【3ヶ月連続特集1弾】「クール&ビューティー」だけど超無邪気なガールズ・グループ、WiLLを徹底解剖!?

つばさFly、DINOSAUR BRAINといったアイドル・グループを輩出したMINNA DAISUKI RECORDからデビューを果たした5人組ガールズ・グループ、WiLL。「クール&ビューティー」をテーマに掲げ、2016年6月のデビュー・ライヴで2曲を披露、12月8日にはTSUTAYA O-WESTで1stワンマンを行うことを発表している。ダンス・ミュージックをメインにした多彩な楽曲と切れのあるダンスが耳の早いリスナーの注目を集め、地方でや台湾といった海外でのライヴ、ロック・イベントに呼ばれるなどアイドルという垣根を超えて活動中。OTOTOYでは3ヶ月に渡りWiLLに迫る特集を展開する。第1弾は、メンバー5人とプロデューサーのyUsUkeへインタヴュー。そしてデビュー・ライヴから歌っている「wherever you go」の無料配信&ハイレゾ配信をスタート!! ぜひWiLLに触れてみてはいかだだろう。

WiLL初のハイレゾ音源を独占配信スタート

WiLL / wherever you go(24bit/96kHz)

【配信形態】
WAV、ALAC、FLAC(24bit/96kHz) / AAC

【配信価格】
単曲 200円(税込)

>>「wherever you go」のフリー・ダウンロード(mp3)はこちら

記念すべき初ワンマンをO-WESTにて開催

WiLL 1stワンマン・ライヴ「Will Grab Dream」
2016年12月8日(木)@TSUTAYA O-WEST
時間 : OPEN 19:00 / START 19:30
料金 : ADV 3,000円 / DOOR 3,500円(DRINK別)

INTERVIEW : WiLL

「クール&ビューティー」をテーマに掲げた5人組アイドル・グループ、WiLL(ウィル)。2016年6月のデビュー・ライヴで、いきなり12月8日にTSUTAYA O-WESTで1stワンマンを行うことを発表し会場の度肝を抜いた。また、インタヴューを読んでもらえばわかるように、メンバーはとても元気で、ステージ上のクール&ビューティーさとのギャップがおもしろい。ダンス・ミュージックを基調とした楽曲を制作しているのは、プロデューサーでもあるyUsUke。つばさFly、Qamといったロック系、スカ系のアイドル楽曲を経て、王道として正面からアイドル・シーンに殴り込みをかける。大きな舞台で活躍することを計画しながら、全力で進もうとしているWiLLへの初インタヴューをお届けする。

インタヴュー&文 : 西澤裕郎
写真 : Jumpei Yamada

左から、采澤彩香、凪原亜季、坂本愛里、本間美咲、日比野実紅

クール&ビューティーっていうイメージを壊している

ーーWiLLは「クール&ビューティー」をテーマにしていますけど、インタヴュー前の雑談を眺めていたら、5人とも想像以上に元気でビックリしました(笑)。

凪原亜季(以下、亜季) : クール&ビューティーっていうイメージを壊しているよね。

一同 : そんなことないよ!!

ーーあははは。みなさんはどういう経緯でWiLLに入ることになったんでしょう。

坂本愛里(以下、愛里) : 私はWiLLの詞を書いてくださっている方と知り合いで、その方から「新しくグループが始まるよ」って話をもらったことがきっかけだったんです。ダンスとヴォーカルを中心にしたお姉さん系をイメージしたユニットだということを聞いて興味を持って入りました。

采澤彩香(以下、彩香) : 私はネットで募集を見つけて応募しました。そのとき一気に5個くらいのグループに応募していたんですけど、ここしか返信が来なかったんです(笑)。でも1番ちゃんとしていたし、やりたいなと思っていたグループで、さらに返事がめっちゃ早かったんですよ。応募してから何分後とかに連絡が来て。

一同 : はやっ!!

彩香 : 次の日からレッスンに行きました。

本間美咲(以下、美咲) : 私もネットから応募したんですけど、そんな瞬速じゃなかったです(笑)!

亜季 : (運営のyUsUkeさんが)悩んだね(笑)。

一同 : (笑)。

美咲 : たまたまなんですけどここ(美咲と亜季)が前一緒のグループにいたんですよ。お互い全然クール&ビューティーな感じじゃないから、落ちるかなと思っていたんですけど、受かってやらせていただけていて嬉しいです。

ーー同じグループだったとのことですけど、凪原さんはなぜWiLLに応募しようと思ったんでしょう。

亜季 : 私はyUsUkeさんが前に関わっていたQamっていうアイドル・グループと何回か対バンさせてもらっていて、そこ経由で紹介していただいたんです。他にもいくつかのグループから声をかけてもらっていたんですけど、WiLLが1番計画的だったので、ここで頑張りたいと思って入りました。

ーー日々野さんはどのような経緯で加入したんでしょう。

日比野実紅(以下、実紅) : 私は今大学1年生なんですけど、高校1年生の頃からアイドル・カフェとかアイドル・グループをやっていて。どれも不完全燃焼のまま終わっちゃって悔しかったので、上を目指して本気でアイドルをやりたかったんです。そんなとき、WiLLのオーディションを見つけて応募したんですけど、なかなか返事が来ず諦めかけていて。そしたら面接に来てくださいって連絡があって、面接の場で「次からレッスンに参加してください」って言われて入ることになりました。

ーー最初のWiLLのブログでは凪原さんがメンバー紹介文を書いていましたよね? かなり主観が入っていておもしろかったんですけど、本間さんへの当たりがすごい強くなかったですか(笑)。私服のダサさが信じられませんとかって、ひどい(笑)。

美咲 : ねー! これどこ行っても言われるよー! マグカップだけじゃん!!

ーーマグカップ?

亜季 : トレーナーのポケット部分にマグカップの絵が書いてあって、「なにこれ?」みたいなデザインなんですよ(笑)。

彩香 : 本当にすごくて、どっかの国の族みたいなトレーナーとかも着ていたり。

美咲 : どれも、いい値段するんですよ!!

亜季 : 着る人が着る人だからあんまり高そうに見えない。

美咲 : … プライベートでも衣装を着ていたい…(笑)。

ーーあはははは。坂本さんは、坂本先生って呼ばれていたそうですね。

愛里 : あの時はそうだったんですけどコロコロ変わるんです。

亜季 : 1回教授になったよね?

愛里 : 小バカにされた先生なんですよ(笑)。

ーー日比野さんは「人が嫌がることを進んでやってくれる」って書かれていて、めちゃベタ褒めされていましたね。

亜季 : あの時はまだ距離があったから、いいことしか書けなかったんです(笑)。っていうのは嘘で、基本的に今もそうです。全部の面倒をみてくれて、荷物とか散らかしたりしても片付けてくれたりとかする。

ーー釆澤さんに対しては「かわいい」の連発でしたね。

亜季 : かわいい「ブラック」です。

彩香 : ブラックな部分ないよー!

亜季 : こわいよー(笑)!! ピンク特有の、たまに毒を吐く感じです(笑)。

ーー逆に、みなさんは凪原さんのことをどういうふうに見ていますか?

美咲 : めっちゃ下ネタとか言うんですよ。でも根はすごいしっかりしている(笑)。

ーーみんな笑ってますけど。

美咲 : やっぱ、最年長の長老だなって思う。

亜季 : おい(笑)!! 年齢絡めてくるのやめて、中身を見て(笑)。

ワンマンで歌った時のことを想像するだけでぶわってきちゃう

ーーあははは。話を聞けば聞くほどクール&ビューティーがどんどん遠ざかっていくようでおもしろいです(笑)。そんなWiLLは、2016年6月29日に新宿MARZでデビュー・ライヴをしました。どんなライヴだったんでしょう。

亜季 : あの時、まだ2曲しかなかったんですよ。

美咲 : その時にワンマン・ライヴのことが発表されたりして。

亜季 : デビュー・ライヴで、まさかファースト・ワンマン・ライヴの告知をするっていう前代未聞のステージで。

美咲 : お客さんは「おー!!」とかじゃなくて、「お、おお…」みたいに戸惑ってましたよね。

ーー5人にはどういう気持ちだったんですか?

亜季 : 突っ走るぞ! って。

愛里 : やるっきゃない精神でした。

ーーWiLLの楽曲に関してなんですけど、今ライヴでは5曲を披露しているとのことなので、1人1曲ずつ解説していってもらえますか?

愛里 : デビュー曲の「will grab dream」は、いまのWiLLの代表曲なので盛り上がります。ラップがあって今時の女の子を描いた曲になっています!


WiLL「will grab dream(short ver.)」

彩香 : タオルを回すアクションがある「サマーブリーズ」という曲は、初めて見た人でもノリやすい曲です。私はあまり歌割りがないんですけど、「サマーブリーズ」は私が歌い出しだから絶対歌える嬉しい曲です。私が「せーの!」って掛け声を言うので、それにコールを返してくれると嬉しくなります。


WiLL「サマーブリーズ(short ver.)」

美咲 : 最近やり始めたばかりの「君がいる世界」はメンバーの中で1番好評で、デビュー曲とはまた違うあがった感じの曲です。かっこいい面も出していける曲で、唯一ヒップ・ホップ系の振りで、個人的にもすごく盛り上がるし魅せれる曲なのでおすすめです。たくさんの人に見てもらいたい曲です。

亜季 : まだライヴで2回しかやったことのない「DAYS」っていう曲があるんですけど、私はこの曲がめっちゃ好きなんです。他の曲では身長的に端っこにいることがないんですけど、「DAYS」だけはV字になって、その端っこにいるんですよ。曲調はコンサートの最後とか、アンコールとかでやりそうな曲で、ももクロで言ったら「走れ!」みたいな感じ。最後みんなで歌う曲なんですけど、後ろからメンバーが踊っているのを見ると涙が出てくるんですよ(笑)。これをワンマンでやったら泣くわーと思って。歌詞もめっちゃよくて頑張ろうって思うんです。今精一杯駆け抜けているので、ワンマンで歌った時のことを想像するだけでぶわってきちゃう。これを初めてお披露目した時に、ファンの人も泣きそうになったって言ってくれて、わかるってなって。尺が長い時だけやる大切な曲です。

ーーこれをWestで歌ったらグッときそうですね。

亜季 : みんなを見て号泣しますね(笑)。

実紅 : あと1曲「wherever you go」という曲があるんですけど、デビューした時に「will grab dream」と一緒にお披露目した曲で、ずっとライヴでもやってる曲なんです。WiLLの「クール&ビューティー」というコンセプトに沿っているんじゃないかなっていうのと、魅せる曲だからパフォーマンスを見るのが好きなお客さんにも評判のいい楽曲です。私はこれが勝負曲になるのかもと思っています。あと、ピアノの伴奏で始まるんですよ。そこから亜季ちゃんのソロで入る。亜季ちゃんのソロから始まって最初後ろ向いてるんですけど、みんなでパって振り返った時がいいなって思います。

  発売日 2016/09/30

※ 曲名をクリックすると試聴できます。


>>「wherever you go」のフリー・ダウンロード(mp3)はこちら

12月8日はいいから絶対こい!!

ーー12月8日にはTSUTAYA O-WESTで1stワンマンが控えています。そこに向けて一言ずつ意気込みをお願いします。

実紅 : WiLLがデビューしたのが6月29日なので、まだ約2ヶ月半しか経っていないんですけど、そんな短期間と思えないくらいお客さんも来てくださって、さらにライヴのお誘いもいただいていて感謝しています。ただ、それだけ期待値が上がっちゃってる状況で、その期待値を超えてかないといけないんですが、絶対に超えていきたいです。曲数もこれから増やしていって、O-Westのワンマン、12月8日を最高の1日にしたい。その日、WiLLのために空けといてよかったって思われるようなライヴにしたいです!

亜季 : 最初WiLLがワンマンをやるって決まったとき、もっとちっちゃいところでやる予定だったんですよ。でも、私たちが「もっと大きいところでやらせてください」「集めてみせます」って啖呵を切っちゃったんです。その時点で5ヶ月ないし、500人のお客さんを集めるって大変だけど、絶対に関係者さんばかりのワンマンにはしたくなくて。絶対にファンの人たちを集めるし、それまでに何しようかを毎日考えている。メンバーともどうやったら売れるか、どうやったら来てもらえるかっていうのを話しているし、パフォーマンスも1人1人どんどん仕上がっていると思うので、12月8日はいいから絶対こい!! みたいな感じ。来てから悪口とかいくらでも言っていいから。でも絶対言わせない自信あるから来い!! って感じですね。

美咲 : ワンマン・ライヴっていつでも誰でもできるっていうか、ここでワンマン・ライヴやります、やりました! っていうのは誰でもできると思うんです。そんななかで絶対にファースト・ワンマン・ライヴを満員にさせて成功させたいし、次はもっともっと大きいところでやりたい。その日に向けて、たくさんの人に知ってもらえたらいいなと思っています。ワンマン当日までは各ライヴを本気で知ってもらうことだけを考えてやろうかなと思っています。

彩香 : ワンマンのチケットにはメンバーそれぞれにピクチャー・チケットがあって、50枚ずつ売ると夢を叶えてもらえるんです。あと 全体で300枚チケットを売るとライヴのDVDも出してもらえることになっていて。私たちが頑張ることでやってもらえることに関しては全部やってもらいたいので、それは達成したいです。ワンマン・ライヴで初めてWiLLのことを観るお客さんもいると思うんですけど、そういう人たちにも楽しんでもらいたいし、WiLLに興味を持ってもらいたい。お披露目の時も今と比べ物にならないくらいパフォーマンスも上がってきているから、いっぱいの人に来てほしいです。平日なんですけど、絶対に行きたいと思ってもらえるように頑張らなきゃって思います。

愛里 : 来てくれた人に絶対後悔させたくないって気持ちでいるんですけど、まだ100%の自信ではないので、とにかく今は体力をつけようと思ってプールに行ってるんです。その成果を出して当日も全曲フル・パワーでできる自分になってお会いできたらと思います。

INTERVIEW : yUsUke

ーーもともと、yUsUkeさんはバンドでプレイヤーとして活動していたんですよね。

yUsUke : 19歳でヴォーカリストとしてデビューしたんですけど、上手くいかないことがあって20歳で音楽から少しの間遠ざかってしまったんです。27歳のときにギタリストとして再デビューして、その時に組んだバンドがトントン拍子でレーベルもリリースが決まっていって。それは僕自身特別にギターが上手いっていうわけではなくて、「今、こういうバンドがいたら流行るんじゃないか」と、わりと商業目線で見てた部分があったからなんですね。当時、ELLEGARDENがすごい人気で、サウンドはメロコアとかパンクなんですけど、メロディがJ-POP寄りだったというのが新しくて。こういう方法もあるんだと思って、これを女の子ヴォーカルでやったらおもしろいんじゃないかっていうのがプロデュースのスタートなんじゃないかと思っています。

ーーなぜ、順調だったバンド活動を続けていかなかったんでしょう。

yUsUke : 所属していたのが芸能寄りの事務所だったので、バンドメンバーの作りたいものと事務所の求めるもとの間で折り合いがつかなくなっていってしまって。ちょうどリリースのタイミングに震災が起こったこともきっかけで、人生に対して後悔をしないように向き合っていこうと踏ん切りがついたんです。無事に音源はリリースして、20本くらい全国ツアーを回らせていただき、2011年の夏にバンドを脱退してバンド活動を辞めました。そのあと自分の楽曲制作のスキルをあげようと模索していたときに、今の会社の社長から「アイドルやることになったんだけど曲書いてくれない?」と電話をいただいて送ったのが、後のつばさFly「FLY AGAIN」だったんです。

ーーそうだったんですね。

yUsUke : 当時、僕はアイドル・カルチャーを全然知らなかったので「こんなにロックな曲でいいの?」っていう驚きがあって、今のインディーズ・アイドルやアイドル・シーンをもっと知らなくちゃいけないと思い、イベント制作の仕事をやるようになったんです。初めて物販に立ってチェキを撮る仕事をしたり、新木場スタジオコーストで5ステージ使って150組くらいアイドル呼ぶイベントの制作をやったりする中で、いろんなアイドルさんのことを知ったり、コネクションができたりして、今のアイドル・シーンで自分ができることがちょっとずつ見えてきました。

ーーアイドル・シーンを体感して率直にどう思いました?

yUsUke : 特典会を目の当たりにすることで、カルチャー・ショックもありました。制作側に立つとお金の流れが見えるじゃないですか? 制作側の思惑も全部透けて見えてしまったというか。この運営さんはこういうことを考えて運営されてるんだなっていうのも見えるし、そういうのも含めて新鮮で自分がいたバンド・シーンと比べると異質だなとすごく思いましたね。

ーー逆に言うとバンド・シーンはお金の流れや思惑はわかりづらかった?

yUsUke : 今だから言えますけど、普通にCDを出してテレビに出てライブツアーを回っていても、バイトをしなきゃ生きていけない状況も多くて。事務所的にはそういうのを見せたくないから表側には出さないようにしていることも多いんです。今ほどSNSが発達してなかったので隠せた部分もあったんですけど、今はマーケティングにしても宣伝にしてもSNSありきじゃないですか? エンターテイメントの世界の根本が変わってしまっているので、自分がバンドをやってたことの真逆のことになっていますね。

興味を持たれないことが1番の悪というか、タレントをやっていて悲しむべきこと

ーーお話を聞いてるとyUsUkeさんには起業家的なマインドが強いのかなと思ったのですが。

yUsUke : うちの親が会社をやっているので、昔からそういうマインドは刷り込まれているのかもしれないですね。よく考えるんですけど、仕事と作業って違うじゃないですか? 作業は時間を払えば誰にでもできることだけど、仕事は自分にしかできないことというか。よく言えば自分に対するプライド、悪く言えばコンプレックス。他の人じゃ変わりが効かないことを仕事にしていきたいっていうのは、小さい頃から言われてきたことの中で染み付いたものかもしれないですね。

ーー音楽の仕事って水ものというか、これをやったら成功とか安定といった方程式はないじゃないですか。なぜyUsUkeさんは音楽の仕事を選んだんでしょう。

yUsUke : それは姉2人の影響がすごく強くて、音楽やエンターテイメントに触れた時期も早かったからだと思います。高校生の頃、進学校に通っていたので最終的には一般企業に就職しなきゃいけないって考えは頭のどこかにありつつも、そういうことじゃないんだよなっていう思いも心のどこかにあって。高校3年生の夏に、なにかのきっかけで大学に行くのやめるわってことを親に言ったんです。それを納得をさせるために、親と「夏の全国模試で全国で一桁とれたら好きにしていいよ」ってことを約束したんです。僕は小さい頃から本を読むのが好きだったので国語はすごく得意で。たまたまなんですけど、全国模試で国語だけ満点をとって1位になったんです(笑)。本当は裸一貫で東京に出ようと思っていたんですけど、音楽の専門に行かせてもらうことになって。結局、在学中にデビューしちゃったので、ほとんど学校には行っていないんですけど、それがもともとのスタートですね。

ーーそれで実際に音楽の道で成功されたというのがすごいですよね。

yUsUke : 自分が考える成功とはほど遠いんですけど、啖呵を切って出てきている手前、泣き言を言うわけにもいかなかったので必死でした。もちろん、もう諦めようかと思ったこともあったんですけど、根拠のない自信みたいなものはずっとあって、それが今ずっと続いてるのかもしれないですね。

ーー話が前後してしまいますが、つばさFlyに曲を提供したことがきっかけとなり、アイドル・シーンに足を踏み入れることになったわけですよね。

yUsUke : つばさFlyは、前期から中期くらいまで曲を書かせていただいていて、去年1年半はQamっていうアイドルのサウンド・プロデュースと現場制作をやっていました。スカ・パンクだったり、レゲエ調の曲だったり、ホーンが入った曲が多いグループだったんですけど、今となってはQamがあったことが自分の中で反動というかカウンターですごく大きかったんですよね。王道じゃないことへの苛立ちじゃないですけど、Qamはバンドの制作に近い作りになっていて。つばさFlyに関しては、当時ロックのアイドルがそこまでいなかったので隙間を狙ったものだった気もするんですけど、Qamに関してはコンセプトからスカやレゲエを取り入れるといった狙いがあった。自分の中ではいい曲を作ろうっていうモチベーションで、アーティスティックにマニアックなリフを入れてみたり、すごい考えながらやっていたんです。ただ、Qamが活動休止になったタイミングで、次やるとしたら自分がほんとに自信持って売っていけるものを作ろうという考えがでてきて。別にQamがそうじゃなかったわけじゃないんですけど、単純にこういうグループがいたら観たいよなって思えるものを作りたいと思ったのが、WiLL結成のきっかけでしたね。


Qam「SUMMER MOVIE 」MV

ーーアイドルがたくさんいて、様々なアイドル楽曲がある中、yUsUkeさんが売れると思う大切な要素ってどういうものですか?

yUsUke : 素直に音楽を聴いていいと思ってもらえる母数はすごく意識をしています。あと、そこじゃないところも重要視していて、スタートしたばかりのグループのステージに2500円とか3000円を払う価値があるかと問われたら、ほとんどのグループがないと思うんですね。その分、そこじゃないところにお客さんの熱がある。それが、その子たちの人生をどう見せてくかっていうところなんですね。なので3年先、5年先までのヴィジョンをメンバーには伝えてあります。本人たちが何を考えて何を行動するかをお客さんに見せたいんです。チケット50枚を売るためにすごくお金を持っている人に50枚買ってくださいって言うのも一つの手だし、路上に立って1日1枚でも売るっていうのも手、何かしらその絵を見せていきたい。オーディションの時に重要視したのはそこだったんですよ。メンバーにもよく言うんですけど、興味を持たれないことが1番の悪というか、タレントをやっていて悲しむべきことだと思うんですよ。悪い印象でも何か残る方が強いと思っていて、凪原は前のグループでも結構やんちゃなキャラだったので、ライヴ中に中指を立てたり、Twitterで喧嘩したりしていて。「私、WiLLのコンセプトとして大丈夫なんですか?」って心配していたんですけど、10人のうち10人に好かれることは無理だし、10人中9人があなたのこと嫌いだとしても1人でも好きって人がいれば、その母数をどんどん増やして活動するだけだと思うってことを伝えました。よっぽど筋の通ってないことや人様に迷惑をかけないのであれば、好きに考えて動くように言っています。

ーー楽曲プロデュースだけじゃなくて、マネージメント含めて、yUsUkeさんがプロデュースに立つことは必然だったわけですね。

yUsUke : 現場に行かないほうがストレスになってしまうと思うんです。今のWiLLと自分の状況的には、他の人に任せるってことが考えられないっていうか。お客さんの意見にも耳を傾けたいし、メンバーが何を思って物販やステージに立っているかを吸い上げたいので、そこはすごく気にしてます。

3年後を見ているからこの壁の高さ

ーー実際に動き出してみて、どうですかWiLLの反響は?

yUsUke : デビューして2ヶ月足らずのアイドルが誘われるレベルじゃないイベントに誘っていただいたりしていて、ありがたい限りです。その分、現時点のWiLLとして何をしていかなきゃいけないかはすごく考えますね。ストーリーを見せたいというのと、実際興味を持ってライヴに足を運んでくれた方に見せる価値のあるステージを作っていくのを両立させないと成功とは言えないので。本人たちが動員だったりとか楽曲と向き合って成長していくかっていうのを見せつつ、興味を持って来てくださった方をファンにできるようなステージがワンマンで作れれば、その先も見えてくるんじゃないかなって考えています。

ーーyUsUkeさんの中では、どれくらい先の計画まで立てているんでしょう?

yUsUke : 3年後に武道館だとしたら、今から2年後はこうなってないといけない、1年後はこうなってないといけない、じゃあ半年後はってなった時にと考えたとき、1stワンマンの場所がO-WESTだったんですね。ぼんやりと夢を見させるんじゃなくて、目的地を設定して、そこに近づいていくにはこれをやる必要があるんだよってことは意識して見せるようにしています。どこかで壁にぶち当たっても、3年後を見ているからこの壁の高さなんだと思えば、モチベーションが変わると思うんです。上のレベルでやっている人たちに追いつくためには、その人たちよりももっとやらないとって追いつけない。それもよく言っています。ただ、その過程で本人達に考えさせる隙間は絶対ないといけないと思っていて。考えずにいろいろやってしまうと、結果が出た時、それが自分の成果と思わないというか、他人事のようになってしまう気がするんです。なので、ヒントを出した上で、自分たちが何をすべきか考えさせるようにしています。先程のインタヴューを聴いて、僕が思っているよりも考えてるんだなと思いました。考えてないと思って不安だったんですけど(笑)。

ーーまだ始まって2ヶ月ですけど、まずはO-WESTを成功させるということが重要ですね。

yUsUke : 350~400のキャパを埋めることに限ってしまえば、やり方はいくらでもあると思うんですよ。ただ集まった人たちを本当に満足させることができるかどうかはパフォーマンス力なので、そこが1つの分岐点だと思っています。その先のワンマンを見据えて会場探しもしていますけど、ここでこけてしまえば考えなきゃいけない部分もあるし、やっぱり危機感は常に持ってもらわないといけない。ただ、できなかったらこうなってしまうみたいなマイナスな話はしないようにしていて、「チケットを売り切ったら次にあれができるよ、これができるよ」って考えさせるようにしています。最近になって、流通盤のリリースもせずにO-WESTを埋めようとしてることに気がついて(笑)。音源で知る人たちが圧倒的に多いと思うので、それをせずに前に進んでいかなきゃいけないのは大変なんですけど、一発目から派手にいきたいと思うので、しっかり種まきをして進んでいきたいと思います。

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LIVE INFORMATION

WiLL 1stワンマン・ライヴ「Will Grab Dream」
2016年12月8日(木)@TSUTAYA O-WEST
時間 : OPEN 19:00 / START 19:30
料金 : ADV 3,000円 / DOOR 3,500円(DRINK別)

PROFILE

WiLL

WiLLはダンス・ミュージックをメインに、cool&beautyをコンセプトとしたダンス&ヴォーカル・グループ。グループ名のWiLLは世界(World)に向けて、ヤバくカッコいい(iLL)グループになるという意味を持つ造語。あわせてWill(意思)という意味も持つ。2016年春活動スタート。

>>公式HP

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インタヴュー

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[CLOSEUP]・2017年10月04日・さぁ、やつらの復讐劇のはじまりだ! ──エピソード「2」の幕開けを告げる『VIRGIN』を配信開始! 現在無期限活動休止中のThe SALOVERSのヴォーカリスト、そして最近では俳優として連続テレビ小説『ひよっこ』への出演など、多岐にわたって活躍をする古舘佑太郎。そして銀杏BOYZとしても活動をしている加藤綾太。このふたりを中心に結成された4人組ロック・バンド「2」が〈Youth Records〉より1stアルバム『VIRGIN』をリリース。初期衝動的でありながらストーリーテリングな古舘の歌と、それを彩る、加藤綾太(Gt.)、yucco(dr.)、赤坂真之介(ba.)が織りなすキレ味抜群のオルタナティヴかつ疾走感満載のサウンドは、聴いたものの心にストレートに突き刺さるだろう。さまざまなことがあった過去はもう振り返らない! 4人の若者が紡ぎ出す新たな物語のはじまりを見逃すな! 2(ツー)として初の音源を配信中! 2 / VIRGIN'【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC【配信価格】単曲 207円(税込) / アルバム 2,488円(税込)【収録曲】''1. A
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【EMPiRE】Epsode0.1 外林健太(PHOTOGRAPHER & COSTUME DESIGNER)
[EMPIRE]・2017年10月06日・【EMPiRE】Epsode0.1 外林健太(PHOTOGRAPHER & COSTUME DESIGNER) BiS、BiSH、GANG PARADEを手がけるプロダクション・WACKによる、4組目のアイドル・グループが誕生した。 その名は、EMPiRE!! エイベックス・エンタテインメント株式会社とタッグを組んだプロジェクト「Project aW」として生まれたEMPiREは、BiSHを手がけているチームが担当を行うという。当初はTwitter“10,000フォロワーで顔の公開”という条件で活動が始まったが、謎のフォロワーの買収などにも見舞われつつ、9月28日、ついに全員の顔が公開された。 少しずつ見え始めたEMPiREの動向に迫る連載第2回目は、EMPiREの衣装制作、そしてアーティスト写真などの撮影・デザインを手がける外林健太へのインタヴューを行なった。BiSHでの衣装制作、撮影を通してクリエイティヴ欲求が高まり、次のステップへと向かう外林はEMPiREでどのような活躍を見せ、どのような役割を担うのか。EMPiREへの期待は高まるばかりだ。 インタヴュー&文 : 西澤裕郎 Epsode0.1 :
by 西澤 裕郎
【伝説再来?!】10月の京都には竜が登る!──飯田仁一郎&成田大致〈ボロフェスタ2017〉開催直前対談
[CLOSEUP]・2017年10月06日・【伝説再来?!】10月の京都には竜が登る!──飯田仁一郎&成田大致〈ボロフェスタ2017〉開催直前対談 2017年10月20日(金)から22日(日)にかけて、京都KBSホールとMETROの2つの会場にて開催される〈ボロフェスタ2017〉。 〈ボロフェスタ〉は、知名度の有無やジャンルに関係なく主催者が「観たい! 呼びたい!」と思うアーティストのみをブッキングし、ボランティア・スタッフと主催者が一緒になって、会場設営から一切のイベント運営までを行う、いわゆる“D.I.Y”の精神でつくりあげられている。 16年目を迎える今年は、ヘッドライナーを務める大森靖子やクリープハイプをはじめ、ペトロールズ、H ZETTRIO、BiSH、yahyelをはじめ、ほかにも注目の若手バンドも多数出演。まさにジャンルや世代、シーンをも越えた新しい出会いがあるだろう。OTOTOYでは〈ボロフェスタ2017〉開催を目前に控えたこのタイミングで、主催者のひとりである飯田仁一郎(Limited Express (has gone?))と、数々の伝説的なエピソードを生んできたロック・フェス〈夏の魔物〉を主催する成田大致(THE 夏の魔物)の対
by 西澤 裕郎
再起動した東京カランコロン、1年9ヶ月ぶりとなるアルバム『東京カランコロン01』をリリース&インタヴュー掲載
[INTERVIEW]・2017年10月04日・新たな風吹く、再起動──東京カランコロン、“ポップなのに泣ける”ニュー・アルバムをリリース!! 男女ツイン・ヴォーカルと個性的な楽曲で中毒者を増やし続けるバンド、東京カランコロンが1年9ヶ月ぶりとなるアルバム『東京カランコロン01』をリリースした。2016年に開催したツアーではファイナル公演を日比谷野外音楽堂で開催し、大盛況のうちに終えた彼らは、今年2017年からライヴハウス・Shibuya eggmanのレーベルである「murffin discs」内に発足した新レーベル「TALTO」に移籍。気持ちと環境を新たにした今作は、タイトルに自らのバンド名に「01」を加えた、まさに再起動を告げるような痛快なポップ作となっている。OTOTOYでは今作のリリースを記念し、ヴォーカリストであるいちろー(Vo.Gt)、せんせい(Vo.Key)を迎えたインタヴューを掲載。再起動し、新たなフェイズに進むカランコロンの今とは!? 新レーベル移籍後初、1年9か月ぶりとなるフル・アルバム東京カランコロン / 東京カランコロン01'【配信形態】AAC【配信価格】単曲 205円(税込) / アルバム 2,000円(税込)【収録曲】01
筆者について
西澤 裕郎 (西澤 裕郎)

1982 年生まれ。ファンジン『StoryWriter』編集長。http://storywriter-magazine.com/

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