解散から10年のときを経てあのガールズ・バンドが"blue chee's"として再集結。え、誰かって? その正体とは、チェキッ娘現役活動時に存在したグループ内ユニット、伝説のガールズ・バンド“chee's”! 現在は2児の母(新井)、フリーター(藤岡)、オタクOL(アネモネ)と、二足の草鞋をはきながら活動する姿は、女性たちに共感と勇気を与えています。現在は台湾に在住するメンバー(新井と藤岡)もおり、ワールドワイドに活動する彼女たち。活動3年目を迎えた今年、待望の1stフル・アルバム『out of the blue』を完成。「サガ」シリーズ、「パズドラ」などのゲーム音楽を手がける作曲家・伊藤賢治や、「ロマンポルシェ。」の掟ポルシェ。が参加。掟ポルシェは本作でギターも演奏しており、音源として収録されるのは初!! また、10年前、"chee's"時代に演奏され、音源化されていない幻の楽曲「Stray Cats」もコラボレーションにより復刻、そしてもちろん収録!! そんなメモリアルなアルバムを、1週間先行でHQD(24bit/48kHzのwav)で配信いたします。これまでの活動を振り返るインタビューとともに、その歌に耳を傾けてください。

1週間先行、HQD配信スタート!!

blue chee's / out of the blue

【販売形式】 : HQD(24bit/48kHzのwav) / mp3

【販売価格】 : 単曲 200円 / まとめ購入 2,000円

【収録曲】
1. DASHIッ!! / 2. Stray Cats / 3. 荒野のLullaby / 4. Only One Chance / 5. メトロノーム / 6. As One / 7. BLT / 8. らーめんたべたいな / 9. ハッピースマイリー / 10. This is not a love song

INTERVIEW : blue chee's

ある日OTOTOY宛に届いた「初めてのアルバムがリリース!」と書かれた1通のメール。そのメールの差出人こそ、blue chee'sのキーボーディスト、アネモネ・モーニアンだった。通常、こうしたプレスリリースというのは、事務所の宣伝担当者だったり、マネージャーが送ってくるものだ。ましてや、チェキッ娘メンバーからなるバンドのメンバーがメールを送ってくるなんて想像もしなかった。

本インタヴューを読んでもらえればわかると思うけれど、彼女たちは僕らが思っている以上に、blue chee'sを自分たちの手で運営し、活動している。さらにいえば、3人のメンバーのうちの2人は台湾に住んでおり、全員がそろうことはなかなかできない。それはすなわちライヴも簡単にできないということを意味する。それでも彼女たちは泣き言をいわない。それどころか、それを好機とさえ捉えている。もともとメジャーで、そしてテレビにも出演するなど大舞台で活躍していた彼女たちは、なぜ、そこまで力強い活動ができるのか。TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)出演のために日本に帰っており、3人がそろっている時間をいただき、話を訊いた。

取材&文 : 西澤裕郎

左から、新井利佳、藤岡麻美、アネモネ・モーニアン

女だからってできないことはないってことを証明しましょうって

ーーはじめに、blue chee'sを再結成することになったきっかけを教えてもらえますか。

藤岡麻美(以下、麻美) : 2009年、チェキッ娘の再会ライヴをやったときに、お客さんから「chee'sも復活してほしい」って声があったんです。みんな状況がバラバラだから再結成は難しいかなって思ってたんですけど、再会ライヴのリハのとき、利佳ちゃんが、当時別でやってた私のユニットについて「麻美たちのユニットって楽器弾いてないの?」って聞いてきて。そのとき「おっ? 利佳ちゃん、そろそろやりたいのかな?」って感じて。あと2~3年したら子供たちも段々手が離れてるだろうから、一緒にやれたらいいんじゃないかなと思って、企画書を書いて(笑)。当時のメンバーに声をかけました。

ーー企画書にはどういうことを書いたんですか?

麻美 : (コンセプトに加え)3回ライヴをやってみて続けるかどうか判断をするということ、すぐに辞めると言わないってことを書きました(笑)。それぞれの仕事、生活、家庭など、二足の草鞋を大事にしながら、バンドも頑張るっていうコンセプトで。
新井利佳(以下、利佳) : 「すぐ辞めると言わない」って言葉にはドキッとしました(笑)。
一同 : (笑)。
利佳 : chee'sをやっていたころの自分って、仕事に対しても自分に対しても甘かったし、そういう部分を後悔していたので、また投げ出してしまったら同じ後悔を繰り返すことは確実にわかっていて。blue chee’sが始まって1年半位経った頃、旦那の転勤で家族で台湾に行くことになったときも、みんなに「続けさせてほしい」ってお願いして、賛同してもらいました。
アネモネ・モーニアン(以下、アネモネ) : 「迷惑を掛けるかもしれないけど」ってお願いする形で伺ってくださって… 旦那さんの転勤なんて仕方ないことだし、それでも続けてくれるって言ってくれたことがうれしくて。

ーー最初にその文言があったから、いまこうあるんですね。

麻美 : バンドにとって、一番難しいことって続けることだと思うんですね。投げ出そうと思えば簡単に投げ出せちゃうじゃないですか。

ーー確かに辞めることは簡単ですからね。アネモネさんはオーディションを経て加入されたんですよね。2次面接のことをブログで書かれていて、なかなかインパクトがありました。

麻美 : そう、3次面接は逆に私たちがオーディションされる側だったんですよ。

ーーえ? どういうことですか?

アネモネ : 2次面接が終わったあと合格通知がblue chee’s面接スタッフ名義で来て、顔合わせに行ったら「今度は私たちが面接される番です」って。「私たち、どこにも所属していなくて、リハ代も自分たちで折半してます。資金もないです。それでも入りますか?」って。企画書も見せられました。

ーーそうだったんですね。逆プレゼンされた時はどんな気持ちだったんですか?

アネモネ : 私は逆に安心しました。企画書を見て、初めて「2足の草鞋のアラサーガールズ・バンド」と言うコンセプトで進めていこうとしていることを知ったので、沢山いらっしゃる候補の中から私を選んでくれた理由に納得することができました。

ーーどういうことですか?

アネモネ : それまでは勝手に憶測で、バンド的に、ヴィジュアル面でも強い若い可愛い娘を探していると思っていたので。スタッフさんからもらうオーディションのメールのドメインが”Yahoo”だったりして、スタッフさんがいないことには薄々きづいていたんです。なので、その部分には驚きもなく、まったく問題ありませんでした。それより、このメンバーの中で活動ができて、それを自分たちの手で大きくしていけるチャンスを手にできたよろこびのほうが大きかったです。ただ、当時お金がなかったので、リハ代を折半していると聞いて「マズイな…」と、密かにバイト生活を決意していました(笑)。

ーーかなり覚悟を持って臨まれたわけですね。

アネモネ : ただ、実際、納得できない部分もあったんです。私はライヴの構成や見せ方、アラサーガールズ・バンドなどコンセプトが固まっているなかで、ライヴの1ヶ月前に加入したんですが、最初は様子を見ながらのっかっていました。正直、2足の草鞋というコンセプトに反対していたんです。インディーズでは、あえてみんなそこを隠してカリスマ性を出したり純粋なエンターテイメントとしてパフォーマンスしたりしているじゃないですか。確かにママである利佳さんや、ずっと芸能活動も続けてきた麻美さんがアルバイトをしながらバンドやることにはすごく意味があると思うんですけど、自分の立場で考えると全然魅力を感じなくて。「普通じゃん! むしろ集中しろよ!」みたいな。アラサーの部分も普通隠すところだし、あえて出すところでもないんじゃないか、とか。でも「女性だからってできないことはないってことを証明しましょう!」というコンセプトには「そのとおりだ! やってやろうじゃん!」と感じました。実際、働いていて、女性だからというだけの理由でナメられ、悔しい思いをすることも残念ながら多々あるので。

ーーただ、実際に、みなさんはいろいろな積み重ね方をされてきて、資格をとったり、音楽以外の仕事もされてきたわけじゃないですか。それでもやっぱり音楽とか人前に立つという方でなにかをやりたいという気持ちがあったんですか?

麻美 : 私の場合は、芸能活動を辞めずにずっと続けてたんですね。20代後半に体調を崩したりしたこともあったけど、自分らしく活動を通じてなにかを伝えたり、自分自身を見つけていきたいっていう気持ちもあって。blue chee'sは活動当初、キャラクター設定があって、私はリズというアロマショップで働く女の子の役だったので、自分の中で説得力を持たせるために、勉強してアロマテラピーの資格をとって。

ーー役作りのために資格をとられたんですね!! 利佳さんは一度芸能活動から離れたんですよね。

利佳 : CMの仕事とかをしていたんですけど、一回芸能界を離れて、専門学校に通って保育士とか幼稚園教諭の資格をとって幼稚園の先生をしていたんです。そのあと結婚して、仕事を離れて、自分の結婚生活、子育て生活に入りました。子供が少しずつ手が離れることになって、次にやりたいことってなんだろうなってなったとき、もう一回表の舞台に立ってみたいと思ったんです。そんなとき、麻美から声をかけてもらって、家族も「ママいってらっしゃい」って心よく送り出してくれる感じだったので、ここしかないと思ってはじめました。

ーータイミング的にはピッタリだったんですね。アネモネさんは人前で活動したいという気持ちはずっとあったんですか?

アネモネ : はい。自分はそういうことをするんだと、もうずっとバカみたいに信じて中二病のまま20代後半に突入という(笑)。

ーー(笑)。例えばコスプレ、ゲームとか自分の好きなことどんどん追求してるんですよね。

アネモネ : 好きなことしかできないんです、私(笑) 。好きなことは気持ち悪いくらいとことんやる。

ーーアイドル横丁夏祭りも、アネモネさんが連絡をしたことがきっかけで出演が決まったんですよね。実際すごく好きだったchee'sの中に入って、自分をすぐ出せました?

アネモネ : アイドル横丁の時は、丁度ヴォーカル・メンバーの脱退が決まって、次のワンマン・ライヴ以外での活動が制限されてしまって… でもそのワンマンの前売券を売る機会も設けないといけないし、止まっていられなかった。そんなとき、Twitterで丁度アイドル横丁開催のニュースが飛び込んできて、次の瞬間もう電話していました。「まだブッキング間に合いますでしょうか」って。今までは「アイドルじゃなくてバンドだから」というメンバーの意向もあって、アイドル関連のイベントへの出演を敢えて避けていたんです。でも、私は良い意味で「アイドルはいつまでもアイドル」だと思っていて、blue chee’sはアイドルとしてもバンドとしても活動できるのにもったいないと思っていたので、こんなにいい機会はないと(笑)。好きなこと、信じたものに対する行動力だけは異常に突出しているかもしれません。自分を出すということに関しては、加入当初は、ファンとしての視点と、メンバーとしての視点から見て、その中間の立ち位置になるべきだって感じていました。いまはわりと前に出てしゃべったりしますけど、昔はそんなに出さないようにしてたんです。
利佳 : 前はそうだったね。
アネモネ : どうやったら、みんなを1番いいかたちで見せられるかっていう点に心掛けて動くようにしていました。憧れのchee’sのなかに入って、もちろん緊張はしたんですけど、「どうしよう3人に会える!」って気持ちのほうが強くて。オーディションのときも「あぁ~本物の利佳ちゃんだ、ヤバい!」って気持ちのほうが強くてそれを押さえるほうが大変でしたね(笑)。

音源制作は全国どこにいてもつくり上げられると思っている

ーーこうして個性的なメンバーがそろうわけですが、初期はヴォーカルの方も含めた4人で活動していたんですよね。それが、いざこれからだというときに、ヴォーカルが脱退されてしまったそうで…。気持ちが折れそうになったりしなかったですか?

利佳 : 折れそうになりますよね(笑)。

ーーそこからいまの3人のバランスへはどうやって作っていったんですか?

麻美 : ヴォーカルがいなくなっても、作ってきた曲を死なせたくなかったので、どうにか生かしたいと思って。わたしはドラム担当なんですけど、ピアノを弾いて、利佳ちゃんが日本に来れなくてもアニモと2人でパフォーマンスできるようにして。以前、アニモがソロでボサ・ノヴァを歌っていて、それがすごく声に合っていたから活かしたくて、元々ある曲をジャズ・アレンジに変えてみたり。それが活きて、今回のアルバムにもジャズの曲が1曲入っているんです。
アネモネ : いろんな曲があったけど、彼女のイメージをもとに作った曲も多かったから。だから… 大変だったよね。こんなこと言うと色々な波紋を…。
一同 : (笑)。
アネモネ : 巻き起こすけど、ある意味いい機会になりましたよね。
麻美 : ステージを上げてくには飛び降りるようなことも必要だったんだと。
アネモネ : ポジティヴに捉えられています(笑)。

ーーさらに麻美さんも台湾に行かれることになったんですよね。

麻美 : 海外を視野に入れて活動していったほうがいいなっていうのが前々からあったんです。で、去年縁があって台湾に3ヶ月ごとに行くことになって、いろいろな方とお話をしてアジアでも活動して行きたいという結論を出したんです。兄が台湾を拠点にアジアで俳優をずっとやっていて、兄の家に住むことができるって状況もあったので。

ーー最初言っていた二足の草鞋じゃないですけど、女優業を台湾から世界を視野にやっていくと決めたと。アネモネさんは日本に1人になってしまいましたが、どういう思いだったんでしょう。

アネモネ : 最初、利佳さんが台湾に行くって決まったとき、私と麻美さんは「ラッキー!」って気持ちが強くて(笑) 。「やった、海外進出。台湾でもライヴができる」みたいな。麻美さんに関しては、お兄さんの家に音楽する環境があったんだよね。だから音源制作に関してはまったく問題ないな、と思いました。今回リリースする作品は、麻美さんが台湾に行ってから生まれた初の作品なんです。

ーーじゃあ、2人が台湾で録音したものをアネモネさんがデータでもらってまとめていったんですか?

アネモネ : 私のほうでデータをもらってまとめたものをエンジニアさんに提出するというかたちでやりました。チェックしながら録り直しをお願いしたり、「ここ歌詞間違ってるんですけど」みたいな感じで(笑)。
利佳 : 細かい指示が飛ぶわけですよ。「終わったと思ったらアニモからメールきてるよ」みたいな(笑)。

ーーあははは。全体のディレクションはアネモネさんがとっていったんですね。

利佳 : アニモがまとめてくれて引っ張ってくれてできあがった作品です。
アネモネ : ライヴは場所の不安があるけど、音源制作は全国どこにいてもつくり上げられると思っていて。私自身、家庭の関係で母の実家に住まなきゃいけなくなったことで、音楽を頻繁にする場から離れてしまって。でもどうしても音楽から離れたくないという気持ちがあって、すぐに機材を買い込んで宅録をし始め、東京の仲間とデータのやり取りだけで音源をつくることを続けてきたんです。
利佳 : 宅ロッカーだ(笑)。
アネモネ : だから彼女たちが台湾にいようが、どこにいようが、ネット環境さえあれば心配ないです。データさえあれば、どうにでも料理できると思ってました。

メジャーでやってたときと真逆のことをしたかった

ーー心強いですね! 3人にはいろんなつながりや支えてくれる人たちがたくさんいると思うんですけど、手伝ってくれるスタッフにお願いしてやってもらおうって考えはないんですか?

アネモネ : 最初に企画書に「メジャーじゃなくインディーズで自分たちでできることをやる」って書いてありましたよね。
麻美 : そうなんですよ。メジャーでやってたときと真逆のことをしたかったんです。手作りで、時間と労力をかけてサービスをするじゃないですけど(笑)。かなり大変だと思うんですけど、いまもう一度やって続けていくってことを考えたときに、そっちじゃないと無理って思ったんですね。もちろんメジャーだといいこともいっぱいあるんですけど、それだと捨てなきゃいけないこともいっぱいあるので。

ーー実際それで自分たちでやってみて、インディであることのよさを感じられていますか?

麻美 : はい。当時は裏でスタッフの人たちがどれだけ動いてくださっていて、そのおかげでステージに立てているのかってことが全然理解できていなかったです。だからblue chee'sを立ち上げたとき、「スタッフの人たち本当にすごい!」って思いながら、ひとつひとつ自分たちでやりはじめました。いま思うのは裏を知ることで、表に立ったとき自分たちのやりたいことがやれるんだってことなんです。

ーー確かに、裏のことをわかんないと自分たちのやりたいことやりようがないですよね。

麻美 : アニモは制作とか、宣伝とか、ブッキングとか、私たちにはなかったいろいろな経験があるから、私たちをひっぱってってくれて、教えてくれて。
アネモネ : いままで私はスタッフとして勤務したり、インディーズで1人で活動していたので、自分なりにblue chee'sの裏の部分でできることはやっていこう、他の2人にはできるだけステージに集中してもらおうって思うようになって。2人には、楽曲制作であったりそういう部分に力を入れて欲しいので。彼女たちにはできるだけ輝いていてほしいという気持ちがあります。ただ、いまの私はメンバー同士の物理的な距離もあり、当初の「自分たちでできることをやる」の「できること」ほぼ全てを1人で担当してしまっている状態で、フルタイムの会社員、バンド、バンド・マネージャーの3足の草鞋になっているんですよね。メンバーが台湾にいる時は1人DJとしてブッキングのイベントに出演させていただくのですが、割とどんなインディーズ・バンドでも1人マネージャーがいるんですよね。それを見て、「いいなー、マネージャー…」と思ったりして。ありがたいことに大きなイベントに呼んでいただける機会も増えて、そうすると比例して提出する書類や前準備も増えて来て。バンドをより大きくして、さらにそのために自分もパフォーマンスに集中できるように、いまの解決策としては早く会社を辞めれる状況になって、3足のわらじを別の2足のわらじに履き替えて、blue chee'sだけでまわしていけるようになれたらいいなとはどこかで思っています。私はずっとインディーズでやってきているので、逆にメジャーに対して憧れがまだあったりして。最初は意向もあって、あえて別にスタッフがいる体をとっていたのですが、最近は徐々に「自分たちで営業もすべてやっています」という面を出してきていて。そこをあえて出すことによって「自分たちも頑張ろう」と誰かの勇気になるかもしれないと思うと、いまの状態はすごく大変だけど、もうちょっとこの体制でがんばろうとも思っています。

ーー次の段階としては、どういうことをblue chee'sとしてやっていくか、見せていくか、作っていくかってとこだと思うんですね。blue chee'sとしてどんなことを表現していきたいと考えていますか?

麻美 : 今回のアルバムもノン・ジャンルでいろんな種類の音楽が入っているんですけど、ママの気持ちとか女の気持ちとかは出していきたいです。
利佳 : いま出ているアイドルだったりバンドの人も恋愛とかは歌えるかもしれないけど、ママとか女の人の気持ちってなかなか歌えるものではないと思うので、そういう部分は私たちにだせる強みだと思うので大切にしていきたいです。

ーー例えば、「ハッピースマイリー」を聴いて、「やっぱりママとして自由になりたい気持ちなんだなぁ(笑)」と思ったり、新鮮でした。

利佳 : ママだったら「子供寝た! 天国~!」って絶対思うし、時間を気にしないでいろんなことやりたいなと思っているママも多いと思うし。そういうのわかっていたうえでみんなに共感してもらえるのはうれしいし、私たちだからこそできるかなと思います。

ーーそういうのもあって、今回歌詞の比率は均等にわかれているんですか。

麻美 : そうですね。今回は楽曲提供もしていただいたので、その曲、その曲で、どんなテイストの歌詞が合うかって考えました。「これはアニモが日本語で書いたらきっといいだろう」とか。ずっと英語版が欲しいなと思っていた曲もあって、先にアニモに英語版にしてもらったりもしていたので「他の曲もあるけどお願いできますか」って。
アネモネ : そう麻美さん、誰がどの詩を書くって分担してくれたんです。

ーー先に楽曲があって、それに誰が詩を書いたらいいかってのを考えて振り分けるかたちなんですね。

麻美 : そうですね。いろんな味のchee'sができました(笑)。
アネモネ : そう、このアルバムで本当に3人体制のblue chee'sができあがった感じなんですよね。あえていろんなものに挑戦したらこうなって。いろいろなジャンルがあってバラバラだけど、いろんな意味で新しいblue chee'sとしてまとまったよね。
3人 : うん。

ーー他の人には歌えないものだと思うのでそれを曲に書いていただいてまた新しい音源を聞くことやライヴを見ること楽しみにしています。

アネモネ : 女性にもただの”劣化”だけじゃなく、年齢を重ねていくことで生まれてくる魅力、知恵、深み、楽曲がその都度あると思うし、いまのこの状態もモデルとしても新しいし、人によっては励みにしてもらると思うし元気がでてがんばらなきゃって気持ちになるきっかけになるといいなと思います。
麻美 : ただ無理は禁物だよ!(笑)

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LIVE SCHEDULE

2013年8月7日(水)@タワーレコード新宿店
2013年8月8日(木)@タワーレコード秋葉原店

blue chee's LIVE 2013 夏
2013年8月10日(土)@秋葉原CLUB GOODMAN
開場 / 開演 18:00 / 18:30
前売券 : 3,000円 当日券 : 3,500円(ドリンク代別)

2013年8月11日(日)@新星堂サンシャインシティ アルパ店

blue chee's プロフィール

フジテレビ「DAIBAッテキ!!」から生まれたチェキッ娘メンバーによる伝説のガールズ・バンド"chee's"。

解散から10年、新メンバーにオーディションにて加入したキーボーディスト・アネモネを迎え、元メンバーである新井利佳、藤岡麻美により、時を経て熟成した"blue chee's"として再集結。装いも新たに生まれ変わる。

2010年12月12日にデビュー・ライヴ実施。ほぼノープロモーションだったが渋谷CLUB CRAWLは満杯の盛況。以後、定期的にライヴ活動を続けている。

バンド形式ながら3人ともヴォーカルをこなし、3人それぞれの声質の魅力を存分に発揮するアカペラも好評。アコースティック形式でのパフォーマンス等、型に捕らわれない面白さも魅力。

メロウなサウンドと甘い歌声で独特のライヴ空間を醸成する癒し系ミュージシャン。汗をかきに行くと言うより、幸せな気持ちにさせてくれるステージが売り。

2児の母(新井)、フリーター(藤岡)、オタクOL(アネモネ)と、女だてら二足の草鞋で夢を追い掛ける姿が従来のチェキッ娘・chee's の時代からのファンに加え、女性達に共感と勇気を与え、各層の注目を着実に集めている。

国内最大級のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL」等大きなイベントにも出演。2013年3月にはアメリカのイベントに招致され、2,000人の観客をライヴにて熱狂させる。 現在は台湾に在住するメンバーもおり、ワールドワイドに活動の幅を広げている。

blue chee's Official Web

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筆者について
西澤 裕郎 (西澤 裕郎)

1982 年生まれ。ファンジン『StoryWriter』編集長。http://storywriter-magazine.com/

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