奇妙礼太郎トラベルスイング楽団のLIVEをDSD音源で独占配信スタート!
クボタタケシ、DJ YOGURT、といったDJ陣からも熱い支持を受け、ロック、スウィング・ジャズといったジャンルを越え、耳の早いコアな音楽ファンのみならず、いま確実にその名を広めている奇妙礼太郎トラベルスイング楽団。12インチ、7インチと立て続けにリリースされたアナログ盤は完売状態が続出している彼らですが、その真骨頂はやっぱりLIVEでしょ! ということで、このたびOTOTOYでは彼らのLIVEをDSD音源で独占配信! 当日のLIVEレポートとともにたっぷりお楽しみください。
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 / LIVE at BASEMENT BAR 2011.01.22
【配信形態】
1. DSD+mp3 Ver.(約813MB) >>DSDの聴き方はこちら
2. HQD(24bit/48kHzのwav) Ver.(約371MB)
価格 : 各1000円(アルバム購入のみ)
【収録曲】
「タンバリア」、「機嫌直しておくれよ」などのオリジナル曲のほか、LIVEではお馴染み「サン・トワ・マミー」や「シャンゼリゼ」を収録した全5曲。
★当日のLIVEの模様を収録したオリジナル・フォト・ブックレット付き
Recorded by 高橋健太郎 / 溝口紘美at BASEMENT BAR (2011.01.22)
mixed & masterd by 高橋健太郎 at DONI DONI Studio
All photos by Sasaki Wataru
【ダウンロードに関して】
windowsをご利用のお客さまは、標準の解凍設定、もしくは解凍ソフトによっては正常にファイルを解凍できない可能性がございます。その場合、お手数ですが別の解凍ツールを使用し、再度解凍をお試しくださるようお願い致します。7-Zip(フリー・ソフト)での解凍を推奨しています。
※7-zip http://sevenzip.sourceforge.jp/
また、ファイル名が長く操作出来ない場合や、ダウンロードしたファイルに不備や不明点がありましたら、info(at)ototoy.jpまでお問い合わせください。
LIVE REPORT ー2011.01.22 at 下北沢 BASEMENT BARー
ライヴで奇妙礼太郎を見ている時、漫画の主人公のような人だな、としばしば思う。もしくは、「男はつらいよ」の寅さん。少し破たんしているんだけど、ひたすらまっすぐにしかものを思えない。すけべなんだけど、女の子に告白できないような意気地なし。ふられては悲しみを抱いてさ迷い、でもまた必ず帰ってくる。というのは完全に私が創造したキャラクターなのだが、観ている人を必ず暖かくもほろ苦い気持ちにさせてくれる、そういう物語の主人公にしか持ち得ない特別な魅力を持っている。彼がステージで歌えば、フロアにいる人々はたちまち彼のことを愛さずにはいられなくなる。埃っぽい地下のライヴ・ハウスに、煙草の煙と愛が充満する。
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団のプロフィールの頭には「大根! 人参! ロックンロール! くよくよしようぜ! 」と、肩の力がくっと抜けるような文句が付いている。そのバンドを率いる奇妙らしい今ライヴでの第一声、バンドの演奏が始まり後から登場する中「誰かピック持ってない? 」。この日は彼らの盟友、マッカーサーアコンチの『感受性ドン! 』リリース・パーティで、他出演バンドはワッツーシゾンビ。思わず「ここはどこ?」と言ってしまうほどに大阪臭の強いイベントだった。ちなみに会場は下北沢である。
昔、友人に連れられてよくアニメーションズのライヴに足を運んでいた。アニメーションズとは彼が元々所属しているバンドで、メロディは軽い調子のロックなのに、歌詞はどれも切なく、それを奇妙は泣きそうな顔をして、血管がちぎれそうなぐらい力を込めて歌っていた。ふとこぼれる汗だらけの笑顔にはっとして、周りを見渡せば来ていた客の大多数が女の子だった。納得、アイドル的な要素も強いバンドだったと思う。それから5年後、東京でも「奇妙礼太郎」という言葉を頻繁に聞くようになり、ソロのライヴに行ってみれば男女比はほぼ半々。声を聴いてなるほど、声の渋みがぐっと増していた。コントロールが効かないほどの人間味が溢れる声で、また泣きそうな顔をしながら歌っていた。今、アニメーションズのライヴに行けばまた違った面白いものが聴けるかもしれない。その夜は様々な歌謡曲をカヴァーし続け、彼の声から初めてその歌詞の重みを知った。
アニメーションズ、奇妙礼太郎、そしてこの日、初めて奇妙礼太郎トラベルスイング楽団を見た。音楽はとにかくピースフル! 屈託のない陽気なメロディに笑顔は自然にこぼれ始める。その中に時々切ない音を織り込むところはバンバンバザールを連想させる。「あなたなしでは生きられない」では奇妙のこぼれおちる感情を汲むかのように声に寄りそい、女性の心情を歌う時、彼は女性より切実な声を出す。かと思えば、最後の「シャンゼリゼ通り」のカヴァーでは客席に「餃子」「王将」コールを求めると言う無茶っぷり。そんなアドリブに応える客席もすごい。何より、彼の否が応にも人を巻き込んでしまう魅力がすごい。「歌が上手い」という能力は、本当はここまでの意味を指しているんじゃないだろうか。彼がこの曲を歌うと、「いつも何か素敵なことが、あなたを待つよシャンゼリゼ」という小学校の授業で既に知っていたはずの馴染みのある歌詞が急に説得力を持つ。奇妙礼太郎は歌う時よく目をつぶり、笑う。彼は歌いながら、どんな景色を見ているのだろう? あんなに気持ちよさそうに笑ってるのだから、さぞかし居心地の良い夢に片足突っ込んでんじゃないだろうかと思う。一緒に見させて欲しいところだけれど、見る事はできない。だからあんなに聴く人の心をがっちりつかむ事が出来るんじゃないだろうか。だから彼はきっと永遠に素敵なんだ。(text by 水嶋美和)
RECOMMEND
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 / キング オブ ミュージック
「僕たち、しょうゆ味のビーフステーキみたいなバンドです。ジュッ!ワッー」大阪のグレート・ボイス、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団の1stアルバム! 「タンバリア」、「機嫌直しておくれよ」などお馴染みの曲が満載。
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マッカーサーアコンチ待望の1stフル・アルバムは、ライヴで人気の楽曲をまとめた、まさにベスト・オブ・マッカーサーアコンチ的内容。プロデュースは8otto、モーモールルギャバンや海外アーティストを多く手がけるヨシオカトシカズ。
2011.04.05『機嫌なおしておくれよ Yogurt & Koyas Remix』配信開始!
彼らの1stアルバム『キング・オブ・ミューッジック』収録の名曲「機嫌なおしておくれよ」がDJ Yogurt & Koyasの手にかかり快心のダビーなトラックに大変身。本リミックスの為にヴォーカルを取り直し、ベースにはDachamboのEiji氏が参加。前出のアルバム「KING OF MUSIC」には未収録の新曲「California」はオリジナル楽曲とDJ Yogurt & Koyasによるリミックスを披露。「シャンゼリゼ」は安井かずみが作詞したver.。まるでバンドのオリジナル楽曲のよう。BOROFESTAの模様を収録したライヴ楽曲に関しても高いパフォーマンスで演奏する楽団の演奏力が圧巻で、観客との掛け合いが生々しく臨場感たっぷりの出来映えです。もちろんOTOTOYでも特集でピックアップします!
【Track List】
01. 機嫌なおしておくれよ(DJ Yogurt & Koyas Remix) / 02. California(DJ Yogurt & Koyas Remix) / 03. California / 04 .オー・シャンゼリゼ / 05.~8. BOROFESTA LIVE音源
LIVE INFORMATIOAN
- 2011/03/29(火) @京都カフェアンデパンダン 『HEY! YOUNG WORLD』
- 2011/03/30(水) @梅田Shangri-La 『イロトリドリノセカイ』
- 2011/04/15(金) @浅草KURAWOOD NIGTH ON THE PLANET! ~4th Anniversary TOKYO INVASION編~
- 2011/04/29(金) @新潟GOLDENPIGS BLACK STAGE 『BOOGIE TIME』
PROFILE
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
大根! 人参! ロックンロール! くよくよしようぜ! シナトラ気取りのフリークスとガラスのハートにワサビを塗りすぎた5名から10数名のキンキー・ミュージシャンズが、春の入学 & ファースト・キッス・シーズン、微熱なフォーエバー・ヤングスに贈る、ソフト問題児×ハード迷子な栄光のオープン・チャック・集団ダンス・ミュージック! 南コロンビアのチョコな路地裏から聞こえる薫り高いトランペット & ボーンにニューハンプシャーのファットな高級マンションからこぼれるスリンギーな鍵盤をシェイクした千客万来のビッグ・ダッチ&モブサウンズ!つかめグラミー賞4部門! 100万光年のファンタスティックな夜、あまりある情熱はたぶん太陽のわすれもの!