
SEBASTIAN X、春の上野を彩る野外イベント開催!
2011年9月に初のフル・アルバム『FUTURES』をリリースし、同年12月の渋谷CLUB QUATTROでのツアー・ファイナルでは、超満員のオーディエンスの前で進化したバンドの姿を魅せたSEBASTIAN X。その後もJACCSカードのWEBキャンペーン「あなたの夢に応援歌」のために書き下ろした新曲「GO BACK TO MONSTER」や、80'sヒット曲カヴァー・コンピ『Happy Holidays!~80's POPS COVERS~』(矢野顕子の大ヒット曲「春咲小紅」をカヴァー! )へ参加するなど話題を振りまいてきた彼らが、2012年春、上野水上野外音楽堂で初の野外イベント「TOKYO春告ジャンボリー」を開催! パワフルに突き進む彼らが新たに発信する、春を彩る音楽宴。上野を音楽の街に塗り替えます!
SEBASTIAN X presents『TOKYO春告ジャンボリー』
2012年4月30日(月・祝)@上野 水上野外音楽堂
◎「TOKYO春告ジャンボリー」特設ページ◎
出演 : SEBASTIAN X / 奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 / Wienners / 蜜 / 笹口騒音ハーモニカ / 音沙汰(from SEBASTIAN X)/ Panorama Steel Orchestra(ミディアム・セット)/ Turntable Films(アコースティック・セット)
※「バンド・ステージ」「アコースティック・ステージ」の2ステージ制!
OPEN 13:00 / START 13:30
前売り 3,500円 / 当日 未定
■チケット一般販売中
>>イープラス
>>ローソンチケット (Lコード:78547)
>>ぴあ (Pコード:161-730)
『TOKYO春告ジャンボリー』チケットを2組4名様にプレゼント!!
件名に「TOKYO春告ジャンボリー 招待希望」、本文に氏名、住所、電話番号をご記入の上、info(at)ototoy.jp((at)を@に変更)までメールをお送りください。当選された方には追ってメールにてご連絡します。
応募締切 : 2012年4月17日(火)24時
※あらかじめinfo(at)ototoy.jpからのメールを受信できるよう設定してください。
★配信シングル2ヶ月連続リリース!
左)「春咲小紅」2012年4月4日(水)発売
右)「GO BACK TO MONSTER」2012年3月7日(水)発売
SEBASTIAN Xの配信シングルが2ヶ月連続で到着。矢野顕子の大ヒット曲「春咲小紅」のカヴァーでは、Vo.永原真夏が伸びやかな歌声で春のはじまりを高らかに歌いあげます。「GO BACK TO MONSTER」は、バンドが放つ勢いや強いメッセージが溢れ出すPOPでキャッチーな1曲!
SEBASTIAN X INTERVIEW
2012年4月30日に上野水上音楽堂で行われる「TOKYO春告ジャンボリー」には、他のイベントにはないようなワクワクがつまっている。主宰者は、男女混合4人組バンドのSEBASTIAN X。彼らの楽曲を聴いているだけでは、「自分たちでイベントを開くの? 」という印象を持つかもしれない。しかし、自分たちのことを自分たちで考えることを忘れずに活動する確かな意思を持ったバンドである。今回のイベントも自ら会場の抽選に出向き、自分たちと繋がりのある人たちをスタッフに迎えて準備が行われている。出演アーティストも、活動の中で出逢った、野外で見たことのあるアーティストたち。お客さんとしての視点も忘れないブッキングがされている。さらに大切なのが、上野という街全体を使ったイベントにしたいという想いだ。ただ音楽を見るだけではなく、お客さんが自由に参加できることを目指し、初の野外イベントに向けて帆を進めている。春を告げるという意味の「春告」をイベント名に冠しているこのイベント。あたたかくなって心地いい春の季節に、上野の街でSEBASTIAN Xとドキドキを味わいませんか?
インタビュー&文 : 西澤裕郎
取材写真 : 畑江彩美

「春一番」のSEBASTIAN Xバージョンをやりたい
――実は初めてSEBASTIAN Xのライヴを見たのは野外なんですよ。
全員 : えっ、どこですか?
――三重のNOBIROCKです。
全員 : あーーー!!!!!
沖山良太(以下、沖山) : 三重の真ん中広場ですよね(笑)。
――あの時、青空の下でのびのび演奏している4人の姿が印象的だったんですよ。
飯田裕(以下、飯田) : あの日はすごく面白かったです。おばあちゃんが乱入してきましたよね(笑)。
――そうそう(笑)。自分たちでイベントを開催するにあたって、最初から、オープンな広い所でやろうと思っていたんですか?
飯田 : 以前、京都のボロフェスタに出た時に気持ちが盛り上がって、こういうイベントって楽しいよなーと思ったんです。それで今回、自分達で会場を調べるところから始めたんですけど、公共の施設だから予約が抽選だったんですよ。で、あわてて抽選に行ったりして。
――(笑)。TOKYO春告ジャンボリー(以下、春告ジャンボリー)をやるにあたって、ボロフェスタというのは大きな経験だったんですか?
永原真夏(以下、永原) : ボロフェスタは楽しかったし、記憶に残っていますね。ボランティア・スタッフが動いている感覚とか、ボロフェスタの生態系みたいなものがとっても刺激的で。その刺激を持ち帰って噛み砕きつつ、2012年の自分達の活動のフラグになるようなイベントができたらいいなと思って。というのも、当時は2012年の見通しが立っていなくて、今後どういう風に活動していこうってプランがなかったんです。別に悪い雰囲気とかそういうことではなくて、2011年はバンド自体も忙しくてバーっとやりすぎて、スタッフもメンバーも2012年のことを考えることができていなかったんです。じゃあバーンとひとつ旗を立てて、なるべく自分達でやってみようと。会場を押さえたり、人と会ったり、スタッフを集めたりするのもこの四人から発信していこうって。

――自分達でやるスタンスはSEBASTIAN Xにとって大きいことですか? 去年の渋谷CLUB QUATTROでのワンマンの時も、自分たちでフライヤーを配っていましたよね。
工藤歩里(以下、工藤) : それは自然というか、最初の頃からだよね。
飯田 : もちろん、手伝ってくれる人も必要なんですけど、自分達でできることもあるし。
沖山 : 逆に、手伝ってもらっているのに、なんで自分達はやらないの? ってとこはあるので、できることはやるっていうのはごく自然にやってますね。
――SEBASTIAN Xにとって自分達で発信することは、自分達を見てくれ!! っていう部分もある?
永原 : うーん、そことはちょっと違うかもしれないですね。ボロフェスタは京都の代表って感じがするけど、私たちは何かの代表でやるわけではないし、ショーケースにしたいとも思ってない。どちらかというと、自分達の力で誰かの娯楽を作りたかったんです。
――娯楽?
飯田 : 単純に、何か楽しいことがやりたかったってことです。それに尽きるなと思っていて。外の方が楽しくない? みたいな(笑)
――なるほど(笑)。ブッキングは、Wiennersもそうですし、活動の中で知り合った人に出てもらっているんですね。
飯田 : そうですね。やっぱりSEBASTIAN Xらしいブッキングにしたかったっていうのはありますね。
――イベントというより、フェスみたいなイメージに近いんですか?
飯田 : いや、SEBASTIAN Xにフェスって言葉は似合わないだろうと思っていて。
永原 : うん。あまり私もフェスって思ってなかったかも。私は、七十年代くらいにあった関西のフォークのイベントとか"春一番"みたいな感じにしたかったんです。
――ジャンボリーって書いてるから、僕も"中津川ジャンボリー"とかを想像したんですよ。
永原 : そうそう、"中津川ジャンボリー"とかもそうですし、私は"春一番"に対してのあこがれが人一倍あって。春一番のSEBASTIAN Xバージョンやりたいって思ったんですよ。例えば、ライヴ録音をしたらお客さんの声が入っているみたいな。なんか酔っ払いの声がするよみたいな(笑)。そういうのが高校生の時からず~っと憧れで。西の方のイベントって、ボロフェスタもそうですけど、そういう(観客の声が入ってるような)印象があって。それこそショーケースじゃなくて、一歩参加している感じというか、それに凄く憧れていて…。で、それをやりたいと思ったんだった!
全員 : (笑)

――関西の方のそういう匂いが東京にはないから、イベント名に「東京」という単語もつけたんですか?
永原 : そうです、そうです。そういうのは地名が必要だろうと思って、メンバーに意見をいただいて。
全員 : (笑)
永原 : 毎年5、6月くらいに、サウンドミュージックっていうイベントをやっているんですけど、去年は東京と大阪でやらせてもらって。そこでおもしろかったのが、東京の場合は静かに見ているんですよ。お客さんが見る、こっちは見られるっていうコミュニケーションのとり方だったんです。だけど、大阪でやった時は、「何でみんな喋んの?! 」みたいなくらい喋るんです(笑)。
全員 : (笑)
永原 : 生音だから耳をそばだてないと聞こえないっていったのに(笑)
工藤 : 歌ってるのに(笑)。
飯田 : お客さんがみんな歌っちゃうんですよ(笑)。
永原 : その感じは凄く憧れていますね。見る、見られるという、ショーケース的な関係性じゃないコミュニケーションが、水上音楽堂くらいのキャパシティーで取れたら、それはすごくいいんじゃないかと思って。
――NOBIROCKでのおばあちゃんが乱入みたいなことは、東京ではないですもんね。
全員 : ないですね(笑)
――そういうのはアリなんですね。
永原 : もちろん。広くなればなるほどコミュニケーションが難しくなっていくというか。良い意味でも悪い意味でもね。「元気? 」「イエーイ!! 」みたいなこととか。さっき言った東京の反応みたいなのも、それはそれでちゃんとしたコミュニケーションではあるんですけど、記号にしながらお互いわかりあっていく感じだから。でも、1000人くらいのキャパなら、記号的でないコミュニケーションも、まだできるんじゃないかと思って、春告ジャンボリーではそれをやりたいと思ってます。
過程の段階や道筋は自分達で決めたいな
――さきほど、2012年の指針がまだなかったって言っていたじゃないですか。普通に考えると、2011年は渋谷CLUB QUATTROでワンマンをやったから、2012年はもっと大きなところでやろうとかってなると思うけど、そっちにはいかず、今回は自分たちでやることを選んだんですね。
永原 : そうですね。無意識的にそっちの方向を選んだんだと思います。
沖山 : このまままやみくもに大きくしてうまくいくのかっていうのもあったし。
永原 : 怖かったのかもしれませんね。このハコでできたから、次はもっと大きいところでっていう方向で行くと、いろいろな物事が知らない間に決まっていく感じがして。その都度自分達でイベントをやる実感をしないと、次にいったってどうしようもないなと思って。自分達で作らなくちゃってことをすごく思いました。
――怖かったって言うのは、規模が大きくなっていく周りのバンドを見て感じたことなんですか。
永原 : それもあるし、世間の流れ(笑)? っていうのもありました。やっているときは夢中だから、行こうぜ頂上まで! って思っているんですけど、フッて我に返った時に頂上ってなんだ? ってことに気付いちゃうと思うんですよ。このイベントも大きくしたいけど、それは結果の話であって、過程の段階や道筋は自分達で決めたいなと思っていて。
――今日来る前にSEBASTIAN Xインタビューを時系列で読んできたんですけど、直接的にプライベートを表さなくても曲ができるようになってきたっておっしゃっていましたよね。でも、例えば日常をそのまま音楽で表現することが、曲に深みを与えるって考えの人もいると思うんですよ。つまり、プライベートじゃないものもファンタジーとして出せるようになってきたSEBASTIAN Xが、日常の中で自分たちの手を使ってイベントを開くというのがおもしろくて。このイベントはSEBASTIAN Xの音楽性にどう影響するのかなっていうのがすごく楽しみなんですよ。

永原 : あー、でもこのイベントは音楽性に少なからず影響を与えると思います。事務所の方や色々な人と協力して音楽活動をやっていくにつれ、エスカレーターに乗っているような感覚になるときがあるんですよね。そのことに無自覚だと、知らない間に一階から二階についちゃう。レコーディングにしても、自分達がやりたくてやっているんだけど、誰かに言われてやっているように感じるポイントが小さいながら出てきたりしていて。それが私には不本意なんです。レコーディングに関してもライヴに関しても、物販に関しても、お客さんとのコミュニケーションに関しても、全てのところで全部自分の意志でやっているはずだから。もちろん例えば事務所の人が取ってきてくれた仕事をやる時も、私がやらなくちゃいけない気持ちを絶対に忘れたくないなと思うんです。もうすぐレコーディングをするんですけど、その作品も春告ジャンボリーも、そういう気持ちは強くあります。
――春告ジャンボリーは今回が1回目だけど、継続的に続けていくんですか。
飯田 : 正直、今は考える余裕もないっていうところはありつつも、やれたらおもしろいなとは思っていたけど。
永原 : 誰かがやろうぜって言ってやりたかったらやるよね(笑)。
――僕としては続けて欲しいなと思います。
全員 : わお!!
――っていうのも、ショーケース的なイベントと違って、春告ジャンボリーというイベント自体のファンになってくれる人が多そうだなと思って。誰々が出るから行くじゃなくて、春告ジャンボリーがあるから行こうよみたいな。
永原 : 確かに、春一番とかもそうですね! 春一出に出ているし絶対いいんだって思って、すごい昔のフォークの人とかのことも知りました。そういうことか!
――まさに、そうですね(笑)。SEBASTIAN Xがキュレーターになって、毎回バンドを紹介する。お客さんは、SEBASTIAN Xが呼んだアーティストだから間違いないなって。
飯田 : そういうふうに思われると裏切れなくなっちゃうね(笑)。
永原 : でも、ボロフェスタもそうですよね。京都のバンドマンとかに聞くと、ゆーきゃんとか飯田さん(飯田仁一郎(Limited Express (has gone?) / OTOTOY編集長))とか身近すぎるから、ボロフェスタって普通なんですって。でも、得体の知れないイベントに対する憧れとか期待もあるし、興味津々なのがわかる。誰が出るからとかじゃないですもんね。ボロフェスタってって感じだもんね。
――まだ1回目ですけど、そういう雰囲気が出てくることを期待しています。
永原 : うまいなー。まだ1回目だもんな(笑)。10回目に向けてどうしようとかって、今考えちゃいました。

――上野というロケーションも楽しみですね。
飯田 : 出入りも自由なので、パンダを見て、バンドを見て、アメ横に行って、バンドを見るみたいなことも出来ますからね(笑)。
――上野ってお店がいっぱいあって面白い場所ですけど、ライヴを見に行くって目的で行くことはあまりないですからね。
永原 : 上野は本当に音楽が似合いますよね。でもあまり音楽が溢れていないのがもったいないので、そういうのも楽しんでもらえたら嬉しいです。
飯田 : 時期がGWということもあって、地方から来てくれるお客さんも多いみたいで、本当にありがたいよね。東京観光がてら来てもらえたら嬉しいし、楽しみにしていてください。
永原 : あと、上野のシチュエーションも込みで、気持ちもオープンになってほしいですね。告っちゃう? みたいな(笑)。そのくらいのオープンさを感じてほしいですね。
飯田 : そうそう。ああいうイベントのオープンになる感じっていいよね。
永原 : 好きな子とか連れてくればいいんだよ。それでいい感じになったら告っちゃおうみたいな感じでさ。
飯田 : それで、今度は動物園にくればいいんだよって(笑)
SEBASTIAN X Archives
春告ジャンボリー出演者の音源をチェック!
PROFILE
SEBASTIAN X
2008年2月結成の男女4人組。2008年6月初ライヴを行なう。その後ハイペースなライブ活動を展開。2008年8月に完全自主制作盤『LIFE VS LIFE』リリース。その後、2009年11月6日に初の全国流通盤となる『ワンダフル・ワールド』をリリース、さらに2010年8月に2nd Mini Album『僕らのファンタジー』をリリース。10年から年に一度、完全生音ライブを開催。11年1月には初の配信限定シングル『光のたてがみ』をリリース。新世代的な独特の切り口と文学性が魅力の永原真夏(Vo.)の歌詞と、ギターレスとは思えないどこか懐かしいけど新しい楽曲の世界観が話題に。なんだか凄いことになってるインパクト大のパフォーマンスも相俟って、一際目立ちまくっている存在になっているとともに、ライヴ・ハウス・シーンで活動する他のバンドたちとは一線を画す挑戦的な活動方針/姿勢も大きく評価されている。