1999年か2000年だったか、大阪。時代的には「関西ゼロ世代」または「ボアダムスの子どもたち」と呼ばれる世代のバンドが京阪神のライヴ・ハウスを賑やかすほんの少し前、middle9(ミドルキュー)は結成された。前衛的な音楽とパフォーマンスが注目を集める「ゼロ世代」ムーヴメントに巻き込まれるでもなく突き放すでもなく、ひたすら自分たちの音楽を演奏し続けていた彼らに私は武士のようなストイックさを感じていた。しかし音楽はドラマチック! Tortoiseを想起させる彼らのシカゴ音響勢直系のサウンドはジャズとファンクを飲みこみながらスリリングに展開していく。ドラマチックでスタイリッシュでノスタルジック、middle9の音楽を3つの言葉だけで表すとこうなる。シチュエーションに限って表すなら、「都会上空の夜間飛行」といった感じ。とにかく素敵なのだ。
そんなmiddle9が3年8カ月ぶりに新作『Cettia diphone』をリリースするとのことで、インタビューを敢行。どのようにして今の音楽性に行き着いたのか。結成時から今に至るまでの話、そしてこの3年8カ月間の動きについて。彼らが活動の拠点をおく大阪で、じっくり話を伺った。
インタビュー & 文 : 水嶋美和
middle 9 / Cettia Diphone
大阪を拠点に活動しているmiddle9の、3年8ヶ月振りとなる待望の新作!! ヴィブラフォン、ピアノ(オルガン)、ギター、ベース、ドラム、トランペットで織り成すサウンドは、ジャズやファンク、エレクトロニカなどの要素だけでなく、シカゴ音響派にも通ずるサウンド・センスをも内包している、洗練された作品。
【収録曲】
1. Poche / 2. Le bleu du pharaoh / 3. Deja / 4. Freesia / 5. Ionie[Taichi ReMIX]
避けようとしてもエモくなっちゃう(外山)
――いきなり不躾な話ですが、middle9っていわゆる「大阪」っぽくない音だなと。
新堀寛(Gt/以下、新堀) : ほんまによう言われますわ!
――私が初めてmiddle9のライヴを見たのが2005年で、当時は「関西ゼロ世代」全盛期で、アヴァンギャルドでオルタナティヴなバンドが関西のライヴ・ハウスにたくさんいた。その中でお洒落でスタイリッシュな音楽をやるmiddle9はムーヴメントに逆行してるように見えて、すごく印象的だったんですよ。
新堀 : 俺らも最初は難波BEARS(山本精一が店長を務めるライヴ・ハウス)でやってたよな。まだ池永くん(あらかじめ決められた恋人たちへ)がPAやってた頃で、ワッツーシゾンビの初めてのイベントに出たりしてたもん。もう12、3年前か。
青木文彦(Dr/以下、青木) : でもそれも「関西ゼロ世代」って言葉が生まれる前よな。
新堀 : それ以降は方向性が変わったというか、確かにあの中で俺らは浮いてたかも。
――12、3年前? プロフィールには2003年より活動開始とありますが。
外山素子(Vibraphone,Piano,Organ/以下、外山) : 今の形になったのがそれぐらいで、結成したのは1999~2000年頃です。
――どこで知り合って、どういう風に始まったんですか?
青木 : 古い話やなあ(笑)。俺がスタジオで働いとって、2人はその時のお客さん。相談受けーの遊びーのしてるうちに「やる? 」みたいな。
新堀 : じゃなくて、俺らが「やってやってやってやって! 」って。その時俺ともっとん(外山)はMogwaiみたいな暗い中で揺れるような音楽をPC立てて遊んでてんな。で、青木ちゃんがドラムで入って、そこからベースが立ち替わり入れ替わり。
外山 : 合計で3人入って出て行って、今が4人目です。
――結成してから音楽性はずっと変わらず、今の感じで?
新堀 : 全然ちゃう! 轟音バンドでした。もっとんもギター弾いてたし、青木ちゃんも叩き殴る系のドラムやったよな。
――じゃあ、それが今みたいになったきっかけとは?
新堀 : 言っていい? 俺が言っていい?
――どうぞ(笑)。
新堀 : 2001年に出たTortoiseの『Standarts』に衝撃を受けて、来日ライヴがあったから意気揚々と見に行って、その前座のChicago Underground Quartetってバンドにもっとすごい衝撃を受けて、そこから方向性が「カコーン! 」って変わったね。
外山 : ジャズっぽくて、でもスタンダード・ジャズじゃなくて、とにかく聴いたことのない感じ。
青木 : そこからもっとんがギターを置いてピアノを弾き始めて、その変化は大きかったよな。
――そこからはもうブレることなく。
新堀 : ブレ… たけど(笑)。
外山 : それがジャズともわからずに衝撃を受けたから、わからないなりに一生懸命手探りして目指してたら、まあブレたよね(笑)。
青木 : でもファースト(『Swing and Circle on the Fluyt』(2006年))を出す前ぐらいから「カコーン! 」とは変わってないよな。
――当時、音楽面でシンパシーを感じるバンドはいましたか?
新堀 : 音楽に向かうパッションやテンションで共感できるバンドはいっぱいおったけど、当時仲の良かったバンドは… おらんか。おらんの?
青木 : さみしー(笑)!
外山 : 元々人口が少ないシーンだったような。結成してしばらくして、大阪だとjew's-ear、Raymond Teamとは仲よくなったよね。
――大阪のバンドでいうと、一曲目「Poche」の始まり方にMaNHATTANを思い出したんですよ。オルガンがあって、ある瞬間に一気に弾け飛ぶ感じ。
外山 : 個人的には今、MaNHATTANが一番好き。かっこいい!
――ただ、MaNHATTANはストイックだけどmiddle9はドラマチック。そこが違うなと。
新堀 : 俺らエモいんだよね。
外山 : エモくなっちゃう。避けようとしてもそうなる。「やりすぎかな」と思って抑えてても結局どっかで「ボーン! 」って(笑)。
もっと生っぽいグルーヴを入れて音源とライヴの差異を縮めたかった(青木)
――曲作りはどんな風に進めてるんですか?
新堀 : 僕ともっとんで大体のものをイメージで話し合いながら作って、それをスタジオでみんなに聴かせて、そこから作り始める。
――ドラマチックだったりムーディーだったりと、インストだけどすごいストーリーが見える。明確に見せたい景色やイメージは持ってますか?
外山 : ノリ!
――おお、ノリ!
新堀 : 俺はほんまにドラマチックなイメージを持ってやってるねえ。キュンとなるのが好きやから。俺、可愛いのが好きやから! あっははは(笑)。
――陽気ですね(笑)。曲ごとにクライマックス感があると思いました。そこも意識的?
青木 : アルバムを作るつもりで曲作りに臨めばそうはならんと思うんやけど、そうじゃないから詰め込むんかなあ。
――単曲ごとに作品を考えてるんですね。
青木 : そうかもしれない。一曲で言いきらないと気が済まないのかも。
――じゃあ、コンセプト立ててアルバムを作ることはあまりない?
外山 : テーマは決めてるよね。
青木 : 音的な話で言えば、今までは俺がレコーディングとミックスをやってたんやけど、今作は京都のJIZUEってバンドのギターの井上(典政)に依頼して。
――それはなぜ?
青木 : 前作まで、ライヴと音源の音が違い過ぎるなーと自分らでも思ってて、ライヴはぐわーっと演奏するんやけど、音源はえらいシュッとしたお洒落な感じになってる。それはそれでいいんやけど、今作にはもっと生っぽいグルーヴを入れて、音源とライヴの差異を縮めたかった。テイクもなるべく一発録りにこだわったしなあ。
――今まで自分でやってただけに、違和感はありませんでしたか?
青木 : あったけど、あって当然やから任せてみた。
新堀 : 井上くんの後ろからギャーギャー文句言うてたけどなあ。
外山 : 井上くんは青木ちゃんの職場の後輩なんですよ。
――それは… やりにくいですね(笑)。
新堀 : せやで! あいつずっと緊張しとったやん!
青木 : いや、でも勢いを入れる点で、彼にお願いして良かったと思う。俺がやったら別録りを繰り返して緻密に作ってしまうから。
――猿田さん(猿田健一/Ba)の加入による影響や変化は?
外山 : それは大きいです!
青木 : 彼が入ったのは2011年の10月で、前のベースが抜けた時にTalking Dead Goat 45のギターのひのに相談して、彼が「この人しかいない! 」って連れてきたのが猿田なんです。
新堀 : 紹介されて、会ったその日に即行で加入オッケーで現在に至ります。一緒にレコーディングしててもみんなの引き出しをパカっと開けてくれて、アイディアがポンポン出てくるようになった。
外山 : プレーヤー体質でライヴが得意やから、ライヴ感を録りたい今回の作品にはベストな人だったと思う。あとトランペットでサポートに入ってくれてるcovochangも元々インプロビゼーションやジャズ出身の人で、ライヴがすごくいい!
――じゃあ、前作から考えるとかなり新しい風が。
青木 : 吹いたねえ。
外山 : 一からバンドを組み直したぐらい、今すごく新鮮です。
今作は今出来ることをやろうって感じで録った(新堀)
――本作で特に見せたいところ、聴かせたい部分はどこですか?
新堀 : やっぱりメロディーちゃう!?
外山 : そう?
新堀 : えっ!
――あらっ(笑)! では、外山さん的には?
外山 : この『Cettia diphone』ってウグイスって意味で、前作も別のトランペットさんと作ってみたんだけど、当時バンド的に初の試みで少し心残りがあったから、それはプレイだけではなく楽曲構成も音も。今回の作品は素直に歌心を発揮できたアルバムという意味で、鳥の名前を付けたんです。というこじつけです(笑)。
――本作を作り始めたのはいつ頃ですか?
青木 : 録り始めたのは2月ぐらい?
――えっ、3カ月?
青木 : も、かかってない!
新堀 : 3曲目以外は1年前からライヴでやってて、その度にちょっとずつ変わっていってたんですよ。それをちゃんと「こうしよう!」って決めたのが、1月のレコーディングのプリプロの段階。
外山 : ちゃんと整理整頓したのはそれぐらいだねえ。
――リリースとしては3年半の間が空きましたが、作り始めてからは早かったんですね。
外山 : 3年半かあ… 何してたっけ?
新堀 : ライヴしたりー、岡山の青木ちゃんの実家に旅行したりー(笑)。
――仲いいですね(笑)。
青木 : ちゃいます! ライヴのついでで寄っただけです!
外山 : でもライヴは毎月してたよね。
新堀 : ライヴ好きやもんなあ。レコーディング大っ嫌いやもんなあ。
青木 : え、俺は超好きやで。
外山 : 私も。嫌いなんはこいつだけです!
新堀 : いやいや、俺も最終的には面白いと思ったよ! 嫌いじゃないよ!
――和やかなムードですが(笑)、レコーディング中はピリピリしたりします?
三人 : それはない!
外山 : 真面目にはやってるけどこのまんまのムードですよ。
新堀 : みんなでマクドナルド食べたりお菓子食べたりしてるもんなあ。
青木 : ギターだけは録ってる最中めっちゃピリピリしてるけどな。
新堀 : そんなん、書かれたらあかん! やばいやばい、みんな聴いてくれへんくなる!
外山 : はい、和やかです(笑)。
新堀 : でもこの3年間で音も変わったし考え方も変わったな。
――3年半って、生活をとりまく環境も大きく変わりえる時間ですよね。生活の変化が音楽に影響したりは?
青木 : 歳とっておっさんになって、絞られてきた感じはあるな。若い時は色んな事をしたいって思うやん。でも今は無理なことは無理ってわかって、自分のできることだけをやろうって考えに納まった… 納まってない!
新堀 : 納まったん(笑)?
青木 : 納まってない。まだまだいける!
外山 : 時間もないし体力もないから、本当にやりたいことだけを見るようになった。落ち着いたよね。
新堀 : 前作のレコーディングはすごい背伸びしようとして、やったことないフレーズも練習して自分のものにしようとしてたけどさ、今作は今出来ることをやろうって感じで録った。それは変わった。
ここからmiddle9は止まりませんので(新堀)
――middle9のここ3年半の出来事といえば、自主企画イベント「Room」を始めたのも大きいかと。これを始めたのはなぜですか?
新堀 : 東京や地方のバンドが大阪でライヴする際に「見繕ってよ」ってお願いされて始めたんやけど、やっていくうちに面白くなって。
――どういう風に?
新堀 :「Room」 2回目は京都のUrBANGUILDで、震災の2週間後ぐらいやってんな。ハコ的には問題ないけど、東京のバンドを呼んでたからやるかやらないかで揺れて、向こうにも「行って演奏したいけど行けないかもしれない」ってウガウガ感が出てて、でも来てくれてん。「じゃあ俺らもチャリティーとしてやります! 」ってなったんやけど、チャリティーでもお客さんは来てくれるし、募金もしてくれるし、その光景を見て「これ絶対続けたろ! 」って思った。
外山 : そんなかっこいいこと言うて大丈夫? やめられへんで… 。
新堀 : あー(笑)! いや、ここで言うたからにはやめへんよ! うん。
――先ほど新堀さんが言ったこととは、お客さんとの距離が変わったってことですか?
新堀 : そうそう、ほんまにそう。今まではステージで「イエーイ」ってやって終わりやったんやけど、自分たちの企画やとそうはいかんやん。終わってフロアにおったらお客さんが話しかけてくれたり、ライヴ後のテンションのままで「ヘーイ!」って俺にハイタッチを求めてきたり、お客さんだけじゃなく友達も増えたよね。それが楽しくて、ステージに立つ上での意識も変わったと思う。間違えるけど(笑)。
――それって、これからバンドを続けて行く上で大きな変化ですよね。
新堀 : 大きい変化! 練習はせえへんけど(笑)。
――5月26、27日には大阪市服部緑地野外音楽堂で「Room Special 2days」が開催されますが、こんな大規模なのは初めてですよね。アーティストに声をかける上で指針にしたことはありましたか?
新堀 : 指針… と言っても、みんな同年代か先輩ぐらいのバンドで、元々仲良いからなあ。あ、でもペトロールズは一回ライヴ見てすごくかっこよかったからお願いした。仲良しだけ集めてるって訳じゃないです。全員に言えることはリスペクトしてるってことかな。そこですよ。
――なるほど、楽しみです。では、そろそろ終わろうと思うのですが… 。
青木 : 何かかっこいいこと言って終わろ!
新堀 : 俺がかっこいいこと言える訳ないやろ! もっとん、早く!
外山 : え、どうする?
――じゃあ、「Room Special」以降の活動の予定など(笑)。
青木 : まだ発表できてないけど、ツアーに行きますよ!
新堀 : あと、秋にも「Room Special」をやりたいなと。京都でも大きめのイベントを企み中です。
――本作を出した後から、すごい勢いですね。
青木 : 3年半の眠りから覚めて… いや、眠ってないけどな。
外山 : 眠ってないけど遊んでたから、そろそろ一気に行きますか。
新堀 : 色々企んでますよってことで、ここからmiddle9は止まりませんので。なんて、えへへ!
middle 9が主宰するRoom special 2DAYS!が開催決定!!
Room special pre event
2012年5月19日(土)東心斎橋conpass
出演 : MaNHATTAN [ 濱本大輔 ( Dr / 赤犬 ) + 藤井学 ( key / ex:The Miceteeth ) ] ※2人編成 psybava / tokimeki☆jumbo jumbo / ha-gakure / Graphic Lag / Cruel underground [ boriow & aoki ( middle9 ) / ohhira ( towerofthe )
Room special 2DAYS!
2012年5月26日(土)27日(日)服部緑地野外音楽堂
出演アーティスト
5月26日
NATSUMEN / ペトロールズ / LITE / L.E.D / sgt. / 環ROY / dry river string / キツネの嫁入り / Talking Dead Goats45 / WUJA BIN BIN / fresh! and more...
5月27日
toe / LOSTAGE / Ovall / stim / ホテルニュートーキョー / kim-wooyong(ex.cutman-booche) / Laika Came Back / LOW-PASS / middle9 and more...
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