haruka nakamura 『from dusk to the sun (-Light years Ⅲ- THE NORTH FACE Sphere M/N)』
東京・原宿にある「THE NORTH FACE Sphere」のために作られたサウンド・トラックで、春夏秋冬に合わせて1枚ずつアルバムが制作されるなか、3番目にリリースされたのが今作。北国の風景を色濃く反映したという本作には、心の安寧と癒しを届けてくれる至極のアンビエント・ミュージックが揃い、冬独特の澄んだ空気感や、しんとした静まりのなかで感じられる鼓動や安らぎ、内側から滲むような温かさが閉じ込められている。軽やかに跳ねるピアノにローファイなビート、柔らかなアコースティック・サウンドらが優しくレイヤリングされていくたび、身体の緊張が解けて、心が洗われていくような感覚にも。今シリーズのラストを飾る春アルバムの発表が待ち遠しい。
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James Yorkston, Nina Persson & The Second Hand Orchestra 『The Great White Sea Eagle』
スコットランドのフォーク・シンガーであるジェームス・ヨークストンと、スウェーデンの伝説的なポップ・バンドとも評されたFIRST FLOOR POWERの元メンバー・カール‐ヨナス・ウィンクヴィスによるプロジェクトの第2弾。スウェディッシュポップの至宝、ザ・カーディガンズのニーナ・パーションが参加しており、フォーク / カントリーを地盤に、楽曲ごとにポップなテイストやアンビエントなエッセンスを取り入れた12曲を展開。相性の良い男女ツインボーカルと、ピアノやギター、スウェーデンの民族楽器であるニッケルハルパらの豊かな音色の重なり合いが心地良く、まるで対面でセッションをしているかのようなアンサンブルの躍動感があるのも魅力。異国情緒溢れる音像で、北欧に縁の深い彼らだからこそ描ける唯一無二の情景を感じる一作。
Jordana 『I'm Doing Well, Thanks for Asking』
NYを拠点に活動するシンガーソングライターによる最新EP。全体を通してメジャーな領域でありながら、ローファイ・サウンドを巧みに取り入れ、レトロモダンな世界観を構築。カーディガンズのニーナやArlo Parksを思い出すようなキュートさと透明感を併せ持つボーカルは、より鮮明に響き、確かな歌唱力で全6曲を華やかに彩ってゆく。特にラストトラックの”Careless Mistake”では、ボーカルが大きくフィーチャーされ、ピアノの伴奏とささやかなシンセを傍らに、ていねいに紡がれる美しく艶やかな歌声が堪能できる。コンスタントなリリースを続けており、5月にリリース予定のニュー・アルバムも期待大。