アルバム編
アルバム「S.E.A」はどのような作品に仕上がりましたか。
- この時期の活動のまとめのようなイメージです。デビューから3枚の配信EPを出して、足りないものを最後に足して、AQの「深海編」というコンセプトのアルバムというひとつの形にしました。
なぜ「深海編」というコンセプトになったのか?
- この時期の活動のコンセプトでもあります。まだまだ誰にも知られていない彼女たちがもがいている様子を「深海」というイメージで表現しています。
「深海編」ということは、他のシリーズもある?
- 現状では、今作も含めた4部構成の作品までは構想していて、彼女たちの状況に応じたコンセプトのものを作り上げる予定です。次は大地編です。
楽器を演奏するミュージシャン陣は、どのようにして選出されたんですか?
- 完全に印象派チームが選出していますね。ほとんど皆さん昔からの知り合いです。キーボードの藤井学さん(THE MICETEETH)は、きのホ。でもお世話になってます。
今作において、重要な曲はどの曲ですか?
- うーん、どれも重要ですが、活動の中で、明らかに一つ段階が上がった曲は”SKUMSCAMSCUM”ですかね。ライヴに獰猛さというか、攻撃力が足されましたね。
今作のなかで衝撃を受けた曲を教えてください
- 毎回衝撃ですが、中でも個人的に好きなのは“FANTAStiQUE”という曲です。ギターリフがシンプル過ぎるぐらい単純なんですが、その中で流れていく展開がかっこいいし、ずっと聴いてられますね。
制作過程で難しかったことは?
- 至る所に半音でぶつかるハモリなどの不協和音も出てきますし、“レディ?”には、ピアノの鍵盤では再現できない“クォータートーン(半音の中間音)”が含まれていたりもして。ボーカルレコーディングでは泣き出すメンバーもいましたね。
できる範囲で、それぞれの楽曲のリファレンスを教えてください。
- “ナハトムジーク”は、キース・リチャーズのバンド、X Pensive Winosのグルーヴを再現しようとしていますね。“夢見るサイキック”はケニー・ロギンスの“Footloose”のドラムサウンドを参考にしていますし、“KARUKUMAU”はNewJeansの“Right Now”のエッセンスが入っています。他にも“可愛げのない私”には、レッド・ツェッペリンの“Rock and Roll”の特徴的なドラムフィルが入ってますし、”SKUMSCAMSCUM”のラストもボンゾオマージュ。ツェッペリンでいうと、“水のないプール”のリフもそうですね。
このアルバムをどんな人に聴いて欲しいですか?
- 深海がテーマなので、潜って見つけ出してくれた人に刺さればそれでいいです。本作で有名になるとかトップチャートを狙うような気持ちはないですが、見つけた人が「俺が見つけたんだぜ」くらいの気持ちになってくれると嬉しいです。