「私もステージに立つ側になりたい」とスイッチが入った感覚
──当時聴いていたのは、どんな音楽でしたか。
夜々:ギター部に入ってからは、日本の女性シンガーソングライターの曲も聴き始めて。阿部真央さん、YUIさん、miwaさんが三強でした。それと並行して、BIG BANGさんにもドはまりしていましたね。有志が出られる文化祭のステージでは、BIG BANGさんを踊ったりもしていました。
──高校に入学されてからも、音楽系の部活を続けられていたんですか。
夜々:それが、全くやったことがないのに、バスケットボール部に入ったんですよ。「最後の学校生活は何をしよう」と考え始めたら「青春したいかも!」と思っちゃって。結局、3ヶ月で辞めちゃったんですけどね(笑)。そこからは、兼部していた家庭科部で毎週金曜日に、ゆるーくみんなでご飯を作っていました。
──では、高校時代はギターをお休みしていたと。
夜々:たまに弾くくらいでした。部活で弾いていた頃よりは、全然練習もしなくなっちゃって。オリジナル楽曲も、中学2年生のときに初めて「ベーコンフランス」という曲を作って、それっきり。「あんなキャッチーな歌はない。もう超えられないかも」と思ったら、なかなか創作意欲も湧いてこなかったんです。でも、歌うことはずっと好きでした。
──高校生以降は、どんな音楽を聴いていましたか。
夜々:私自身、出会う人や環境によって、聴く音楽が変わっていくタイプで。ざっくりとした言葉でいうと、雑食なのかな。小学生のときに始めたダンスミュージックやK-POPは、ずっと大好きなんですけど、夢を追いかけて東京に来てからは、それまで聴かなかったバンドさんの楽曲を聴くようになって、生音を浴びるのが大好きになったんです。それこそ、フェスに通い詰めていた時期もあるくらい。あとは、即興でラップバトルをする動画との出会いをきっかけに、MCバトルも好きになりました。単純に「アドリブで出来るんだ!」と驚きもありましたし、ダンスミュージックが好きだからこそ、ビートがある楽曲も大好きで。「どうしても生で観たい!」と思って、ラップバトルに通っていたこともあります。今でも「戦極MCBATTLE」や「凱旋MCbattle」とかよく見ますし、いろんな楽曲に影響されていくなかで、今の夜々が出来上がったのかなと思います。

──ハンナ・モンタナやBIG BANG以外にも影響を受けたアーティストはいますか。
夜々:「ステージに立ちたい!」と思うようになったのは、AAAさんの影響がすごく大きいです。私が中学3年生の頃、兄がすごくAAAにハマっていて、よくお友達とライブへ行ったりしていたんです。そんなある日、お兄ちゃんが「一緒に観るぞ」とライブDVDを持ってきて、会場みたいに部屋を真っ暗にして、爆音で観たライブが本当にかっこよすぎて。私にとっては、初めてハンナ・モンタナちゃんを観たときと同じくらいの衝撃を受けました。ちょうど受験を控えて「これからどうしたいんだろう」と考える時期だったのもあり、「私もステージに立つ側になりたい」とスイッチが入った感覚があって。明確に「歌手になりたい」と思い始めたタイミングは、そこでした。
──そういった想いを聞くと、1st アルバム『0:00』の完成は一段と胸に迫るものがありますね。今作はどのようなことを念頭において、制作された作品なのでしょうか。
夜々:昨年の5、6月頃、どんなアルバムを作りたいかイメージしたときに、せっかく“夜々”という名前で活動し始めたから、夜にまつわる作品にしたいと思ったんです。夜って、孤独を感じちゃうこともあるけど、自分と向き合える大切な時間でもあるじゃないですか。なかでも、1日の終わりと始まりの境目である0時00分って、年を跨いで迎える1月1日のように、「すごく楽しかったな」と思う日も「あまりいい日じゃなかったな」と思う日も、リセットするパワーがあるような気がしていて。そこから「0時00分から時計が1周する間は、私が魔法をかけたい」という思いをこめて、制作し始めました。
──実際にできあがってみて、どんなアルバムになりましたか。
夜々:自分の頭のなかで想像や理想だったものが、形になったのが『0:00』だと思っています。まず頭に浮かんできたのが、時計の針だったんですよね。そこから「私が魔法使いになって、みんなを幻想の世界へ連れていきたい。時計の針が時を刻むのを12曲になぞらえて……」と落としこんでいきました。自分のなかにあるふわふわした妄想を、マネージャーさんや夜々チームに伝えるのが大変で苦戦しましたね。どうしても「もっとキラキラした感じで」とか「魔法をかけたくて」といった抽象的な表現になってしまい、言語化することがいかに大事かを痛感したアルバム制作でもありました。夜々としての人生が始まった「Lonely Night」を含む全12曲、どれも難産でしたが最高傑作になったと思っています。自分が「好きだな」と思える曲を作ることができて、全部が本当に大好きな楽曲になりました!
──「時計の針が時を刻むのを12曲になぞらえて……」というのは、1曲目から聴いていくと、時の流れを味わえるということでしょうか。
夜々:実はそうなんです。深夜2時や朝方など「こういう感じかな」と想像しながら、曲順も決めました。アルバムを通して1日を味わってもらえたら嬉しいです。







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