純度100%なクリエイティヴを一緒に──ねもぺろ from でんぱ組.inc × ZUMI対談
キュートな2人組、でんぱ組.incの鹿目凛&根本凪のスピンオフ・ユニット「ねもぺろ from でんぱ組.inc」が8月5日にセカンド・シングル「にゃんにゃん♡ちゅちゅちゅ♡」をリリース。ねもぺろといえば、今年4月に公開したもふくちゃん × YGQ × ねもぺろ対談が大好評だったということで、なんとねもぺろ対談第2弾が実現! 映像監督・演出家のZUMIを迎え、愛と絆で結ばれた3人のゆるくも深〜い対談をお届けします。
Conversation : ねもぺろ×ZUMI
でんぱ組.incの鹿目凛と根本凪による「ねもぺろ from でんぱ組.inc」。2020年のデビュー曲の「しゅきしゅきしゅきぴ♡がとまらないっ…!」以降、すべてのCDジャケットとMVを手掛けているのが、映像監督・演出家のZUMIだ。「しゅきしゅきしゅきぴ♡がとまらないっ…!」に続くセカンド・シングル「にゃんにゃん♡ちゅちゅちゅ♡」もポップなMVだったが、そのカップリングの”ベイビー♡ベイビー”のMVでは雰囲気が一変。出会わないはずのふたりの女の子が東京で出会い、路上でレモンスカッシュを飲み、メイクをしながら見つめあい、屋上で踊り、隠れ家でけだるい夏を過ごす。そこに登場する「ねも」と「リン」のキャラクターについては、事前に詳細な企画書があった。関ジャニ∞、ヒカキン&セイキン、DAOKO&MIYAVIなど、錚々たるアーティストのMVも手がけるZUMIを、そこまで突き動かすねもぺろの魅力とは何なのか? ねもぺろとZUMIに聞いた。
インタヴュー : 宗像明将
普通のアイドルを超えた、クリエイター側の発想を持っている
──ねもぺろとZUMIさんの出会いはいつでしょうか?
ZUMI : でんぱ組.incの” ボン・デ・フェスタ”の監督をさせてもらって、その後に虹コン(虹のコンキスタドール)でねもちゃんとMVを4本。そこからねもぺろが本格的に始まって、ぺろりんともご一緒させてもらって。 ファースト・シングルの「しゅきしゅきしゅきぴ♡がとまらないっ…!」で一緒に沖縄に撮影に行かせてもらったのが、けっこう濃厚な時間だったかな。
──最初、ここまでがっつり関わると予想していましたか?
ZUMI : いや、していなかった(笑)。ありがたいことに毎回お声をかけてもらって。
──ZUMIさんは、オーダーされてないねもぺろのグラフィックも作ってTwitterに載せて、ねもぺろ写真展も開催していましたが、そこまでさせるねもぺろの魅力とはなんでしょうか?
ZUMI : プロジェクトのスタート・アップから関わらせてもらっているのが大きいかな。純度100%、自分の遺伝子しかない。ねもぺろに対する自分のクリエイティヴィティを100%出せる。ふたりのキャラクターもすごく大きいと思います。ねもちゃんはプロフェッショナルだな、って。こちらの作りたい世界観を一緒に考えられるのが楽しい。普通のアイドルを超えた、クリエイター側の発想を持っている。
根本凪(以下ねも) : ありがてぇ。自分も絵を描いたり、衣装を作ったりするのが好きなので、ZUMIさんと一緒にMVの現場にいると、一緒に作っている気持ちになってすごく楽しい。
──ぺろりんの魅力は何ですかね?
ZUMI : 早口言葉がしゃべれないとか、たまに音をはずすとか(笑)。できないことが多そうに見えて、人が持っていない独特のものを持っていて、それがすごい原石で、魅力的です。
鹿目凛(以下ぺろ) : 「私はみんなができることはできないけど、みんなができないことはできるんだ」って自分に言い聞かせて生きていて、自分を守るために(笑)。そう言ってもらえて嬉しいです。
ZUMI : ぺろりんができないことは、映像の中では痛手じゃなくて。すごく映えて強みになるんですよね。だから女優とか本当に向いていると思う。スイッチがはいったときのぺろちゃんは無敵。
ぺろ : これから自信を持って稽古に臨めます(笑)。
──CDジャケットやMVについて、もふくちゃん(福嶋麻衣子/プロデューサー)やYGQさん(サウンド・プロデューサー)からのリクエストはあったんでしょうか?
ZUMI : 具体的なオーダーはなかったと思います。もともと曲とふたりのコンセプトがあったので、それに自由に乗っかる感じで。
──もふくちゃんは、ぺろりんの脳内にねもちゃんが巻き込まれるのがねもぺろの面白さだと言っていたんです。それが"しゅきしゅきしゅきぴ♡がとまらないっ…!""にゃんにゃん♡ちゅちゅちゅ♡"のポップさだったわけですよね。
ZUMI : ぺろりんがのびのびしていて、ねもちゃんもまんざらじゃないみたいな、そういう関係性はバランスがいいな、って。
ねも : 最初は、こんなかわいらしい衣装やセットは自分にそぐわないと思っていたんですけど、細部までこだわりが見られたり、いろいろなものが面白すぎて、だんだん笑顔になってきて、最終的にハッピーで自信が持てて。"にゃんにゃん♡ちゅちゅちゅ♡"だったら、私が飲んでいるお酒がワンカップ大関のパロディなんですけど、「NEMO ha G-Cup」みたいな(笑)。かわいくてちょっとエッチなだけじゃなくて、面白さも兼ね備えていて。自然と自分をさらけだして、笑顔になれる現場で楽しかったです。
──ぺろりんの脳内に巻きこまれていく戸惑いみたいなものはなかったですか?
ねも : あはは。でも、ぺろりんがいなかったら、かわいい衣装を着たりできなかったからありがたい。
──ぺろりんがドヤ顔になってきていますね。
ぺろ : あはは。自分の想像の何倍ものクオリティで、素敵なクリエイターさんたちがめちゃくちゃ素晴らしいものを作っていただいて。自分の理想のアイドル像のひとつとして、セクシーさもあるけど、女子ウケもするかわいさみたいな。"にゃんにゃん♡ちゅちゅちゅ♡"はちょっと子供向け番組っぽい感じもあって。ちょっと2次元に近いアイドルで、しかも自分の好きなものが集まって、すごく嬉しいです。
完全に解釈の一致で握手をしたくなりました(笑)
──そのねもぺろから大人っぽさを引きだした”ベイビー♡ベイビー”のMVは最高でした。しかも企画書を見て、設定の細かさに驚いたんです。ここまでZUMIさんを突き動かしたものは何だったのでしょうか?
ZUMI : 今回、自分が経験したせつなさやエモさが、曲と合致したのが大きいです。曲をいただいたとき、過去に経験してきた甘酸っぱい感じとか、せつない気持ちみたいなものが「ぶわーっ!」ってきて。東京でひとり暮らしを始めたあの頃の感じとかが蘇った。そこに対する自分なりの答えを表したり、人と共感したい気持ちをMVの中で語りたくて。ふだんのお仕事ではストーリー性のある作品や、自分の気持ちが合致するものを作るのは本当に稀なんです。
──路上でレモンスカッシュを飲むシーンは、お酒じゃないんですね。
ZUMI : あそこはソフト・ドリンクじゃないとダメだったんです。ぺろりんが演じる「リン」というキャラが、それまで友達とお酒を飲んでいたんですね。その後にクラブに行こうとしたところで「ねも」に出会うので、もうお酒じゃないな、って。なぜレモンスカッシュかというと、うちの自宅の下で売っていて、懐かしさを感じていて。今回「出番だな」って。でも、前々から決めていたにも関わらず、撮影当日に買って行くのを忘れちゃって。他の撮影もたくさんあったから、そのシーンは断念していたんです。その後、屋上のシーンを撮り終えたときに、レモンスカッシュが売っている自販機を見つけたんですよ。なかなか売っていないから運命だと思って。そのシーンはそうなるべくして撮れたのかな、と。自分でも好きなカットです。
──その他の製作過程やコンセプトも教えてください。
ZUMI : まず最初に、キャラクターを位置付ける衣装を考えて。勝負服と、部屋着と、それとはまったく別の前々から着たいと思っていたような服。気持ちの3分割を衣装で表している。それと同時にZINEも作っているので、その中で見せたいねもぺろの姿も一緒に考えつつ。単純に「こういうの着せたい」みたいな気持ちも含めつつ。
──ねもぺろは、企画書を見てZUMIさんの情熱をどう受けとめましたか?
ねも : ”にゃんにゃん♡ちゅちゅちゅ♡”の作りこみとは違った、ラフな感じのMVになるんじゃないかと思っていて。ラフな感じで街中を歩いて、自分たちでカメラを撮ったみたいな感じかと思いきや、めちゃくちゃ設定が細かくあって(笑)。いい意味で裏切られたというか。
ZUMI : ” ベイビー♡ベイビー”のほうがガッチガチだったかもしれない。
ねも : 確かに。すごい情熱を感じたし、完全に解釈の一致で握手をしたくなりました(笑)。
──ねもちゃんが演じる「ねも」は、自分の半径2.5m以内にはいった人を惹きつけてしまうキャラクターですね。演じてみてどうでした?
ねも : 尖った少女って感じで。私、渋谷みたいな人混みが苦手なんですけど、仕事で歩かざるを得ないときに目つきが悪くなるので、そういうところは自然にリンクしてるのかな。無理せずナチュラルに演じられる設定だったので、とてもやりやすくて楽しかったです。
──ぺろりん演じる「リン」は渋谷で遊んでいるイマドキの女の子の役ですよね。今までの脳内路線とはまた違ったキャラクターだったのでは?
ぺろ : 今までは「アイドルの理想像は、ファンタジーで2次元」って感じだったんですけど、それとは別に、私、いろんな人格がいて……(笑)。その中の本質に近い自分を今回のMVで出せると思って。本音の自分が、ぺろりんよりも「リン」のほうに近くて。開放的で楽しかったです。企画書を見て、ZUMIさんは本当の自分を見せてくれる存在だな、って。
──制作過程で思い出深いことってありました?
ねも : レモンスカッシュで乾杯した瞬間のぺろりん……。ガードレールに座っていたら、謎の半回転をしてこけちゃって(笑)。他には、ふたりで小芝居みたいにしゃべっていたんです、いつも通りに話すと初対面っぽさがなくなっちゃうから。その内容が面白くて。手をつないで歩きだすとき、ぺろちゃんが「あんた誰?」みたいな。役になりきって会話をしていたら、謎の方向に転がりはじめて。古いウォークマンを一緒に聴きながらぺろりんに「どんな音楽聴くの?」って聞かれて、「んまぁ、ロックとか」みたいな感じで答えて、全然聴かないのに。逆に質問し返したら「天体観測」って(笑)。「ぺろりんの中のイケイケ女子は、BUMP OF CHICKENの” 天体観測”を聴くんだな」って(笑)。
ぺろ : 私は、屋上で踊っているときにZUMIさんに「ボックス・ステップを踏んで」って言われて。そしたら遠くからもふくさんが「ぺろりんはボックス・ステップできないよ!」って(笑)。悔しかったです(笑)。「meme tokyo.のサポートにはいってからできるようになったね」って言われたんですけど、「私は何年も前からできています!」って……(笑)。
──突然「私はステップが踏める」という主張が始まりましたね……。ZUMIさんの思い出深い出来事はなんでしょうか?
ZUMI : 「ねも」っていうキャラクターは、何を考えているかわからないミステリアスな感じだけど放っておけない、みたいな。渋谷で撮影をしているとき、REC中に僕が立ち位置などの指示を出すんですけど、ふだんのねもちゃんだったら、1回1回「はい!」ってちゃんと返事をしてくれるんですけど、そのときはしてくれなかったんですよ。キャラにはいりすぎてあえて返事しないんだろうな、「ゾーンにはいってる、いいぞ根本!」って痺れました(笑)。僕の中では信頼できる4番バッターで、絶対に打ってくれるような存在なんですけど、そういうプロ意識を見せられて、こっちもやる気になりましたね。ぺろりんは、屋上のシーンがすごく印象的でした。「ねも」がいなくなって朝日が昇って、イヤホンをつけるカットがあるんですけど、そこの視線と目力にすごくグッときましたね。失ってしまったけど、そこから立ちあがって前を向く、みたいな気持ちをすごくよく表現していた。そこは狙ってやっているのか、偶然なのか。ぺろりんはミラクルを叩き出す女なので、いろんな条件が合致して、ああいうカットが撮れたのかな。
──いちおう確認をしておくんですけど、おふたり的にはそれは演技なんですよね?
ねも : 全然記憶がない……(笑)。たしかに交差点で撮っているときはちゃんと一匹狼になりきろうと意識はしていたので、それで返事をしなかったのかも。ゾーンに入っていたのかな。
ぺろ : 演じるという部分もそうなんですけど、そのとき私自身の中で悩んでいることがあって。でも、「戦わなきゃ」って気持ちがあったので、素の気持ちと、「リン」としての演技がいい感じに一致できたのかな、って思います。
──そのときの悩みは解決しましたか?
ぺろ : 今は解決できていると思います。自分の悩みって結局は自分で解決していかないといけないから、自分でテンションがあがることを考えたり、冷静になって考えたりして。
──画角によって時間軸を区別していることにも驚きました。つまり、ふたりの関係はもう過ぎ去った思い出になっているわけですよね。
ZUMI : 今回自分でカメラを回したんですけど、意図的に話の中で過去と現在をいったりきたりさせたいと思って。「ねも」が「リン」にイヤホンをしてあげる渋谷の過去のシーンがあって、そこから現在「リン」がひとりでイヤホンで聴いているみたいな。そこのシーンに急に飛ぶときに、時間軸をわからせたり考察しやすくなるヒントを出して、見やすく整理して。あとは画角が与える印象もあると思うので、それを演出の中にうまく取りいれたくて、ああいう手法を使っています。
──他の作品ではやっているんですか?
ZUMI : 混ぜるのはあまりやらないですけど、毎回考えますね。16:9がいいのか、4:3がいいか、映画みたいなシネスコがいいのか。これまでのねもぺろMVの場合は画面みちみちに「ドーン!」みたいなインパクトを伝えたいので、16:9を採用することが多かったです。
──ねもぺろは、時間軸が画角と共に変化することはどう感じました?
ねも : ZUMIさんすっげーな、って。一筋縄でいかないMVみたいな、何度も見返して考察したくなる。
ぺろ : ZUMIさんの中の世界があって、でも見る人によっていろんな世界を感じられたり、考察ができる。そういう見せ方ができるというのは本当にすごい。
自分が想像するよりもいろいろ引き出してもらえて、勉強になります
──”ベイビー♡ベイビー”のMVを見て、ものすごいエネルギーを注いでいるのを感じました。ZUMIさんにとって、ねもぺろというプラットフォームがやはり魅力的なんでしょうか?
ZUMI : 仕事としてあまり捉えていないというか、自主制作を一緒にさせてもらっている感じですかね。作品撮り仲間、サークル活動みたいな。
ねも : 嬉しいな。ねもぺろの作品はZUMIさんじゃないと絶対に完成しないと確信していて。これからも見放されないようにがんばりたいです。
ぺろ : 私もZUMIさんにめちゃくちゃ影響を受けていて。最近カメラを始めたのもそうだし、作品を見て自分もクリエイターとしてのスイッチを押される気分になる。
──ねもぺろの百合感はどこから出てきたものなんですか?
ZUMI : 毎回ふたりを絡ませると、すごくおもしろい現象が起こって作品を良くしてくれるので、なるべくいろいろ試していて(笑)。お互い目を見合わせて何センチまで近づけるかとか。それの一環として百合ってカテゴリーがあるという捉え方ですかね。僕の中ではLGBT的なメッセージ性はそんなに強くなくて、単純に「人と人」みたいな。ねもぺろだからできる空気感がやっぱりあると思いますし、どこまでも行ける気がします。
──こういう話はねもぺろにはしているんですか?
ZUMI : あまり言わないですね。さっきの一緒に作っている感じがいいという話と一緒なんですけど、どこまでも行けるというのは、何にでも変化できるみたいなことかな、って思っていて。それを一緒に考えたり作れるのが毎回すごい楽しいです。
ねも : ZUMIさんはねもぺろの可能性を引き出してくださるので、本当に感謝しています。
ぺろ : 自分が想像するよりもいろいろ引き出してもらえて、勉強になります。
ZUMI : ふたりのおかげですよ。僕ひとりじゃ何もできないですし。
ねもぺろ : うふふ。
──”ベイビー♡ベイビー”のMVでねもぺろの方向性が今までとガラって変わったから、ファンのみなさんもびっくりしたと思うんですよね。
ZUMI : そう思ってもらえるのが本望というか、それを思ってもらいたかったんですよね。
──虹のコンキスタドールの岡田彩夢さんが”ベイビー♡ベイビー”のファン・アートを描いていましたね。2次創作が始まっていますが、ああいうのも嬉しいものでしょうか?
ねも : ファンアートを描いてくださっているかたはありがたいことにけっこういらっしゃって。”ベイビー♡ベイビー”はストーリー性があるから、それぞれの解釈で描いてくれていて。自分も絵を描く側だから新鮮でしたね。
──ねもぺろという作品が人のクリエイティビティを刺激する素材になっている。
ねもぺろ : やったー、嬉しい。
──現実のねもぺろの関係性って、ZUMIさんからはどう見えますか?
ZUMI : 竹馬の友的な感じ。
ぺろ : でんぱにはいってあと半年ぐらいで3年になるんですけど、ふたりででんぱを少しでも支えられるようになることを目標にしていて。最近、ねもぺろで新しいファンのかたもついてきていて、そこからでんぱを好きになってくださるかたも増えてきてたから、少しでも力になれていたら嬉しいです。
ねも : ねもぺろは、でんぱで同期になる前からふたりで一緒にいる時間が長くて、本当に腹を割って話せるみたいな。比較するものではないですけど、虹コンは一緒にいる年数は長いけど、虹コンの楽屋にぺろりんがいたらそっちと話すみたいな(笑)。虹コンは学校みたいな感じで、ぺろりんに関しては依存みたいな(笑)。用法用量を守って気をつけたいです(笑)。
──依存、いい話ですね。ZUMIさんが刺激されて次のMVに反映する部分も出てくるかもしれない。
ZUMI : なるほどですねー。
ねもぺろ : あはは。
──ZUMIさんは、でんぱ組.incとねもぺろの差別化はどう意識していますか?
ZUMI : まったく意識はしていなくて。ねもぺろはねもぺろで、僕の中ではまったく別物。世界観が違うプロジェクトだな、って。でも、でんぱの派生としてやっているのは面白いですよね。でんぱのほうでふたりがそれをどう発揮するかというのを見るのも楽しい。
ワンマン・ライヴがやりたい!
──このチームで今後やってみたいことを教えてください。
ぺろ : 前に話していたのが、ヤンキー曲で、虎と龍みたいな(笑)。スカジャン着て。ちょうど黄色は虎だし、緑は龍だし、オラついた喧嘩の描写がはいるMV(笑)。
ねも : ワンマン・ライヴがやりたくて、後ろで流れる映像とかをZUMIさんに作っていただきたい。会場のセットをかわいくしたり。ZUMIさん本当にすごいんですよ、” にゃんにゃん♡ちゅちゅちゅ♡”の美術もギリギリまでやってくださったり。かわいい空間でワンマン・ライヴができたら、レモンスカッシュで打ちあげしたい(笑)。
ZUMI : ワンマン・ライヴやりたいですね!ぺろりん の案も採用できる日がくる……はず(笑)。今回” ベイビー♡ベイビー”をやってみて、演技に挑戦する面白さに改めて気づいて。難しいお芝居をふたりにやってもらいたい。たとえば、ふたりがいれ替わっちゃう系(笑)。
ぺろ : 「もしかして私たち……」
ねもぺろ : 「いれ替わってる~!?」
──ノリノリですね!
ZUMI : かなり難易度が高い演技になると思います。同じ女性同士で、しかも身近にいる存在で、それを第三者に気づいてもらえるようなお芝居をしなきゃいけない。もっと小さい癖や、深いところをお互いに見るみたいな。どっかのカップリングでやりましょうか。
ねもぺろ : おお~!
ぺろ : 私、いちばん近い人に影響されていくんですけど、ねもちゃんの言動や行動がけっこう自分の私生活にも影響が出ていて。
ねも : えー、悪影響じゃないの?(笑)
ぺろ : 舞台の稽古で「ぺろりん、立ち位置あっちだよ」って言われたとき、ねもちゃんの癖が移っちゃって、「いきます!」のポージングをしながら「ん~!」って顔をしてしまう(笑)。
ねも : 私そんなのやってない(笑)。
ぺろ : なので私はちょっと自信があるかもしれない、ねもちゃんだったらできるかも(笑)。
ねも : じゃあ私はとりあえずカメラに寄ったりする(笑)。ぺろりんは言動に特徴があって面白いので、もうちょっと観察をして。実現できればがんばります!
──最後に、ZUMIさんからZINEの告知があればお願いします。
ZUMI : 先ほどちらっと話しましたが、ねもぺろと一緒に作っているZINE「N/P エヌピー」のvol.4が近日発売になります! 現在制作中ですが、写真やイラストなどとても盛りだくさんな内容になっていますので是非チェックしてください。
DISCOGRAPHY
でんぱ組.inc ALBUM
SINGLE
LIVE
TOKYO IDOL FESTIVAL オンライン 2020
2020年10月2日(金)・3日(土)・4日(日)
※でんぱ組.incとねもぺろ from でんぱ組.incの出演。出演日は後日発表
PROFILE
ねもぺろ from でんぱ組.inc
でんぱ組.incの根本凪と鹿目凛のスピンオフ・ユニット。
2019年12月に幕張メッセ国際展示場2・3ホールで行われた〈でんぱ組.inc 幕張ジャンボリーコンサート〉お披露目され、これまでに「しゅきしゅきしゅきぴ♡がとまらないっ…! 」「にゃんにゃん♡ちゅちゅちゅ♡」の2枚のシングルをリリースしている。
ZUMI
映像ディレクター / 演出家
1987年広島県生まれ。京都精華大学デザイン学部卒業後、フリーランスの映像ディレクターとして活動。
デフォルメティックな演出を用いた表現を得意とする。実写映像をベースにモーショングラフィックやアニメーションをコンポジットするなど、表現手段を問わない独自のスタイルでミュージック・ビデオやコマーシャルの監督・演出を手掛ける。
2018年よりフォトグラファー「ZOOMINgraph」としても活動を開始。