「五人で歌うことに意味があるんだ」って言ってくれました
──10thシングル「迷っちゃうわ」についてお聞かせください。収録曲4曲それぞれにファンキーな魅力が詰まったシングルで、聴き応えのある作品に仕上がっていると感じました。まずは表題の「迷っちゃうわ」。アニメ『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』のエンディングテーマ曲です。
日向:アニメの主人公、れな子の心情を描いているので、フィロソフィーのダンス史上で糖度が最高値なんじゃないかなという世界観で歌わせていただいています。衣装もアニメにリンクしていて、キャラクターのカラーを引用した衣装なんです。フィロソフィーのダンスが自分軸で選んでいたら、きっとこういう衣装になっていないだろうなと。こういう甘さを出せたのは、このシングルならではだと思います。振り付けもすごくかわいくて、衣装がフリフリなのでそれに合わせてターンが多く入っていたり、全部が計算された作りになっているので、ライブでも一緒に楽しんでいただけたらなと思います。
──甘さの部分が前に出たというのはたしかに新鮮かもしれないですね。
日向:10年目にしてまた新たな一面が出せてしまったなという気持ちです(笑)。最近、リリイベで撮影可能時間を設けているんですね。なので、#フィロのス_迷っちゃうわ で検索していただいて楽曲を聴いたり振り付けを見たりして、それをきっかけに私たちの楽しいライブに足を運んでもらえたら嬉しいです。

──続いてが「Makeup Magic」。ユーモラスな魅力も詰まったファンク・ナンバーです。
佐藤:私はこの曲の仮歌詞を見て、ここだけはこだわりたいと思ったことがあって。今ってメイクアップする人は女性に限らないじゃないですか。性別関係なく自分のなりたい理想を目指すものがメイクだと思うので、性別を限定するワードは言れないでほしいなという意見を出させていただきました。結果、お化粧する人が一番気にするところやこだわる点をかなり歌詞に散りばめられたと思います。お出かけの支度をする時にぜひ聴いていただきたいなと思います。
──その視点は持っていなかったので、教えていただけてよかったです。「感じてサマー」は台詞と歌メロがシームレスな部分があったり、展開も多くてテクニカルな夏曲だと感じました。ポイントはどんなところでしょう?
奥津:私はたまたまタイミングが合って、ななこの仮歌録りを見れたんですね。こうやって歌えばいいんだっていう学びになりました(笑)。私はこの曲をどうやって歌うべきか、自分の引き出しのどこを出したらいいのかとすごく悩んでいたんですけど、ななこの歌がすごくよくて、正解がひとつ見えた気がしました。その私の直感はとても当たってまして、ななこのパートがしっかり多い曲になりました。ななこのど正解の歌声を聴いてほしいです。
香山:きっと求められている“フィロソフィーのダンスの香山ななこ”ってこういうのなんだろう、というのが仮歌を聴いた時点ですぐにわかったんです(笑)。だから歌いやすかったですし、いい部分をもらえて嬉しかったです。
──香山節が久々に聞けて嬉しいですね(笑)。自分に求められていることへの察知能力の鋭さがさすがだなと思います。そして「Philosophy is dance!」です。これはまた代表曲のひとつに加わりそうな名曲です。
木葭:これまで活動してきた私たちの気持ちが歌詞に反映された曲になっていて、ファンの皆さんに届けるというのはもちろんですけど、私たち自身が歌っていて鼓舞される曲になっています。いつかライブでやる時は、特に強い気持ちで歌っちゃいそうな曲です。
奥津:落ちサビの“譲れない思いだけじゃ/進めない夜がある”があるじゃないですか。そこで最初に当てはめられていた歌割りが、ななこ・のの、ハル・まりあの流れで、私がいなかったんです(笑)。組んでいったら丁度そうなったんだと思うんですけど、ここに自分がいないことに抗議しまして。無事勝ち取りました(笑)。

──すごい! 意見できるのがさすがだし、そういう環境が構築されているのがいいことですよね。このメモリアルな曲のこのパートに自分だけ参加しないのはおかしいだろうと伝えたわけですね。
奥津:たまにあることなんですけど、歌わせろと(笑)。ディレクターさんに直談判しに行きました。五人で歌うから意味のあるパートなんだって。
香山:それで言うと、この曲の冒頭は一人ずつ出てくる歌割なんですけど、元々のは私がいなくて。そうしたらマリリちゃんが五人で歌うことに意味があるんだ、一人ずつ出てくる流れなんだからななこも入れてくれって言ってくれました。
──自分のことだけでなく、ほかのメンバーについての部分もしっかり伝えた上でできているんですね。
奥津:我々は自我強めでやらせてもらってます。
──最後に最高のエピソード・トークをありがとうございました(笑)。こうして五人揃って10周年を迎え、10枚目のシングルをリリースするというのも美しいと思います。
奥津:ありがとうございます。どの曲も五人それぞれの歌の色がすごく濃く出ていると思います。「感じてサマー」のななこの美味しい部分であったりとか、「Makeup Magic」で、ののがすごく濃ゆいところを見せていたりとか、ここへきて二人の存在感がかなり前に出てきたと思っているので、今回のシングルで完全体のフィロソフィーのダンスをお楽しみいただければと思います。

記念すべき10枚目のシングル!!
ディスコグラフィー
新→古
INFORMATION
FUNK・SOUL・DISCOのグルーヴに、歌詞には哲学のエッセンス、そしてコミカルで個性的なダンスを武器に活動する五人組アイドル! 彼女たちが歌い踊れば、ライブハウスはさながらダンスフロアに変化する!
結成五年目の2020年にソニー・ミュージックレーベルズよりシングル「ドント・ストップ・ザ・ダンス」でメジャーデビューし、オリコンウィークリーチャート2位を獲得。2022年11月19日にはメンバー自ら審査員となるオーディションを経て二人の新メンバーが加入。高クオリティな楽曲と確かなパフォーマンスは、数々の音楽ファンをうならせている。
With funk, soul, and disco grooves, philosophical lyrics, comical and unique dance moves, the stage will transform into a dance floor once the girls started to sing and dance!
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