タイム・テーブル発表!&モリカワアツシ(younGSounds) インタビュー
「えっ、今年も開催されるの!?」。そう思った人は、Less Than TVのことをよく知っている人だろう。Less Than TV主催の夏祭り「メテオナイト」が今年も開催される。1998年に始まったこのイベントは、今年でまだ4回目。つまり、2年連続開催というのは驚きのニュースなのである。以下のインタビューでも語られているように、去年は「Less Than TVはどうしたらいいですか?」という問いかけを持って開催されたものだった。結果として、酸素が足りなくなるくらい多くのお客さんが駆けつけ、熱いライヴが繰り広げられた。イベント後に語りぐさになるくらい激しく暑い一日だった。それは、リスナーたちがLess Than TVを求めているという何よりの返答であった。 そして今年の「メテオナイト」は、Less Than TVのこれからを占うものである。20周年を目前に、どのような衝撃を我々にもたらしてくれるのか。以下の文章を読めば、そんな堅苦しいことは考えていないようにも思えるが、何か期待をせずにはいられない。そう思ってしまうのが、やっぱりLess Than TVであり、「メテオナイト」なのである。去年のカワナミ氏に続き、谷口順と共にidea of a jokeとyounGSoudsで活動し、静岡でレコード屋PERCEPTO MUSICを営んでいるモリカワアツシ氏を迎え、下北沢のバーミヤンで話を訊いた。
インタビュー&文 : 西澤裕郎
2011年8月6日(土)@渋谷O-WEST+nest
OPEN 12:00 / START 13:00
※WEST+nest2会場同時開催往来自由!
※出演アーティストの変更、キャンセルによるチケットの払い戻しは行いません。
【Ticket info】
前売 2,500yen / 当日 3,000yen / Tシャツ付限定前売券 3,500yen (共に+1drink)
WEST店頭
nest店頭
チケットぴあ(P:141-269)
ローソンチケット(L:70837)
e+
◆前売券取扱店
WEST / nest店頭 / diskunion 新宿パンクマーケット店 / diskunion 渋谷パンク・ヘヴィメタル館 / diskunion 下北沢店 / 高円寺Record Shop BASE / 下高井戸TRASMUNDO / 吉祥寺toosmell reords / EGYPT RECORDS
※前売付Tシャツ サイズ : XS、S、M、L(希望サイズが店頭にて在庫切れの場合は引換券をお渡しします。当日に受付にてお引き換えください。)
INFORMATION : O-WEST(03-5784-7088)
リハーサルが一番緊張する
――モリカワさんが、Less Than TVと接点を持ったのはいつ頃のことですか。
モリカワアツシ(以下、モリカワ) : estrella 20/20をやっているとき、知り合いの子が高円寺20000Vで企画したイベントに出て、U.G MANと一緒だったんですよ。お互い面識はなかったんだけど存在だけは知っていて、ライヴが終わった後に、Less Than TVから出しましょうって声かけてくれたんです。
――それまで、Less Than TVに対してどのようなイメージを持ってました?
モリカワ : なんか変なレーベルだなって思っていました。D.M.B.QとかGUITAR WOLFとか、おもしろいバンドを出していたから、僕もLess Than TVから出したかったんですけど、接点が無かった。かといって、デモテープとかを送るのもイヤだったので、たまたま谷口さんが声かけてくれたのでシメシメと思いました(笑)。
――モリカワさんは海外の音楽にも詳しいですけど、外国のレーベルと比較してもLess Than TVは変わったレーベルだと思いますか。
モリカワ : 多分レーベル自体はそんなに変わっていないと思うんです。変わっているのは、成り立ってないのにちゃんと存在しているってところ(笑)。好き勝手やって、好きなものしか出していない。アメリカのレーベルもそんな感じだと思うんだけど、Less Than TVに関しては、CDを出したいって人と、出して欲しいって人のバランスがすごく良いのかもしれないですね。今の方が出したいってバンドはいっぱいいると思うんだけど、当時は今ほどいなくて、だからこそある程度同じ人が関わっていたりして、それがすごく好きでした。今より当時のほうが海外の小さなレーベルっぽくておもしろかった。
――去年、カワナミさんとプンクボイさんに取材したんですけど、共通して言っていたのは「身内を納得させる」って事だったんですよね。
モリカワ : そうそう。ライヴも一番喜ばせたいのは谷口さんだったり、カワナミさんだったり、それはあったね。だからリハーサルが一番緊張する。ライヴより、そこでかまさなきゃダメなんだって。身内を納得させるって感じだよね。
――モリカワさんはLess Than TVの初期から参加していたわけでは無いので、レーベル内に溶け込むのが大変ではなかったですか。
モリカワ : 意外とそうでもなかったですね。当時は一緒にやれるのが楽しくて、それが先行していましたね。一緒にやれる嬉しさと、Less Than TVの人達に見てもらいたいって気持ちが大きかったかな。だから逆に手を抜けないっていうか。
――モリカワさんから見た谷口さんってどういう人ですか?
モリカワ : とにかく突飛だよね、何に関しても。あと、言いっ放し。思いついたことをすぐ言うんだけど、次会ったら忘れている。
――例えば、どういうことを言うんですか?
モリカワ : ピクチャー盤を出してB面は全部インタビューにしようとか、段ボールで作ったロボットの映画を撮ろうとか(笑)。そういうのがidea of a jokeでもすごくあって、出来上がったかのように話すんだけど、全然進まない、自己完結しているんだよね。
――カワナミさんはみんなで話し合って作り上げていくって話してましたけど、モリカワさんが参加する頃はどうでした?
モリカワ : よく考えてみたら、estrella 20/20はすごく自由にやらせてもらった気がしますね。多分、カワナミさんたちが築き上げた苦労を色んな変化球を交ぜて世に出していくっていうよりも、自分たちがやりたいことを呑んでくれたほうが多かったのかな。
西荻WATTSが大きくなったみたいな感じ
――第1回の「メテオナイト」のことって覚えてますか。
モリカワ : LIQUIDROOM(旧新宿リキッドルーム)でLess Than TVがイベントをやるって聞いて、狂ってるなと思った(笑)。estrella 20/20とGUITAR WOLF、fOUL、STRUGGLE FOR PRIDEが出たんだよね。
タカヒロ(レスザンTV/GOD'S GUTS) : あと、JASON LEE、MAN WOMAN、NOSE、ROMAN PORCHE、U.G MAN、WE ARE THE WORLDとGOD'S GUTSですか。
モリカワ : だから、LIQUIDROOMでやるのには、かなり無謀なメンツなんだよね。いつも西荻WATTSでやっていることをLIQUIDROOMでやるって感覚だったから、大丈夫かなって。今じゃ考えられないくらいゆるいというか。その頃のLess Than TVは、今よりもバンド同士の関係性が強かったんだよね。生粋のLess Than TVというか、友達の友達っていうのが多かったんだよね。その後から、若い子たちも気になって聞いてくれるようになって。だから2回目の「メテオナイト」は全然状況が違ったんじゃないかな。
――この日のことは覚えていますか。
モリカワ : idea of a jokeはトップだったからよく覚えてるよ。1回目の「メテオナイト」の雰囲気とは違ったよね。Less Than TV的な雰囲気ってあるじゃん。本当に西荻WATTSが大きくなったみたいな。特別なイベントって感じじゃなくてさ。西荻でやっていたのが、なんで此処でやっているんだって感じ。でも、あれもおもしろかったよね。恵比寿LIQUIDROOMでやってから代官山UNITに行くって。その時に、やけくんとかと仲良くなったんだよね。イベント自体、考えていることはおかしいなと思ったけど(笑)。
タカヒロ : ただ友達を呼んで騒ぐって、やりたい事をそのままやってましたからね。
モリカワ : 移動中のプンクボイがハイライトだよね。
タカヒロ : あれがあのイベントの核でしたからね。
モリカワ : それありきだもんね。整列させて案内させるために2会場必要だったっていう。それをやってくれるプンクボイもスゴイけど(笑)。
――1回目と2回目の期間が、7年くらい空いたのはなぜなんですか。
タカヒロ : 誰もやらないから(笑)。
――(笑)
モリカワ : 昔からそうだよね。
谷口さんはLess Than TVのアイコン
――idea of a jokeはどのように結成されたのですか。
モリカワ : その当時、谷さんが静岡に住んでいたんですよ。静岡に居るんだったらバンドしようよってのが始まりで、他のメンバーは誰が良いかな? とかいって始まったんです。
――何年くらいのことですか。
モリカワ : 2003年くらいかな。
タカヒロ : ある日突然「静岡に行って、モリカワさんとバンドやろうと思うんだけど、どうかな? 」って谷口さんに言われましたね。
――一応相談があったんですね。
タカヒロ : いや、もう段取りは既に組んでありましたけどね(笑)。
――(笑)。でも、谷口さんが東京から離れてもレーベルが機能するって凄いですよね。
モリカワ : そうなんだよね。谷さんがいなくても意外と機能するんだよね。今も謎なんだけど、谷さんが何をやっているか分かんないんだよね(笑)。多分運営じゃないもんね。もうちょっと初期の段階だよね。
タカヒロ : そうですね。代表者ですけれども。最近はアイコンですって答えてます(笑)。
モリカワ : Less Than TVはとりあえず口約束で、1回も紙を交わしたことないからね。そういう細かいことに関してはJASRAC以外のことはないよね。僕が谷さんにボソって言ってたことが、いつの間にか企画通っちゃってたりとかするし。何かを思いついて言ってみると、どうにかなる空気はあった。ただ、言っちゃった以上はしっかりやらなきゃみたいなのもあったね。
――Less Than TVからリリースするバンドはどのように選ぶんですか。
モリカワ : 別に選んでるって感じじゃないんだよね。気づいたら一緒に遊んでいる人がいて、ライヴを観にきて、じゃあ出そうよみたいな雰囲気になっている。周りがそういう雰囲気に持っていっているところがあるのかな。
――音楽もそうだけど人との繋がりは大きな要素なんですね。
モリカワ : そうだね。
――一緒にバンドをやり始めて、谷口さんとの関係は変わりました?
モリカワ : 関係は全然変わらないけど、谷さんの創作能力ってすげえなって思うことは多いです。勘がスゴいと思うんですよ。ビックリするくらいに。それと音楽的なことの間違え度の幅がすごい。
――間違え度?
モリカワ : 谷さんの発想を音にしたときの幅がすごくて、同じものを聴いていてもそういうふうに聴こえてたんだってことがある。もしかしたらすごく考えてそういう音になっているのかもしれないけど、そこはスゴいなと思う。
――谷口さんが静岡に行っている間は、U.G MANが大変だったんじゃないですか。
モリカワ : そういうのを考えないのがLess Than TV体質というか。みんなが疑問になることが疑問にならないで来ちゃってるんだよね。ほんと心配のしどころが違う。「メテオナイト」も結局はどうにかなっちゃってきてるからね。とりあえず言ってみたらどうにかなるみたいな。裏で誰か泣いている人がいるのかなって思うよ。相当無茶言ってるからね。
プンクボイもLess Than TVのアイコン
――younGSoundsはいつ頃結成したんですか。
モリカワ : 4年前くらいかな。idea of a jokeのドラムの子が妊娠して、やることが無くなって暇だったときに、谷さんと何かやろうと思っていたの。そのあとギターのヨシ君が辞めるってなった時に、キリヒトの圏ちゃん(竹久圏)を誘おうよって話になったんです。その時、やけくんとかイルリメとかのことも知っていたから、最初イルリメに電話したんだよね。「バンドやらない? 」って。イルリメが「おもしろそうだね」って言ってくれたから、「だったらやけのはらくんもいたほうがいいよね」って話になって誘ったの。谷さんがフライングで、「圏ちゃんギターやるんだよ」とかどこかで言っちゃってて、圏ちゃんは全然知らないところで人から聞かされた。「俺、谷さんのバンドでやるんだ(笑)」って人から知らされたみたい(笑)。Less Than TVってそういう感じなんだよね。
――サンプラーが入っていて少し特殊なバンド編成ですが、曲作りはどうやって行っているんですか。
モリカワ : やけくんが持ってきているサンプラーを鳴らしながら作るんだけど、younGSoundsが今の形になったのは偶然というか。普通サンプラーって、バンドの中で同期させたり、うまく合わせるものなんだけど、その概念を谷さんがとっぱらって、サンプラーにバンドでタッチすればいいんじゃないかって。やってみたら、そっちのほうが難しくて、まったくバイブ感は違うけど同じグルーブで進行していかなきゃいけない。ただ、みんな長年バンドをやってきている人たちだったから、それを読み込んでくれたんだよね。当時はどうなるのかなと思ったし、これはありなのかもわからなかったけどね。
――谷口さんが不在だった去年は大変だったんじゃないですか。
モリカワ : イルリメが抜けたときもそうだったけど、谷さんが戻らないってのはわかっていたから、そうなった時点である程度の覚悟はあったけどね。ベースをどうしようって話をライヴでした時に、中尾(憲太郎)君がいたんで、良いんじゃないって思って。それでタカヒロくんに打診してもらって。
――不在のときってどういう心境でした?
モリカワ : 特に危機感もなかった気もするんだよね。寂しいとかつまんなくなるなとかって思いはあったけど、これからどうなるだろうってのはなかったよね。多分GOD'S GUTSとかU.G MANのほうが大変だったんじゃないかな。うちらは一回イルリメがいなくなったりしているから、一回入れ替わるのもありというか、それほど谷さんがバンドの中で突出している感じでもないというか。U.G MANはいなきゃいけないからね。
――GOD'S GUTSはどうでしたか。
タカヒロ : GOD'S GUTSに関しては、前にも谷口さんが静岡や大阪に移住とか色々経験していたんで。今後は共鳴が大きくなるのを待ちますよ(笑)。
モリカワ : そうなんだよね。居なくなっても、そういうのを残すのが谷さんがスゴイとこなんだよ。何とかなるんだよね。谷さん自体がけっこう人を振り回すというか。いつでも面白可笑しくしてくれるところがあるから、そういうのに事欠かないよね。
――プンクボイさんは、谷口さんが戻ってきたときに「何やってたんだ」って言われないようにしておきたいって昨年の取材で話してくれて、それが印象的だったんですよね。
モリカワ : トクは意外と真面目だからね。スゴいなぁと思う。俺たちのほうが真面目じゃないからね。
タカヒロ : トクさん尋常じゃないくらい怒られてきたから。
モリカワ : Less Than TVっていうと、谷さんもそうだけど、トクとカワナミさんもそうだよね。あの3人はLess Than TVだと思う。鹿コアにしても、トクがある程度パンチのあるものを作っちゃったからね。静岡にいて事情を知らないときは、プンクボイってすげえやつだと思ってた。会ったら「こいつ? 」って思ったけど(笑)。
タカヒロ : 小っちゃって?
モリカワ : ほんと、プンクボイもLess Than TVのアイコン。音楽性とかは変わっているけど、Less Than TVの遺伝子。谷さんと同じでプンクボイの前でも下手なことはできないってのはある。変な緊張があるんだよね。
メンバーコールには絶対谷口順がいる
――今年の「メテオナイト」は、谷口さんが戻ってきたということで気持ちがまた違うのかと思います。
モリカワ : どうなんだろう。でも谷さんが居る居ないは関係ないと思う。谷さんはアイコンっていう部分があるから、Less Than TVのロゴが入った時点でいるんだよね。younGSoundsもそうだけど、メンバーコールには絶対谷口順がいる。居ても居なくても言うんだよ。あれは重要なんだよね。音楽性だけじゃなく、メンタリティの部分でさ。やっぱ不思議な感じだよね。人とか音楽を繋げていくものがあるんだよ。最近、Less Than TVも昔からいる人がそんなに積極的にライヴやったりしなくなっているじゃないですか。
――去年は谷口さん不在ということもあって、横の繋がりが強い感じはしましたけど。
モリカワ : たしかに去年のほうが谷さんとの繋がりの多い人が多かったよね。
タカヒロ : 去年は「皆さんLess Than TVはどうしたらいいですか? 」っていう問い掛けだったんですよね。それで「メテオナイト」やりましょうって。そしたらみんな好き勝手にやってくれたんですよね。
――若い人からもLess Than TVに対する憧れを聞くことが多いですよ。
モリカワ : レーベルの魅力もあるけど、今他のレーベルにあまり魅力を感じないんだよね。
タカヒロ : 元気なところあるじゃないですか?
モリカワ : 元気あるけど、多分レーベルの魅力じゃなくてアーティストの魅力が強いんだと思う。だから必ずしもレーベルが好きかというとそうではなくて。ただLess Than TVの場合は両方なんだよね。ロゴ自体がカッコ良いから。それで充分だと思うんだよね(笑)。
――このロゴは誰が書いたんですか?
タカヒロ : 谷さんの手書きみたいです。ただ間違ってるみたいなんですよ。TV以下だと表記は≦で、下に=が入ってないといけないらしく。
モリカワ : でも、イコールは無い方が良いよね。細かい理屈じゃないんだよね。小っちゃいとこにこだわっているけど。
タカヒロ : こだわってますね。こないだ、来年20周年ですけどどうしましょうって話をしたら、最近みんな真面目だからおもしろくないんだよねっ~て、そのあと来たメールが「わかった!20周年記念はプンクボイ・ボックス・セットで行こう! 」って(笑)。
――熱いですね!
モリカワ : 一時期、マイクロカセットでリリースするって話もあったよね。その時は谷口さんと面識はなかったと思うんだけど、DOLLの広告でD.M.B.Qの1stアルバムのジェケットを見てやべえなこれって思って、Less Than TVって何だろうって思った(笑)。とりあえず『TVVA』が出た時点で、日本にもヤバいレーベルができたんだってのはわかったんだけど、実態がわかんなくてさ。わかるのは誰かが書いたライヴ・レポートだったり広告だったり、それしかイメージがないからますます気になっていた。TEXACO LEATHER MANってLess Than TVのバンドだと思っていたもん。
タカヒロ : 立ち位置的そう見えるんですかね。
モリカワ : ホントそうなんだよね。TEXACO LEATHER MANってすごいLess Than TVなんだけど、CD出してなかったんだよね(笑)。
――(笑)
モリカワ : 意外とBREAK fASTとかもLess Than TVから出してないんだよね。でもすごいLess Than TVなんだよね。そういうのがすごい多いんだよね。Less Than TVで絶対に欠かせない人たちが沢山いる。
タカヒロ : 石田さん(ECD)だってコンピしかレスザンのリリースはないけど、こっちからしたら出てもらわないと困りますみたいにお願いしますもんね。
モリカワ : 絶対そうだよね。Less Than TVのイベントがあると、石田さんは出演してもらわなきゃみたいなところあるんだよね。
世代交替していかなきゃって気持ちは特にない。みんな世代一緒だと思っているから
――今さらですが、モリカワさん今年の「メテオナイト」は出演されないんですよね…?
モリカワ : 出ないんだよね。
――「メテオナイト」の日は何してるんですか?
モリカワ : 仕事をしているかな。
タカヒロ : だったらPERCEPTOで出店してくださいよ。
モリカワ : 意外と面倒くさいんですよね。あと、行くと出たくなるから。
――去年も、インタビューしたのにカワナミさん来なかったですよね(笑)。
タカヒロ : 笑)。今年はDJお願いしてるんですけど、この前twitterで「その日は潜りに行っていい? 」って呟いてましたからね。
モリカワ : あと、世代が3世代くらい下になった感じはあるよね。
タカヒロ : 若い人増えましたけどね。ただ、実態には気付いて無いんじゃないですか?まだ振り回されたりとかしてないから。
――(笑)
モリカワ : そういうのを知らない世代になってきたんだね。
――世代を交替していかなきゃなって意識はありますか。
タカヒロ : 特には。みんな世代一緒だと思ってますから。
――心強いですね。younGSoundsの正式音源は、いつごろ出来そうですか?
モリカワ : 出さなきゃいけないってのはみんな重々思っているんだけど、なかなか練習する時間もおぼつかなくて。あと、Less Than TVとはいえ、アルバムを出してセルアウトしてもいいんじゃないかって思ってるんだよね。みんなアングラすぎるところにいるから、気持ちいいくらいセルアウトしてやろうかなって。あいつら汚いなってくらい(笑)。べつに今更アングラこだわっているつもりもないし。どっちかっていったら売れた方がいいから。
タカヒロ : 地下っても、そこまで気にしてはないですよね。
モリカワ : 昔はあったかもしれないけど、今はみんながアングラ・シーン化しちゃってて気持ち悪いのもある。昔はなりたくてなっていた部分もあったけど、それは違うなって思うようになった。多分どこでやっても音楽は変わらないよ。
――年内にどのくらいまで進めていたいですか。
モリカワ : 今年中に録れたら御の字かな。アルバムを作るなら、次のステップにいくような曲を入れたいって欲求もあるから、もう少し曲も作りたい。見えてきそうで見えてこない部分もあるから。あまりみんな待ってないから良いんじゃない?
タカヒロ : 待ってますよ! 新曲とかYouTubeくらいでしか聴けないですから、ライヴじゃなくてスタジオで録ったものを聴きたいです。
モリカワ : 中尾くんが入ったことで、ベースの音質からして違うからね。谷さんの時と違って低音とかボトムがしっかりしているので、カッキーのドラムが聴こえるというか不思議なマジックがある。あと、中尾くんも色々やっているから、勘がいいもんで、谷さんとは違うアイデアが出くるんだよね。メンバーも誰もここどうしたらいいとか言わないからさ。GOD'S GUTSもそうだと思うけどあまり口出ししないでしょ?
タカヒロ : しないですね。
モリカワ : それぞれが自己責任的な部分がある。自分の中で一番かっこいいものをぶつけることを通過してきた人達ばかりだから、このベースよくないとかって会議はまったくないけど、一番いいのを持ってくる。その部分では谷さんも中尾くんも一緒。
タカヒロ : ダメだったら空気でわかる?
モリカワ : そうそう。中尾くんが入ったことで。idea of a joke的な要素がすごい薄まってyounGSounds的になった。ベースそのものの存在感は変わらないんだけど、音が更に引き締まって、ちょっとは広まった感はあるよね。
――それじゃあ、最後に抱負をお願いします。
モリカワ : まずはアルバムの完成を目標にがんばります!
タカヒロ : あと、「メテオナイト」に来てください! フリマを開くのでもいいですよ。
モリカワ : じゃあ、いらないTシャツとか持ってこようかな。
ECD×谷口順 夏祭りをより楽しむ為の心得!
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