それは、じめじめとした6月の深夜のことだった。

OTOTOY編集部に届いた1通のメール。差出人は水曜日のカンパネラのヴォーカリスト、コムアイ。彼女が写ったチェキとともにレキシへの熱い想いが書かれていた。そして「ラブレターを書いたので掲載してください」という簡潔な一言。連日にわたる徹夜の編集作業で疲弊していたOTOTOY編集部、ねるねるね〜るね西澤(※)は、ラブレターを掲載すればコムアイに慕われるのではないかという下心から、特集ページにラブレターを掲載してしまう。

それに味をしめたコムアイは毎週ラブレターを送ってくるようになり、ずぶずぶな関係が続いていくことになる。そんな動機からはじまっただけに、ラブレターは話題になることもなく、ただ毎週更新されるだけの意味不明のコーナーに。そして7回も続いてしまう…。OTOTOY上層部に気づかれたらまずいと思ったねるねるね〜るね西澤は、思い切ってコムアイの元へいき、今後の展開について話し合うことにした。指定されたのは、下北沢の鈴なり横町のバー。ラブレターの反省からはじまったトークは意外な方向へ…。果たして、この連載企画はどのような結末をみせるのか。行き先不明の旅がいまはじまった…。

取材&文 : ねるねるね〜るね西澤
写真 : 雨宮透貴

※コムアイより、粘着質なところが「ねるねるね〜るね」っぽいと言われ、ねるねるね〜るね西澤という名前が生まれた。

OTOTOY限定のSPECIAL Edition

水曜日のカンパネラ / ノルウェイの盛り

【価格】
wav 単曲 200円 / まとめ購入 400円
mp3 単曲 150円 / まとめ購入 300円

【Track List】
1. モノポリー / 2. ものぐさ太郎 / 3. 素子

作戦会議 ラブレター女、コムアイ

鈴なり横町の入り口でねるねるを待つコムアイ

ーーミュージシャンや俳優への想いを綴ったラブレターを、毎週OTOTOYに送りつけてきた、あなたは何者なんですか。(棒読み)

コムアイ : コムアイです。水曜日のカンパネラというユニットで歌をうたっています。

ーーなんですか、それ? (OTOTOYで特集したことあるけど)

コムアイ : Kenmochi Hidefumiっていうインストの作曲家の人が、声の入っている曲をやりたいって言い出したことがきっかけで、巻き込まれてはじまったユニットです。

ーーつまり、黒幕みたいな人がいるんですか?

コムアイ : ラブレターは、私が書いていましたよ!!

ーーラブレターを書くのはあなたの勝手だけど、本人に送ってくださいよ。

コムアイ : だって他のファンレターと一緒になっちゃって、そのままポイってされたらイヤじゃないですか!! 本気で書いたラブレターが捨てられちゃったら哀しいでしょ? だったら媒体に載せてもらったほうがいいかなって。OTOTOYだったら信頼してくれるかなと思って…。

ーーOTOTOYだったら、よくわからなくても間違って載っけちゃうだろうって?

コムアイ : そうそう。そしたらほんとうに載っちゃってビックリしましたけど。


初めて送られてきたコムアイからのラブレター


>>1枚目 池田貴史さんへ
>>2枚目 細野晴臣さんへ
>>3枚目 柄本明さんへ
>>4枚目 大友良英さんへ
>>5枚目 大根仁さんへ
>>6枚目 小山田圭吾さんへ
>>7枚目 岡村靖幸さんへ

ーーなめてますね。掲載しちゃいましたけど。ラブレター、届かなかったですね。

コムアイ : まったく反応がないんです(泣)。さみしいです。けっこうな数、書いたんですけどね。

ーーそもそも毎週違う男に書いているのがいけないんじゃないですか。

コムアイ : 浮気性な女はよくないんですかね? でも、みんなのことが好きなんですよ。

ーー別の男にラブレターを書いているのを知ったら、さすがに返す気も失せますよ。

コムアイ : そっか、もっと間を開ければよかったのか。1ヶ月に一人くらいだったら自然?

ーーそんなにころころ気が変わるの?

コムアイ : うん、飽き症なんで。ラブレターを書いて、スッキリしたというか、若干気持ちが弱まった部分はあります(笑)。

飲めない癖に薦められるままウィスキーを口に含む

ーーわがままだなあ。じゃあ届かなくってよかったんだね。

コムアイ : 届いていたら困っていたかもしれない。いや、そんなことないです。届いてほしいです!!

30代になると不安定を楽しめるんじゃないかって

ーーちなみに歌をうたう前はなにをやっていた人なんですか。

コムアイ : 巻き込まれる前は、旅ガールだったんです。民族衣装っぽい服とかがすごく好きで、もうちょっと日焼けしていたし、休みのたびに旅行とかをしていました。それと畑をやっていました。

ーーなぜこの世界に入ることに?

コムアイ : すごく真面目な話をすると、それまで考えてやっていたことが、あまりにも人に伝わらなかったってことがむずがゆくて。もうちょっとわかりやすいもので伝えたほうが楽なんじゃないかと思ったんです。言いたいことは、私が有名になってからいえばいいと思って。

店の前で酔いさまし

ーー(興味なさそうに)なるほどね。コムアイさんは年上の男性が好きなんですか。

コムアイ : 好きですね。

ーーなんで年上が好きなんですか。

コムアイ : いままで10代の人とか好きになったことがなくて。30歳くらいが好きなんです。ねるねるさんは、いま何歳ですか?

ーー華の30歳です!!

コムアイ : あ!!

ーー(ドヤ顔で)30歳以上の人の魅力ってどこにあるんですか。

コムアイ : 30代になると、好きに仕事ができたり、友人関係もコミニケーションも仕事もかなり自分でコントロールできるようになっていく人と、どんどん固まっていくというか、おじさんになっていく人と分かれる気がするんですよ。その前者が好きなんです。30代になると振り回されないで不安定を楽しめるんじゃないかって。

ーー僕はいまだに振り回されておりますが…。

コムアイ : じゃあ、あと数年必要ですね!!

ーーえっ、華の30歳なのに?

コムアイ : (遮って)細野さんとかすごくかっこいいですよね。時代の変化とかも飲み込んで、どんどん自由になっていく感じが。また自分の殻をやぶったよみたいな。

ーーじゃあ、ラブレターを書いた人はみんなそういう人なんだ。

コムアイ : そうです。みんなそうだと思っています。

開放的になってきたコムアイ

ーーじつをいうと、コムアイさんって、ものすごくエロい人かなと思っていたんですよ。そういう下心もあって、掲載していました。

コムアイ : そういうの口に出して言わないでください。ねるねるさんは、30代になってエロくなったんですか?

ーーエロくはなっていないと思います。ただ、10代って直線的なエロだと思うんですよ。とにかく発情して身体がうずくみたいな。歳を重ねると、どうしても肉体的な部分では劣るじゃないですか。その分、知恵をつかって、いろんなアプローチができるようになったんだと思います。

コムアイ : 手つきが気持ち悪い。

ーーあのね、ぼくはコムアイさんにエロスを感じているんですよ。

コムアイ : (マネージャーに向かって)この人、大丈夫かな。

ーーだから、ラブレターみたいに純愛的なことをやっていちゃいけないと思う。ぼくと一緒にエロスを探っていってほしいんです。

コムアイ : はぁ…。

ーー一根拠はないんだけど、コムアイさんに秘めたエロスを感じたんですよ。エロっていったら、巨乳でぷりっとしたお尻とかの人を指すと思うんですけど、コムアイさんはそうじゃないよね。

コムアイ : 失礼!! でも、エロ要素ないですもんね。

ーーそう、もっと秘めたものを持っていると思うんです。肉体で勝負するというより、縄を使用するとか、そういう文学的なエロさ、艶っぽさを感じたんです。だから、ぼくとエロスを追求していきませんか。

コムアイ : ラブレターを書いているときそんなつもりなかったのに… 意外なところを評価された。

エロい映画からエロスをみつけるほうが上級かも

ーーぼくは、エロとエロスは違うと思っていて。AVとかって体験をおさめているわけじゃない。それはエロだと思うの。でもエロスは、文学的な感じがするというか、もっと深みがあって、間接的な感じがする。

コムアイ : 的確な表現な気のような気もするけど…。

ーー抽象化はできないけど、感覚的なことだけはわかるんです。コムアイさんの趣味ってなにかありますか?

コムアイ : 落語が好きです。あとは、緊縛とかも興味あります。それと鹿の解体と映画です。

ーーいかついねえ!! 映画はどんなのが好きなんですか?

コムアイ : アクションとかはみないし、SFもみない。ハリウッドとかも少ないです。

ーーとなると?

コムアイ : 邦画とか自主制作っぽい映画は幅広くみますね。実際の事件を題材にした映画がすごく好きで。最近だと、「タリウム少女の毒殺日記」っていう映画があって。2005年にタリウムで母親を毒殺した女の子がいて、それにインスパイアされた人が作った映画なんです。あと秋葉原殺傷事件をもとにした「ぼっちゃん」。最近すごくエロスを感じたのは、台湾とか香港の映画。日本人の感覚と違うエロスで、高揚感っていうか、ポーってなる瞬間を独特なタッチで描くんですよね。ホルモンを掴まえた瞬間っていうか。

ーーいい表現ですねね、それ。

コムアイ : 女の子が立っているだけだったりするんですよ。ぽーって見ているところが、ふわついた感じで描かれていて。そのあとのカットで男の人が女の子を肩にかついで持っていっちゃって、子どもができたりするんですけど(笑)。単純だけど、その表現がおもしろいなって。西洋のフェロモン表現は見慣れているけど、まだ見慣れないものがに、すごくわくわくしています。

ーー映画のことを語り出したら止まらないですね。(横にいるマネージャーに向かって)これはもう、映画からエロスを学んでいくしかないんじゃないですかね? マネージャーさんも30歳くらいでしょ? 一緒にエロスを学ぶことで最終的に僕たちも得をすると思うんですよ。楽しいし、フェロモンを出せるようになると思うんですよ。(以下、力説)

マネージャー : たしかにエロスは文学的な感じがするからいいかも…。

黒ぶちめがねをかけてカウンターのなかへ

ーー(畳み掛けるように)マネージャーさんも経験があると思うんですけど、中学生のころって、エッチなビデオを借りたくても、ビデオ屋の奥にあるエッチコーナーって入れなかったじゃないですか。だから、その手前にある濡れ場のあるドラマ仕立てのピンク映画を勇気を出して借りるんだけど、1時間のうち50分くらいはドラマだったりして歯がゆい思いをするというか。でもいま思うと、あれがエロスへの初級編だったのかなって。

コムアイ : エロス初期衝動を語り始めたよ、この人…。

ーーあれはぜったいにエロスの壁だと思う!

コムアイ : … たしかに、エロが過ぎるとエロスが霞みますよね。それくらいニュアンスなんですよね。

ーー紙一重なのかもしれないですね。

コムアイ : エロスを持っている人でも、エロも一緒に出てきちゃって、どっちかわかんなくなる気がする。エロスは質感ですよね。

ーーあと、エロスはストーリーがいるのかもしれないですね。

コムアイ : 文脈がいりますよね。だから大人にならないとできないのかも。

ーーコムアイさんはまだ20歳ですから、一緒にエロスの原石を磨いていきましょう。

コムアイ : エロスを自由自在にコントロールできるっていうのも恐いね。化け物みたい。

ーープロフィールに書けますよ。エロスを極めた女って。じゃあ、毎月課題映画を一本決めて、そこからエロスを考察して文章を書いてもらいましょうか。

コムアイ : それでエロスは磨かれるんですかね…?

上から見下ろす形でぱしゃり

ーーエロスは文学的っていうのが僕の仮説です。だから、言葉の表現も磨く必要があるんです!! 仕草とか情景描写なのかもしれないし。やっぱりわかりやすくエロい映画から見ても仕方ないから、1回目の課題映画は… モスラとか観たことありますか?

コムアイ : 観たことないです。

ーーモスラって名前からして、エロスを感じますよね。

コムアイ : そこにもエロスがあるんですか? エロスへの路は遠いなあ…。

ーーあのね、別にやましい気持ちだけでこんなこと言っているわけじゃないんですよ。いまの世の中、エロが軽く扱われているってことを危惧してるんですよ。

コムアイ : それはあるかも。派手なものがありすぎると、見えなくなるのかもしれないですね。むしろエロい映画からエロスをみつけるほうが上級かもしれないですね。

ーー誰でもみつけられるものではないからね。最終的にはエロい映画を一緒に観にいきましょう。いちおう言っておくけど、これは下心ではないです。

コムアイ : わたし、産毛がエロスだと思う。毛がはえそうにないところに生えているやつ。

ーー勝手にエロスについて語りはじめた!! いい感じ。あと、せっかくなんで分析したものをテーマに曲を作って毎月配信しませんか? 学んだことを存分に活かしてもらわないとね。

マネージャー : やりましょう!!

ーーさすが華の30歳!! 話がはやい。

コムアイ : へんなおじさんたちばっか…。じゃあ、ねるねるさんもレコーディングに参加してください!! コムアイと愉快な仲間たちみたいな感じで。

ーー誰がやるか、そんなもん!!

8月下旬よりコムアイのエロスを巡る連載が月1でスタート!!

第一回の課題映画は「モスラ対ゴジラ」

LIVE SCHEDULE

2013年8月2日(金)@下北沢 mona records

乙女の主張
2013年8月9日(金)@渋谷 O-nest
出演 : 水曜日のカンパネラ、BELLRING少女-ハート、TAKENOKO▲、CAMOUFLAGE、他・・・

Bailas con Especia
2013年8月18日(日)@渋谷WWW
出演 : Especia、※OA:水曜日のカンパネラ

りんご音楽祭・大前夜祭
2013年8月21日(水)@渋谷 clubasia
出演 : LIVE:CHAN-MIKA、馬喰町バンド、DAMBO、ぐっとクルー、SO(WAXX)、水曜日のカンパネラ、and more…
DJ:DJ YOGURT、やけのはら、LFF!!!CREW!!! and more…

WATER MELON
2013年8月22日(木)@青山 月見ル君想フ
出演 : 関取花、ふぇのたす、水曜日のカンパネラ、Saku、blue marble

ERA presents「MEAN TO YOU」
2013年8月26日(月)@下北沢 ERA
出演 : 雨のパレード、水曜日のカンパネラ、kikey、ゆうせいから

PROFILE

水曜日のカンパネラ

コムアイ、うしろ!!

2012年、夏。初のデモ音源「オズ」「空海」をYouTubeに配信し始動。

「水曜日のカンパネラ」の語源は、水曜日に打合せが多かったから… と言う理由と、それ以外にも、様々な説がある。当初グループを予定して名付けられていたが、現在ステージとしてはコムアイのみが担当。それ以降、ボーカルのコムアイを中心とした、暢気でマイペースな音楽や様々な活動がスタートしている。

コムアイ
担当 : 主演 / 歌唱
1992年7月22日生まれ。
神奈川県出身。

成人しても未だ「クロール」と「逆上がり」ができないという弱点を持つ。
高校生時代には、いくつかのNGOやNPOに関わり活発に動き回る。
サルサ・ダンスに毒され、キューバへ旅し、同世代100人のチェキスナップとインタビューを敢行。
その後は、畑の暮らしを体験したり、たまに海外へ。
最近は、鹿の解体を習得中。
好物は、今川焼と明石焼といきなり団子。

また、“サウンド・プロデュース”にKenmochi Hidefumi。
その他、“何でも屋”のDir.F。
などが、活動を支えるメンバーとして所属。

>>水曜日のカンパネラ オフィシャル HP

o

 
 

"suiyoubi::suiyoubi"の最新アーカイヴ

水曜日のシネマ淫談 〜映画からまなぶエロスの神髄〜 第4回 大人になっちゃったらエロスはなくなるの?
[SUIYOUBI]・2014年01月31日・連載「水曜日の淫談~映画から学ぶエロスの神髄~」第4回 大人になっちゃったらエロスはなくなるの? コムアイとOTOTOYがお送りする連載企画「水曜日の淫談〜映画から学ぶエロスの神髄〜」。 はじめてこのコーナーを知った方のために説明すると、2013年10月9日に2ndアルバム『羅生門』をリリースした水曜日のカンパネラのヴォーカリスト、コムアイが、OTOTOY編集部から与えられた映画からエロスを読み解いていくという連載です。なぜ、この連載がはじまったかはこちらの記事をお読みいただくとして、さっそくはじめていきましょう。 4回目となる今回の課題映画は、リュック・ベッソン監督による1990年作『ニキータ』。警察官を殺してしまった少女(ニキータ)が、政府の秘密警察を名乗る男(ボブ)から暗殺者になることを求められ、葛藤や愛を得ながら訓練し生活していった先に… というフランス映画です。コムアイ自身、邦画のほうが好きだということもあり、あえて今回は洋画を選定。いつもとは違った視点からエロスは読み取れたのか? 映画をご覧になった方も、まだの方も、エロスを考えながらゆっくりご覧ください。 取材&文 : ねるねるね〜るね西澤写
by 西澤 裕郎
水曜日のシネマ淫談 〜映画からまなぶエロスの神髄〜
[SUIYOUBI]・2013年11月20日・ コムアイとOTOTOYがお送りする連載企画「水曜日の淫談〜映画から学ぶエロスの神髄〜」。 はじめてこのコーナーを知った方のために説明すると、10月9日に2ndアルバム『羅生門』をリリースした水曜日のカンパネラのヴォーカリスト、コムアイが、OTOTOY編集部から与えられた映画からエロスを読み解いていくという連載です。なぜ、この連載がはじまったかはこちらの記事をお読みいただくとして、さっそくはじめていきましょう。 3回目となる今回の課題映画は、園子温監督による2011年作『恋の罪』。1997年に渋谷区で発生した東電OL殺人事件にインスパイアされたという本作品。女性刑事の吉田和子、大学教授と売春婦の2つの顔を持つ尾沢美津子、人気小説家を夫に持つ献身的な主婦菊池いずみ、という3人の女性が、円山町を舞台に繰り広げるドラマチックなサスペンスです。見えないなにか=城の周りを、ぐるぐる回った彼女たちが辿り着いた場所とは。『愛のむきだし』『ヒミズ』『冷たい熱帯魚』などの作品を発表し、日本の映画界で異彩を放つ園子温監督の作品から、コムアイが正面からエロスを読み解きます。 取材&文 : ねるねるね〜るね西澤写真 : 雨宮透貴
by 西澤 裕郎
水曜日のシネマ淫談 〜映画からまなぶエロスの神髄〜エピソード2「真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章」
[SUIYOUBI]・2013年10月02日・ コムアイとOTOTOYがお送りする連載企画、「水曜日の淫談〜映画から学ぶエロスの神髄〜」。 はじめてこのコーナーを知った方のために説明すると、10月9日に2ndアルバム『羅生門』をリリースする水曜日のカンパネラのヴォーカリスト、コムアイが、OTOTOY編集部から与えられた映画からエロスを読み解いていくという連載です(OTOTOYでは先行配信中!! しかも高音質!!)。なぜ、この連載がはじまったかはこちらの記事を読んでもらうことにして、さっそくはじめちゃいたいと思います。 2回目となる今回の課題映画は、『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章』。筋骨隆々の男たちが自分の信念にしたがい闘う姿。きっとそこにはエロスが溢れているに違いない。そんな想いからコムアイに映画を見てもらいました。しかし、結果は思わぬ方向へ。いや、なんとなくわかってましたけど…。そして、今回も映画に基づき新曲を作っていただきました。そのタイトルは「ラオウ」!! 強さとはなにか、エロスとはなにか、りんご音楽祭へ向かう車中にて、コムアイ、サウンド・プロデューサーのKenmochi Hidefumi、何でも屋のDir.Fの3人に話を聞きました
by 西澤 裕郎
水曜日のシネマ淫談 〜映画からまなぶエロスの神髄〜
[SUIYOUBI]・2013年08月30日・ ほんとうにはじまりました!! コムアイとOTOTOYがお送りする新連載、水曜日の淫談。 はじめてこのコーナーを知った方のために説明すると、水曜日のカンパネラのヴォーカリスト、コムアイが、OTOTOY編集部から与えられた映画からエロスを読み解いていくという新連載です。なぜ、この連載がはじまったかは先月の記事を読んでもらうことにして、さっそくはじめちゃいたいと思います。 記念すべき第一回目の映画は、『モスラ対ゴジラ』。「無茶ぶり!?」と思ったあなた!! なんにもわかってない!! エロスはいろんなところに潜んでいるのです。否、自分で作り出していかなければならない!! まだ21歳のコムアイも然り。そう、これはコムアイのエロス成長騨なのです。エロスの道は遠く険しい。いざ本編へ!! 取材&文 : ねるねるね〜るね西澤写真 : 雨宮透貴 本連載から生まれた、水曜日のカンパネラのエロス第一弾シングル水曜日のカンパネラ / モスラ(幼虫Ver.)'【価格】''wav / mp3 : 単曲 200円水曜日のカンパネラのトラック・メイカー、Kenmochi Hidefumiによるモスラをテーマにしたトラックと、そこに乗っかるコ
by 西澤 裕郎
水曜日のシネマ淫談 〜映画からまなぶエロスの神髄〜
[SUIYOUBI]・2013年07月29日・ それは、じめじめとした6月の深夜のことだった。 OTOTOY編集部に届いた1通のメール。差出人は水曜日のカンパネラのヴォーカリスト、コムアイ。彼女が写ったチェキとともにレキシへの熱い想いが書かれていた。そして「ラブレターを書いたので掲載してください」という簡潔な一言。連日にわたる徹夜の編集作業で疲弊していたOTOTOY編集部、ねるねるね〜るね西澤(※)は、ラブレターを掲載すればコムアイに慕われるのではないかという下心から、特集ページにラブレターを掲載してしまう。 それに味をしめたコムアイは毎週ラブレターを送ってくるようになり、ずぶずぶな関係が続いていくことになる。そんな動機からはじまっただけに、ラブレターは話題になることもなく、ただ毎週更新されるだけの意味不明のコーナーに。そして7回も続いてしまう…。OTOTOY上層部に気づかれたらまずいと思ったねるねるね〜るね西澤は、思い切ってコムアイの元へいき、今後の展開について話し合うことにした。指定されたのは、下北沢の鈴なり横町のバー。ラブレターの反省からはじまったトークは意外な方向へ…。果たして、この連載企画はどのような結末をみせるのか。行き先不明の旅がいまはじ
by 西澤 裕郎
水曜日のラブレター
[SUIYOUBI]・2013年06月26日・ 岡村靖幸さん “和製プリンス”ってチャッチイから嫌い。岡村さんはそんなに“大丈夫”なミュージシャンではないと思う。私が生まれる前から、岡村さんが声を上げれば、老若男女がヒィヒィ言いながら、「ヤバい!」「カッコイイ!」とついていっていた、らしい。(音楽家としての岡村靖幸黎明期を、今回初めて知りました。私のなかにある岡村さんの記憶は、ここ2年くらいだけど、それからずっと気になっています。)音楽同様、観られることにもピカイチの才能があると皆さんは言う。「間違ってないけどいまそれをやる場面じゃない」というおもしろさは、岡村靖幸さんの持てる才能である。でも、他の人と違うのは「みんなの前の岡村靖幸」との付き合い方じゃないかしら。岡村さんがもう少しバカだったら、「一線越えちゃってる俺、カッコイイな」岡村さんがもう少し器用だったら、「これはパフォーマンスしてる俺だから」とか、バーで漏らしながら割り切れるんじゃないかな。私が好きな岡村さんはやたら真面目でまともな人。すごく真面目な思考回路を持って、「なんとなくの常識」を習得せずにいたら、「間違ってないけどいまそれをやる場面じゃない」ってズレが生じたのかな。普通と変態が、一緒
水曜日のラブレター
[SUIYOUBI]・2013年06月19日・ 小山田圭吾さん 小山田さんのイメージは白です。フリッパーズギターも白いけど、その白は健全な白。フリッパーズギターの白を白いTシャツと例えるなら、小山田さんの白は、白衣です。コーネリアスの作品で使われている、ギターや声やサンプリングされた環境音。どれも普通に鳴らせばあたたかい音なのに、雑味を削ぎ落としてあるからか、生活圏とは遠い音に聞こえる。聞いたときに、自然の風景が浮かばず、白い部屋でギターを弾き、白い部屋で声が鳴って、白い部屋で水滴が落ちている。「デザインあ」を初めて観たときもそう感じた。リミックスアルバム「PM」を聴いたときはそんな印象を感じなかったので、やはり編集者に拠るらしい。眩しいほど明るい、真っ白に片付いたオペ室で、小山田さんは機械的に、緻密に、患者の内臓を取り出しては小山田さんが好むように配置し直している。周りに立つ助手たちは、小気味良いリズムで動き従う。こええええ。小山田さんこええええ。もしくは「時計仕掛けのオレンジ」の白装束。目を見開いた小山田さんは、まるで、催眠から解けて白い部屋で再び暴れる少年アレックス。研ぎすまされている音楽の細部が、小山田さんの手下のように動く。うん、小山田さん、
水曜日のラブレター
[SUIYOUBI]・2013年06月12日・ 大根仁さん あなたは世を見渡しています。2ヶ月ほど前、深夜上映の『恋の渦』を観たのですが、なんというか、あんな変な空気の漂うシアターは初めてでした。観客の「ひいいい」とか「がははは」とか、そういう客席全体の反応がぴたりと合っていて、観客全員の共通の友人の生活を覗き見て、笑っているような。そういうユニゾン感でした。長いホームパーティーのシーンがこちらに写されていた。予告編を観たときは、「ああ、ドキュメンタリーらしく仕立てたフィクションだけど、どっちつかずになってそうな」と鷹をくくっていました。ただ、ピンクのそっけないタイトルと、その間ずっと鳴っていた単調なキックとタンバリンの、「ドン、ドドン、タン! 」という音が他人行儀だったのが気にかかって、観ました。感想は… 悲惨。リアルすぎるキャラクターの描きわけに、唸り声や悲鳴があがる。『モテキ』なんてマイルドなものだ。でもそもそも、『モテキ』とは観客と登場人物の取り合わせが違う。『モテキ』を観る人々と登場人物は似た人種だったので、自分を見ている痛々しさが増して「カップルで観に行かない方が良い」映画だという感想をよく聞いた。一方で『恋の渦』は、シネマ☆インパクトの企
筆者について
西澤 裕郎 (西澤 裕郎)

1982 年生まれ。ファンジン『StoryWriter』編集長。http://storywriter-magazine.com/

同じ筆者による他の記事