【REVIEW】Maison book girlが描く希望の光ーーメジャー1stアルバムをハイレゾ配信スタート

コショージメグミ、矢川葵、井上唯、和田輪による4人組ニューエイジ・ポップ・ユニット、Maison book girlが、メジャー1stアルバムをリリース。楽曲制作、世界観構築など、全面プロデュースを行っている音楽家・サクライケンタによってプロデュースされた同アルバムは、現代音楽とアイドル・ポップスを融合させた独自の美学に貫かれた圧倒的な作品となっている。新曲やインディーズ時代の人気曲「blue light」、完全インスト曲、ポエトリーリーディングなど幅広い楽曲を収めた本作をハイレゾ配信しレビューを掲載する。完全無欠の美学が貫かれた本作にぜひ触れてみてはいかがだろう。

ブクガ、メジャー1st・アルバムをハイレゾ配信

Maison book girl / image

【配信形態】
24bit/48kHz(ALAC / FLAC / WAV) / AAC
※ファイル形式について
※ハイレゾとは?

【価格】
単曲 540円 まとめ購入 3,240円

【トラック・リスト】
1. ending
2. sin morning
3. end of Summer dream
4. veranda
5. faithlessness
6. int
7. townscape
8. karma
9. screen
10. blue light
11. opening


maison book girl / faithlessness


REVIEW : 絶望から浮かび上がる希望の光

あまりに高い作品性に、聴いている間、しばし日常を忘れてしまいそうになる。

楽曲タイトルは「ending」ではじまり「opening」で終わる。時間軸を逆にストーリーを作っているようにも捉えられるけれど、終わりからすべてが始まるという解釈もできる。

そのようにして、Maison book girlの描く世界は二面性を感じさせるものが多い。

なにも、それは作品だけに限らない。アーティスト画像ではミステリアスな4人が映し出されるが、いざ4人を目の前にしてみると快活でよくしゃべる笑顔の素敵なアイドルとしての彼女たちがいる。

どちらが本物かと問われたら、どちらも本物だ。

そうした視点で考えると、Maison book girlのメジャー1stアルバム『image』もまた、そんないくつもの表情を見せる作品となっている。

これまでの作品と同じく、現代音楽とアイドル・ポップスを融合させた独自の美学に基づいた楽曲のなかに、プロデューサー・サクライケンタが10年近く前に作ったという10分強のインタールードが挟まる。時折入ってくる声もサクライケンタのものだという。

いわゆる楽曲派アイドル・グループが、楽曲の構造やサウンド・プロダクションにこだわることは多いけれど、プロデューサーの声が入ったインスト曲がアルバム内に配置されるというのは珍しい。そこからは、トータル作品としてアルバムを描いていることが読み取れる。

最終曲の「opening」はコショージメグミ作詞によるポエトリー・リーディングとなっている。これまでもコショージによるポエトリー・リーディングは存在していたが、今回のアルバム制作時にコショージは、「何かが始まるような希望的な感じで、ストーリー性がある話にしてほしい」ということをサクライから言われたという。

コショージの書く詞は、一聴すると暗闇を描いたようなものが多い。しかし、コショージはこれまで希望しか書いてきていないという。今回、サクライから希望を書いてほしいと言われたことによって、これまでの詞が希望と解釈されてなかったのかもしれないと思い、書き方を変えたそうだ。

「絶望の中にしか希望はない」

以前、コショージに話を訊いたとき、そう答えてくれたのが印象的だった。絶望のなかに小さく光る希望の光。そうした二面性を絶望側から浮かび上がらせるのが、これまでのコショージだとしたら、「opening」はもう少しわかりやすい希望を描いている。

11曲入り50分。この中で描かれているのは、割り切れないものごとの二面性と、そのなかに浮かぶかすかな希望だ。わかりやすさが求められる現代社会で、芸術が持つ抽象性、そしてときにはわからないという正解もあるということを感じさせる。まさに音楽ではないと表現できないものが詰まったブクガという存在をわかりやすく提示したデビュー・アルバムだ。(text by 西澤裕郎)

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Maison book girl / bath room(24bit/48kHz)

Maison book girlの「bath room」には、「snow irony」「最後の様な彼女の曲」「Remove」など、ライヴで人気となっている曲が初収録。また、既にライヴ会場限定で販売され、現在は完売の為に入手不可となっているシングルCD「white」「black」に収録の4曲も、新規にミックス&マスタリング。

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Maison book girl / river (cloudy irony)(24bit/48kHz)

音楽家・サクライケンタが楽曲制作、総合プロデュースを行い、映画出演、ファッションブランドとのコラボレーションなど多岐にわたって活動を展開してきた彼女たちによる渾身のメジャー・デビュー作。アイドル・ファンのみならず様々なジャンルのアーティスト、評論家からも支持を得ている現代音楽とアイドル・ポップスを融合させた独自の美学に貫かれた作品をハイレゾでお楽しみください。

>>特集ページはこちら

Maison book girl / summer continue(24bit/96kHz)

アイドルファンのみならず様々なジャンルのアーティスト、評論家からも絶大な支持を得た1stアルバム「bath room」から半年。1st ep『summer continue』がリリース。昨年11月渋谷WOMBにて初ワンマンSOLD OUTとなった公演で披露された「lost AGE」「bed」。「blue light」、そして新たなポエトリーリーディング「empty」を含む計4曲。

LIVE SCHEDULE

Maison book girl 「major 1st album『image』release tour 2017」

2017年4月2日(日)@【新潟LiveHouse柳都SHOW!CASE!!
時間 : 開場 17:30 / 開演 18:00
チケット : 3,500円(税込み) / 当日 4,000円(税込み) DRINK別
キョードー北陸チケットセンター(新潟)025-245-5100

2017年4月15日(土)@【名古屋】ell.FITS ALL
時間 : 開場 17:30 / 開演 18:00
チケット : 3,500円(税込み) / 当日 4,000円(税込み) DRINK別
サンデーフォークプロモーション 052-320-9100(10:00~18:00)

2017年4月23日(日)@【福岡】DRUM SON
時間 : 開場 17:30 / 開演 18:00
チケット : 3,500円(税込み) / 当日 4,000円(税込み) DRINK別
BEA 092-712-4221(平日11:00~18:00 / 第2・第4土11:00~15:00)

2017年4月29日(土)@【札幌】DUCE
時間 : 開場 17:30 / 開演 18:00
チケット : 3,500円(税込み) / 当日 4,000円(税込み) DRINK別
WESS 011-614-9999 (月~金11:00~18:00)

2017年5月4日(木・祝)@【大阪】AMERICA-MURA FANJ-TWICE
時間 : 開場 17:15 / 開演 18:00
チケット : 4,000円(税込み) / 当日 4,500円(税込み) DRINK別
キョードーインンフォメーション 0570-200-888 (平日10:00-18:00)

major 1st album『image』release tour 2017 final
「Solitude HOTEL 3F」
2017年5月9日(火)@【東京】赤坂BLITZ
時間 : 開場 18:00 / 開演 19:00
チケット : 4,000円(税込み) / 当日 4,500円(税込み) DRINK別
HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999

チケット販売サイト http://eplus.jp/mbg17e

PROFILE

Maison book girl

2014年11月活動開始、ニューエイジ・ポップ・ユニット。メンバーは矢川葵、井上唯、和田輪、コショージメグミの4名。

音楽家・サクライケンタが楽曲制作、総合プロデュースを行い、音楽のみならず、映画出演、ファッションブランドとのコラボレーションなど多岐にわたって活動を展開。2015年9月23日に初の全国流通作品となる1stアルバム『bath room』を発表、アイドル・ファンのみならず、幅広い音楽ファンから高い評価と支持を得る。同年11月23日には初のワンマン・ライヴとなる〈solitude hotel 1F〉を渋谷WOMBで開催。12月にはアメリカのオルタナティヴ・ロック・バンド『RINGO DEATHSTARR』の東名阪公演にサポート・アクトとして出演。2016年11月に渋谷WWW Xにて行われた2ndワンマン・ライヴのチケットは即日SOLD OUT。同月「river(cloudy irony)」にて徳間ジャパンコミュニケーションズよりメジャー・デビュー。サクライケンタ独自の世界観と四人四色な個性を放つメンバーの化学反応に今後も期待してほしい。

>>オフィシャルサイト
>>Twitter
>>ekoms OnlineShop

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筆者について
西澤 裕郎 (西澤 裕郎)

1982 年生まれ。ファンジン『StoryWriter』編集長。http://storywriter-magazine.com/

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