自己開示をしていくことで自分の心に正直でいられるようになった
──そして12曲目にHACHIさん作詞のタイトルトラック“Revealia”が収録されています。ファンの皆さんに向けたラブレターと言ってもいいのではないでしょうか。
HACHI:自己開示をテーマに自分で歌詞を書くということは、自分の葛藤や、リスナーをどれだけ信頼していて、どれほど愛しているかを自分自身で書くということなので、ちょっと気恥ずかしくもあって……書くのに時間が掛かりました(苦笑)。最終的には、いつもリスナーからいただいている手紙をお返しするような感覚で書いていきましたね。どれだけあなたの言葉に救われて、あなたの言葉に焦がれているのかをしっかりと伝えたくて、頑張って胸の内を書きました。
──ここまでの楽曲に綴られた闇や息苦しさ、穏やかさ、光など、すべてを包含した曲だと思います。そして《そばにいて》《離れないで》とご自身の願望をストレートに伝えていることが、HACHIさんにとって最も大きな自己開示なのではないかと思います。
HACHI:これまで歌ってきているのは「あなたのそばにいるよ」「ずっとここで歌い続けてるよ」のような、相手を安心させる言葉で、自分の願望はエゴだから言ってこなかったんです。でも伝えていなかったとしても、実はずっと思っていて……。でも面倒くさい人間に思われたくなくて、あんまり出してこなかったんです(苦笑)。だから今回のアルバムは、皆さんに甘えました。
──ファンの皆さんから向けられたまっすぐな愛情で、HACHIさんが素直になれたということですね。
HACHI:ほんとひねくれた性格の自分が、楽曲制作のなかで少しずつ自己開示をしていくことで自分の心に正直でいられるようになったし、新たな表現を知ることができたんですよね。これまでは自分以外の主人公の気持ちや、受け手の気持ちを自分なりに考えて、噛み砕いて歌にしていたけれど、今回は自分が抱えていた感情を形にしたので、今まで以上に「わたしはこういう気持ちだからこう歌う」という道筋がはっきりしていました。自分の感じていることを人に伝えるためにどうするべきかを考えることで表現が広がりましたし、前向きな試行錯誤ができましたね。ただ、これを世に出すのはほんとにドキドキします……!(笑)
──確かに。1曲目から4曲目までは本当に生々しい不安と悲しみ、苦しみがしたためられた楽曲なので、聴いていてどんどん胸が苦しくなってきて……。
HACHI:あははは! 最初の4曲を聴いて「今回のアルバムずっとこんな感じなの!?」「HACHIってこんな繊細でこんなに心が弱かったのか」「今後コメントするのも躊躇しちゃうな」と思われる方は、たぶんいらっしゃると思うんですよ。
──聴き手にそういう現象が起きるのは、それだけHACHIさんの抱えていた胸の内が詳細に表現されたからだと思います。なぜわたしが苦しくなったかというと、楽曲とHACHIさんのヴォーカルがトリガーとなって、自分が過去に抱えた苦しみや不安が蘇ってきたからなんです。
HACHI:さっきクリエイターさんがわたしの悩みに共感してくださったという話をしましたが、それはリスナーの方々も例外ではないと思っていて。いま苦しみを抱えている人は楽曲にじっくりと潜っていただきたいですし、聴いていて苦しい曲が続くなと感じた方もぜひ最初から最後まで通して聴いていただきたいです。そういう理由で、アルバムのラストの“Brand New Episode”を今作の第1弾シングルにしていて。
──と言いますと?
HACHI:“Brand New Episode”は「キラキラした思い出を仲間と一緒に集めて、過去に折り合いをつけてこの先の未来に手を伸ばす」という内容で。つまり“Brand New Episode”を最初に出したということは、『Revealia』はHACHIが過去に抱えていた葛藤や悩みであり、“Brand New Episode”で『Revealia』を締めくくるということはみんなのおかげでちゃんと希望を見出せるようになったよ、ということでもあるんです。
──『Revealia』はアーティストとしてのターニングポイントにもなりそうですね。
HACHI:今までタブーにしてきたことを解放したことで、表現の引き出しや感情の出力方法が増えた感覚があるし、自分の好きなものを正直に音楽にしていいんだと思えたんです。今後はジャンルにとらわれずに好きな音楽をやりたいし、いろんな人とたくさんお仕事がしたいですし、いろんなことにチャレンジしていきたいですね。
──3月5日には「HACHI Live Tour 2025 “Unlockture” 」の台北公演が予定されていますが、この公演は『Revealia』と関連性はあるのでしょうか?
HACHI:まだあまり詳しくは話せないんですけど、〈Unlockture〉は「unlock」と「overture」の造語なんです。
──unlockは「鍵を開ける」「打ち明ける」、overtureは「序曲」などの意味がある言葉です。
HACHI:つまりはこの先に何かがある……? ということで、いろいろ企んでいる最中です。〈Unlockture〉のカルッツかわさき公演はホールだったので、じっくり聴ける曲をメインにセットリストを組んだのですが、台北公演はライヴハウスなので『Revealia』からも盛り上がる楽曲をピックアップしていきたいですね。〈Unlockture〉が終わった後に何が待っているのか、皆さんにはぜひ今後もチェックしていただければと思います。
自己開示をコンセプトにつくられた、HACHIの4th ALBUM
編集 : ニシダケン
LIVE INFORMATION:HACHI
「HACHI Live Tour 2025 “Unlockture”」
2026年3⽉5⽇(⽊)
Legacy TERA(台北)
PROFILE:HACHI
透明感のあるシルキーボイスと心を揺さぶるエモーショナルな表現力で魅せるアーティスト。
海外を含むツアー公演や有観客・オンラインライブ等で観衆を魅了しながらも、YouTubeで週2回の定期歌配信を実施。聴き手の心に染み込む透き通った歌声と親近感のある語り口で常にリスナーの心に寄り添い続けている。
2024年11月にAlbum「for ASTRA.」でメジャーデビュー。日本、海外、オンラインを舞台に活躍の場を広げ続ける次世代アーティストとして注目が高まっている。
■OFFICIAL SITE:https://hachi-official.jp/
■HACHI X:https://x.com/8HaChi_hacchi



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