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INTERVIEW :iOU
“I’m Only You.”(あなたのためにボクがいる)を掲げるボーイズ・グループ、iOU。3月18日にデビューしたばかりの彼らは、ライブにレッスン、ビラ配りと日夜奔走している。芸能という仕事へ憧れを抱き、「元ジャニーズJr.が設立した〈EIEN Entertainment〉なら…」と夢への一歩を歩み始めた7人。そんなiOUは、現時点で何を想い、感じているのか。まだまだ初々しい、自然体な素顔に迫った。
インタヴュー&文 : 坂井彩花
写真 : 堀内彩香
目標はスーパースター
――グループ名のiOUは“I’m Only You.”の意味がこめられていますよね。最初に、この名を聞いたときは、どのような印象を持ちましたか。
水越翼(以下、水越):K-POPっぽい。BTSとか、そっち系の名前だなって。
伊地智頼統(以下、伊地知):語呂もいいし。意味を知って「これしかないんじゃないか」って思いました。
――みなさんがiOUになった経緯をお伺いできますか。
白浜碧人(以下、白浜):僕はもともと小中高の先生を目指していました。「芸能をやってみたい」という気持ちも少しはあったんですけど、親が教員なのもありけっこう真面目な家庭で。将来の安定とかを考えて、芸能は自分に縁がない世界だと諦めていたんです。ある時、僕がインターンや教育実習を考えていたら、友人が「EIEN Entertainment」のオーディションを受けようと思っていると話してくれたんですよ。「受けてみたら?」と背中を押してくれたので、なんとなーくボタンをぽちっと押した結果、ここまで来てしまいました(笑)。自分自身、こんなに人生が変わると思っていなかったので、すごく驚いています。
矢野颯(以下、矢野):僕はもともと調理学生でした。進路を考えたとき、やりたいことがなかったので「手に職をつけたい」と思ったんですよね。美容師と迷ったんですけど、当時の僕は無言になるのとかが苦手だったので、「じゃあ、調理師の免許を取ろうかな」って。内定も決まっていたんですが、EIEN Entertainmentからお誘いいただいて興味が沸いたのでアイドルの道を選びました。小さい頃に親がジャニーズ好きだったし、ここでなら芸能の夢を追ってみたいなと。実をいうと、個人でチェキ会を開催していたこともあるんですよ。あの頃、ファンの子たちに喜んでもらっていたように、アイドルとしてもファンの子たちを幸せにしたいなって思ってます。
伊地智:僕は親の影響で、小さい頃から毎週のようにダンスとボーカルのレッスンを受けていました。物心をついたときには、芸能の世界に足を踏み入れていた戦士です(笑)。オーディションとかも親がバンバン送るような感じでしたね。高校生くらいから、グループで活動していたんですけど、バックダンサーに近かったんですよ。どちらかというと踊るより歌うほうが好きだし、「好きなことができない」と感じていて。そんな状況を打破したかったので、EIEN Entertainmentに応募したんです。やっぱり元ジャニーズジュニアが運営している事務所っていうのも「ん⁉」ってなったし、練習を覗かせてもらったらけっこう本格的だったので。ここに入ってからは、好きなことに没頭できるので、すごく充実しています。
三奈木優磨(以下、三奈木):僕は小学生の頃から子役をしていました。大学へ進学するタイミングで地元の福島から上京することになっていたので、当時の事務所を辞めて大学でモデル事務所に入ったんです。本当は芸能の道へ進みたかったんですけど、教師一家で厳しい家庭だったのもあり「就職しないと縁を切るよ」と言われてしまって。そんなこと言われたら、さすがに就職するじゃないですか。でも、「やっぱり芸能をやりたい」という想いもあったので全然続かなくて。違う事務所さんに声をかけていただいたのをきっかけに、アイドルになりました。そのグループが解散した時、EIEN Entertainmentさんのことを知っていたし、Tim&Uさんと対バンしたこともあったので、ここの事務所に決めたって感じです。やっぱり芸能って楽しいですね。いい感じの楽しさいい感じの緊張を味わえて、けっこうハラハラするじゃないですか。人生にはスリルを求めているし、今が楽しければいいやと思っているので、芸能は合ってるのかなって。
一瀬晴来(以下、一瀬):僕は小さい頃からジャニーズがめちゃめちゃ好きで、特に山本亮太君が大好きだったんです。すごくダンスが上手で、めちゃくちゃキラキラしてて。もちろん顔もかっこいいんですけど、魂から輝いているように感じていたんですよね。そんな山本君を見ながら「プロだな。一流だな」って憧れていました。でも、自分がそういう存在になるっていうのは、あまり考えたことがなくて。大学生になってから芸能活動を始めたものの、舞台を中心とした役者。歌って踊ることとは無縁の活動でした。でも、舞台をやるにあたってボイストレーニングを受けているうちに「なんか表現できる場所があったらいいな」と思い始めたんです。EIEN Entertainmentにしたのは、『少年俱楽部』で見ていた秋山大地君や大久保ルイス君がいたから。役者とアイドルは使う頭が全然違うんですけど、挑戦しなきゃ意味がないので楽しいです。
山内光優(以下、山内):僕は姉ちゃんの影響でジャニーズが好きで。中学生のときに自分で履歴書を送ったんですけど、受かりませんでした。でも、芸能活動には興味があったので、高校生のときに『男子高生ミスターコン』に出てみたんです。最終的にファイナリストまで行ったんですけど、「芸能の仕事って安定しないよな」と思って辞めてしまって。とはいっても、芸能以外でやりたいことがなかったんですよ。そしたら親に「自衛隊に行け」って言われたんです。内定をいただけたんですけど、気が進まず辞退してしまい、1年間くらいフリーターをしていました。そんなときに、EIEN Entertainmentが声をかけてくださったんです。ジャニーズも好きだったし、「ちょっとやってみようかな」ってなんとなく始めてみました。人生なにがあるかわからないですね。
――山内さんは、空気や間が独特ですよね。
山内:普通だと思うんですけど、よく言われます。
白浜:今日は緊張してるんですけど、普段はよくしゃべるんですよ。めちゃめちゃ面白いです。イベントでも新規のファンをめちゃくちゃ取っていくんですよ。
伊地知:「えっと~」って話した瞬間に、「わあああ!」ってなるもんね。
――では、最後に水越さんの経緯もお伺いできますか。
水越:俺は最近まで高校生だったんですよ。高3のときに、姉ちゃんが勝手に『男子高生ミスターコン』に応募して、セミファイナルまで進むことができたんです。もともと芸能界へは興味があったし、身長も高いからモデルとかやってみたいと思っていて。それまでは、夢を見るだけで何も行動はしなかったんですけどね(笑)。そしたら、EIEN Entertainmentにスカウトしてもらえました。実をいうと、小さい頃からずっと「将来の夢はスーパースター」って言ってたんです。ネタじゃなく、本気で偉人になりたかった。水越翼って聞いたら、誰もが「○○の人だよね」ってわかるくらい有名になりたかったんです。せっかく生まれてきたなら、この世に名前を残したいじゃないですか。教科書に載りたいし、あわよくばお札にだってなりたい。
――チヤホヤされたいとかではなく……。
水越:それもあります!
伊地知:あるんかい(笑)。
水越:8割はモテたい、です。
矢野:それって「偉人になりたい」は2割じゃない?
水越:かっこよくいたくて。ずっとキラキラで、ダサくなりたくない。だから、目標はスーパースターなんです。
――練習がスタートしてから、この数ヶ月でメンバーの印象って変わりましたか。
一瀬:頼統は、めちゃくちゃ変わった。
矢野:最初はクールだったもんね。今は一番ふざけるけど(笑)。
伊地知:めちゃくちゃ人見知りなんですよ。1回打ち解けてしまえば大丈夫なんですけど、それまでに時間がかかるタイプ。最初にレッスンへ行ったとき、めっちゃ人おるし「どうしよどうしよ」ってなったもん。
――逆に全く印象が変わってない方っていますか。
三奈木:他のメンバーは、みんなイメージ通りだよね。
白浜:あまりしゃべらないし、距離感は保ってたけど(笑)。
三奈木:チームメンバーが集まって、グループ名が決まったときから、けっこう打ち解けたかも。
白浜:光優は、みんなより少し遅れてグループに加入したんだよね。
山内:だから最初は自分がiOUになるって知らなくて。LINEのグループ名を見て「iOUなんだ」って知りました。