ここがノイズのはじまり、そしてさいはてーーMerzbow、過去作配信第一弾!! 300タイトルを越える作品群から7タイトルを配信開始

Merzbowこと秋田昌美(Photo by Matthew MacGuigan)

20世紀初頭の実験音楽から先端的エレクトロニカまで、音楽におけるノイズという現象を考察したポール・へガティ著『ノイズ / ミュージック』において、「テクノロジー」「プログレッシブ」という章立てとともに「メルツバウ」という項目がさかれるほどのノイズの象徴、Merzbowが、膨大にある作品群のなかから過去作を順次OTOTOYで配信していく。第一回目となる今回は、ノイズ・ファンに最も馴染み深い『Pulse Demon』『Venereology』から、従来のノイズ・ファンではない人からむしろ評価の高い『Merzbeat』『Merzdub』など計7作品を一挙配信スタート。リリースとともに、秋田本人への取材を敢行した。同書の言葉を借りれば「ノイズの化身であり、ノイズの〈ゴッドファーザー〉であり、ノイズの達人である」Merzbowこと秋田昌美に徹底的に迫っていく。ここから先に進むかどうかは、あなたの自由だ。日本が世界に誇るノイズの帝王に飲み込まれる準備はできているだろうか?

>>秋田昌美へのインタビューはこちら

Merzbowの作品7タイトルを配信開始 & 秋田昌美の解説文とともに


Merzbow / Venereology

【価格】
ALAC、FLAC、WAV、mp3 : アルバム価格 864円(税込み)

米デスメタルのレーベルRelapse傘下のRelease Entertainmentからの1作目。当時、デスメタルやグラインドコアに接近した音作りを行いつつあった為、同レーベルからのリリースのオファーはメタル・シーンにMerzbowの音楽を紹介する絶好の機会となった。同レーベルからは3作のリリースがある。(米 Release Entertainment 1994)


Merzbow / Pulse Demon

【価格】
ALAC、FLAC、WAV、mp3 : アルバム価格 972円(税込み)

Pulse DemonはReleaseからの2作目にあたる(ただし、この間に他のレーベルより10作以上のリリースがある)。この時期MerzbowはEMSシンセサイザーを導入し、テクノへシフトした音作りを行っていた。Merzbowの中で最も知名度の高い作品。初回プレスでは特殊加工された銀ジャケが使用された。(米 Release Entertainment ‎1996)


Merzbow / Dharma

【価格】
ALAC、FLAC、WAV、mp3 : アルバム価格 810円(税込み)

Dharmaは米国のバンド、アイシスのアーロン・ターナーのレーベルからのリリース。ラップトップ・コンピュータだけを用いた作品で、ピアノやギターのサンプリング・ループを使用している。アナログ時代の作風をいかにデジタルで再現するかが当時の課題であった。(米 Double H Noise Industries 2001)


Merzbow / Merzbeat

【価格】
ALAC、FLAC、WAV、mp3 : アルバム価格 810円(税込み)

MerzbeatはImportant Recordsからの要望でビートのある作風に挑戦したもの。ハード・ロックをサンプルして作ったブレークビーツにやや控えめなノイズを上乗せした軽妙(?)な作品。遊びで作ったが評判が良かったので続く数作はビート路線となった。ジャケは当時江ノ島水族館にいたミナミゾウアザラシの故ミナゾウをあしらったもの。(米 Important Records 2002)


Merzbow / Merzbird

【価格】
ALAC、FLAC、WAV、mp3 : アルバム価格 972円(税込み)

MerzbirdもImportant Recordsのピート路線の一枚。ただし心情としては当時はブラックメタルにシンパシーをいだいていた。また、2003年頃からAnimal Rights / Veganの活動を始めた影響で動物をテーマにした作品が多くなる。このアルバムは鳥に捧げられている。(米 Important Records 2004)


Merzbow / Merzbuddha

【価格】
ALAC、FLAC、WAV、mp3 : アルバム価格 756円(税込み)

この作品はDubの影響で制作した禁欲的ミニマル・ディープ・ビート作品。最近邦訳も出たP・ヘガティ『ノイズ / ミュージック』(みすず書房)ではリッチー・ホゥティンの名を挙げてこのアルバムについて解説しインダストリアル・アンビエント・テクノとしている。Merzbowの中では異色作。(米 Important Records 2005)


Merzbow / Turmeric

【価格】
ALAC、FLAC、WAV、mp3 : アルバム価格 2,700円(税込み)

2000年ぐらいからコンピュータだけで制作してきたが、この頃、自家製楽器やファズ、ディストーションなどのアナログ機材を再び導入するようになった。Turmericはそうした転機となった作品である。Turmeric (ウコン)とは当時飼っていた黒ウコッケイの名前にちなむ。"Deaf Composition”はリアクターのパッチをモニターせずにランダム操作したチャンス・オペレーションの作品。(米 Blossoming Noise 2006)

Merzbowのライヴ音源をハイレゾで配信中


Merzbow / OAT(DSD+mp3 ver.)

【配信形態】
1) DSD+mp3 ver. : アルバム1,200円(1トラックのみ)
2) HQD(24bit/48kHzのwav) : アルバム1,200円(1トラックのみ)

日本が世界に誇るノイズの帝王、Merzbowのライヴ音源をDSDで録音し、OTOTOY限定配信が決定!! ループするフレーズの中に、ランダムにうねる轟音。まるで人間の叫び声のような、轟音を突き抜けるファズ。ベース・アンプを使った重低音は、聴く者の身体の芯まで響き、狂気のように思える高音は、脳に新たな価値観を吹き込むような、圧倒的な音楽体験。肌で感じる極上のノイズを、DSDならではの音質でご堪能下さい。

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LIVE INFORMATION

METEO NIGHT 2014 FINAL
2014年8月3日(日)@TSUTAYA O-WEST

JOLT MachiNations in Tokyo: JOLT Touring Festival 2014
2014年8月7日(木)@渋谷WWW
出演 : MERZBOW×千住宗臣×ROKAPENIS / THE NIS [feat. The BOLT Ensemble & The Amplified Elephants from Australia他

BUG ME TENDER vol.11
2014年8月15日(金)@新代田FEVER
出演 : Merzbow / GEZAN / skillkills / 実演BGM : JON(犬)
※GEZANとMerzbowのコラボもあります。

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灰野敬二-experimental mixture- / in the world

1970年代初頭から現在まで、まさに日本の音楽シーンにおいて、前衛でいつづけるアーティスト、灰野敬二。ロストアラーフや不失者、さまざまなコラボレート、そしてソロにしてもさまざまな形態があり、その活動は多岐に渡るが、ここに最近、DJという表現行為が加わった。灰野敬二のDJという表現の一端が垣間みれるであろう作品がここに発表された。そこで鳴らされる音楽とは? そして、ここにきて、この表現を灰野が行っている理由とは? ライター、大石始が迫る。

>>灰野敬二へのインタヴューはこちら

非常階段 / Live at Akihabara Goodman,Tokyo,February 2nd,2013(DSD 5.6MHz+mp3 ver.)

DSD 5.6MHz配信に、キング・オブ・ノイズと称される、世界初のノイズ・バンド、非常階段が登場! ゲストに坂田明、白波多カミン、初音ミク(!?)を迎え、秋葉原で行われた狂乱の一夜をDSD録音致しました。ノイズというジャンルのDSD 5.6MHzの音源は、恐らく世界でも初ではないでしょうか。その場でしか起こり得ない「ライヴ」の生々しさ。至高のノイズを極上の音質で。「聴く」というよりも「浴びる」、「音楽」というよりも「体験」。77分間、めくるめく音の洪水を、肌で感じていただきたい。

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Kazuma Kubota / Two of a Kind

00年代以降の日本ノイズ急先鋒Kazuma Kubota。日本より先に海外のノイズ・コミュニティにおいてその評価が堅実なものとなりつつある彼の、満を持してリリースされる初の国内正規流通品。メランコリックなアンビエント・サウンドとフィールド・レコーディング、そして切り刻まれたハーシュ・ノイズの高次元融合によって紡ぎ出された独自の繊細な世界観を、3つのトラックで表現した小品。ジャケットのアート・ワークには新進の美術家わたなべはるなを起用。

>>T.美川(非常階段、INCAPACITANTS) × Kazuma Kubotaの対談ページはこちら

PROFILE

Merzbow

秋田昌美によるヴィーガン・ストレイト・エッジ・ノイズ・プロジェクト。80年代初頭のノイズ・インダストリアル・シーンに参加し海外のレーベルを中心にリリースを始める。90年代にはグラインドコアの影響を受けデスメタルのレーベルRelapseからアルバムをリリース。2000年代にはmegoの「punkなcomputer music」に共鳴、ラップトップによるライヴ手法を採用した。2003年頃から「動物の権利」(アニマルライツ)の観点からヴィーガン(完全菜食主義)を実践している。「捕鯨反対」「イルカ漁反対」「毛皮反対」等をテーマに作品を制作している。近年はアナログ機材を主体にした音作りを行っている。

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