Tokyo BOREDOM in Kyoto
バンドマン達により主催/運営されているイベント・東京BOREDOM。2度の東京大学での開催、新宿LOFTでの「DRIVE TO 2010」参戦、名古屋「スペースラナウェイ」とのコラボレーション開催を経て、いよいよ京都へ初・上・陸! 京都という事で京大開催!…ではなく、最初のイベント・コンセプト「ライヴ・ハウスを面白く」に立ちかえった、京都の老舗クラブMETROを使い倒しての大展開。 一日目夜?深夜?二日目という3部構成で、東京ボアダム史上最大のボリュームと濃さで夏の2日間を染め上げること必至!
2011年7月23日(土)-24日(日)@京都・川端丸太町Club METRO
ALLNIGHT&2DAYS!!!!23日夜~オールナイト→24日夜
出演者日割 発表!
23日 17:30 OPEN~ALLNIGHT!!!
FLUID / TACOBONDS / BOSSSTON CRUIZING MANIA / Alan Smithee's MAD Universe / TRIPMEN / SuiseiNoboAz / and Young… / VELOCITYUT / DODDODO / キツネの嫁入り / V/acation / odd eyes / skillkills / イデストロイド / のうしんとう / ワッツーシゾンビ / bonanzas / UltraFuckers / (DJ) BIOMAN(from:neco眠る) / 真保☆タイディスコ...and more!!!!!!!
24日 15:00 OPEN
非常階段 / ULTRABIDE / GROUNDCOVER. / Limited Express (has gone?) / worst taste / ふつうのしあわせ / ゆーきゃん / したっぱ親分 / PANICSMILE / シャムキャッツ / BED / オシリペンペンズ / OUTATBERO / YOLZ IN THE SKY
チケット料金: 各日¥2500 / 2日通し券¥4000
23日深夜の部 24:00以降は、、なんと!24日の1日チケットでも入場できます!!
>>東京ボアダム official web
スリルを追い求める人間の本能
殺す気か! 東京ボアダムのためにおもろエモい文章を書いてくれと依頼された私ですが、私が東京ボアダムに伝えたいことはこの一言に尽きます。おもろエモいという言葉なんぞ初めて聞くわ! ではまず、私とTOKYO BOREDOMの関係とはどんなものなのか説明させてください。
といってもまあただの一スタッフなんですけどね。2009年、9月に東京大学で行われたTOKYO BOREDOM vol.3。その前夜、絶賛就職活動中だった私に出演者でもあり主宰メンバーの一人でもある飯田仁一郎ことJJ(Limited Express(has gone?))から一本の電話がかかってきました。「ボビー(私の別称)、就職なかなか決まらなくて大変やなあ。俺も色んな人に声かけてみるから、頑張れよ!」「ああ、飯田さん。ありがとうございます… 。」なんて良い人なんだ! と思ったところで、「ところで明日、暇? 」断るに断れず手伝い始めたのが最初でした。さらに当日行ってみれば「警備代表」との肩書を与えられている。初めて会う主催者たちは「ボビー」という名に屈強な男性を思い描いていたそうで、突如として現れたもやし女にさぞかし残念そうな顔を浮かべていらっしゃった。そんな私と東京ボアダムです。では、なぜ私が東京ボアダムに殺されかけたのかをご説明いたしましょう。
その後、「心の警備員」という胡散臭い肩書を振りかざし2010年も引き続きスタッフとして存分に楽しませて頂きました。2009年も凄かったけれど、2010年はさらに凄かった。やはり忘れられないのはデラシネ。終わった後に服が血まみれになっていて、しかも私はどこも怪我していなかった。誰の血!? ライヴというよりは暴動に近く、風間コレヒコはミュージシャンというよりも過激なアジテイターの雰囲気に近かった。客の暴れたい欲が最高潮に達し、バンドを煽り、その喧嘩をデラシネが買うという構造で盛り上がり、血祭りとなる。デラシネに限らず、こんな光景は後にも先にも東京ボアダムでしか見たことがない。
しかもその日のトリは非常階段。耳をつんざく轟音ノイズで始まった彼らのライヴは、その瞬間に人の波を動かした。前から逃げる人もいればJOJO広重の聖水(尿)をあびんと後ろから押し寄せてくる人も居る。右か左か前か後ろか、どこに逃げるべきか、いや、この事態に突っ込んでいくべきか? 迷っているうちにどこからともなく三角コーンが2、3個飛んで来て、人の上を移動している。男たちはJOJO広重が投げた拡声器を奪い合い、当の本人はどこへ行った!? と見回すといつの間にやら後ろの方へ移動し、ギターを振りかざし、地面に叩きつけて折った。こんな状態、音楽じゃない。混沌だ。
10カ月も前のことを何の資料も無くここまで鮮明に思い出させるとは、恐るべし東京ボアダム。殺されると思ったのにまたあの混沌の中でボコボコにされたいと思うのはスリルを追い求める人間の本能なのか。東京ボアダムの会議は高円寺のとある居酒屋で行われている。何の気なしにそこで飲んでいると、夜中の1時ごろ、東京ボアダム主宰のバンド・マンたちがわらわらと集まり、おもむろに会議を始めた。彼らの熱い話し合いを聞きながら、こういう風にシーンは生まれていくのだなとしみじみし、そのうちこちらの熱も上がってきて、というか酔っぱらって口を挟んでしまった。すいません。反省しています。そんな2年半かけて成熟し始めてきた東京ボアダム・シーンが、この度、『TOKYO BOREDOM in KYOTO』でまるごと西日本に輸出される。東京内で満足して完結しない所はさすがだ。何だったら以前、「海外で東京ボアダムをやって向こうのシーンを洗脳したい」なんて話をしていた気もする。某主宰者メンバーさん、あなたは酔っぱらって話しただけかもしれませんが、私は本気で期待していますよ。とりあえずは古都・京都をどのように洗脳してくれるのか、7月23、24日を楽しみに待ちたいものです。(text by 水嶋美和)
東京ボアダム出演者