清 竜人、歌謡曲のエッセンスがさらに詰め込まれた最新シングルをリリース
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シンガー・ソングライターの清 竜人が最新シングル『目が醒めるまで (Duet with 吉澤嘉代子)』をリリースした。表題曲に加え、カップリングに収録の「サン・フェルナンドまで連れていって」、そして初回限定盤に収録の「涙雨サヨ・ナラ」の3曲ともに、大御所のアレンジャーが担当した今回の作品について、貫禄と脂の乗ってきた清 竜人にインタヴュー。
INTERVIEW : 清 竜人
デュエット、波止場、海外の街の名──。清 竜人のニュー・シングル「目が醒めるまで (Duet with 吉澤嘉代子) 」の収録曲には、そんな往年の歌謡曲のエッセンスが詰めこまれている。アレンジャーも、井上 鑑、星 勝、瀬尾一三という大御所ばかり。歌謡曲へのアプローチをさらに深めている清 竜人に話を聞いた。
インタビュー&文 : 宗像明将
撮影 : ペータ
自己紹介になるような強い楽曲を出したい
──2018年7月から8月にかけての「清 竜人 ツアー 2018」では久しぶりに握手会もしていましたね。
清 竜人(以下、竜人) : 意外と楽しかったけど、もうちょっとスタッフが早めに剥がしに来てもいいなと。やってるときは楽しいし嬉しいんですけど、やっぱり1時間ちょっとぐらいで僕は肉体のピークを迎えますね。
──新しく来てくれた人はいましたか?
竜人 : ちょこちょこいますね、それはやっぱり嬉しいです。いちばん印象に残ってるのは「先週ライヴに行った郷ひろみよりかっこよかったです」って言われたことですね。
──2018年8月26日の「清 竜人 歌謡祭」で披露された新曲が、吉澤嘉代子さんをデュエットに迎えての「目が醒めるまで」でした。彼女を客演に迎えた理由を教えてください。
竜人 : 「清 竜人 歌謡祭」までに一回だけ会ったんですけど、この曲のレコーディングで会っただけだったんです。面識もまったくない状態でのオファーでしたね。吉澤さんにオファーをした経緯も、デュエット・ソングだと決めて、相手をどうしようかっていう話になったときに、いろんな現場で彼女の名前が出ることが多くて。そういう意味で縁を感じて、ちょっとリサーチして、声質が合いそうだったので今回のデュエットに至りました。歌詞とメロディーを僕と歌ってもらうので、単純に声質の部分ですね。
──今回求めた声質とはどういうものでしたか?
竜人 : 昔の薬師丸ひろ子さんみたいな雰囲気を求めてたんです。吉澤さんの声質って、同じ匂いの質感もあって。
──なぜ薬師丸ひろ子の声質を求めたのでしょうか?
竜人 : 全体的な雰囲気ですね、楽曲性的に。それこそ「目が醒めるまで」のアレンジは、薬師丸ひろ子さんのアレンジを担当されていた井上 鑑さんですし(薬師丸ひろ子の『探偵物語』『すこしだけやさしく』などを編曲)、ナイアガラ・サウンドもベースにあったんだと思います。
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──たしかに「目が醒めるまで」には、大滝詠一が書いた吉田美奈子やシリア・ポールの「夢で逢えたら」を連想しました。
竜人 : 大滝詠一さんをイメージしたところはそれほどなかったんですけど、曲のイメージを伝えてプリプロを井上さんのスタジオでしたとき、平歌にアコギのストロークが入ってたんですね。そういうのはやっぱり大滝さんのサウンドを意識してみたと井上さんが話してましたね。
──「Love Letter」(シングル『平成の男』カップリング)のときのように、井上さんのスタジオで一緒にプリプロをしたんですね。
竜人 : 「Love Letter」と同じ日ですね。あのときにはもうしたためていました。
──井上 鑑さんに編曲を任せたポイントはどこでしょうか?
竜人 : やっぱり彼の過去の作品を聴いた上で、すごく上手にアレンジメントしていただけるんじゃないかっていうところですね。アレンジャーの個性を理解した上で「この楽曲はこの人に、あの楽曲はあの人に」って選定しているので。
──今回のプロジェクトの2枚目のシングルでミディアム・ナンバー、しかもデュエットというのは、今のJ-POPシーンに対してなかなか挑戦的だと感じました。
竜人 : アルバムに向けての布石としてシングルがあるっていう考え方なので、全貌は見せないけれども自己紹介になるような強い楽曲を出したいと思いました。そして、カラーの違う楽曲をシングルとして打てたらいいなというところから、1枚目は「平成の男」で、2枚目はタッチも形態も違うデュエット・ソングにしたって感じですね。
──歌詞は別れた恋人同士によるデュエットで、とてもロマンティックにしてファンタジックですね。
竜人 : 今回は音楽性的にあまりハッピーなものは合わないなとは思っていて、哀愁やセンチメンタルなせつなさを感じるものにしたいなって思いました。別れた後の人の機微みたいなものを描いたほうが楽曲にマッチするかなっていうところからこういう歌詞になりました。
──「あなたの匂い」という歌詞もあります。音楽では伝えられない嗅覚を表現しているのも新鮮でした。
竜人 : あまり具体的な表現にはしないようにしています。情景描写で訴えかけて、その人の中で解釈してもらって、自分の思い出や今の状況に当てはめてもらって世界を広げてもらうのがいいかなって思っていて。特に自分の中でJ-POP、歌謡曲を噛み砕いたときに、具体性を持ちすぎると大衆性から離れていくという感覚を今は持っています。
──MVの撮影場所は、横浜みなとみらい21の港なんですね。
竜人 : 港のイメージは伝えたんです、波止場がいいなって。
──波止場というのは小林旭しかり、歌謡曲では重要な要素ですよね。波止場で自分が歌う映像を撮るのはどんな感覚でしたか?
竜人 : 最近のMVやスチール写真の撮影はストレスフリーですね。清 竜人25のときはアホみたいに待ち時間があったから。今はすごく気持ちいいですね。
──自分の出番しかないですもんね。
竜人 : これが本来のあるべき姿なんだなと。ブラック企業を辞めた後みたいですね。
──でも、そのブラック企業を主宰していたのは竜人さんじゃないですか!
竜人 : 僕が社長でしたね(笑)。
J-POPってエンターテインメント
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──「サン・フェルナンドまで連れていって」の編曲は、安全地帯の作品群で有名な星 勝さんで驚きました。
竜人 : 彼が手がけてる作品が好きで、ぜひ携わっていただきたいと思って。間宮貴子さんや上田正樹さんでのアレンジが好きですね。
──上田正樹さんのヴォーカル・スタイルを意識することはありませんでしたか?
竜人 : 意識してないです。逆にそれは狙いでもあって、過去のヴォーカリストの歌い方を今回の楽曲性で真似すると、ただのパロディになっちゃう危険性もはらんでいると思うので、ヴォーカルは平成に育った僕の歌い方です。メロディーは僕が作って、それをベテランの方たちがアレンジすることで、新古典主義的に新しくてハイブリッドなものを作りあげるっていうのが今回の狙いなんです。すべて踏襲しすぎちゃうと、新しい匂いがなくなっちゃうのは危惧していて、その辺のバランス感は慎重に保つようにしてますね。
──星勝さんの魅力はどんなところにあると思いますか?
竜人 : アレンジメントに無駄がないですよね。アレンジャー目線としても勉強になりましたね。
──フィリピンのサン・フェルナンドという海外の都市名が出てくるのもひとつの歌謡曲マナーですよね。森進一の「冬のリヴィエラ」のような。
竜人 : 歌謡曲、J-POPと異国情緒ってセットとしてあるような気がしてて、ひとつの大きな要素だと思うんですね。日本は島国だから、外国はすべて海の外にある。その感覚が日本のポップス史と深く結びついている感じはあるなと思っていたので、あまり聞いたことがない地名で、なおかつ少し海の匂いがするような街を探しました。
──サン・フェルナンドという地名は、スペイン語圏にたくさんありますよね。今回フィリピンのサン・フェルナンドにしたのはなぜでしょうか?
竜人 : 単純に音の響きと風土ですよね。もともと描いてた歌詞の世界観と合致したので。
──MVが本当にフィリピンのサン・フェルナンドで撮影されたのも驚きました。しかも、歌詞にダブルベッドが出てくるから、ちゃんとダブルベッドがあるホテルの部屋で撮影していて細かいですよね。
竜人 : しっかり計画して行ったんですけど、向こうについてみないとわからないことがほとんどだったので、土地やシチュエーションをいかしながら監督がうまく撮影した感じですね。ネットで検索しても情報が多い街でもなかったので。
──実際にサン・フェルナンドへ行ってみていかがでしたか?
竜人 : すごく僕の好きな街でしたね。エネルギーがあるし、生活水準は少し低いんですけど、活気に溢れていて、未来がすごくあるような街でしたね。もちろん日本のほうが僕は好きだけど、なんとなく「自分が失ったものがここにあるんじゃないか」っていう気持ちにもさせてくれる。元気をもらったという感じでしたね。
──え、竜人さんは「元気をもらった」とか、過去なら絶対に言わなかったじゃないですか。
竜人 : 僕、どんな人間?(笑)
──人とのコミュニケーションを避けるところもあったじゃないですか。
竜人 : (撮影中のカメラマンに)確かに僕が笑顔の瞬間だけ撮りますもんね(笑)。
──「涙雨サヨ・ナラ」は、2018年5月31日に開催された「清 竜人 新曲発表会」のときから歌われていた楽曲です。あのとき花を出していた瀬尾一三さんによる編曲ですね。
竜人 : 今回の自分のメロディー・ラインと相性が良さそうだし、手練の大御所の方なので面白いコラボレーションになるかなっていうところですね。
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──竜人さんが好きな瀬尾一三さんのアレンジ作品は何でしょうか?
竜人 : 瀬尾さんの場合は、個性がすごく出るところに惹かれたかな。中島みゆきさんの曲も好きだし、杏里さんの「オリビアを聴きながら」も瀬尾さんのカラーが存分に出てる感じがしますね。だから下駄を預けた感じです、基本的に僕は口出ししてないですね。
──瀬尾さんに会った印象はいかがでしたか?
竜人 : やっぱり星さんも瀬尾さんも現役バリバリじゃないですか。すごくパワーがあるし、スタイリッシュですよね。あの時代の音楽家の方々はみんなそうなのかもしれないですけど、知的ですね。
──知的かどうかは、どこに出るものでしょうか?
竜人 : すべてに出るんじゃないですか? アレンジメントの内容にも、彼らの人間性にも。自分も身が引き締まるというか。J-POPってエンターテインメントなので、総合的に見た場合にそれは大きなことなんじゃないかなって気がします。
──今のJーPOPのアレンジを見たとき、竜人さんとして物足りない部分はありますか?
竜人 : もちろんありますし、たぶんそう感じてないと自分が音楽はやらないし、やる意味もないかなと思ってます。世の中のヒットチャートを聴いて「いい曲ばっかりだな」と思ってたら自分で絶対やらないと思うんです。「俺だったらこうする」とか「もっといいものを作れる」という自負がないと、この仕事をしている意味はないかなと思います。
大衆性はひとつの大きな要素
──今回の3曲のアレンジに、大御所の方を連れてきてまでやろうとしたモチベーションは何だったのでしょうか?
竜人 : やっぱり最近のヒットチャートやJ-POPの流れに限界を感じていて、そこに対しての批評精神があるんです。新しいものを作るということは、「今」を否定することだと思うんですよね。そのために、このタイミングで僕自身がどういったものを表現するのが面白くて新しいかを考えることが、自分の仕事の役割でもあるし使命だと思ってるので、そこは丁寧に考えてます。
──その結果が『目が醒めるまで』の3曲だ、と。
竜人 : 欧米の刷り直しみたいなJ-POPが増えてる中で、もうちょっと日本の70年代、80年代のような歌謡曲をベースにして、なおかつ今の要素をスパイスしたような新古典主義的な発想でハイブリッドなJ-POPを作ったら、今までにない新しいものが作れるんじゃないかっていう発想で作っていて。それを聴いたリスナーや同業者や業界人に何かしら感じてもらえるところがあるんじゃないかなっていう狙いもありますね。もう少し新しい音楽や新しいことに挑戦する人間が増えてもいい時期なんじゃないかなって感じてるところですね。
──なかなかシーンが変化しないという感覚もあるわけですね。
竜人 : でも、挑戦することは絶対に必要で。それが同時多発的に起きてムーブメントになるのがいちばん理想なんですけど、それもきっかけが必要で、だから僕がそうなれればいいなと思います。それを目指すべき仕事をしてると思ってるので、そこは意識してやっています。
──再びソロで活動する中で、昔の楽曲も披露していますが、自身の昔の楽曲に歌謡性やポピュラリティを感じることはあるでしょうか?
竜人 : 僕は「痛いよ」はちょうどいい評価をしてもらってるっていう感覚ですね。あの曲に関して言うと、僕はすごく気に入っているけど、あの歌詞を今聴き返すと大衆的だとは思わない。具体的な心象風景や描写にリスナーたちがすごく感情移入してくれてる事実もあって、その人数が多いからこそ僕の代表曲のひとつになってると思うんです。ただ、それが逆に欠点でもあって、もうちょっと大きいシェアで見た場合に大衆性に少し欠けるなと思いますね。
──自分の過去の作品を客観視できるようになったところもあるのでしょうか?
竜人 : それはあるかもしれないですね。自分の作品を咀嚼するのも今後の制作活動に関してすごく大事なことだと思うので、ある程度限界はありますけど、自己分析は自分の仕事のひとつだと思ってます。
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──今回のプロジェクトへのJ-POPシーンからの反応はどう受け止めていますか?
竜人 : 今のトレンドでもなんでもないし、僕ひとりがやってるような流れなので、世の中の食いつきとのタイムラグはあると当初から想定してたので、まだ実感としてはないのが正直なところですね。ただ、5年後、10年後に振り返って、すごく意味のあるものにできるんじゃないかなっていう発想もあって。少し変な視点ではありますけど、将来の自分のことも想定しながら作っているところもありますね。
──時代が追いついてくるときが来るんじゃないかと考えてやっている感じでしょうか?
竜人 : そこを目指すべきだなとは思っています。そうでなければこのシーンでやる資格がないなと最近は強く思っていますね。
──強く思うきっかけはなんだったのでしょうか?
竜人 : J-POPのシーンに身を置いていると自負しているし、その中でハイクオリティで総合点の高いアーティストを目指すときに、大衆性はひとつの大きな要素だと思うんですね。すごく作品のクオリティは高いけど大衆性がないっていうのは、J-POPのアーティストとして欠陥だと思うんですよね。そこはいい形で成長していけるように最近は強く心がけていますね。
──大衆性は、当然大衆を想定しながら作らないといけないわけですよね。大変な作業ではないでしょうか?
竜人 : そうですね。タイアップも含めて、総合的にヒットは生まれてくるものだとも思うので、僕ひとりでできることがすべてではないなとは思ってるんですけど、でもやっぱりきっかけを作るのはまぎれもなく僕自身なので、そこは強く意識していかないと。来年30歳になって10周年を迎えますけど、今後も続けていくのであれば大人としてしっかり考えていかないといけないと思います。今回をきっかけにソロ活動はしばらくやめないでおきたいなと思っていて、そのきっかけとして今回は良かったと思います。
──ソロと並行して清 竜人25や清 竜人TOWNのようなプロジェクトがまた始まるかもしれない?
竜人 : あり得ると思いますね。シンガー・ソングライターとしての自分自身の姿も気に入ってますけど、エンターテイナーとしての顔も見せていきたいし。やりたいと思っていることもちょこちょこあるので。
──世の中の竜人さんのパブリック・イメージって、いい意味で飽きっぽいところだと思うんですよ。でも、今回はそういう感じがあまり感じられないんですよね。
竜人 : 今回は「1枚作っておしまい」とか「違うモードになったからソロはおしまい」っていう発想はなくて、柔軟にソロ活動は続けていけたらいいなって考えてます。
──同じソロでも、2012年の『MUSIC』の時代と今ではやっていることが全然違うじゃないですか。そういう変化がまたいつか来ると思いますか?
竜人 : もちろんあると思います。その時代にいちばん刺激的で新しいものを作ろうと心がけているので、同じことをずっと続けるっていうのは基本的にはないと思いますね。ただ、スパンが短すぎるっていうのは自分でも思っていて。清 竜人25は3年続けましたけど、人々に何かしらを浸透させるのは時間かかるじゃないですか。そういった意味で、計画的に長い目で見てプロジェクトを浸透させていくプランニングは、これから考えるかもしれません。
──清 竜人25での3年は、長かったと思いますか、短かかったと思いますか?
竜人 : 体感としては長かったですね。でも、一般のアイドルの寿命で考えると平均以下だし、世の中的には短いと思うんですよ。そういう自分の感覚と世の中の感覚との齟齬はこれからは詰めていかないと、うまくいくものもうまくいかなくなると考えているので、来年からはもうちょっと考えていきたいと思ってますね。
DISCOGRAPHY
LIVE INFORMATION
清 竜人 ワンマンライブ 2018 秋
2018年11月17日(土)@TSUTAYA O-EAST
清 竜人 歌謡祭Vol.2
2018年12月23日(日)@味園ユニバース
出演者:清 竜人 /and more
PROFILE
清 竜人
大阪府出身、1989年5月27日生まれ。
2009年3月、シングル「Morning Sun」で東芝EMIよりメジャーデビュー、その後6枚のシングルと6枚のアルバムをリリースする。
2014年、レーベルをトイズファクトリーに移籍、一夫多妻制アイドルグループ『清 竜人25』としての活動を開始。プロデューサー兼メンバーである清 竜人とその妻達で構成されるアイドルの固定概念を覆す全く新しいエンターテインメントを披露。アルバム2枚、シングル6枚をリリースするも2017年6月17日、幕張メッセイベントホールにて行われた解散ライブをもって、約3年間の活動に幕を閉じた。
2016年12月、清 竜人25の活動と並行して『清 竜人TOWN』の活動も開始。清 竜人とリスナーとの関係性が、単なる演者と観客ではなく、同じ目線でライブを楽しむというコンセプトのもと会場では、ただ観るのも良し、歌うのも良し、楽器を演奏するのも自由というライブで沢山のファンとの共演を果たす。
2017年12月、約4年ぶりの弾き語りコンサートを開催、追加公演を含めた全公演即日完売となり新たなソロ活動のきっかけとなる。
2018年レーベルをキングレコードに移籍、ソロとしてのアルバム制作を約5年ぶりに開始する。
また最近では自身の作品のみならず田村ゆかり、でんぱ組.inc、堀江由衣、ももいろクローバーZへの楽曲提供などプロデューサーとしてもその活躍の幅を広げている。