レーベル、GINGAがおくる、漫画と音楽のコラボレーション・シリーズ『0歳からの電子音楽シリーズ』第1弾。「子どもに聴かせたい音楽」や「子供の頃に聴きたかった音楽」がコンセプトの本作は、ボカロPによる書き下ろし楽曲10曲と、西島大介の描き下ろし漫画がセットになっています。リリースを記念して、GINGAのレーベル・オーナー曽根原僚介と、DJまほうつかいとして音楽活動もしている漫画家、西島大介の対談を掲載!! 2人の熱いトークと共にお楽しみください。
V.A. / どんちゃか ~0歳からの電子音楽シリーズ その1~
【配信形態】wav / mp3
【配信価格】単曲 200円 / アルバム 1,800円
1. Judgment on the murderer / 冤罪の勿忘草 (ばぶちゃん) / 2. おゆうぎ (にほへ) / 3. QuaQ (削除) / 4. びーたんメロディ (nak-ami) / 5. Golden Wolf And The Black Moon (Wonderlandica) / 6. Ptolemaic Lullaby (キャプテンミライ) / 7. yukimi-daifuku (秋葉原航空) / 8. 昨日の冒険 (Man_boo) / 9. 彼女と蝉の寝台 (南ゆに) / 10. Potemkin Crosswalk (competor)
まとめ購入のお客さまには、西島大介の描き下ろし漫画(全20ページ)+ 歌詞データが付きます!!
対談 : 西島大介×曽根原僚介
子どもに聴かせたい音楽? 子供の頃に聴きたかった音楽? ボーカロイドを中心とした作品をリリースしてきたレーベル、GINGAが、“子ども”をコンセプトに作品をリリースした。なぜ、この作品の対象が子どもなのか、正直戸惑った。西島大介による漫画もついて、ジャケットもカワイイのだけれど、中身は子どもに聴かせるという概念とはだいぶ異なるものだからだ。アンビエントのような作風のものもあれば、ブレイクコア、エレクトロニカ、テクノまで、耳の肥えた音楽リスナーが聴いて満足できる楽曲が収められている。一体これはどういうことなのか? GINGAの主宰者で、本作のディレクションをしている曽根原僚介に話を聞くことにした。また、今作で漫画を描いている西島大介にも登場願った。彼はDJまほうつかいとして音楽活動もしているだけに、本作についてどういう思いを持って、漫画を描くことに臨んだのだろうか。ざっくばらんな2人の対談から、音楽に対する根源的な考え方が見えてきた。
インタビュー&文 : 西澤裕郎
まず、教育的、説明的な漫画を描くことはやめました(西島)
ーー本作はどういったきっかけでスタートしたんでしょう?
曽根原僚介(以下、曽根原) : いきなりですけど、この間初めてガールズ・バーに行ったんですよ(笑)。
ーー本当に、いきなりですね(笑)。
曽根原 : そこの女の子と話をしていたらボーカロイドの話題になったので「これは立場的にチャンス! 」と思って、誰が好きか聞いたんですね。そしたら曲名しか出て来なくて。その曲は誰が作ってるの? って聞いても、わかんないって言うんですよ。
ーーアーティスト単位じゃなくて、曲単位で聴いているわけですね。
曽根原 : その分、これはこういうことなんだよって教えてあげると、すんなり受け入れてくれて。音楽に対する余計な概念がないから、教育しやすいんですよ。これはチャンス、刷り込めると思って、若い人向けにできるだけ入りやすい作品を作ってみようというのが本作の裏テーマといいますか。
西島大介(以下、西島) : 最初にタイトルを聞いて、レイモンド・スコットの『Soothing Sounds For Baby』を思い浮かべたんですよ。でも、もらった音源が全然違っていて。赤ちゃんのためでも、実験的なシンセサイザー・ミュージックでもない。ジャンルを言いよどんでしまうというか。ボーカルが乗っている曲、歌詞が乗っている曲、90年代におけるテクノやエレクトロニカみたいな曲も、ダブ・ステップも入ってたりして。だから、不思議な気持ちになりましたね。
曽根原 : 作り手に18歳くらいの子がいるんですけど、「俺子供だしわかんない」って言われて(笑)。じゃあ、自分が子供の時に聴いてたり、聴きたかった音楽でいいよって言って作ってもらって。
西島 : それ完全に赤ちゃん側の目線ですね(笑)。
曽根原 : それで出来上がったのが、アシッドだったんですよ(笑)。「お前、ちょっと待てよ! ほんとか? 」って聞いたら、「これは僕が5歳の時、家で鳴っていた」って言うんですよ。どんな家だ? って思いましたけど、親が20歳とかで子供産んでたとしたら、ありえるんですね。ちょっとびびりました(笑)。
西島 : そうですね(笑)。
曽根原 : 『どんちゃか ~0歳からの電子音楽シリーズ その1~』ってタイトルをつけたことで、電子音楽ですよって提言できているので、とりあえず聴いてもらって、これが電子音楽なんだなっていう勘違いを起こしてくれればいいなって思いますね。
西島 : 確かに、僕が最初デモをもらったときは、いきなりそういう状態になりました。これが0歳児のための電子音楽なのかって言ったら、YESともNOともどっちでも言えるとは思うけど…。最初は絵本みたいな読み聞かせの漫画を書けばいいのかと思っていたんですけど、そうではないらしいと分かって混乱しましたね。
ーーじゃあ、最初は本当に赤ちゃんに聴かせるものを想定してたんですね。
西島 : そう、レイモンド・スコットのボカロ版かなって。あとABCDみたいな教育的なことを言うのかなとか思ってたんですけど。…ばぶちゃんは、アーティスト名は確かに赤ちゃんですけど…。
曽根原 : 音は、ゴリゴリですよね(笑)。
一同 : (笑)。
西島 : だから想定したものとは全く違う球が、あらゆる角度から投げつけられた感じで、どれをキャッチすればわからない状態なんですよ。例えば2歳児3歳児に読み聞かせするような絵本がついていて、それにBGMとなる音楽があって、相互補完するっていうイメージは捨てましたね。
曽根原 : ぶっちゃけ、α波が云々っていうものを作れって言えば、そんな感じの曲ができたんですけど、0歳児がチョイスして聴くことはないじゃないですか。親が買って聞かせるんだから、親御さんになりそうな年代の子達を裏ターゲットにして、自分の子供に聞かせるんだって部分でそそるものを作ろうと思って。だから、今から0歳児を得る人達に聞いてほしいと思って作り始めました。
西島 : でも、それかなり後付けですよね。
曽根原 : はい。ほんと後付けなんで、なしで(笑)。
西島 : いわゆる教育とか、子供のためっていうのは、世の中で最大の建前というか、一番説得力があるんですよ。情操教育にいいCDとか、胎教にいいCDって、即効性があるサプリメントのような音楽で、わかりやすくて逆に下品なジャンル付けというか。でもこのアルバムダブにはダブ・ステップもアンビエントも入ってるし、歌ものあるし。だから、これはジャンルが名付けられる以前の音楽なんだ、この音楽自体が0歳児なんだと思ったんです。産まれたばかりの音楽なんだと思って、漫画の作り方を変えましたね。
ーー予想もしない球がきて、西島さんはどういう風に漫画を変えたんですか?
西島 : 僕がデモを聴いたときみたいに、「なんだこりゃ? どん! 」みたいな瞬間を描けばいいなと思ったので、まず、教育的、説明的な漫画を描くことはやめましたね。
ーー最初はいわゆる建前にのっとって描こうと思ってたんですね。
西島 : 音源を聴く前はそうですね。僕がジャンルに囚われてたとも言えるんですけど。
僕、漫画がめちゃくちゃ好きで、音楽よりも全然好きなんです(曽根原)
ーーそもそも、曽根原さんはなんで漫画をつけることにしたんですか。
曽根原 : 僕、漫画がめちゃくちゃ好きで、音楽よりも全然好きなんです。音楽は、順番で言うと本当に下の方。
西島 : 問題発言(笑)。
曽根原 : 好きなものにまずお金をかけていくじゃないですか。まず1番は漫画なんですよ。その次がゲーム。で、次に食べること、その次に旅行、で音楽なんです。
ーーだいぶ下の方ですね(笑)。
曽根原 : 僕は小さい頃の誕生日プレゼントが漫画だったんですよ。小学校4年生の誕生日プレゼントは『ジャングルの王者ターちゃん』全巻(笑)。
一同 : (笑)。
曽根原 : 最初は絵本付きがいいと思ったんですよ。ただ、絵本付きだとなんか嘘くさいなと思って、漫画でもいいじゃないかと思って。そこで、「やった!! 漫画っていう言い訳ができた、漫画を作れる」って思って。
ーーじゃあ音楽は本当に建前で、漫画を編集したかった、と(笑)。
西島 : 曽根(曽根原)さんは、音楽レーベルよりも漫画の編集者になりたかったって前会ったとき言ってて。この人夢を叶えようとしているなっていうのは途中で感じましたね(笑)。
曽根原 : 大義名分ができたぞと思って、これは誰かいないかと思った時に、西島さん最適じゃんと思って。音楽のこともわかってないと、まず書けないだろうなと。
西島 : 僕は音楽好きだから。漫画より好き。
曽根原 : 逆だ! (笑)。
西島 : 本屋さんより、レコード屋さんの方がよく行くし。僕の場合は、レコード屋さん、映画館、レンタル・ショップ、本屋さんくらいの順かな。
ーー見事に逆ですね(笑)。どちらも一番でないからこそ、客観的な視点から作品が作れるんですかね?
西島 : 好きすぎるとできないですよ。例えば、音楽の色々なところを知っていると、あれはやられてる、これもやられてる、これをしたら恥ずかしい、だからこの曲は出せないとか、なりかねなくて、そういうことを気にしだすと描けないですよ。だから、僕に似たような漫画を描く人がいたとしても、漫画に対してライバル心を燃やすことがほとんどないんですね。
曽根原 : ああ、すごくわかります。音楽でも、他が何を出してるかとか、知らねーよみたいな。
西島 : 例えば、僕が世の中の漫画状況の全てを知っていたとして、今日初めて出会う読者には関係ないじゃないですか。僕の漫画に対する心理的な葛藤まで感じ取ってくれとは全然思っていなくて。
ーーそのようにして描かれた西島さんの漫画の内容は、曽根原さんが想像してたものと比べてどうでしたか?
曽根原 : 最初想像していたのは、もうちょっと単純な話かなと思ってたんですよ。でもこれは深いぞ! と思いました。音楽が産まれる話なんですよ。音が産まれる、無音の世界みたいな。
西島 : ちょうど『モーニング・ツー』っていう雑誌で、「すべてがちょっとずつ優しい世界」っていう作品を連載していたんですよ(※単行本が本作と同時発売)。それが、音も無い、ずっと夜で闇と静寂が支配する静かな村の話で。一旦赤ちゃんのための音楽とか教育としての音楽っていうのを捨てた時に、自分のこの作品の世界が合うんじゃないかなと思って、ちょっとスピンアウトみたいな感じで、同じ世界の物語を描いてみようと思いました。
曽根原 : 僕、漫画読むときめちゃくちゃ速いんですよ。ばーって30秒くらいで読んで(笑)。
西島 : 速すぎでしょ!
曽根原 : そんなスピードなんですけど、西島さんの漫画を最後まで読んだら、嬉しくなっちゃって。短いページに1話しか入ってないのに、ちゃんとギミックがあって。よかった、西島さんに頼んで間違ってなかったぞと確信したんです。
西島 : 結果的には、不思議とすごくうまくはまってくれたと思います。音楽的にも、ハウス・コンピでもボカロ・コンピでもないですよね。
曽根原 : ボーカロイドは1曲しか使ってないですからね。
「アーティフィシャル・インテリジェンス」(AI)のシリーズに近い(西島)
西島 : あと、『どんちゃか』っていうタイトルだけがすごい謎で。未だに僕はわからないんですけど、音がだーっと出る瞬間だなと想像して。
曽根原 : これも意味なんてないですからね。
西島 : どっちにアクセントあるかもわからないもん。
曽根原 : 映画、アニメ、小説と漫画の何が違うかって言ったら、擬音が描かれるじゃないですか。「ギュイーン」とか。『ジョジョの奇妙な冒険』だったら「ドドドド」とか、『カイジ』だったら「ざわ… ざわ…」とか。漫画だから擬音だ! と思って、『どんちゃか』にしたんです。擬音って口に出すと楽しいんですよ。”どんちゃか”って言ってたらだんだん楽しくなってきちゃって。”どんどんどん”とか”ずんちゃか”とか色々言ってたんですけど。
西島 : ずいぶん案があったんですね。知らなかった(笑)。
曽根原 : ずっと続けてくつもりなので、毎回変えていこうかなと思っているんです。今回は、一発目だから、“どーん! ”ってくる感じがいいなと。それが、“ちゃか”で締まる感じもいい、とか言って。まあ完全に思いつきですけど。
西島 : “どんちゃか”っていう響きからは音階とか和音的なものを感じませんもんね。
曽根原 : キックとスネアとハイハットみたいな。そのイメージができるだけ付かないものがいいなと思って”どんちゃか”にしたら、結果的に”どんちゃか”っていうよくわからないイメージが付いたんです。
西島 : 僕が聴いた印象では、90年代にWARPレコードからリリースされていた「アーティフィシャル・インテリジェンス」(AI)のシリーズに近い感じ。あの頃はCG黎明期だったから、CDにVHSが付いてたんですよ。そのVHSを見ながら、この曲を聴いて何かをイメージしようっていう。「人口知能」シリーズって意味がよくわからないし、たぶん作り手は全くそれを意識してないと思うんですけど、でもまとめられるとなんとなく「わかる」感じ。今思うと、こんな不思議なコンピって無かったかなって思う。『どんちゃか!』の冷たい静かなエレクトロニック・ミュージックの感じ似てるなって。
曽根原 : それ、めちゃくちゃ嬉しいですね。WARPっ子だったんで、AIシリーズがすごく好きで。やっぱりWARPっぽくなりたいっていうのは深層心理であるんでしょうね。
西島 : あれ? 意外と音楽好きじゃないですか? (笑)
曽根原 : いやWARPとかもあまり知らないってことにしてください(笑)。でも、WARPって、よくわからないものをありにしちゃうのが凄いんですよね。ずっとテクノとか打ち込みで来たと思ったら、いきなりヒップ・ホップみたいなものが出てきたり、バンドものが出てきたりとか。最初は若干裏切られた気持ちになるんですけど、やっぱりかっこいいなってなっちゃう。WARPという看板を背負って、これいいだろ? って顔してるのが伝わってきて、うらやましくなるんです。
西島 : リスナーより先に、豪速球投げてる感じは常にありますからね。
曽根原 : 僕は音楽作れないし。デザインを偉い人に振るとか、かっこいい仕様にするとかっていうことよりも、「これ、ありだろ?」 っていうドヤ顔をするっていうことが重要なのかなとは思ってて、それができてるといいなって。
西島 : できてると思いますよ。AIシリーズは、ジャケットが部屋の中なんですよね。Vol.1はCGの家具があって、チル・アウトしてる。Vol.2は食虫植物が煙ふかしてるみたいな、これもよくわからないんですよね。このわかってるのか、わかってないのかわからない音楽とヴィジュアルとの相互補完の関係がこれに近いかなって。これによって、WARPは、新しいシーンを作ったんですよね。イギリスのテクノの革命的なコンピレーション・アルバムと言われているので。これに近いですよ!
曽根原 : じゃあ、この中からAphex TwinとかAutechreが出てくるのか(笑)。
西島 : そしたら嬉しいですね。そういう可能性をはらんでいると思いますよ。「おまえあのとき、『0歳からの電子音楽シリーズ』に1曲提供してただろ」みたいなことを5年後言われるとか。「あれ、よくわかんないで入れられちゃったんですよねー」みたいな話になったら、おもしろいかなと思うんですよ。生れて間もない音楽を集めてCGをつけて『アーティフィシャル・インテリジェンス』って言葉でまとめて、新しい音楽を聴けっていう、レーベルが前のめりな感じはいいですね。
ーーでは今回の作品に対しても、西島さんは前のめりな姿勢を感じていると。
西島 : AIのCG作った人の役割を果たせたかなっていう気持ちにはなってます。漫画ですけど。
西島さんがAphex Twinと考えると、次の作品に出て来るのは…
ーーガールズ・バーの話に戻りますけど、聞いた人に刷り込めるっておっしゃってましたよね。そこで曽根原さんは何を刷り込みたいのでしょう。
曽根原 : 小さい頃から親父が白人のフォーク・ソングとか、スティービー・ワンダーをずっとかけていたんですよ。高校位のときにヒップ・ホップを聴いて、「訳わかんねー」「だっせー」とか言ってたんですね。R&Bとかもおっさんが聴く音楽だろとか思ってて、フォークとかもすごいバカにしてた。でも、二十歳くらいの時に聴いたらR&Bとかがすごくしっくり聴けるんですよね。スティービー・ワンダーのCDを借りて聴いたら全部知ってて、そこからヒップ・ホップもすごく好きになったんですよ。なんでかなって考えたら、親父に刷り込まれた過去があった。だから、まっさらな脳みそに刷り込んでいければいいなっていうのはそういうことなんです。すぐにしっくりこないと思うんですけど、5年くらいすると免疫があるので、しっくり聴けちゃうと思うんですよ。
ーーじゃあ刷り込むっていうのはメッセージとかではなくて、この音を聴いておくことによって、何年か後とかにルーツとして出てくればいいと。
曽根原 : そうそう。子供に聴かせてくれれば、あわよくば10年後20年後に、クラブに行って踊れるとか、クラブ・ミュージックっていうものにすんなり入ってくるということに、ある瞬間に気づいてくれればいいと。なかなか難しいと思うんですけど。
西島 : 最後に音楽好きなところでてきちゃったね(笑)。
曽根原 : 僕がDJする時のプロフィールに「音楽は好きじゃない」って常に書いているんですけどね(笑)。…いや、音楽好きですよ! 大好きですよ!! 今日もダブ・ステップ聴きながら来ましたから(笑)。
ーー(笑)。ちなみにこのシリーズはどれくらいのスパンで考えているんですか?
曽根原 : ずっと! って言いたいところなんですけど、飽きるまでかな(笑)。でも多分そんなに長いことしません。本当に3、4本とか。
西島 : それでも結構続いてるじゃないですか(笑)。僕は2本出せばすごいと思いますよ。AIのデザインも、インテリアから食虫植物に移るまで結構悩んだと思うんですよ。
曽根原 : じゃあ、漫画に関して言えば、西島さんがAphex Twinと考えると、次の作品に出て来るのは…。
西島 : 松山千春でしょ!!
一同 : (笑)。
曽根原 : それはちょっと裏切り過ぎじゃないですか(笑)? もうちょっと近づきましょうよ。
西島 : CGですらなくなってる感じだもんね(笑)。じゃあ、Janis Joplin?
曽根原 : いや、そんなに渋くならないです。一応ポップになります。あ、The Bugglesになります。Video Killed the Radio Star的な。僕の中では。
西島 : え? 漫画でしょ? 誰が来るか、わからないなあ。
曽根原 : そっち系もおもしろいかなっていう。言っちゃえば、すごい萌え萌え系もおもしろいかなと思って。激萌えな漫画しか書かない人に、この無理難題を突きつけて、1がこれです、音楽これですって言ったら、どんなの描いてくるのかなって。まあもちろん音楽好きな人でお願いしようと思っていますけど。
西島 : 楽しみですね!
ーー本当に楽しみにしています!! 今日はありがとうございました。
RECOMMEND
左) 0001 : a galaxy odyssey / V.A
右) 0002 : a galaxy odyssey / V.A
GINGAからリリースされた、ボーカロイドを使用した曲を集めたコンピレーション・アルバム『0001:a galaxy odyssey』と『0002:a galaxy odyssey』。収録されている楽曲は、歌モノのドラムンベース、エレクトロニカ、ノイズなどとても幅広く、ボーカロイドのコンピレーションにはあまりなかった視点で選ばれた楽曲が収録!!
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DJまほうつかい(西島大介)による最新のプロジェクト、ヘヴィメタルをエレクトロニカの文法で再構築した「Metaltronica」! メタルとエレクトロニカの融合実験「メタルトロニカ」が、ついに音源化。5曲入りe.p. +リミックスに三組を起用。マルチネレコーズから芳川よしの、ジョセフ・ナッシング オーケストラ名義のアルバムも好評なジョセフ・ナッシング、30秒の曲を13分に及ぶ超大作Remix作品に仕上げてくれた蓮沼執太を含む8曲入り。
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PROFILE
曽根原僚介
レーベル、GINGAの主宰者、ニコニコ動画を中心とした主にインターネット上で活躍するアーティストをさらに広いフィールドへと昇華させ、音楽的新天地を世の中に問うインテリジェンスな音楽集団を目指す。
西島大介(にしじま・だいすけ)
漫画家。2004年に書き下ろし長編コミック『凹村戦争』(早川書房)でデビュー。作品に『世界の終わりの魔法使い』『ディエンビエンフー』などがある。最新刊はポスト311ラブコメ『Young,Alive,in Love』(集英社)、静寂と闇につつまれた村を描いた『すべてがちょっとずつ優しい世界』(講談社)。実験的マンガ家養成機関「ひらめき☆マンガ学校」を主宰し、多彩な才能を輩出する。「DJまほうつかい」名義で音楽活動も行い、これまでに三枚のアルバムをリリース。
西島大介がプロデュースする、平安アイドル、あさきゆめみし。2013年1月6日(日)、新宿PIT INNで「新春*大黒宝祭」に登場!! 詳細はこちら。