです。「浅くなる 焦がれてる 騒いでる時は / 何かを教えてくれている」っていう歌詞が私はすごく好きで。これからは「きっと呼吸が私に何かを伝えようとしてくれてるんだな」って感じてみようって思いました。
内藤 : 曲をいただくときに、どなたが作ってくださるとかいうのを教えていただくんですけど、今回は大好きな只野菜摘さんが作詞してくださるということで、どんなものが来るんだろうかってすごく楽しみで。“未完成呼吸“は歌っていくにつれて、この歌詞が本当に伝えたかったメッセージや、過去に気づけなかったことも気づくことができそうです。メッセージ性のある歌詞をもらってすごく嬉しかったですし、B.O.L.Tでロック・バラードを歌えるのもすごく楽しみです。
青山 : “未完成呼吸“っていう曲名を聞いて「どういう感じなんだろうな?」と思ったんですけど、たしかに呼吸は乱れるなって思うし、みんなに「深呼吸しようね」って言いかけているような曲調に私は感じたので、みなさんに聴いてもらって深呼吸を一緒にしてもらえたら嬉しいなって思います。
白浜 : 私は低音のところが多かったんですけど、聴いてて癒されるように歌ったので、そこも感じてほしいなって思います。最後の「震える」という歌詞がぐっとくるから、そういうところも感じてほしいです。