この曲ではフレットレス・ギターを使っているんです
──山本さんは2曲目に収録されている“Pixel ∞ Mind”を制作されています。「ゲーム音楽」とDEZOLVEの持つ「フュージョン」のサウンドが絶妙にマッチしていて、かなり驚きました。この曲は、どんな発想から生まれたんですか?
山本:今回は、リスナーの方に「今までと違う」部分をわかりやすくキャッチーに伝えたくて、「なんだこの曲!」ってフックがある曲にしたかったんです。楽曲のコンセプトとしては、ファミコン時代の音楽とフュージョンを掛け合わせたら面白いんじゃないかと思ったんです。タイトルは、今回が8枚目の作品だったので「8」にかけて8bitにしようと考えて。最初は「8bitアドベンチャー」みたいな曲名も考えていたんですけど、ちょっと直球すぎるなと思って、8を横にして無限(∞)にして、“Pixel ∞ Mind”というタイトルにしました。
──曲の構成もゲームのストーリーのようになっていますよね。
山本: 1曲を通して、RPGが1本終わるようなイメージで作っています。ゲームのセレクト画面から始まって、序曲があって、街に行って、ダンジョンに行って、敵と戦って、レベルアップして、エンドロールが流れて、みたいな1つの組曲みたいな形になっています。作っているときもすごく楽しかったですし、完成したときの達成感もすごくありました。
──実際に聴いてみると、情景が浮かびやすい曲ですよね。
山本: ゲームでお決まりのフレーズみたいなものをたくさん入れているんです。例えば、敵に出会うときは半音で加工したり。「今モンスターと出会った」とか「敵に勝った」とか、脳内で分かるように作りました。ただ、特定の作品が思い浮かびすぎないようには気をつけましたね。「RPGってこういう感じあるよね」という絶妙なラインを狙うのが楽しかったです。
兼子: 僕、このゲームやりたいですもん(笑)。僕ら4人ともゲームがめちゃくちゃ大好きなんですよ。さっきも控室でずっとRPGの話をしていたくらい。だから演奏はすごく難しいんですけど、弾いているとすごく楽しいですね。
──ライブでの演出も考えているんですか?
山本: 途中でテンポが上がって戦闘シーンみたいになるところがあるんですけど、そこはギターとキーボードがバトルしているんです。ライブではその長さを変えて、どっちが勝つかわからないようなギミックにしたいと思っています。いろんなバージョンを作って、この曲を聴くたびに楽しめるようにできたらいいなと思っています。
──この曲はスタジオライブの映像も撮影されたんですよね。
山本: YouTubeで観てくれる人の中には、DEZOLVEのことをまだ知らない人もいると思うんです。そういう人が「DEZOLVEってバンドがあるんだ」と思ってこの曲を聴いたときに、「え、何この音楽?」って驚いてくれたらいいなと。インストって面白いかも、と思ってもらえる手応えもありますね。
──これまで紹介したなかで、ほかに印象的だった曲はありますか?
兼子:真央樹さんが作った“Groovity”が好きですね。僕は海外のフュージョンが好きなんですけど、こういう曲はやりたいと思っていても、自分ではなかなか書けない。これも特定の元ネタがあるわけではないけど、その要素をちゃんと汲み取って、自分の中で消化してアウトプットしているし、その上でDEZOLVEの要素も入っているのがすごいですね。友田さんの“Motion Blur”もベース・ラインが気持ちよく跳ねていて、テンションが上がる曲ですね。
北川:僕は、真央樹さん作曲の“Coastal Vibes”ですね。この曲ではフレットレス・ギターを使っているんです。前回のアルバム『Asterism』に入っている“Goodnight Aldebaran”というバラード曲でも使ったんですが、そのときに僕の知り合いの美大生でギタークラフトを目指している人に頼んで作ってもらった、この世に1本しかない楽器なんですよ。
レゲエとフュージョンの要素が混ざった曲なんですが、それがフレットレス・ギターになることで、こんなに相性がいいんだと驚きました。他ではなかなか聴けない、DEZOLVEならではの曲になったと思います。
──ベースのフレットレスはよく聞きますけど、ギターはあまり見ないですよね。フレットレス・ギターを使うとどんな音色になるんですか?
北川:一番大きいのはピッチですね。普通のギターはフレットで区切られているので、決まった位置を押さえるとチューニングされた音が出ます。例えば「ド」の位置を押さえれば「ド」が出て、隣のフレットに行けば「ドの♯」が出るという感じですね。でもフレットがないと、押さえる場所によって常にピッチが変わるんです。弦の長さが変わるので、ポルタメントという、音階を滑らかにつないで段階的にスライドする演奏法の表現がすごくできるんです。
例えば押さえて「フワーン」と音を揺らしたり、ピッチを滑らせたり、そういう区切りのない音を演奏で表現できるんです。それがフレットレス・ギターの一番の特徴ですね。今回の曲も、そういうポルタメントを活かしたメロディーが入っていて、フレットレス・ギターならではの楽曲になっています。
──2026年6月21日には、東京の日本橋三井ホールにて〈DEZOLVE Hall Concert 2026 “Sound Library”〉が開催されます。
山本: “Sound Library”というタイトルなんですけど、アルバムのコンセプトを少し引き継いだような形でやっていこうかなと思っています。僕らはもう8枚アルバムを出していて、曲も100曲くらいあるので、その中から図書館みたいにいろんな曲を取り出して、「これまでのDEZOLVE」を見せるライブにしたいと思っています。
──今作はライブ映えする曲も多いですよね。
山本: そうですね。ただ毎回そうなんですけど、ライブでやるには適していない難しそうな曲ばかりなんですよ(笑)。
兼子: そういう難しい曲を実際に生でやるので、見るだけでも「こんなことやっているんだ!」って楽しんでもらえるんじゃないかなと思っています。やる側はおそらくめちゃくちゃ大変なんですけどね(笑)。
山本: ライブだと生ならではのアレンジや4人のリアルタイムの“会話”みたいなものも出てくると思うんです。単に楽曲をライブで表現するという喜びだけじゃなくて、そこからどんな化学反応が起きて、どう変化していくのか。そういうところまで見てもらえたら嬉しいですね

編集 : ニシダケン
卓越した技術と才能が結集した驚異のハイパー・サウンド!
アルバム購入で、OTOTOY限定壁紙画像をダウンロードできます。(期間:3/18 0:00 ~ 4/1 23:59)
コンサート情報
DEZOLVE Hall Concert 2026 “Sound Library”
日時:2026 年 6 月 21 日(日)
16:15 開場/17:00 開演
会場:日本橋三井ホール(東京都中央区日本橋室町 2-2-1 COREDO 室町 1 5F)
チケット料金:¥8,000(税込)
※全席指定・ドリンク代¥600 別
これまでにリリースされた音源もチェック!
INFORMATION
【公式HP】
https://www.dezolve.net/
【公式X】
https://x.com/dezolve_ofc
【公式YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/@officialdezolve8698







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