blgtzが東日本大震災のチャリティー・シングルをリリース
2011年3月11日に起こった東日本大震災を受け、blgtz(ビルゲイツ)がチャリティー・シングル『ソネット』をリリースする。田村昭太によるソロ・ユニットblgtzは、元々はバンドとして2000年に結成された。下北沢界隈のライヴ・ハウスを中心に活動し着実に人気を得てゆくも、2003年に田村はソロ・ユニットとしてblgtzの名のままミニ・アルバム『チルコ』を発表した。その後何度もバンド形態へ、ソロ形態へと変化を繰り返しながら、現在もblgtzの活動を続けている。バンドではギターとボーカルに専心しているが、ソロのライヴではそれに加え、足でバス・ドラムでリズムを刻みながら演奏しているという。器用そうな演奏方法に反し、田村が作る楽曲は常に自らの内側を剥き出しにし、外部にさらすことで傷を増やしていく自傷性を持っている。それは時に恐怖をも感じさせるが、繊細で儚く燃えるその音楽はそれ以上に美しい。
「ソネット=Sonnet」は元来「小さな詩」という意味を持っている。曲中、突如鳴り始める轟音のシャワーは細かいガラスの破片が大量に降り注ぐかのようだ。息をのむほどに美しいけれど、音の一つ一つが確実に肌を刺していく。その中で最後にひたすら叫ばれる言葉「ずっと答えを待って」。次のアルバムに収録される予定だったこの曲がなぜ急遽チャリティー・ソングとしてリリースされることとなったのか。今、届けなくてはならなかった理由とは。それは彼自身の感情が音に溶け込んだこの音を、その中の切実な声を聴いてもらえればわかるだろう。(text by 水嶋美和)
blgtzが東日本大震災チャリティー・シングルをリリース!
blgtz / ソネット 田村昭太によるソロ・ユニットblgtzがこの度の震災を受けリリースしたチャリティー・シングル。配信手数料を差し引いた売上の全額が、日本赤十字社を通して東日本大震災義援金として寄付されます。
mp3 : 200円 / wav : 300円
label : Peel-Apart
blgtz過去タイトル5作も同時配信開始!
『チルコ』 mp3 : 900円 / wav : 1200円 / release : 2003年5月14日
『無人テレビの設計図』
mp3 : 1200円 / wav : 1600円 / release : 2004年2月18日
『music from the motion picture soundtrack』
mp3 : 750円 / wav : 1000円 / release : 2004年11月19日
『マイナスの世代による瞬間のドキュメント』
mp3 : 1350円 / wav : 1800円 / release : 2005年10月26日
『blgtz』
mp3 : 900円 / wav : 1200円 / release : 2008年7月23日
Message from blgtz
東日本大震災から一ヶ月経った四月の半ば頃、
アルバム用に用意していた「ソネット」という曲を急遽レコーディングし、
チャリティー・シングルとして配信限定でリリースすることを決めました。
配信手数料を差し引いた売り上げの全額を日本赤十字社を通して東日本大震災義援金として寄付します。
この先、何年も続く復興への道のり。
1アーティストの立場からではありますが微弱ながら、
一過性のものではなく長い目で支援していければと思っております。
― 失ってしまったものを取り戻すことは容易では無いですが、また幸せな日々を積み上げていけることを信じて ―
あの日を境に、違う意味を持ったこの曲が何かの役に立てればと思います。
田村昭太 (blgtz)
blgtz PROFILE
田村昭太によるソロ・ユニット
2001年
1月、田村昭太を中心に結成。メンバー・チェンジを繰り返しながら、渋谷、下北沢を中心にライブ活動を続け着実にファンを増やしていく。
2003年
5月14日、田村のソロ・ユニットとして自身のレーベルから1st mini album『チルコ』をリリース。(この時、田村はトランク1つで、関西~東京間のレコード店70店舗を自分の足で回る。)その後、メンバーを迎えて再びバンド形態になる。12月17日、1st single『アタシはキレイな水滴のfilmウフフ』をリリース。
2004年
2月18日、1st full album『無人テレビの設計図』をリリース。4月、V.A.『STYLUS#9~brightest 2004~』 (V.A)に参加。11月19日、2nd mini album『music from the motion picture soundtrack』をリリース。
2005年
8月13日、三軒茶屋ヘブンズドアにて初ワンマン・ライヴ。9月28日、2nd single『コントロール』リリース。10月26日、2nd album『マイナスの世代による瞬間のドキュメント』をリリース。
2006年
7月、活動休止を発表。田村のソロ・ユニットに戻り、Shota Tamura (from blgtz)として一人でライヴを開始。月5~10本ペースのライヴをこなし「Find a Job Tour」を行う。Katamine(Israel/NY)のShow Caseライヴにゲスト出演。
2007年
3月1日、ソロと並行してベース、ドラムを迎えバンド形態で活動を再開。2007年は年間約70本のペースでライヴを行う。3月29日、世田谷webテレビに出演した際、SHEENA&THE ROKKETSの鮎川誠氏とシーナ氏と対談。多大な影響を受ける。7月11日、在庫切れで廃盤扱いになっていた5タイトルが再発リリースされる。それに伴い再発リリースツアーを行う。12月29日、下北沢モザイクでblgtz企画「 THE WORLD WON’T LISTEN vol.2 」を開催。
2008年
1月、ソロ形態に戻る。3月、サポートメンバーを三名迎え、再びバンド形態で活動を再開。7月23日、ミックスに電気グルーブ、くるりなどのエンジニアとして知られる上原キコウ氏を迎え約3年ぶりの新作、3rd mini album 『blgtz』をリリース。8月31日、リリース記念ワンマン・ライヴを下北沢MOSAICにて行う。
2009年
1月、再びソロ形態に戻る。4月、バンド再始動。
<サポートメンバー>
Dr : 高橋浩司(HARISS ex.PEALOUT)
Gt : 佐山忍(ex.WORD)
Ba : 小林ハジメ(emile)
2010年
2月、新作のレコーディングに向けてライヴ活動休止を発表。
現在までCDのジャケットやPV等全てを自分で手がけ、完全自主制作で活動、リリースを行う。