OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.381 SHISHAMO ありがとう!!!
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
SHISHAMO ありがとう!!!
今週は〈MUSIC AWARDS JAPAN WEEK〉ですが、今日ここには、SHISHAMOの話を書くためにやってきました。
この週末、2026年6月13日・14日の等々力陸上競技場〈Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu〉でのラストライブをもって、SHISHAMOは活動を終了します。
SHISHAMO。広くは「邦ロック」として聴かれてきたバンドですが、いわゆる「ロキノン系」ではないし、インディやオルタナの文脈で語られることも、ほとんどありません。デビュー当初からそうでした。でも、ぜんぜんそんなことないんですけどね。2013年の自主制作盤『卒業制作』や1stアルバム『SHISHAMO』あたりの楽曲は、まさにインディ・ロックそのもの。音の鳴りも、やっていることの違いも、オルタナ以外のなにものでもない。山中さわおがSHISHAMOのことを評した「やりかたが独特」というのはとても優しい言いようで、その貫きかたはパンクですらあったと思います。
個人的には現時点で、SHISHAMOは「“ガールズバンド” と称されない」ことに成功したバンドだったと感じています。女性だけのバンドであることを消したのではなく、それだけで説明されることを無効化した。恋愛も、生活も、女の子という言葉で雑に括られがちな感情も、SHISHAMOはすべて、バンド・サウンドとソングライティングの問題として鳴らしてきたのだと思います。そして、そうして心ならずも失ったこともきっとある。彼女たちの独特さがなにを成したかは、もうすこし後になってから分かるのでしょう。
・・・
私がSHISHAMOを知ったのは2013年。ただ、2013〜2014年は個人的な事情でまったくライブに行けなかった時期なので、ちゃんと観るようになったのは2015年から。2015年にいちばんたくさん観ていて、春ツアーのCLUB CITTA'からはじまり、初の日比谷野音、そして明けて2016年1月4日の武道館まで、10本くらい観ているはずです。
なので好きな曲は自主制作盤からファースト〜サードあたりに集中しているのですが、ここで困ったことが。
OTOTOYではSHISHAMOの初期タイトルを配信できていないのです。2019年のベスト盤、そして『SHISHAMO 6』以降のオリジナル作品は配信されるようになったのですが、過去カタログはなく…… こんなにバンドを愛しているのに。悲しい。
というわけで、苦肉の策として、OTOTOYのプレイリストにはベスト盤など配信中の音源から10曲を。反則技として、Spotifyでは本当に入れたかった10曲を選びました。
自主制作盤『卒業制作』1曲目、バンド初のオリジナル曲 “宿題が終わらない” もだいぶ凄いんですが、やはり “夢のはなし” に尽きます。これを聴いたとき、あ、これはマジ天才、と思いました。そして自主制作盤にして決定的極上ロック・バラードの “冬の唄”。1st『SHISHAMO』であれば、“君との事”。スリーピースの良さがすべて詰まっています。当時やっていたFMラジオのコーナーのエンディング・テーマにもなっていました。ベースライン、ギターのカッティング、アウトロの余韻まで、気持ちよさが異常。
ほとんど語られることがない曲をひとつ挙げるシリーズとして、シングル「量産型彼氏」のカップリング、アルバム未収録の “転校の歌” を。ストーリーテリングの歌詞で楽曲を成立させる技量、そしてギター・ソロの音色の選択に、当時、感服しました。
10曲に絞るのはとてもたいへんですが、最後は、“ハッピーエンド” 〜 “恋する”。「気持ちいい」と「なにこれ(すごい)」の高次元でのバランスは、やはり、抜きん出ています。
・・・
2018年に予定されていた等々力陸上競技場でのライブで、とっくにスタジアム・バンドになっていたはずの、SHISHAMO。しかし台風による開催中止。もちろんチケット持っていました。2年後の2020年のリベンジ公演もコロナで中止に。
そして、明日と明後日、ついに等々力でのライブを迎えます。いま、また、天気予報を確認しました。晴れ。
楽しくて、寂しくて、幸せな時間を、思う存分浴びてこようと思います。





































































































































































































































































































































































































































































