今後そうやって自分で書いた曲が出てくるかもしれない
──先日8月5日には、ファースト・シングル『ひかりあと』がリリースされました。表題曲は本格的なバラードですね。
星名: 本当にどバラードです(笑)。私がレギュラーで出させていただいている、Fm yokohamaのラジオ番組『BREAK IT DOWN』の企画で、音楽プロデューサーのDickeyさんに楽曲提供していただく機会があって、そのときに「バラードやってみる?」と言われたんです。
私は今まで本格的なバラードをやったことがなくて、グループ時代のソロコンサートでも、「バラードはライブの盛り上がりが落ちるから嫌だ」と思っていたタイプだったんです。でも、「こういう機会じゃないと絶対にやらないだろうな」と思って、「挑戦してみます」とお返事しました。
──制作はどのように進んだんでしょう。
星名: 最初は「歌詞も書いてみる?」と言われたんですけど、本格的に歌詞を書くのは初めてだったので、本当に自信がなくて。いろいろな方にも相談しながら書いていきました。そんななか『BREAK IT DOWN』に出演されていたシンガーソングライターのYU-AさんとDickeyさんがお知り合いだったこともあって、歌詞をお願いすることになりました。
YU-Aさんは海外にいらっしゃったので、電話でお話ししたんですけど、すごく親身になってくださって、お姉ちゃんみたいな存在でした。「線香花火にはどんなイメージがある?」「どんな匂いを思い浮かべる?」とか、本当にいろいろ質問してくださって作っていきました。「ここでしか話せないことだから、何でも話していいよ」と言ってくださって、人生相談をしたり、思い出やエピソードを話していく感じでした。

──星名さんが原案のような感じなんですね。
星名: そうですね。最終的に歌詞を書いてくださったのはYU-Aさんなんですけど、自分の思い出や話したことが入っています。いろいろな分岐を選びながら、一緒にストーリーを組み立てていった感じですね。そういう楽曲の作り方もすごく面白かったです。数日後、それが歌詞になって返ってきて、すごく情景が浮かぶ歌詞だなと感じたんです。「えっ、すごい!」って思いました。
──作詞にも興味が湧いてきましたか。
星名: はい。すごく面白かったので、自分でもやってみたいなと思いました。あとこの制作を通して、「心が動いた瞬間に書けばいいんだ」ということもわかったんです。それからは、自分もライブが終わったあとに感じたことを書いてみたりしています。
──自分でも書いてみたりしました?
星名: このまえ、「撮影可能」というテーマで、メモ的に書いてみたんです。今は私自身もライブを撮影可能にしていますし、それによってSNSで拡散していただいて、知ってもらえるというメリットもあると思うんです。でも一方で、「本当に撮影可能であることが必要なのかな」と考えることもあって。撮影可能じゃなくても、たくさんのお客さんが集まるのであれば、そういうことに頼る必要がないんだろうなって思ったんです。
私は撮影可能であること自体はありがたいと思っています。自分が歌っている姿って、自分ではなかなか見られないですし、ファンの方が撮ってくださる映像はすごく嬉しいんです。でも、「まだそこに頼らなきゃいけない自分」がいることも感じていて。「いつかは、そういうものに頼らなくてもいいアーティストになりたい」という思いを書き留めました。
──なるほど。星名さんが書いた歌詞の曲、聴いてみたいですよ。
星名: 今後そうやって自分で書いた曲が出てくるかもしれないです。まあ……封印するかもしれないですけど(笑)。
──MVについてはいかがですか?
星名: 今の私と、昔の私を描いたような作品になっています。昔一緒に行った場所を今の自分がたどっていくストーリーで、ドラマ仕立てのようなシーンもあります。撮影では、本当に線香花火をたくさんやりました。線香花火ってすぐ終わってしまうので、「今年の夏にやる分は全部ここでやったんじゃないか」というくらい(笑)。自然な表情もたくさん映っているので、「星名美怜とデートしている気分になれる」というのも、このMVのポイントです(笑)。
──カップリング曲“Sparkle”についても教えてください。表題曲とは雰囲気がまったく違うかなり元気な夏曲に仕上がっています。
星名: 夏らしい曲が欲しいなと思っていたので、聴いた瞬間に「これだ!」と思いました。歌詞も笑っちゃうくらいポップなんですけど、それがすごく好きです。
──コールも盛り上がりそうですよね。
星名: この曲でタオルを回して、一体感を作れたらいいなと思っています。10月にはフェスにも出演させていただく予定なので、そういうイベントでも「これが星名美怜のライブだ」と分かるような、一体感のある曲になったら嬉しいです。
──もう一曲の“New! エモもんすたぁ”は、いかがでしょう?
星名: この曲はダブステップの要素が入っていて、サウンドがすごくかっこいいんですよ。その一方で、歌詞はコロコロ転がっていくような軽快さがあって、そのギャップがすごくおもしろいと思っています。私はこういうジャンルの音楽をたくさん聴いて育ってきたので、すごくしっくりきますね。
──展開もかなり独特ですよね。
星名: Bメロとのギャップも面白いですし、一度落としてからサビに入る流れも好きなんです。途中で転調したり、BPMが変わったりして。でも、その面白さがすごく好きなんですよね。すごく血が騒ぎました(笑)。
この曲、インスタグラムに投稿したら、日本以外の国の方が見てくださっていたんです。いまって、本当にどこの国から広がるか分からない時代じゃないですか。もしかしたら海外から火が付くかもしれないし(笑)。そういう可能性があるのが、今の時代の面白さだなと思っています。













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