2011年、サカモト教授の快進撃っぷりには目を見張るものがあった。2月にリリースした『SKMT』は5000枚以上のセールスを記録し、4月のインタビューでは「坂本龍一さんにも認知されているらしい」と答えていたその4ヶ月後、坂本龍一の娘であるミュージシャンの坂本美雨とまさかの共演。また、Nintendo DSソフト「勇現会社ブレイブカンパニー」の音楽を担当。「お笑い芸人歌がヘタな王座決定戦」で優勝したオードリーの若林正恭に楽曲提供し、OTOTOYが企画・運営するゲーム・ミュージックの講座「サカモト教授の8bit学園」では教授ならぬ講師となり、教鞭を執っている。テレビへの露出も著しく増え、TBS「もてもてナインティナイン」には「ワケあってモテない男=ワケメン」としてレギュラー出演。もはや何者なのかわからなくなってきた彼が、2011年を締めくくるべく一つの音源を発表した。
80〜90年代のJ-POPをピコピコ・サウンドでカヴァーしている本作。なぜ、カヴァー? なぜ、この時代のJ-POP? 彼に取材すべく部屋に入り挨拶をするなり「取材中に「バルス! (※注1)」だけTwitterでつぶやいていいですか」といきなり断りを入れられた。そう、この日2011年12月9日は「天空の城 ラピュタ」の再放送日だったのだ! 「バルス! 」に遅れないように時計とテレビを気にしながら敢行したこのインタビュー。みんなでTwitter史上最高の瞬間ツイート数を記録したあの日のことを思い出しながら読んで欲しい。
インタビュー & 文 : 水嶋美和
サカモト教授 / 8bitジュークボックス
2011年という激動の年を快進撃で突き進んだファミコンの中の人サカモト教授が、2011年の集大成として発表! ファミコンをリアル・タイムで体験した世代が、同じく共感できるものとしてサカモト教授が提示したのは90年代のJ-POPを8bit解釈するものだった。今年のサカモト教授の快進撃を物語る傑作です!
【TRACK LIST】
01. 浪漫飛行 / 02. どんなときも。 / 03. ロビンソン / 04. 大迷惑 / 05. TRAIN-TRAIN / 06. ONLY YOU / 07. ROSIER / 08. Etupirka / 09. 夏の日の1993 / 10. I’m proud / 11. アジアの純真 / 12. My Revolution / 13. ロマンスの神様
特典はサカモト教授公式キャラクター、ピコ・ルル・ララのスペシャル・ブロマイド!!
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海外進出する基盤を固め始めようかなと
――『サカモト教授の8bitジュークボックス』の80~90年代のJ-POPを8bitカヴァーするアイディアはどこから生まれたんでしょう?
サカモト教授(以下、教授) : ほぼ日刊イトイ新聞(以下、ほぼ日(※注2))の企画でやったライヴがきっかけですね。一回目は6月に一人で、二回目は8月に坂本美雨さんをゲストに招いてやりました。2011年の音楽活動の集大成としてこの作品を出しておきたかったんです。
――2011年の集大成が90年代J-POPの8bitカヴァー?
教授 : 僕はファミコンの人として認識されてると思うんですけど、今年はほぼ日や他のメディアから色んな機会を頂いて、音楽面での活動が一気に増えた年だったんですね。あとファミコン世代と90年代J-POP世代ってすごく被ってるんですよ。その両方に喜んでもらうためにもいい答えを出せたなと思います。
――なるほど。選曲は全て教授が?
教授 : そうですね。
――では、この名曲たちにまつわる教授のエピソードを聞かせてください。まずは米米CLUB「浪漫飛行」から。
教授 : これは確かJALのCMに使われたんですよね。沖縄の青い海、白い砂浜、そしてジェームス小野田のインパクトあるヴィジュアルも鮮明に記憶に残っています。イントロの「♪デンデンデンデンデンデンデンデン」って部分はオンコードというパターンになっていて、ベース・ラインが同じで上の音が変わっていくんです。これはゲーム・ミュージックではフィールドを歩く時によく使われていて、これから何かが起こりそうな高揚感を演出してくれる音なんです。
――一曲目にぴったりな選曲なんですね! では槇原敬之の「どんなときも。」はどうですか?
教授 : J-POPを扱う上で槇原敬之は絶対に外せないと思いました。このイントロのピアノがきれいでとても好きです。彼の作る曲はピアノもいいしメロディーもいいし歌詞もすごくきれいですよね。
――ではスピッツの「ロビンソン」についてはどうでしょう。
教授 : 大学の軽音サークルでスピッツだけをコピーするバンドをやっていました。この曲はギターをすごい練習しましたね。
――え、教授ってギターも弾けるんですか?
教授 : 中、高とアコギを弾いてて、高3でエレキを弾き始めたんです。
――何でもできますね。ではユニコーンの「大迷惑」は?
教授 : 実はこの曲は僕の世代のリアル・タイムじゃないんですよね。でも奥田民生は90年代J-POPのプロデューサーとして重要な人物なので、その原点であるユニコーンは必要だなと思ったんです。ほぼ日のライヴを企画してくれた西本さんという方も「ユニコーンはマストだ」と言っていたので、ユニコーンと言えばやはりこの曲ですよね。
――そしてTHE BLUE HEARTSの「TRAIN-TRAIN」が続く。
教授 : 中学生の頃にすごい聴きました。中二病と相まって、THE BLUE HEARTSを聴きながら悶々として暴走して、夜中に自転車に乗ってどこへ行くともなく走りまわって、好きな女の子の家の前でチリンチリンって鳴らして去るということをしていましたね(笑)。僕の人格形成に大きな影響を与えたバンドです。
――怪しい中学生ですね(笑)。さて、ここからの流れがすごい。まずはBOØWY「ONLY YOU」!
教授 : 僕が高校の時に流行っていたヴィジュアル系はXやLUNA SEAだったので、BOØWYは世代ど真ん中ではないんです。BOØWYを知ったのは高校の先輩が「Marionette」をコピーしているのを見たのが最初。「うわー、かっこいい! 」って思いましたね。
――では続く、世代のど真ん中のLUNA SEA「ROSIER」は?
教授 : 高2の文化祭でLUNA SEAとB’zとL’Arc~en~cielのコピー・バンドをやって、ドラムを叩きました。
――B’zが気持ち浮いてますね(笑)。ていうか教授、ドラムも叩けるんですか!
教授 : 確かにちょっと浮いていますね(笑)。ドラムは小4から10年習ってたんですよ。あとこの曲は未だにカラオケでよく歌いますね。女の子の前でかっこつけやすいんですよ。
――そしてBOØWY、LUNA SEAと来てまさかの葉加瀬太郎。確信犯的な流れですね。
教授 : 何も狙ってないですよ(笑)。ここからゆったりとしたテンポになるので、接着剤的な役割を果たしてもらいました。そこで落ち着いてからの、class「夏の日の1993」!
――この曲が不意に聴こえてくると泣きそうになるのはなぜでしょう。これは?
教授 : classの日浦孝則さんが結構古い知り合いなんですよ。京都にYammyというシンガーがいて、彼女のサポートで鍵盤を弾いている時にご縁があって知り合い、意気投合したんです。僕のニコ生(ニコニコ生放送)に出演してもらったこともあるんですよ。
――そしてようやく小室哲哉が登場ですね。
教授 : TKの曲は絶対入れたくて。TM NETWORKの「Get Wild」かなーと思ってたんですけど、許諾が下りなかったので「I’m proud」にしました。この曲は美雨さんとのセッションも評判が良かったですしね。
――やはりTKは外せないですよね。そして次は「アジアの純真」。PUFFYはお好きでしたか?
教授 : どちらかというと… (大貫)亜美ちゃん派でした。素朴でおぼこい感じがかわいかった。
――では、渡辺美里はどうですか? 「My Revolution」。
教授 : これも美雨さんとのコラボがすごくいい感じで、ほぼ日でやったという記念的な曲として入れました。でも純粋に曲がいいですよね。イントロのピアノもきれいだし、AメロBメロからサビに向かう高揚感あるフレーズも気持ちいい。やっぱりTKはすごい。
――これもTKなんですね!
教授 : そうそう。小室ファミリー以前のもっと裏方に徹していた時代のTKは素晴らしい曲をたくさん残しているんですよ。
――ではラスト、広瀬香美の「ロマンスの神様」。「浪漫飛行」から始まり… 。
教授 : 「ロマンスの神様」に終わる。
――この作品のテーマは「ロマン」なんですか?
教授 : いや、今気が付きました(笑)。実はこれもオンコードなんですよ。
――オンコードで始まりオンコードで終わるんですね。
教授 : そういうことです。あ、ちょっと待って! バルスかもしんない!
(テレビを付けて確認中)
教授 : … まだだ。
「ああ、ニコ動の人でしょ」って言われ方はもうしたくない
――前のインタビューで、「ファミコンはただのエンターテイメントの機械じゃない。同世代性を演出できるアイデンティティーなんだ」と話していましたが、そういう意味ではJ-POPも同じですね。80~90年代はみんなが同じものに夢中になれていた時代なんですね。
教授 : 高度経済成長が終わって文化の発達が著しく伸びていって、テレビやラジオなどのメディアの中のコンテンツのクオリティーがどんどん上がっていった時代だと思います。その中で音楽産業もメディアを利用し、メディアに利用されて、相乗効果で大きな成長を遂げた。たとえばオーディション番組でアイドルや歌手を公開プロデュースして、それで出来たCDを視聴者に買ってもらったりね。90年代J-POPにせよ、ファミコンにせよ、みんなが同じものを一緒に楽しめた時代があったということを、この作品に封じ込めることができたと思います。
――エンターテイメントの選択肢が増えて、徐々にみんなの共通言語が減っていく中で、ばらばらになった大人たちをもう一度まとめたかったということでしょうか?
教授 : そういう意図がある訳ではないです。でも結果的に僕の周りにはそういう事象が起こっていますね。やっぱり自分が愛してきたものって自分の一部になるじゃないですか。その部分を共有できる人とは自然と親近感がわく。だからこの作品を聴いてこの選曲やピコピコ音に懐かしさを感じてくれる人がいれば、それは嬉しいです。中には「何でこの曲が入ってないんだ」という声もあるでしょうけど、それを含めて反応が楽しみですね。
――ああ! そういえば何でH Jungle with Tの「WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント」が入ってないんですか?
教授 : ああ~(笑)。候補には上がったんですが、この曲はテンポが難しかったんですよ。ノンストップ・メドレーはそこが結構難しくて、ファミコン元気玉(サカモト教授がニコニコ動画にアップしているファミコン・ソングのノンストップ・メドレー)は割と自由にやってるんですけど、今回はJ-POPで歌が大事だから、ちゃんとワン・コーラス歌えきれるようにAメロBメロサビの展開を崩さず、キーやテンポも極力原曲に合わせて作りました。本当は30曲ぐらい入れたかったんですけどね。
――では、2作目もあり得る?
教授 : あり得ますね!
――楽曲提供、テレビ出演、坂本美雨さんとユニット「サカモト兄妹」を結成して正式に坂本ファミリー入りを果たすなど、2011年はサカモト教授にとって飛躍の年になったのではないでしょうか。
教授 : そうですね。まず、まさか美雨さんが僕のライヴを見に来るとは思いませんでした。
――初めて会った時の挨拶は?
教授 : 「こんな名前で活動していてすいません」(笑)。
――(笑)。テレビ出演は何本ありましたか?
教授 : えーと… (指で数える)8本! 他にも雑誌やラジオなど、メディアへの露出が一気に増えましたね。Nintendo DSのゲーム・ソフトや、オードリーの若林(正恭)さんに楽曲提供もしました。
――平日はサラリーマンでしたよね? 本業の方は大丈夫なんですか?
教授 : それが段々やばくなってきて… サカモト教授の方にどんどん仕事が入ってきて、もう睡眠時間を削るしかない状態です。でも会社の方でもそれなりに責任ある役職なので、あまり早退、遅刻、休みが増えてくると良くないですよね。でも会社も僕がサカモト教授であることを理解してくれているので、まだ許してくれています。
――え、会社は知ってるんですか!?
教授 : 今日も「これから教授のインタビューですよね? 」っていじられてきたところです(笑)。
――いい職場ですね。教授は自分のスケジュールをオフィシャル・ウェブサイトで公開していますが、その中に「英会話」が入っているのが気になりました。
教授 : 今、週2回通っているんですよ。2012年は世界に羽ばたこうと思って。サカモト教授ってゲーム音楽としても、エレクトロ・ミュージックとしても、頭にファミコンを乗せたキャラクターとしても、世界にそのまま持っていける存在だと思ってるんです。実際、ニコ生やUstreamで海外からコメントをもらうことも多いし、海外のゲーム雑誌に載ることもあったので。来年あたりに一度海外でライヴして、海外進出する基盤を固め始めようかなと。(時計をチラチラ)
――あ、バルスですか? テレビ付けましょうか?
教授 : いいですか?(テレビを付ける)「ああ、ニコ動の人でしょ」って言われ方はもうしたくないんですよね。音楽シーンでちゃんと評価されたい。大きな野望を言えば、DAFT PUNK、Kraftwerk、The Chemical Brothers、Underworldと肩を並べられるようなアーティストになりたいんです。(テレビをチラチラ)
――ちょっとテレビに集中しますか(笑)。
教授 : すいません(笑)。
パズーとシータ : バルス!
教授 : あー、ちょっと遅れちゃった!
――ちなみに教授はラピュタ派ですか? ナウシカ派ですか?
教授 : どちらかと言えばラピュタかなあ。パズーとシータの関係に憧れます。
――なるほど。では最後に、オフィシャル・サイトにサカモト教授のHP(ヒット・ポイント)とMP(マジック・ポイント)が載っていますが、これを上げるにはどうすればいいんですか?
教授 : レベルが年齢になっていて、毎年誕生日に更新しているんです。MPはお酒を飲めば回復します。HPは仕事が忙しかったり睡眠時間が少なかったりすると減ります。でも飲み会で女の子と喋ったり、Twitterで女の子と絡んだりすると増えます。要は酒と女ですね(笑)。
――(笑)。今、恐ろしくHPが下がっていると思うのですが、何とか0にならないようにお体を気を付けてくださいね! ありがとうございました!
※1)宮崎駿監督によるスタジオ・ジブリ作品「天空の城ラピュタ」のラスト部分で主人公のシータとパズ―が叫ぶ破壊の呪文
※2)コピーライターの糸井重里が主催するウェブ・サイト
【オトトイの学校】サカモト教授の8bit学園開講中!!
詳しくはこちら↑↑↑↑↑
講師 : サカモト教授
日時 : 2011年10月29日(土)~2012年3月31日(土)(毎月最終土曜日19:30-21:30 全6回)
受講料(当日精算) : 19,200円 (税込) / 全6回(二次会代は含みません)
受講料(当日精算) : 3,500円 (税込) / 回(1回のみの場合)(二次会代は含みません)
定員 : 30人
◆講座内容
講座(60分)・ワークショップ(60分)の二部構成。
まずは講座で知識を得て、次にワークショップで実践する。ワークショップではサカモト教授と受講生が意見交換をしながら、架空のゲームのサウンド・トラックを作る。一回の授業につき一曲を全員で完成させ、その音源は後日配布。全六回の授業が終わる頃には教授と生徒の胸の中にだけある、この世に存在しないゲームが完成する。
2011年10月29日(土)19時30分〜21時30分(120分)※終了
2011年11月26日(土)19時30分〜21時30分(120分)※終了
2011年12月23日(金)19時30分〜21時30分(120分)※講座受付中
2012年01月28日(土)19時30分〜21時30分(120分)※講座受付中
2012年02月25日(土)19時30分〜21時30分(120分)※講座受付中
2012年03月31日(土)19時30分〜21時30分(120分)※講座受付中
EVENT INFORMATION
2011年12月22日(木)
【配信】「サカモト教授の8bitジュークボックスレコ発配信ライブ」@ほぼ日刊イトイ新聞 <特設ページはこちら>
2011年12月24日(土)
FM YOKOHAMA「YOKOHAMA MUSIC AWRAD」@「TOWER OF MUSIC」出演(※出演時間未定) <詳しくはこちら>
2011年01月21日(土)
インストア・ライブ@スーパーポテト秋葉原店〈レトロ館〉5Fゲームセンター
2011年01月28日(土)
ファミ詣@吉祥寺スターパインズカフェ(※深夜オールナイト・イベントになります)<特設ページはこちら>
2011年01月29日(日)
インストア・ライブ@タワーレコード新宿店7F
2011年02月04日(土)
インストア・イベント@HMV大宮「サカモト教授の一日店長&懐かしのTVゲーム大会&インストアLive」<特設ページはこちら>
サカモト教授の過去作配信中!
サカモト教授 / SKMT
頭に乗せたファミコンにカセットをフーフーして挿すとそのゲームの曲を奏でてくれるというファミコンの中の人「サカモト教授」。YouTubeやニコ動での動画再生回数が200万回を超え、2009年にAmazon・ライブ会場のちにヴィレッジ・ヴァンガードで限定発売されたミニ・アルバム「INSERT」が2000枚以上のセールスを記録した8bit/チップ・チューン・ミュージックの最終兵器が、ガイナックスとのコラボ曲に始まり、超名作ゲーム「MOTHER」のカヴァーなど、8曲を収録した1stアルバムを遂に発表!!! 8bit/チップ・チューン、ゲーム音楽、J-POP、CLUB ミュージック、エレクトロ、ブレイクビーツ、パフューム、「けいおん!! 」好きまで全音楽ファン大大大必聴盤!!!
「MOTHER」、それは糸井重里がゲーム・デザインを手がけたゲーム史の歴史に残る名作。平凡な少年が地球を侵略しようとしている異星人と戦うこのストーリーのエンディングに、老若男女問わず多くの日本人が涙した! そのテーマ・ソングである「eight melodies」をサカモト教授がOTOTOYのためだけに演奏してくれました。また美しい涙を流しませんか?
制限時間に脱出しなければいけないハラハラドキドキ感と、見知らぬ人々と協力して謎を解いていくグルーヴ感を意識され作られた。今や押しも押されぬ大ヒットを飛ばしているリアル脱出ゲームのテーマ・ソングをサカモト教授が作っていた!!
サカモト教授プロフィール
頭に乗せたファミコンにカセットをさすとそのゲームの曲を奏でてくれるファミコンの中の人。絶対音感を持っており、どんな曲も音を聴けばその場でカヴァーできるという特技を持ち、ゲーム曲のレパートリーは1000曲以上にも及ぶ。「YouTube」、「ニコニコ動画」での関連動画の再生回数は400万回を超え、また「ニコニコ生放送」「Ustream」において毎週約3000人近くを集めるストリーミング・ライブを開催し、その場で耳コピの様子を披露したり、視聴者のリクエストに応えるパフォーマンスをおこなっている。「ニコニコ動画」でのコミュニティーの数は13000人を超える。2011年2月9日に発売されたファースト・アルバム『SKMT』は5,000枚以上のセールスを記録、「iTunes Store」エレクトロニック・チャートでアルバム『SKMT』、シングル『SAMURAI』がダブルで1位を獲得。また「オードリー」の若林に楽曲を提供したり、糸井重里が主宰する人気WEB「ほぼ日刊イトイ新聞」での配信番組「8bitジュークボックス」ではJ-POPのピコピコ・カヴァーを披露、60000近いビュー数を記録、さらに番組内で本家教授の娘「坂本美雨」とユニット「サカモト兄妹」を結成するなど、音楽業界でも確実に名を轟かせている。また実際にゲーム・サウンド・クリエイターとしてバンダイ・ナムコゲームス「勇現会社ブレイブカンパニー」の音楽を担当、テレビ・ラジオへの出演・楽曲提供も多数、「8bit学園」と称し、ゲーム・ミュージックの講義を行うなど、活動は多岐に渡っている。日本シンセサイザー・プログラマー協会(JSPA)正式会員。