hardnuts『Ark』
東京発のオルタナティブ・ロック・バンド、hardnutsが初のフル・アルバムをリリース。"僕" と "イヴ" という二人の人物が織りなす物語を軸に展開される本作は、タイトルの由来である旧約聖書『創世記』のノアの方舟になぞらえて、生活の中に起きるさまざまな出来事、出会い、別れに伴って激情的に揺れ動く感情を表現しています。レコーディング・エンジニアには長年タッグを組んでいる島田智朗氏を迎え、今まで以上に研ぎ澄まされた音像に。寂しい夜に優しく体をゆりかごのような、孤独な海の上を滑る船のような、あなたを包み込むあたたかな一枚です。(藤)
peal 『peal』
東京のインディー・ロック・バンド、pealによるセルフ・タイトルの1stアルバム。ドリーミーな質感をまとったインディー・ロックが、今どの地点まで自然にポップへ接続できるのかを示す一枚だ。浮遊感のあるサウンドのなかで鳴るギターは、技巧や記号にとどまらず、軽やかにポップさをまとい、楽曲の親しみやすさを確かなものにしている。音像は淡くにじみながらも、その芯は決して曖昧ではない。近年のインディー/オルタナの流行が持つ裾野の広がり、その豊かさを静かに体現する一枚。肩肘張らずに聴けるが、気づけば「今」の空気がしっかりと封じ込められている。(高)
諭吉佳作/men 『テーブルテニスのゲームのレフィル』
唯一無二の感性で、学園アイドルマスターへの楽曲提供などマルチな活躍をみせる諭吉佳作/men。10月にリリースされた自主制作のインスト・アルバムである本作は彼女が内包するパーソナルな要素が、半機械的なフィルターを通して16個の曲として放出された作品だと感じた。深く沈んでいくようなベースや、"machine(for you)"の気の抜けたグロッケン、"As a friend"の不安定なピッチは、キーワードである"運転"のままならなさを表しているように思えた。歌を手放して加速した自由と、失った聴かれかた(Xでは"聴く"ではなく"流す"という言葉を使っている)を自覚し作られた意欲作。トラックの完成度も抜群です。(菅)





















































































































































































































































































































































