踊ってばかりの国待望の1st Full Albumリリース

踊ってばかりの国 / SEBULBA


2010年11月にリリースした1st singleはオリコン・インディーズ・チャート2位(総合チャートは81位)を獲得! FUJI ROCK FESTIVAL’10やRUSH BALL 2010等の大型フェスティバルにも出演。
今、飛ぶ鳥を落とす勢いの新人バンド踊ってばかりの国が満を持して1st Full Albumをリリース!

あっという間に完売した2つのシングル・タイトル曲「悪魔の子供」、「ばあちゃん」、「アタマカラダ」も収録し、自主制作盤で好評だった「僕はラジオ」、「死ぬな」、「意地悪」を現メンバー5人で再録。サイケつつポップ。このなんとも言えない絶妙なバランス感。一度聴いたら病み付きになる人懐っこさで、とても二十代前半のバンドとは思えないバンド・アンサンブルと音楽センスを十二分に味わえる作品である。


尚、今作も神聖かまってちゃんなどを手がけるRecエンジニア・池田洋と、マスタリングにはフィッシュマンズの作品などで活躍しているOrange Masteringの小泉由香が担当している。

虚像も装飾も身にまとわない

ゼロ年代から、テン年代。徐々に変化していく音楽を無理矢理に十進法でくくるのは如何なものか。そんな疑いの目を持ちつつも、確かに世間の潮流に飲み込まれつつ、影響されまいと反発しつつ、音楽は年代ごとに特色をもってくる。ゼロ年代が終わる頃、私は少し絶望にも似た気分になっていた。ZUINOSIN、オシリペンペンズ、あふりらんぽなど、関西ゼロ世代と呼ばれる目にも耳にも衝撃的なミュージシャンを多く生んだ2000年代。その影響のど真ん中にあったライヴ・ハウス新世界BRIDGEが2007年に閉店し、2010年にそのビル自体の取り壊しが始まった。多くの若者に強烈な影響を与えた愛しき関西ゼロ年代。そのど真ん中で青春を過ごしたせいで、2009年は祭りの終わりが見えてきたかのような虚無感と、過剰なほどのセンチメンタルに襲われていた。これから生まれる音楽が、これ以上の衝撃を与えてくれるのだろうか?

愚問だった。オシリペンペンズはメンバーを3人から4人に増やし、唯一無二の音楽は研ぎ澄まされていくばかり。ZUINOSINは解散してしまったけれど、砂十島NANIは先日「NANIらの7バンド戦争」と題し、新代田FEVERで一晩7バンドで出ずっぱり、ほぼドラム叩きっぱなし歌いっぱなしの無茶ぶりイベントをやってのけた。あふりらんぽも解散したものの、各々に活動を続けている。ゼロ年代以降、元々あったものは加速し、また新たに多くの素晴らしい音楽が次々に生まれている。そして今を10年代、もしくはテン年代と呼ぶようになった。今の時代を代表する新しいバンドに、神聖かまってちゃん、黒猫チェルシー、OKAMOTO’S、そして今作『SEBULBA』をリリースする踊ってばかりの国の名が挙がっているのをよく目にする。

音楽的に様々な彼らの共通点を見出すならば、年代に付けられた名前の通り「天然」ということだろう。特に踊ってばかりの国の音楽、歌詞、ボーカル下津光史の声には、天性の才能を感じざるをえない。純真無垢な流れに思いっきりひねくれた瞬間があり、安堵感と鋭さが常に隣り合っている。のん気なリズムに歯に衣着せぬ物言い。多ジャンルを巻き込み飲み込み、自分達だけのメロディとグル―ヴに昇華している。その全てに、一切の計算を感じない。踊ってばかりの国は2008年に神戸で結成し、初ライヴで毛皮のマリーズと対バン、初デモを400枚売り上げ、最初から飛ぶ鳥落とす勢いでインディー・シーンを駆けのぼっていった。しかし実はオリジナル・メンバーは全員2009年に脱退。途中加入した下津だけが残り、今あるバンドの形にまで再構築させてきた。なので、バンド名の由来になっているであろうハバナ・エキゾチカは、ほとんど聴いたことがないという。一聴し最初に思い浮かぶRCサクセションやボ・ガンボスも、ろくに聴いたことがないと影響を否定している。確かに、その両方とも似て非なるもの。下津の感性を鮮やかに映し出しているこの音楽は、踊ってばかりの国にしか作れないものだろう。しかも、この『SEBULBA』には虚像も装飾も身にまとわない、素材のままで勝負している彼らの音が込められている。2012年、2013年… 例えば2019年、彼らのような若き才能が十年戦士になった時、どのような音を出すのだろう? 熟され、渋みが出てきそうな気もするし、このまま無邪気な狂気を持ち続けるような気もする。2020年を何と呼ぶようになるのかは想像もつかないが、彼らのこの作品を押さえておくことは、今の音楽を10年後語る上で欠かせないことだろう。
(text by 水嶋美和)

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Live Info

5月より全国6か所にて「SEBULBA」TOURを開催!

5/11 兵庫@太陽と虎(対バンあり)
5/26 仙台@PARK SQUARE(対バンあり)
6/2 広島@CAVE BE(対バンあり)
6/3 名古屋@CLUB ROCK'N'ROLL(対バンあり)
6/5 大阪@十三FANDANGO(ワンマン)
6/10 東京@下北沢Shelter(ワンマン)

BIOGRAPHY

踊ってばかりの国
下津光史(Vo、Ag)
林宏敏(Gt)
佐藤謙介(Dr)
柴田雄貴(Ba

2008年4月神戸にて結成。結成当初から毛皮のマリーズやキングブラザーズ、オシリペンペンズ、ウリチパン群などと対バンを経験。2009年2月関西のライブ活動と平行して、自主制作盤「おやすみなさい。歌唄い」のレコーディングを開始する。その後、東名阪のツアーに入り、1週間で500枚CDを売り上げる。自分たちで生産が追いつかず、レーベルと契約。2009年7月に発表した自主制作盤1st mini album「おやすみなさい。歌唄い」を全国流通するや否や、ボ・ガンボス、RCサクセションなどのサウンドを平成生まれの若者によって解釈された楽曲が各方面で絶賛の声続出! 2010年3月にリリースした「グッバイ、ガールフレンド」はさらに世間に彼等の名前を広め、ライブ・オファー殺到。FUJI ROCKやRUSH BALLなど大型フェスティバルにも登場し、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのバンドである

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レヴュー

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