Bimiのライヴはぶっ飛べますよ
──11月29日リリースの“インベーダーインバイト”はどのような楽曲になりましたか?
Bimi : この曲は受けを狙いました、正直(笑)。MVをフレデリックの“オドループ”みたいに無言で女の子が踊っている感じにしたり、イラストを可愛くしたりしました。万人受けするようにしたら、「Bimiらしくない」と言われたんですけど、実際やってみたら、面白かったです。
──この曲は宇宙人がバイトをしているというコンセプトがしっかりありますよね。
Bimi : Bimiとしての感性なんですけど、宇宙人視点で人間を励ましている感じです。「バイトの中で」のイン「バイト」と、宇宙船の中のクラブに「招待する」の「invite」をかけています。トラックが宇宙っぽいシティポップ調だったので、コンビニの要素を入れたり、疲れているサラリーマンにフォーカスしようとしたら、こうなりましたね。
──歌詞は妄想の部分が多いですか?
Bimi : 結構実体験も混じっています。高校のときにコンビニでバイトしていたので、その体験も盛り込んでいます。疲れている人がいると、「この人いっつもこれ買っているな」とか覚えるんですよ。そのときの同情する気持ちを思い出しながら書きましたね。
──コンビニの雑多な感じも、クラブっぽさがあると個人的には思っています。
Bimi : クラブもコンビニくらい気軽に行けるようになればいいなとずっと思っています。人間のいろんな業がつまっている場所がクラブだと思っているので、いい意味で統制のとれたカオスさを演出したいですね。
──そして12月20日にリリースされた“ミツ蜂”はどんな曲になりましたか?
Bimi : 人が集団になったときの怖さを書きました。集団心理や集団の中の個人の心理を描いています。ミツバチって外敵が入ると取り囲んで敵を殺すんですよ。何匹か死んでしまうんですけど、その気持ち悪さ、生への執着心が面白いなと思いました。あと全部蜂っぽくしたくて、黒と黄色で警告色っぽくしました。Bimiという存在も、騙されると金をむしり取られるぞみたいな警告もあります。
──自分自身を警告しているんですね。
Bimi : 「Bimiハマりすぎ注意」みたいな、皮肉ですけど(笑)。芸能とかサービス業って、宗教に似ていると思っていて。人にいい思いをさせることでつなぎ止めておいて、自分もいい思いをするという綱渡りなんです。言葉を巧みに操って、使えなくなったら捨てるみたいなことを書いているのが最初の部分ですね。でもそういう状況に対して警告して、ライヴハウスに誘うというのがこの曲です。
──なるほど。
Bimi : 「自分で考えて飛ぼうぜ」というメッセージともありますし、自分は俳優もやっているので騙す側と騙される側どっちの気持ちもわかるんですよ。なので「騙される人ももう少し考えよう」という警告も含まれていますね。でもクラブでぶっ飛べる曲にしたかったんですよ。1番Bimiらしさはあると思いますよ。
──歌詞には蜂に関係するワードがかなり出てきますよね。
Bimi : 蜂に関する言葉は全部使いたかったですね。甘い「蜜」と密集しているという「密」をかけたりしてミツバチから連想されることを書きました。あと、「B」が結構好きなんですよ。それこそアーティスト名のBimiも、“babel”もBだし、ライヴツアーのタイトルも〈Basis〉だし。ポケモンの進化を止めるときに押す「Bボタン」をかけていたりします。「BINBIN」とも言っていますし。
──歌詞については聴けば聴くほど面白いなと思いました。
Bimi : ファンの人にも「解説して!」ってよく言われるんですよ。でもまずは自分で考えてほしいですね。自分で解説するのも恥ずかしいですし。
──この曲も歌詞にはBimiさんの考えや価値観が多分に反映されていますよね。
Bimi : 全部考えていますよ。フックの部分は特にそうで。自我はないけどみんな1つの標的のために飛んでいる蜂のように、Bimiのサウンドや世の中の不条理にみんなで向き合うみたいな。誰かは死ぬけどそれも美しい、そういう曲を作りたかったんです。生命の神秘ですね。
──12月24日には〈Bimi Live Galley #01 -moi-〉、そして1月には〈Bimi Live Galley #02 -詣-〉でライヴが開催されます。どんなライヴになりそうですか?
Bimi : 10月16日に〈Bimi Fes turn 1〉を開催して、そこでメジャーデビューを発表したんです。でもそのときはいろんなアーティストが出ていて上手く暴れられなかったので、ワンマンでは暴れたいなと。どちらも命を削って美しいものを見せたいと思います。自分もお客さんももっと楽しめればいいなと思いますね。
──ライヴはより精力的にしていきたいという思いはあるんですか?
Bimi : やっていきたいですね。ライヴを積み上げていって、説得力を上げていけたらなと。今は共犯者を増やしていますね(笑)。早めに共犯者になってくれたほうが、深いところまで行けると思います。クラブも怖いところじゃないのでぜひ来てください。Bimiのライヴはぶっ飛べますよ。

Bimi最新シングル、ハイレゾ配信中
LIVE INFORMATION
〈Bimi Live Galley #01 -moi-〉
12.24(日) 東京・Warp Shinjuku
open 16:30 / start 17:30
〈Bimi Live Galley #02 -詣-〉
1.20(土) 東京・Warp Shinjuku
open 16:00 / start 17:30
Bimiディスコグラフィー
新→古
PROFILE : Bimi
2021年6月にDigital Single「Tai」でアーティストデビュー。 その独特な世界観と楽曲の強度が話題を呼び、客演参加や楽曲提供なども担当。翌年 2022年12月には豪華ゲストを迎えたフルアルバム「Chess」を発表し、iTunes Storeヒ ップホップ/ラップアルバムチャート1位を獲得。
パンク・ラウド・HIPHOP等を自身の音楽ルーツとしながら、POPS・和モノ・エレク トロ・R&Bなど幅広い音楽ジャンルを掛け合わせたミクスチャーなスタイルで活動中。 確かなスキルとミュージシャンシップ、更には観客を一気に惹き込む圧倒的な世界観と ステージパフォーマンスが評判を呼び、2022年に渋谷WOMB、渋谷WWWX、大阪 Music Club JANUS、2023年には新宿WARPでワンマンライブを開催するなど、精力 的に活動を行っている。
また、音楽シーンの世界だけではその活動の場は収まらず、俳優としても数々のヒット 作品や主演作品に出演し、役者としての顔も合わせ持つ。 音楽アーティスト・俳優、そのどちらも最前線を疾走し、その類稀なる表現力・体現力 が唯一無二のBimiの世界観を形成している。
2023年10月にキングレコード(EVIL LINE RECORDS)よりメジャーデビューを果た し、更なる進化が期待されている。
多種多様な音楽の旨味を抽出し、撹拌し、そして咀嚼する。 その音楽から滲み溢れる美味(Bimi)に人々は酔いしれる...。 異彩を放つ雑食Mixtureの世界をご賞味あれ。
【公式HPはこちら】
https://bimi-official.com/
【公式Xはこちら】
https://twitter.com/ise_ise_oysy